静岡ラーメン放浪記

あさひ＠２杯目

　お盆休み最後の日曜日。
実は今日から仕事始めになります。
長いお休みの後のお仕事で、いつも以上にくたびれました。
そこで仕事の帰りに一杯引っかけようとお店を探します。
まずは「ナカミヤ」さんに行きますが、今日はお休みのようで断念。
そこで思い浮かんだのが「あさひ」さんです。
ここもかれこれ１年ぶりになりますが、たまに行きたくなるお店です。
何より日曜営業というのが嬉しいですね。

　５時半のお店に入りますが、まあ大盛況ですね。
家族連れが多いようで、若い方から年輩の方まで、ぎっしりと詰まっています。
そこで、運良くカウンターの席が二つ空きました。
カウンターは皆さん一人客のようで、常連さんばかりですね。
さっそく腰を掛けて瓶ビールをいただきます。
「サッポロ、キリン？」
「キリンをお願いします」
カウンターですとメニューが見えないところが困りますね。
つまみを何にしようか迷っていると、お兄さんが伝票を出してくれてここに書いてくださいという説明です。
こういう気配りが嬉しいですね。

　目の前の調理場では、めまぐるしくフライを揚げたりヤキトリを焼いたりしています。
後から後から注文が入って、てんてこ舞いの忙しさです。
調理担当はご主人とお兄さんの二人。
後は年輩のオバチャンが数人でお運びをしています。
どこかともなく、手元がおぼつかないような気もするのですが、無事回っているので、これが熟練の技なんでしょうか。

　さて、ここに来たら必ず頼みたいのが、「にんにくだれの焼きトン」です。
このタレは他では味わえないので、毎回楽しみにしているんです。
さっそく注文を書いて渡すと、まずご主人は、冷蔵庫から焼きトンを取り出して大皿に乗せます。
それをオーブンで３０秒ほど温めます。
そうしてから焼き台に乗せて焼き上げるわけなんですが、面白い焼き方ですね。
ここの肉は厚くて大きいので、普通の焼き方では仲間で上手く焼けないからなんでしょうか。
焼き上がったところで、秘伝の「ニンニクだれ」にどぶんと浸けて出来上がりです。

　「おまちどうさま」
これが注文した、ナンコツ、カシラ、タンです。
普通のお店の焼き鳥の２倍はあるというボリュームです。
その上に掛かっているのが、生のニンニクをおろして作った「ニンニクだれ」です。
さっそくかぶりつくと、ニンニクの強烈な風味が口中に広がります。
後はどうなるのか不安ですが、まあ良いか。

　当然ビール１本で収まるはずもなく、もう１本を追加します。
やはりこの焼きトンはビールに合うかなあ。
このお店開店は４時なんですが、現在６時過ぎまで大混雑です。
おでんも美味しいんですが、焼きトンでお腹一杯になってしまうので、めったにたのめません。

　さてそろそろおいとましましょうか。
「１７２０円です」
喧噪ざわめくお店をあとに、のんびりと家路を帰ります。