2006.08.09 Wednesday
OK横丁の決闘
「いこい」を後にして赤羽駅方面に戻る。
駅横にある小さな通り、名付けて「OK横丁」
目指す店は「八起」(やおき)、この横丁を代表する老舗だ。
店の開店は何と3時。
さすがに4時前の店内、お客の姿はまばらだ。
中央の広い調理場を囲むようにカウンター席が20はあるだろうか。
適当な場所に腰を下ろして一息つく。
ここでようやく座って飲めるのだ。
店員は全員男性で、8,9人はいる。
今の客付きでは余る人数だが、満員になるとギリギリなんだろうか。
みな、仕込みに余念がない。
手際よく作業をこなしていくのは気持ちが良い。
「チューハイとレバ刺し」
「すいません、レバ刺しはまだ出来てません」
「じゃ、チャーメンお願いします」
チューハイ(340円)は大きめのタンブラーに入っているものだが、量は「いこい」と同じぐらいか。
当店名物の「チャーメン」(370円)だが、麺とは関係ないない。
モヤシとにらに豚挽肉を入れた炒め物で、卵も入っているようだ。
何でも炒めた姿が麺に似ているからだとか。
名物だけあり、あちらこちらで注文がある。
チューハイをお代わりする。
メニューには「朝鮮漬け」(180円)とあるのも懐かしい名前だ。
「レバ刺し出せますけど、いかがですか」
「あ、お願いします」
(ちゃんと覚えていたんだ)
何となく嬉しくなる一瞬。ではお酒も追加するか。
最後の仕上げに瓶ビールを頼む。
出されたレバ差しは、ニンニク醤油でいただくことにする。
噛みしめると、口の中にレバーの甘い香りが広がる。
なるほど切られたばかりの新鮮なレバーだ。
まだ他にも試したいつまみはあるが、少し飲み過ぎたようだ。
暑い中を歩いた影響が、ジワジワとやってきた。
(まあ、今日はこれぐらいで勘弁してやるか)
「お勘定お願いします」
「2330円です」
店を後にすると、もう夕暮れだった。
(夕暮れ、夕日、そうだゆうひ屋だ)
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