2007.03.01 Thursday
フロンガスを考える 1
フロンガスを考える 1
環境問題に関して、世論の関心が高まってきている昨今です。
今最も話題になっているのは温暖化ですが、少し前によく叫ばれていたのが「フロンガス」による「オゾン層の破壊」です。
この言葉は環境汚染の代名詞にもなっており、小学生でも知っているほどですね。
でも、正確な内容となるとまた別で、知られていない部分が多いようです。
そこで、フロンガスについて色々まとめてみました。
まず、フロンという言葉の説明からはじめます。
実は「フロン」というのはフッ素と炭素の化合物を総称する「フルオロカーボン」を略した、和製英語なのです。
したがって国際会議では、フロンという言葉は誰も使いません。
フロン問題は「CFC/オゾン問題」というのが普通だそうです。
さて、このフロンは、過去どのような分野で使用されて来たかと言いますと、
冷蔵庫などの冷却用媒体、樹脂用の発泡剤、精密洗浄用の溶剤、エアゾールなどです。
もう15年ほども昔になりますが、中学生が「エアガン」で遊んでいました。
そのエネルギーが「フロンガス」そのもので、ビックリしたことがありました。
昔はスプレー缶などには当然のごとく使われており、空気中にどんどん放出されていたのです。
当時使われていた、多くのフロンは、フッ素と炭素に塩素を含んだ化合物で、クロロフルオロカーボンの頭文字を取って「CFC」と称します。
蛇足ながら、塩素=クロロ、フッ素=フルオロ、炭素=カーボンといいます。
オゾン層を破壊するのは、この「CFC」です。
この物質は安定で、大気中での分解がきわめて悪いため、成層圏まで拡散してゆきます。
そしてそこでオゾン層を破壊するのです。
では、どのようにして「CFC」がオゾン層を破壊するのか、簡単に説明しましょう。
まず、CFCが大気中に拡散された後、分解されずに約10年かかってオゾン層に達します。
そこで初めて、強い紫外線に出会い、分解して塩素原子(ラジカル)を生成するのです。
なぜそんな高いところまで行かないと分解されないのかというと、「オゾン層が紫外線を吸収する」からなのです。
皮肉なことに、オゾン層が紫外線をカットしてくれるために、フロンは地表では分解されないで、オゾン層に到達できるのですね。
この塩素原子がオゾンと反応して、酸化塩素に変わるのですが、この後が問題なのです。
この反応だけならば、フロンの分解は、ほんの少しで済みます。
ところが、この分解反応でできた酸化塩素が、オゾンの原料となる酸素原子と反応してしまいます。
そして、再び塩素原子(ラジカル)ができてしまうのです。
これは無限に続く事が可能で、オゾン層はどんどん破壊されてゆきます。
(続く)
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