静岡ラーメン放浪記

ナカミヤ＠今日は逆コース

　さて、静岡地震もなんとかこなして、落ち着きを取り戻してきた静岡市内です。
水曜日の夜といえばやっぱり「たこ八」さんへ顔を出さなくてはいけません。
まさか大丈夫だとは思いますが、念のため確認をしておきたい気持ちももちろんあります。

　６時半という満員必至の時間帯ですが、お盆でもあり空いているんではないかという甘い期待を胸に、たこ八の暖簾をくぐります。

　わあ、何と今日も満員です。
ちょうど目の前の席にはＫちゃんが後輩を連れて座っています。
何と席を詰めて私を入れて下さると言います。

「どうもすいませんねえ」
ありがたくお言葉に甘えて座ります。
隣には名カメラマンＡさんが、今日もつぶやきながらグラスを傾けていました。
さすがに地震のあった昨晩は、お客さんも少なくこの時間帯もガラガラだったそうです。

　今日は家で軽く飲んでから来たので、ビールはやめてショーチューからいただきます。
ここでも地震の話題で持ちきりです。
さっそくオカアサンに様子を聞きますと
「大丈夫、全く被害はなかったよ」
頼もしい答えが返ってきました。

　でも建て直す前の、古い造りだったら危なかったかもしれませんね。
やっぱり青葉横丁も地震対策をして正解だったようです。
なるほど備えあれば憂いなしということですか。

　さて、今日のお客さんでは、たこ八は初めてと思われるオバチャンの３人組がまた賑やかです。
面白いことにオバチャンは、おしなべてみなさん図々しいんですね。
酔いも回っているようで、お隣にいるもちろん初対面のお客さんに、盛んに話しかけています。
これはこれでほほえましいことではありますが、ご年輩とはいえ女性ですからそれなりの慎みは持って欲しいですな。
（と、Ａさんがつぶやいておりました）

　後から来たお客さんに対しても、勝手に席を詰める指示まで出してオカアサンをやきもきさせます。
実は常連さんなので、座りたい位置が決まっているんですね。
人によっては隣り合わせになりたく無いという、犬猿の仲の常連さんもいらっしゃいますから、ほどほどの世話焼きがよろしいようです。
とはいえまずは和やかな雰囲気で、満員のたこ八を切り上げて次に進みます。

（これは以前いただいた、「ミョウガの天ぷら」です）

　なんやかんやで１時間ほど過ごしたたこ八を出て、向かった先はもちろん「ナカミヤ」さんです。
いつもはこの逆の経路の時が多いんですが、今日は珍しく後回しになりました。

「こんにちは」
ラッキーにもカウンターが空いています。
例によって端の席に座って、ホッピーと刺し盛りをお願いします。
お盆ですから大丈夫かと思いましたが、ちゃんと配達されてくれたそうです。

「今日のレバーは良いですよ」
ご主人が気合いを込めて盛ってくれました。
相変わらずの勇姿ですねえ。
しかし毎回毎回このワンパターンで、我ながら芸がないですね。

　ご主人に地震の被害を聞きますと、ここもたいしたことはなかったそうです。
お酒の瓶がたくさんありますから心配でしたが、全く大丈夫と言うことで安心しました。
最上段にあるショーチューの一升瓶は、びくともしなかったんだそうです。
今日は暇なようで、いつもより余計にお話をさせていただきましたが、これは私が酔っていたせいでしょうか。

　ホッピーのナカをお代わりして、今日はここまで。
地震被害の調査を終えて、無事帰宅したのでありました。