2007.10.27 Saturday
南泉斬猫
「南泉斬猫」
(なんせんきりねこ)
禅の公案の中でも気に入っている話である。
禅問答というと、難しいものが多いが、この話なぞもその際たるものです。
唐の時代の中国でのお話し。
禅宗の高僧である南泉のもとには数多くの弟子たちが、集まっていた。
ある時、その南泉の弟子たちが、一匹の猫をはさんで
「これはわれわれの猫だ」「いや、こちらの猫だ」と言い争っていた。
そこへ現れた南泉和尚は、猫の首をつかむと、それを突き出して言った。
「いまこのときに、仏の道にかなう言葉を発すれば猫は斬らない」
「さもなければ、この猫は斬って捨てる」
「さあ、どうだ!」
だが、だれも答えられる者はなかったので、南泉は猫を切り捨ててしまった。
夕刻になり高弟の趙州が帰ってくると、和尚はお前ならどう答えたかと迫った。
すると趙州は、履いていた草履を頭に乗せ、すーっと部屋を出ていった。
「ああ、お前がいたならば、ワシも猫を斬らずにすんだのに・・・」
南泉は、そういって非常に残念がった。
さて、このお話しにどんな意味があるのかということです。
南泉はどうして猫を切ったのか、じっくり考えてみてください。
わけが分からない、というのも答えの一つです。
実は「正解はない」というのが公案の基本でして、だからありがたいのですね。
もちろん禅に対する造詣もない私が、きちんと説明できるわけもないのです。
そんなわけで、申し訳ないですが興味のある方はご自分でお調べ下さい。
私としては、今もめている国会議員に向かって、国会議事堂でこの猫を突きつけて見たい気がします。
自民党の福田さんと、民主党の小沢さんに、猫を突きつけたら、どう答えるでしょうか?
猫を切る羽目にならないようにと祈っていますが。

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Comments
確か、「左右・絶対」の法則だったかと・・?
人間の頭は自分が絶対なんでしょうか・・・?
どっちが「正しいか」では無く「どっちも正しい」という理解があれば「争い」は起きません。
拝金主義の世の中では「金に群がる」醜い争いが益々増え、論理が先行し「秩序」が低下しています。
スポーツでも「心技体」が壊れつつあります。
福田総理は、「共生」を提言しています。
しかし「共生」を貫く覚悟は何処にも見えませんね。
今こそ「南泉斬猫」を研究されるべきですが、与党議員の大半が「二世議員」ですから「志を持って」議員になった訳では無く「世襲」ですから本質を解らないでしょう。
「偉い人」が増えて「すごい人」が居なくなりましたね・。
おそらく、殆どの「猫」は切り捨てられます。
困ったものです。
Comments
>生きた化石 さん
「議論」というのは相手の話を聞くことから始まると、遠い昔に習った記憶があります。
いま渦中の、給油問題に付いても初めからすれ違った観点で対決しており、これでは進展しません。
役に立たない国会議員は必要ないので、衆議院参議院を併せて、半分に削減してはどうかなあ。
あと、賄賂を取る役人も要らないなあ。
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