静岡ラーメン放浪記

桃翠茶寮＠日の出町

　このお店、以前鷹匠町にありまして、その時には何回か通った記憶があります。
しかし手狭になったのかここ日の出町にお引っ越ししました。
移転されて以後はご無沙汰していましたが、なかなかの評判と聞いています。

　本日のランチは、この「桃翠茶寮」さんにやって来ました。
平日の開店は１１時３０分。
１０分ほど遅れてお店に着きましたが、すでに１０人ほどが入店されています。
お店は５人掛けの丸テーブルが６脚にカウンター式の長いテーブルが１０席という、割合に広い造りですね。

　カウンターの一番端に案内されます。
メニューには、ラーメンやタンタンメンなどもありましたが、他の皆さんはほとんど「ランチ」を注文していました。


　私はというと「タンタンメン」の予定でしたが、メニューを見ますと本日の限定「麺ランチ」がありました。
そこには、「酸辣湯麺」（コショウ入り辛し麺）に小ライス、デザート、小鉢で９４５円と書いてあります。
限定品に弱い私、ついこちらを選んでしまいました。

　お店の壁には、陳健一さんとご主人の肩を並べた写真が飾ってあります。
ここのご主人は陳さんの元で修行した経験があるそうです。
うーん、そうなると「麻婆豆腐」も捨てがたいかなあ。

　お店には次々とお客さんが入ってきます。
厨房で鍋を振るうのは、ご主人ただ一人で、４、５人の女性が手伝いをしています。
それにしてもお一人だけで大量の注文をこなしてゆく姿は見事の一言です。
お客さんはほとんどがサラリーマンの男性です。
それも４人、５人とグループで来る常連さんのようですね。

　すぐに小鉢が出てきました。
これはお酢の利いた、糸コンニャクとキュウリの和え物ですね。
そして待つこと１５分あまりでセットが出てきました。

　まずはメインの「酸辣湯麺」です。
たかがランチと馬鹿にしていましたが、脱帽です。
これだけで立派な一品料理、十分です。

　麺の上に、ハム、タケノコ、干し椎茸、溶き卵の入った餡がたっぷりと掛けられています。
その上にはおしゃれにみじん切りの長ネギも乗っていますね。
味付けはもちろん酸っぱく辛いお馴染みの味ですが、基本となるスープが良いです。

　一口箸で運びますが、これは熱々ですね。
あんかけですから、ことさらに熱さが強調されます。
当然口の中を火傷しました。
麺は中細の平打ちで、これも申し分なし。
　
　食べ進むと、だんだんに汗が噴き出してきます。
口直しと熱冷ましにライスを頬張ります。
これはとにかくスープが秀逸です。
一般には申し訳程度に具を乗せた「酸辣湯麺」が多いですが、これは贅沢に具が満載ですね。
熱いせいで、なかなか麺が無くなりません。
辛みも利いていて、滲む汗を拭き拭き、なんとか食べきりました。
　
　ほっと一息ついて、デザートの杏仁豆腐をいただきます。
これが冷たくて、適度な甘さで、嬉しいものです。
すっかり満足したランチでした。

　千円札でお会計をします。
「ありがとうございました」
やっぱり次は麻婆豆腐かなあ。