2008.01.26 Saturday
透明な氷
透明な氷
いよいよというか、やっぱり寒波がやって来ました。
暖かだった静岡でも、遂に氷点下の気温を観測するようになりました。
近年は氷が張ることもなく、本当に暖かかったのですが、さすがに昨日は氷を見ることが出来ました。
毎朝の散歩で行く、近所の神社のお池に、僅かではありますが氷が張っていました。
思えば昔は寒かったもので、駿府城のお堀にも厚い氷が張ったものです。
下まで降りていって、氷の上に乗って遊んだりしたのは、遠い昔のことでした。
さて、氷やさんで商っている氷柱は綺麗な透明の氷です。
ところが家庭で作る氷は白い氷になってしまいます。
物を冷やすという機能だけから考えると、どういう事はないんですが、グラスに入れて使う時には気になりますね。
ではどうして氷が白くなるのかについて考えてみましょう。
この氷が白くなる原因は、水中に溶けている空気が、氷結に伴って分離してくるからなのです。
でも、天然の氷は透明ですね。
これは池や湖などの水が表面から凍ってくることによります。
したがって下の部分は水に触れているので、分離された空気はここから逃げてゆきます。
だからけっこう厚くなっても、透明な氷が出来ることになります。
家庭にある冷蔵庫で作った氷は、その出来方が違います。
もっとも今では自動製氷器になっていて、作るところが目に見えない物も多いですが、原理は同じです。
まず専用の容器に水を入れ、製氷室で冷却します。
このときに水は冷気によって冷やされますので、上部も含めて周囲から氷結します。
まず、周り全体が固まってしまうのですね。
と言うことは残った部分の水に溶けていた空気が濃縮されることになります。
最終的にはこの部分も凍るので、その時に溶けていた逃げ場のない空気が気泡となって出てきます。
これが白濁の原因になるのですね。
冷蔵庫の氷をよく見ると、周囲が透明で中央部が白くなっていることが分かります。
ちなみに、気体の溶解度は低温ほど高くなります。
よってあらかじめ水を煮沸しておいて、空気を追い出すと共に、密閉するなどして空気を入れないようにしたもので氷を作れば、家庭の冷蔵庫でもかなり透明になる(はず)です。
では、業務用の透明な氷はどうしているのかというと、この空気を逃がしてやれば良いんですね。
つまり水を四角の容器に入れて、その周囲から冷却してゆきます。
上をオープンにしておいて、周囲から凍らせるわけです。そうすると次第に氷が増えて行き、中央の部分が残ります。
この部分はかなり空気の溶けている量が多いことになります。
そこでこの水をくみ出して、先に述べた「空気の少ない水」を入れる事も行われてそうです。
たかが氷と言えども、様々な知恵が凝縮されているんですね。
Trackback URL
http://denkigama.tblog.jp/trackback/172431
- ブログのお引っ越し (05/31)
- 弁慶@紺屋町 (05/30)
- ナカミヤ@さらばレバ刺し (05/29)
- レバ刺し禁止令 (05/28)
- らあめん花月嵐@中華そば竹食堂 (05/27)
- 豚龍@下島
⇒ 電気がま (11/30) - 豚龍@下島
⇒ いし (11/30) - 平成元年のベストテン その2
⇒ 電気がま (10/24) - 平成元年のベストテン その2
⇒ shake-jp (10/23) - 高揚@東中野
⇒ 電気がま (03/31) - 高揚@東中野
⇒ 原口 (03/31) - 天神屋には行かないぞ
⇒ 電気がま (08/10) - 天神屋には行かないぞ
⇒ ママ (08/09) - 三勝そば@川合
⇒ 電気がま (05/20) - 三勝そば@川合
⇒ 電気がま (05/20)
- ルミネtheよしもと@久しぶりで
⇒ https://www.newsbreak.com/news/3264401580966-chang-s-beach-maui-s-hidden-gem-featured-in-maui-now-gu (12/21) - 三好屋平和店@平和
⇒ 瀬名川通信 (03/05) - 駒形石ヶ谷@駒形通
⇒ 瀬名川通信 (01/17) - くさデカに第二美濃屋さんが登場
⇒ 瀬名川通信 (01/14) - みんみん@ワンタンメン
⇒ 瀬名川通信 (11/20) - 天下一@新伝馬
⇒ 瀬名川通信 (10/05) - 自転車はルールを守って
⇒ ごはんとさっかーとぐだぐだと (05/29) - 久松@瀬名川
⇒ 瀬名川通信 (03/07) - 紀尾井@宮ヶ崎町
⇒ 瀬名川通信 (02/01) - 清見そば本店@満員でも
⇒ Fat-Diary (01/18)
- May 2015 (27)
- April 2015 (27)
- March 2015 (26)
- February 2015 (24)
- January 2015 (25)
- December 2014 (27)
- November 2014 (26)
- October 2014 (27)
- September 2014 (27)
- August 2014 (31)
- July 2014 (28)
- June 2014 (26)
- May 2014 (27)
- April 2014 (26)
- March 2014 (26)
- February 2014 (23)
