2008.05.03 Saturday
硫化水素
硫化水素
このところ悪い意味で有名になってしまった「硫化水素」です。
調べてみるとこれが結構毒性の強いガスで、驚きました。
硫化水素と言えば、「卵の腐ったような匂い」として有名ですが、分かりますでしょうか。
この匂いはゆで卵の黄身の匂いと言った方が良いかもしれません。
これは卵の黄身のタンパク質に含まれる硫黄原子が反応して生じるものです。
こちらの方はほんの少しですから全く問題はありません。
では何故このような自殺が大流行してしまったのかというと、「死生観の欠如」じゃないかと思います。
現代の若者たちは「リセット」文化なんでしょうか。
「嫌になっても辛抱する」、と言うのが従来の考え方なんですが、彼らは「嫌になったらリセットする」のが当たり前。
いとも簡単に人生のリセットボタンを押してしまうんですね。
テレビゲームならそれも良いんですが、生命という物はそんなに軽くはないわけでして、心が痛みます。
今日のニュースでは警察もようやく重たい腰を上げて、ネット上での規制や削除を求める通達を出しました。
今回の流行については、生化学に無知な、生半可の知識を持った人物が関連しているように思います。
私自身は書き込みの実物を見たことがないし、探してみようとも思いませんので、ここからは推察です。
なんでも、「簡単に楽に死ねる」というのが大流行のきっかけだそうですが、とんでもない。
大体、「楽に死んだ」人間が、書き込み出来るはずがない。
死んでもいないし、それを見てもいない人間が、勝手に想像しているだけです。
自分は自殺など出来ないので、他人を煽って様子見をしているような感じがします。
ところで、一般に「毒ガス」による死は、「高濃度」でない限り、かなり苦しむと言われています。
実験室のような環境で、高濃度の薬品を使い、発生させた場合であれば、これはあり得ます。
しかし、家庭の浴槽で、しかも濃度の薄い溶液を混ぜますから、じんわりと発生することになります。
だから、ジワジワと苦しくなってきて、天国に行くのも、鈍行列車で行くことになります。
敢えて書きますと、死に顔も酷く、とても見られたものではないといいます。
おまけに、同居人や同じ建物の他人まで巻き添えにしてしまう。
まさに迷惑千万です。
「毒ガス発生中、開けるな」
誰が考えたのか、間抜けな文句の限りです。
死んだ後まで、他人に迷惑を掛ける「硫化水素自殺」
その危険性については、きちんと教えて行かなくてはいけません。
最近は危険な物から子供を遠ざけるという対応が多くなりました。
怪我をするといけないからナイフを持たせない使わせない、という教育です。
しかし、怪我をして初めてその危険性がわかると言うこともあります。
はれ物に触るように、曖昧にぼかして伝え続けたから、ますます興味を持つ者が増えたという事はないのでしょうか。
どのように危なくて、どのように悲惨なのかをしっかりと報道しないと、興味本位の哀れな犠牲者が、ますます増えてゆくような気がしてなりません。
この安全性と危険性については、正確に伝えることが必要です。
それについては、入浴剤の成分などにも、きちんとした表示が必要になるでしょう。
場合によっては市販の硫化物については、一部使用禁止の処置を取ることが必要になるのかもしれません。
業者にとっては頭の痛いことですが、現状を見ればいた仕方のないところでしょう。
人殺しの道具にまで使われるのでは、硫化水素も浮かばれません。
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Comments
もはや価値観の違い等という次元の話しでは無く、人そのものが変ってしまいました。先日の駒形での自殺はかなりショックでした。私の自宅から1キロ程度の所でしたので・・。
昭和の厳しい教育に戻さなければ解決は無いと思います。
三つ子の魂百まで・・私の持論は「幼小一貫教育」です。
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駒形の事件は職場から1kmで救急車が鳴り響いていたのが恐ろしかったです。
多くの自殺者や自殺未遂者を見る仕事である主人はそれは正視出来ないものがあると言葉少なに話したのを覚えています。残された者はその顔を一生覚えていて記憶に残ってしまいます。
妙なサイトは取り締まりを強化して欲しいです。
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>生きた化石さん
テレビや新聞の中での出来事と思っていると、大間違い。
世の中突拍子のない出来事に出くわすことがあります。
日常的な出来事の中に、突然現れる事件。
テロ事件も含めて、安全性は保証されたものでなく、自ら守るものだという考え方が主になりました。
気を付けなくてはいけませんね。
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>みぃみ* さん
今日はお急ぎのようで、髪飾りをお忘れですね(笑)。
「表現の自由」という言葉が一人歩きして、もう長い年月が経ちました。
もちろん、「統制」すればいいと言うものではありませんが、悪意のある物はきちんと対応して行かなくてはいけないと思います。
自由という武器は時として自らを傷つける、両刃の剣になりますね。
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