静岡ラーメン放浪記

わたみん家＠御幸町

　久々の一人飲みです。
実はこのお店は以前に何回も使ったことがあるんですが、このところ一年ほどはご無沙汰していました。
というのも、以前は「和民」でしたが突然「わたみん家」に衣替えしてしまったからです。
私は誤解していまして、「和民」よりも高級なお店になったんだと思いこんでいました。
そこで「和民」の利用はもっぱら青葉通り店だけを使っていました。

　ところが良く聞いてみると、「和民」さんよりも「わたみん家」さんの方が単価が安いそうなんですね。
調べてみますとメニューも税抜き１９９円のつまみからですから、これは私にぴったりです。
そんなわけで久しぶりの一人飲みに行きましょうか。

　階段を上ってお店に入りますと、店員さんが出迎えてくれます。
「一人ですが」
「それではカウンターでよろしいですか」
このお店はカウンター席があるんで、一人飲みには都合が良いんです。
一人飲みで４人掛けのテーブルというのは、どうも居心地がよろしくないですからね。
それではさっそくカウンターの端に座ります。

　５時２０分ですからまだ開店間もないし、日曜日でもあるのでお客さんは少なくゆったりしています。
そんなところも気に入っていたんですが、それは以前と変わらないようです。

　まずは「瓶ビール（５２３円）」に「スルメイカ刺身(４１８円）」をいただきます。
もちろんお通しは無しです。

　すぐに出てきたビールで一人乾杯です。
銘柄はスーパードライでしたが、昔のモルツが懐かしいです。
まあ細かいことは気にしません。

　「スルメイカ刺身」が出てきました。
正直和民では刺身類には期待していませんが、これはよかったですね。
過去に何回も痛い目を見ているのに、懲りずにチャレンジして良かったとつくづく思いました。
切り身も厚く、食べ応えがあります。
以前「和民」でがっくりした　「まるごと！ヤリイカの姿盛り（６２８円）」に比べると雲泥の差です。
ヤリイカってそんなに高級なのかい！

　しかし薬味がショウガだけというのが不満ですね。
上品にショウガも良いですが、私は下手でけっこう、わさびの辛みが懐かしいです。
そこで店員さんにお願いしてみました。
「すいません、ワサビ下さい」
やっぱりワサビがいいんですね。
店員さんも手慣れたもので、すぐに持ってきてくれました。

　お酒の追加は「熱燗大（５２３円）」をぬる燗でお願いしました。
ワサビと共にやって来ましたが、その後が面白いです。
太めの店員さんが小皿を持ってきてくれました。
「これ砂糖ですが、少し入れると風味が良くなりますよ」
いやあ嬉しいサービスですね。
小うるさい客だと思われたのかもしれませんが、暖かいサービスで心が和みます。
さっそく入れてみましたが、まあこんなモンかな。

　「俺の煮込み（４１８円）」が大きく宣伝されていたので、こちらをいただきました。
牛のモツに人参、豆腐が入った煮込みです。
味付けは良いですが、モツが少ないし人参が多すぎます。
健康面を考えてくれたんでしょうが、煮込みに人参はいらないぞ。
（子どもじゃないんだから、怒ってどうする）

　さて、もう１品のおつまみは「小僧玉三郎（２０８円）」です。
変わった名前ですがその正体は、つくねですね。
これが近年まれに見る大ヒットでした。
いやあ美味しいです。
しかもボリュームがあって、香ばしい匂いで食欲も増進、玉子との絡みも絶妙ですからビックリしました。

　見てくださいこの勇姿。
平たい木の板に巻かれたナンコツ入りのつくねが、じっくり炙られてさらにタレで焼かれています。
つくねの焼きかげんは半生状態で、中身はねっとりした感触です。
これを添えられた玉子の黄身に絡ませていただきますが、うまいの何の。
お値段も２０８円ですからこれは次回も定番になりそうです。

　久しぶりに入った、初めての「わたみん家」でしたが、大いに満足しました。
これからは「和民」よりもこちらがメインになりそうです。
日曜営業も頼もしいし、当分ちょい飲みはこちらになりそうですね。