2010.04.05 Monday
南極の科学
南極の科学
神沼克伊(かみぬま・かつただ)著
著者は1966年の第8次南極観測隊に参加、以降南極研究の第一人者として活躍された方です。
知っているようで知らない南極の様々な情報を分かりやすく解説していただけます。
私も初めて知ったことがたくさんありました。
この本には興味深い話がたくさん盛り込められていますが、その中から幾つかをご紹介いたします。
「南極の三大発見」という章がありました。
南極で発見された誰もが予想しなかったものとは何でしょうか。
まずは、「隕石」です。
隕石の多くは小惑星の一部で、地球の重力圏に入って来たものです。
大気圏に突入すると、大気との摩擦で高温になり、流れ星が見えます。
燃え尽きずに地上までたどり着くと隕石になりますが、貴重なものでなかなか見つけられません。
ところが南極には隕石がゴロゴロしているんだそうです。
まあゴロゴロは大げさですが、南極という氷の固まりの上に落下した隕石はその氷河の移動によって特定の場所に集まりやすいんだそうです。
そして氷の中にある石ですから発見もしやすいんですね。
したがって隕石の収集には非常に適した場所だといいます。
日本の南極観測隊は世界でも有数の隕石収集活動を続けており、現在では1万6千個以上の隕石を保有する世界一の「隕石保有国」になっているんですね。
細かいことはよく分かりませんが、とりあえず大したものです。
二番目は「オゾンホール」の発見です。
今でこそ有名になったオゾン層の破壊ですが、これが初めて観測されたのが南極でのことでした。
最初は機械の故障ではないかと発表を控えたこともあったといいますが、地球環境の問題にいち早くメスを入れたのがこの辺境の地だというのも面白いことです。
最後は「湖」です。
なんと、南極にも湖があるというんですね。
しかも大きさは琵琶湖の22倍といいますからかなり巨大なものです。
場所は南極はロシアのボストーク基地の真下です。
その場所は南緯78度といいますからもう極寒の地ですね。
ボストーク基地は平均気温マイナス55.5度、最低気温でマイナス89.2度という地球上の最低気温まで記録している場所です。
この基地は標高3498メートルという高い場所でして、その下には厚さ3800メートルの氷の層があります。
その下が大地なんですが、実はその下の海面下300から700メートルの深さに水の層が潜在しているといいます。
巨大な氷の下に眠る湖というのもまた神秘的なものですが、残念ながらまだ実物の観測はされていないそうです。
ちなみに、同じ極でも南極と北極では全く違っていて、陸地がある南極が桁違いに寒いんです。
一度行ってはみたいけれど、何せ寒がりだからなあ。

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Comments
いつも楽しく拝見しています。電気釜さんがいつもおいしいと言っている酒をやっと地元の居酒屋で飲むことが出来ました。そう、磯自慢
が有りました。そこは冷酒で出ていましたが私は「ぬる燗でお願いします」と注文してみました。出てきた酒は私の好みにも合い二合徳利で二本楽々飲んでしまいました。又、美味しい酒を紹介して下さい。
Comments
>ハルさん
「磯自慢」お好みにあったようで嬉しく思います。
それこそ、金に糸目を付けなければ、美味しいお酒は山とありますが、リーズナブルな値段でいただける美酒は少ないです。
磯自慢はいいお酒ですね。
薄く燗をつけることによって芳醇な酒香がひときわ引き立つように思います。
今のところこれ以上のお酒を私は知りませんが、もしも出会ったら必ずご紹介いたしますので、お待ち下さい。(笑)
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