- January 2014 (26)
- December 2013 (27)
- November 2013 (28)
- October 2013 (27)
- September 2013 (27)
- August 2013 (28)
- July 2013 (27)
- June 2013 (24)
- May 2013 (27)
- April 2013 (27)
- March 2013 (26)
- February 2013 (24)
- January 2013 (24)
- December 2012 (27)
- November 2012 (26)
- October 2012 (27)
- September 2012 (25)
- August 2012 (27)
- July 2012 (26)
- June 2012 (26)
- May 2012 (29)
- April 2012 (25)
- March 2012 (27)
- February 2012 (23)
- January 2012 (24)
- December 2011 (27)
- November 2011 (26)
- October 2011 (26)
- September 2011 (26)
- August 2011 (27)
- July 2011 (26)
- June 2011 (26)
- May 2011 (27)
- April 2011 (26)
- March 2011 (14)
- February 2011 (24)
- January 2011 (24)
- December 2010 (27)
- November 2010 (26)
- October 2010 (27)
- September 2010 (26)
- August 2010 (26)
- July 2010 (27)
- June 2010 (26)
- May 2010 (26)
- April 2010 (26)
- March 2010 (27)
- February 2010 (24)
- January 2010 (24)
- December 2009 (27)
- November 2009 (25)
- October 2009 (27)
- September 2009 (26)
- August 2009 (25)
- July 2009 (28)
- June 2009 (22)
- May 2009 (20)
- April 2009 (26)
- March 2009 (26)
- February 2009 (21)
- January 2009 (25)
- December 2008 (26)
- November 2008 (25)
- October 2008 (28)
- September 2008 (26)
- August 2008 (24)
- July 2008 (27)
- June 2008 (25)
- May 2008 (27)
- April 2008 (26)
- March 2008 (23)
- February 2008 (23)
- January 2008 (23)
- December 2007 (23)
- November 2007 (24)
- October 2007 (27)
- September 2007 (21)
- August 2007 (24)
- July 2007 (24)
- June 2007 (25)
- May 2007 (24)
- April 2007 (27)
- March 2007 (27)
- February 2007 (28)
- January 2007 (28)
- December 2006 (27)
- November 2006 (29)
- October 2006 (30)
- September 2006 (29)
- August 2006 (28)
- July 2006 (30)
- June 2006 (29)
- May 2006 (30)
- April 2006 (25)
- March 2006 (11)
- December 2005 (1)
- November 2005 (3)
- October 2005 (3)
- September 2005 (6)
- August 2005 (4)
- July 2005 (4)
- June 2005 (4)
- May 2005 (5)
- April 2005 (4)
- March 2005 (5)
- February 2005 (4)
- January 2005 (2)
- December 2004 (4)
- November 2004 (5)
- August 2004 (1)
Comments
なるほど。納得。
ロックを美味しく飲む為にロックアイスを
買う我が家なのですが確かに透明ピカピカ。
白濁していません。
夫が言うには溶けにくいとか。
Comments
>みぃみ*さん
氷の溶けやすさは表面積に比例します。
同じ体積で表面積が最小なものは、「球」
熟練のバーテンダーは氷を削って解けにくい球形のアイスでロックを作ってくれます。
意外なほど長く持ちますよ。
Post a comment