2009.02.02 Monday
めざせ イグ・ノーベル賞
めざせイグ・ノーベル賞
傾向と対策
久我 羅内 著
さて、イグ・ノーベル賞とは何ものか?
この賞の創設者は、マーク・エイブラハムズ氏といいます。
彼は元々は雑誌の編集者で「ユーモア科学研究ジャーナル」という雑誌を発行しています。
この賞の創設は1991年です。
イグ・ノーベルとは「ignoble(下品な、くだらない)」とノーベル賞を掛け合わせた造語で、名前からしてばかばかしいものです。
この賞をもらうことによって、受賞者にはどのような特典があるかというと、ほとんどありません。
まず、賞金は無しです。
授賞式に参加する交通費も受賞者もちで、授賞式は毎年10月初旬にハーバード大学のサンダースシアターで行われます。
唯一もらえるのが、賞状と賞品ですが、これがただものではないんですね。
たとえばカラオケの発明で平和賞を受賞した、井上大佑さんがいただいた賞品は、賞状と、メダルと、謎の紙パックだといいます。
これがどんなメダルかというと、スーパーで売っているアルミの鍋にマジックでサインが入ったものだそうです。
さて、いただいた謎の紙パックを開けると、何と中は空っぽ。
実はその中にはハーバード大学のキャンパスの空気が入っているんだそうです。
そういわれてみますと何となく納得してしまうから不思議ですね。
さて、こんなイグ・ノーベル賞ですが、世界中から毎年何千ものノミネートがあるそうです。
受賞者は、イグ・ノーベル賞委員会によって選出されます。
ただしこの委員会のメンバーが、どこに何人いるのかということは、謎になっています。
次に、この賞にノミネートする資格ですが、博士号も修士号も何の肩書きもいらないということです。
もちろん老若男女の区別や国境もありません。
ノミネートの条件はただ一つ、実在する人物だということだけです。
さらには受賞の対象となる何らかの実績があること。
そして本賞の公式基準はたったこれだけです。
イグ・ノーベル賞は「人を笑わせ、そして考えさせた」研究、「真似ができない、またするべきではない」業績に対して与えられる。
ただし「非公式基準」もあって、これは
イグ・ノーベル賞を受賞する業績は、目を見張るほど馬鹿げているか、刺激的でなければならない。
この基準は、誰にでもできそうでまた、意外に難しいのかもしれません。
ところで同賞は2007年までに170ほどの受賞者が出ていますが、その中には日本人が12人います。その中からいく人かをあげてみます。
1992年 医学賞 資生堂研究所の神田不二宏さんほか5名
「足の臭いの原因となる混合物の解明」
1995年 心理学賞 渡辺茂さんほか2名
「ピカソの作品とモネの作品を識別できるように鳩を訓練した功績」
1997年 経済学賞 横井昭宏、舞田あきさん
「たまごっち」を発明し、数百万もの人たちにバーチャル・ペットを飼育させた功績。
1999年 化学賞 牧野武さん
「夫の下着に吹き付けて、精液の跡を発見できる、浮気検出スプレー『Sチェック』を開発」
2005年 栄養学賞 ドクター中松さん
「34年間、自分の食事を撮影し、食物が脳の働きや体調に与える影響を分析」
どうでしょうか?
何となくできそうでもあり、難しそうでもある。
応募してみようかとお考えの方は本書でご研究下さい。
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Comments
実に面白い賞ですね。
私は昔、庭で『砂で米は育つか』という研究をしました(笑)
小学5年だったと思います。全滅でした。
Comments
>みぃみ*さん
そういえば夏休みの宿題で「自由研究」というのがありましたね。
子ども心に何をやろうかと悩んだものでした。
結局思いつかないで放っておいて、あと1週間でおしまいというあたりで焦る。
今と全然変わらない計画性のなさが悲しいです。
植物の栽培と観察日誌、私は「なた豆」を栽培して見事に腐らせました。
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