静岡ラーメン放浪記

赤垣屋＠２杯目

　いつの間にかすっかり秋らしくなりましたね。
秋といえば、やっぱり食欲の秋。
いや、読書の秋に、スポーツの秋。
いろんな秋がありますが、私にとって秋といえばやっぱり・・・


「アンジェラ・アキ」ですか。

　冗談はさておき、酒場の印象というものも、その時々によって変わってくるものです。
以前初めて訪ねた時は好印象だった「赤垣屋」さん、東京駅から近いこともあって、帰りの電車までの時間つぶしにと再訪しました。


　何しろ場所が良いです。
丸の内の東京ビル「ＴＯＫＩＡ」の地下ですからまさに一等地。
同じテナントには高級店がごろごろしています。
そんな中の立ち飲みですから、場違いも甚だしいんですが、そこがまた都会のオアシスというところでしょうか。

　夜の部の開店は３時と書いてありますから、ただいま開店したばかりのようです。
さっそくの注文は、とりあえずの「生ビール」です。

　立ち飲みにも色々ありますが、ここはあとで会計をするシステムです。
最初のおつまみは「レバ刺し」で、小鉢にちんまりと盛りつけてあります。

まあ２８０円という値段ですから、多くを望むのは無理というものですが、ちょっと割高かな。

　さすがに土曜日の午後３時過ぎとあって、私たちの他にはお客さんはいません。
若い店員さんは、ホントに暇そうで
「早く注文しないかなあ」
と私たちの方をちらちらと見ています。
そのプレッシャーに負けることなく、眈々とジョッキを傾けます。

　ようやく女性込みの３人連れが入店して来て、店員の注目から離れることができました。
ここの名物は「串かつ」に「どて焼き」なんですが、面白いことに、誰もこの品物を注文しません。
例の３人組といったら、「おでん」ばっかり頼んでいます。
私たちも他のメニューばかりなので、店員さんは腕の振るいようがありませんね。

　何しろつまみはあらかじめ小鉢に用意してあって、ラップをしたまま冷蔵ケースにスタンバイしています。
注文があるとそれを取ってラップをはがし、温めるものはレンジでチンして出来上がりです。
何というか味気ない感じがしてきました。

　飲み物のお代わりは「ホッピー」で、つまみには「ハタハタ唐揚げ（１８０円）」です。

　これも出来上がりの品をレンジでチンの口ですね。
そして最後の一品は「なにわのホルモン焼き（２８０円）」です。

　これがまたとてつもなく甘い、いかんせん甘いんです。
そこではたと記憶を思い出しました。確か前回来た時も同じものを頼んで同じ感想だったんだ。
人間進歩していないねえ。

　１時間弱でお会計をしましたが、何となく釈然としないんですね。
値段的には普通の大衆酒場と変わらない価格で、立ち飲みの分だけ割高なのかも知れません。
まあ、大東京の一等地ですから、立たせていただけるだけでも有り難いのかも知れませんが。
やはりサクッと一飲みだけしてゆくお店なんでしょうね。