2011.06.01 Wednesday
なまこ
なまこ
椎名誠 著
110518_1300~0001 posted by (C)電気がま
おすすめの椎名誠さんの新作本、ついに図書館で借りてきて読みました。
この本は毎回読んでいるエッセイではなく、小説です。
といっても椎名さんはその中でも小説家として出てきますから、違和感はありません。
主人公は居酒屋を経営している友人ですが、この友人と一緒に北海道に行くことから話が始まります。
そしてその行き先の知り合いが行っている漁業が、「ナマコ漁」です。
このナマコを巡っていろいろと問題が起きるわけですがいずれも妙にリアルです。
ナマコのウンチクがあれこれと書かれていて、私はほとんどナマコを食べないので分かりませんが、とても美味しそうに見えますね。
日本人はナマコというと、生でナマコ酢などが主ですが、中華料理は違います。
一度茹でたナマコをうまく天日干しして、乾燥ナマコに作り上げます。
すると元の数分の一程度に縮まった、カチンカチンの物体になりますが、保存性は良くなります。
料理にはそれを水で戻して使いますが、そうすると今度は元の大きさよりも格段に大きくかつ柔らかくなるそうです。
そのナマコの権限をめぐって、椎名さんご一行ははるばる香港まで交渉に向かいます。
この北海道産ナマコの取引先が中国企業なんですね。
そこで怪しげな人物との出会いや、麻雀などそのたびごとに何か裏があるんではないかと気を揉みますが、終わってみればめでたしめでたしという平和談でした。
いつものさらっと読める文体ですから、一日で読み切ってしまいました。
表紙の黄色も色鮮やかで見つけやすいです。
さすがに中華料理でのナマコ料理はお値段が高すぎますが、今度居酒屋のメニューで見つけたら一つ頼んでみましょうか。
椎名ファンには必読の一冊です。

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Comments
電気がまさま
なまこを追求した小説、面白そうですね!しかも「なまこの権限をめぐる交渉」とは?とても怪しくて気になります。
海のきゅうりの話から、欧州の巨大きゅうりの件に話を飛ばします。
ドイツでは、今EHECという大腸菌に犯された「スペイン産きゅうり」が大問題になっています。
ところが、スペイン産きゅうりが感染源ではなかったという最新の検査結果がでたため、捜索は振り出しにもどされました。
解明するまでは、きゅうりのほかにもトマト、サラダ菜、レタスなど生食しないほうがよいと、どこのメディアも推奨しています。
いつか書き込みした欧州の巨大きゅうり。普通スライスしサラダにします。ドイツ人は輪切りやスティック状に切ってそのままばりばり食べます。
通常一本約60セント〜1ユーロのところ、風評被害でスペイン産にかかわらず半額以下に値下がりしてしまったきゅうり。70度以上かつ10分以上で加熱してから食べるレシピって、あるのでしょうか、、、
Comments
>Ypsilon さん
海が取れて、 cucumber ですか。
ドイツでも生のキュウリをバリバリ囓るとは知りませんでした。
キュウリのお新香は美味しいですね。
静岡では、丸ごと一本のキュウリに一夜漬けのような感じで味付けしたものを串に刺して販売しているお店もあります。
これを丸かじりしながらサッカーの観戦をするのが、一番のトレンド・・・かどうかは知りません。
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