静岡ラーメン放浪記

日の出ラーメン静岡店

　横浜で話題の「日の出ラーメン」が静岡に進出してきました。
不勉強で私は全く知らなかったんですが、６月２０日日曜日の新聞にこんなチラシが入っていました。
場所は静岡の繁華街で、最近ラーメンの新店がどんどん出来ていますね。

　圧倒的なインパクトで評判の「ドロ系」ラーメン、気になりますね。
開店日からは数日遅れましたが、めでたく突撃してきました。

　新規開店早々ですから混んでいるだろうと、今回は午後１時を２０分ほど過ぎての訪問になりました。
お店の前には派手な看板が立っていて、肝心の店名がよく分かりません。

　お店の看板商品は、「剛つけ麺（７５０円）」で超極太麺に超濃厚スープをつけて食す、究極のつけ麺だそうです。
「胃袋で暴れる極太開運昇り龍」
なんだか分からない宣伝文句です。

　このこだわりがチラシに書いてありました。

　麺は福島県の製麺所から特注の麺を直送しています。
太さ５ミリという静岡で一番太くて腰のある麺を使います。
町の宇高スープを炊き続けます。
濃厚さを追求したどろりとしたスープのコクをお試し下さい！
一度食べたら、やめられません。

　メニューはこれ以外に、「ガッツ麺ＤＸ（７８０円）」というのが人目を引きました。

いわゆる「油そば」とか「あえ麺」と呼ばれる、スープの無いラーメンです。
ガッツリ混ぜてガッツリ食べる、をコンセプトに開発した史上最強のあえ麺です。

　面白そうですが私にはもちろん手が出せるはずもありません。
最後に普通のラーメンもありました。

　こく塩ラーメンや魚介醤油ラーメンの豊富なラインナップ。
ラーメン専用の麺を使用し、丁寧に作り込んでいます。
さっぱりとしてコクのあるラーメンもぜひお試し下さい。
お値段は、「魚介醤油ラーメン（６５０円）」、「特濃うま醤油ラーメン（７００円）」、「こく塩ラーメン（７００円）」です。

　さて、お店にはいると
「いらっしゃいませ」
店員さんが出迎えてくれます。
まずは入り口右手の自動券売機で食券を購入します。
私はつけ麺は苦手なので、「特濃うま醤油ラーメン」にしました。

　店員さんが目の前にやってきたので、チケットを差し出すとカウンターの端席に案内してくれました。
「サービスで小ライスがつけられますが」
「お願いします」
お店は１０席ほどのカウンターに、仕切られた４人掛けテーブル席が二組ほどありました。
ただいまお客さんは半分ほどで、今の時間帯はゆったりしていますね。

　まずはお冷やを持ってきてくれました。
隣の若いお客さんが食べているのが、どうも「ガッツ麺ＤＸ」のようですが、かなり苦戦しているのがはたから見ても分かります。
スープがないだけでも食べづらいのに、この極太麺ですからこれは仕方がないですね。

　とにかく極太麺ですから、茹で上がるには時間が掛かります。
つけ麺ですとさらにこれを水で締めますから、余計に手間も掛かるわけですね。
そのせいかラーメンが出てくるのにも時間が掛かりました。
せっかちな静岡人にはその点がどうかなと心配になります。

　それでも７分ほどでラーメンが出てきました。
受け皿の付いた白い丼には、赤い文字で「日の出らーめん」と書いてあります。
具には柔らかでしっとりとした感じのチャーシューが１枚、そしてノリにタケノコです。
メンマではなく、タケノコの水煮を味付けして細長く切ったもののようです。
柔らかで食べ応えがありますね。

　麺は看板の極太麺。
なるほどこれは静岡で一番の太麺ですね。
これほど太い麺は静岡市内ではないでしょう。
そして濃厚スープです。
本当にどろっとしています。
豚骨に魚介を加えた濃厚なスープで、コラーゲンたっぷりのせいで口がベタベタしますね。

　味はそれほど濃くなく、麺もスルスル食べられますが、やはり極太麺ですからそのまま飲み込むのもためらわれます。
噛みしめるとかなりの歯応えで、これは食べるのに時間が掛かりますね。
この麺で油そばはかなり顎が疲れるでしょう。

　ライスは見たとおりの「小ライス」でした。
ランチタイムですからもう少しボリュームがほしいと願うのは私だけでしょうが、濃厚なスープなので白飯が意外に美味しいんですね。
ライスを口に入れると脂分がぬぐい去られる感じがします。
お新香が付いていたらなお良いんですが、サービスですから文句は言えません。

　少しばかり手間取りましたが、難無く食べ終わりました。
こういう濃厚なスープもたまには良いもんですね。
「ごちそうさま」
お店を出る時に、ドアが手動なのを忘れていて、思わず衝突するところでした。
いやいや、危ないところでしたが、よかったよかった。
コッテリ大好きな方には最適のお店です。