2009.10.10 Saturday
リスペクト
リスぺクト
最近わけの分からないカタカナ文字が跳梁跋扈していると思いませんか。
日本人なら日本語を使えばいいのに、あえてあやふやな意味の外国語を使う。
ここは一言もの申さずにはいられません。
中でも気になるのが、「リスペクト」です。
芸能関係で使われ出したようですが、よく耳にしますね。
学生時代に覚えた意味では、「尊敬する」「敬意をもつ」とか言うような意味でしたか。
普通に
「○○さんを尊敬しています」
それで良いんだと思いますが
なぜか
「○○さんをリスペクトしています」
これでは全く軽い。
日本語で伝わるものを、わざわざ分かりにくい英語で言い換えると言うことは、表現を曖昧にしているとしか思えませんが、それは相手に対して失礼なことなんですね。
うがった味方をすると、実は尊敬など全然してはいないという意味にも取ることが出来ます。
日本語では堅苦しいから英語で言おうというのは、仲間内だけに通用するものではないかなとも思います。
「尊敬なんかしてはいないけど、リスペクトぐらいやってやる」
込められているのはそんな意味なんでしょうか。
実際の英語ですと、文章のつながりや文脈から正しい意味を受け取ることが出来ますが、日本語の中に組み込まれた単語では、それが出来ません。
それを良いことに自分の都合のいいように考えて使うというのも、また狡猾な考え方に思えます。
話変わって、他にもきらいな言葉は、「リベンジ」です。
「雪辱戦」という意味で、松阪選手が使ったのがはじめのように思いますが、今ではかなり人口に膾炙しています。
これも、私の覚えた「復讐」という意味とは少し異なるんですね。
今日は所々に読みにくい漢字を配しておりますが、こういう時にパソコンは頼りになります。
これが手書きだったら、絶対に使いません、というか書けませんから。
「乖離する」という言葉も使いたかったんですが、これは止めておきました。
今のところスポーツ関係で主に使われているので、これはこれで限定した意味なら流行語として認められるんでしょうか、気になります。
「次は雪辱しますよ」の方が美しい表現、いや当たり前の言い回しだと思いますが、どうなのかなあ。
こんな細かい言葉にいちいち腹を立てているようでは、まだまだ修行が足りませんね。

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Comments
いつも楽しく拝見しています。
本稿中の「リスペクト」、音楽業界では雑誌の影響で「強く影響を受けた」というのが最も近い意味となり、アーティストが好んで使います。たぶんそこから拡がったのでしょう。
容認するわけではありませんが、本来の意味とは異なって派生した単語なので、感覚がずれるのは当然だと思います。
そして「リベンジ」。これは、格好いい表現を好むスポーツ界独特のノリですね。
単なる逆転負けを悲観して「ドーハの悲劇」などと表現してしまう位、自己陶酔する世界ですから。
私自身はそれらよりも、若者が使うような中途半端な略語のほうがずっと気になりますが。
あと気になりついでですが、本稿中にも少々誤字がありますね。
少なくとも人を諭す文章を書く場合は、アップする前に確認した方がいいと思いますよ。
あ、なんだか偉そうな事を言ってしまいました。
お忙しいとは思いますが頑張って下さい。応援しています。
長文すみませんでした。
Comments
>keさん
ご指摘ありがとうございます。
最近誤字脱字が多いと、皆さんに怒られております。
まあ、季節の変わり目ですので、ご容赦下さいませ。
>少なくとも人を諭す文章を書く場合は
私は人を諭すほどの人物ではございませんので、誤解無きようお願いいたします。
これは私の個人的な日記ですので、それなりにご批評下さい。
Comments
こんにちは。今回も興味深い言及ですね。
実は先日、“日本人学生だけの講義”と“留学生だけの講義”で、似たような話をしました。何かしてあげた時、相手から「サンキュー」と言われるのと「ありがとう」と言われるのと、どちらが心にくるか…と学生たちに尋ねたのです。ほぼ全員が「ありがとう」を選びました。
「サンキュー」には「ちょっと軽い感じがする」「日本語で会話しているのだったら(日本人だったら)日本語でお礼を言われたい」などの意見がありました。そもそも「サンキュー」は「感謝します」という意思表示ですし、「有難う」とは主旨が違うようです。
そもそも、外国語を日本語に訳す時、その言語を使用する文化が違うのですから全く同じニュアンスで日本語にするなんて無理な話だと思うのです。だから「翻訳」という、「自分の文化においては●●というような感じで…」といった訳し方をするのだと…。
最近、学生たちがそんな背景を理解せずに横文字を多用しているのを見て、そんな話をしておりました。
さすがに、「オレ、Yoshibei先生をリスペクトしてます!」なんて言われたことはありませんが、再試験を受けることになった学生たちが「今度こそリベンジ!」などと言っているのを聞くと、「殴られるのかな?」などと恐ろしくなったりもします。半分冗談ですが…。
Comments
>Yoshibei さん
河合隼雄さんの本で、ドイツ人の親が子供をしかる話が出ていました。
子供が悪戯をしていた時に、ドイツ人のお父さんは
「こらー」
と叱るんではないそうです。
「なぜそれをしてるのか?」と問いただす。
それに対して子供は
「こうだから、あれこれ」
と屁理屈で返します。
それに親が言い返して、議論が始まります。
当然親の理論が強く、
「だからおまえが悪い」
という結論になります。
なぜこんなことをするのか。
それは自分を防衛するすべを、幼いうちから鍛えておかないとドイツでは生きてゆけないというのです。
それに対して日本人は、すぐに「すいません」と謝ります。
日本人は曖昧にしたい民族なのかもしれません。
自分が批判されること、傷つくことをおそれて、曖昧な言葉を多様するんでしょうか。
「リスペクト」も曖昧さの極地かもしれません。
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