2015.05.28 Thursday
レバ刺し禁止令
レバ刺し禁止令
豚レバーなど豚の内臓や肉の生食について、厚生労働省の審議会は27日、食中毒やE型肝炎発症のリスクが高いとして、飲食店での提供を禁止することを正式に決めた。
食品衛生法に基づく規格基準を改正する。
生食の提供が禁止されるのは牛レバーに続き2例目で、違反した場合は2年以下の懲役か200万円以下の罰金となる。
ついに来る物がきた感です。
実施は6月の中旬ということですから、14,5日からでしょうか。
美味しいレバ刺しがいただけるのもあと半月になってしまいました。
もとはといえば全く関係ない「牛肉の生食」が発端で、いいかげんな焼肉店のとばっちりを受けた結果です。
だいたい居酒屋の歴史から見ますと、「豚のレバ刺し」が主体でして、「牛のレバ刺し」なんてえものは新参者です。
それが不祥事を起こして本家までお取りつぶしになってしまうとは情けない。
生ものに危険性があるのは当たり前のもので、それをしっかりと管理しているからこそ、お客さんの支持を受けているわけです。
極論をいえば、お魚のお刺身でも年間にすれば結構な中毒患者が出ているわけでして、こちらも規制しなくては不平等です。
この規制を決定された有識者は、豚のレバーなんぞは下賤な貧乏人が食べるものに困って食べているような認識でしょうが、それは違います。
歴史からすると、「豚のレバ刺し」が最初でして、終戦後あたりから居酒屋で出されるようになりました。
「牛のレバ刺し」はそれに習って、焼肉店などで出されるようになったものですから、その歴史は浅いです。
静岡市内でも、昔から豚のレバ刺しをメニューに入れているお店は多かったですが、牛のものは全くありませんでした。
居酒屋メニューの定番として、「豚のレバ刺し」は長く支持を受けてきていたわけです。
それを無知な有識者が規制する事態になりました。
言い換えれば外国人が、日本人がクジラを食べていることを批判するのと変わりありません。
日本の食文化もまた寂しいものになってしまいました。
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