静岡ラーメン放浪記

誠らあめん＠瀬名

　「三度目の正直」という言葉が真実であるならば、神は私を裏切ることはないだろう。
確かフロイトがそんな言葉を言っていたように思う。
（もちろんウソです）

　今回ついに三回目の訪問となる「誠らあめん」です。
期待を胸に自転車をこいで向かったものの、前二回は見事に休業で食べられませんでした。
さて、今回はどうかなと、一抹の不安を胸に瀬名方面へと向かいます。
何しろ自宅から片道３０分は掛かりますから、外れた時のショックは大きいのですね。

　常葉学園大学へ曲がる交差点を過ぎ、しばらく進みますと目立つ黄色い看板が目に飛び込んできました。
嬉しいことに今日は無事営業されているようです。

　看板には、「日替わりランチ500えん」の文字。
今日のランチはといいますと、ラーメンプラス半チャーハンで、これが何と５００円だそうです。
「限定３０食」とは書いてありますが、まだお昼前ですから大丈夫でしょうか。
さっそく中に入ります。

「いらっしゃいませ」
体格の良い男性三人が出迎えてくれます。
店内は４人掛けのテーブル座卓が３組に、テーブル椅子席が１脚。
左手の調理場を囲むカウンターが１０席ほどという、割合に広いお店です。

　先客はテーブル席に４人グループと、カウンターに３人ほどで、割合に空いていました。
カウンターの左端に座ります。
お冷やを持ってきてくれますが、もちろん注文はランチですね。

　メニューを見ますと、ラーメンの通常価格は何と６００円なんです。
ランチですから具は変わるんでしょうが、それにしても安いランチセットです。

　能書きによりますと、当店自慢のスープなんだそうですが、期待が持てますね。
なお、このお店は沼津に本店があるそうです。

　お店のお客さんは偶然なのか「肉体労働系」の若い男性ばかりです。
それがゾロゾロとワゴン車でやって来ます。
「ビールは生ある？」
「ラーメン大盛りにしてよ」
何のかんのと注文が飛びまくっていました。
さてセットのチャーハンですが、嬉しいことに作り置きではなく、注文ごとに作っていました。
私のチャーハンも一人分だけしっかり鍋を振るっていますね。

「おまちどうさま」
ランチが出てきました。
とても５００円とは思えませんね。

　まずはラーメンをいただきます。
あっさりとした醤油味のスープに、具はメンマ、ナルト、薄めのチャーシュー１枚にノリです。
麺は細麺のストレートで、まあこれは平凡ですか。
自慢だけあってなかなかこくのあるスープですね。
あっさりしていて、これは私の好みです。

　続いてはチャーハンです。
さすがに具には肉類の存在が感じられませんが、刻んだナルトが代役を務めています。
どちらかというとしっとり系で、食べやすいですね。
量もそこそこあって、ランチとしては十分なボリュームです。

　チャーハンの脂を、ラーメンのスープで流し込み、また麺を啜ります。
ライスも良いけれど、やはりチャーハンはそれなりの満足感が得られますね。

　昼過ぎのお店にはお客さんが次々と入ってきますが、皆が「ランチ」を注文しますから、これで経営は大丈夫なんでしょうか。
気にはなりますが不景気のさなか、庶民の味方と言える大サービスですね。
大満足ですべて美味しくいただきました。

「ごちそうさまです」
これは３回も来たかいがありました。
「学生は夜でもランチあり」というのも素晴らしいですね。
不況の中、これからも頑張っていただきたいお店です。