2012.02.16 Thursday
120パーセント大丈夫
120パーセント大丈夫
言葉というものは面白いもので、よく考えると理屈に合わないものがあります。
「大丈夫ですか?自信のほどは?」
そう聞かれて
「大丈夫、100パーセント間違いありません」
こう答える。
これならまあ良いんですが、たまに
「いや、100パーセントどころか120パーセント大丈夫です」
といってしまうお方がいらっしゃいます。
これ、数学的には大間違いです。
だって、本来100パーセントまでしかないんですから。
ということは残った20パーセントがどうなるのかと言いますと、これは否定したことになるんですね。
つまりプラス100にマイナス20で、結局は80パーセントということになります。
まあ、あんまり自信はないけれども、虚勢を張って言ってしまおうという方がこのように答えるわけですから、怪しいのも当たり前です。
ところで120でも危ういんですが
「200パーセント大丈夫です」
なんて言ってしまったら悲惨です。
これは0パーセントと同じですから、失敗を公言していることと同じです。
まあ受けねらいでこういう表現をとるんでしょうが、その時点で不安感が出てしまいます。
もう一つ、こちらは割合によく使う表現で
「○○以上でもないし、以下でもない」
というものがあります。
こちらも、国語的には問題はないですが、数学的には大問題です。
たとえば、「私は人間以上でもないし以下でもない」
というのは
「私は人間である」
を強調して言う表現ですが、よく考えてみるとおかしいことが分かります。
これは数字で置き換えればはっきりしますね。
「ある数Xは、3以上でもないし、3以下でもない」
これは、Xにあてはまる数がないことを意味します。
両方否定してしまってはおかしいんです。
とはいえ日本語の表現ですから、あれこれ細かく言うことはありません。
言葉は人によって変化して行くものですから、いつかはこんな表現が認められることもあるかもしれません。
ところで私の文章にも時々変わった表現が出てくるかと思いますが、そんな些少なことに腹を立てていては大物になれませんから、批判もほどほどにお願いします。
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Comments
こんにちは。
電気がまさんの姿勢、思わず「あっぱれ!」と
叫びたくなりました。
今回のお話、
国語的に正しくても数学的に間違っているということ、
たしかに文系人間の私でも常々腑に落ちない表現があり、
今回のお話で目から鱗が落ちるような想いでした。
以前、
「No.1にならなくてもいい もともと特別なオンリーワン」
というフレーズが流行りましたが、
某大学の数学教授とお茶をご一緒したのですが、
「オンリーワンは、ナンバーワンより上位概念」と
苦言を呈しておられました。
ハッキリと言わずあいまいに表現(婉曲表現)するのは
日本人のコミュニケーションにみられる特徴の1つですが、それ故に誤った「以上」「以下」「未満」の用い方をして
かえって自分の伝えたいことが伝わらなくなるのも
おかしなものですね。
いつもながら、電気がまさんの視点に感服です。
追記 28日から少しの間、静岡滞在の予定です。
Comments
>Yoshibeiさん
確かに、「ナンバーワン」よりも「オンリーワン」が上ですね。
実はこの歌の歌詞は好きではなくて、そう話すと怪訝な顔をされるんですが、これは私が偏屈なのかもしれません。
論理的に見せようとしてかえって非論理的になってしまうのはいけませんね。
言葉の取り扱いは難しいものです。
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