2008.10.31 Friday
緊急経済対策
麻生総理の追加経済対策
今回は緊急に記事を差し替えました。
昨日、麻生総理が２億円給付などの、追加経済政策を発表しました。
その目玉は、２兆円規模の「給付金」。
４人家族でやく６万円をばらまくといいます。
次が中小企業向けの緊急融資枠の拡大。
１０兆円規模だそうです。
そして高速道路料金の引き下げ。
でもこれはＥＴＣだけの特典で、トラックは駄目だとか。
どうしてこんな差別をするのかは分かりません。
まあそれは良いんですが、オマケがある。
何と３年後には消費税を上げるとの宣言。
経済対策なのに、なぜ増税の話なのか、意味が分かりません。
こちらがメインだとすればこれはまさに「朝三暮四」そのものですね。
皆さん猿にならないようにご用心しましょう。
「朝三暮四」については、以前のブログをご参考に。
http://denkigama.tblog.jp/?search=%C4%AB%BB%B0%CA%EB%BB%CD
2008.10.30 Thursday
オバチャンには負ける
オバチャンには負ける
先日某パチンコ屋さんでの出来事。
珍しく調子が良かったんですが、一箱ほど出て、そこから硬直状態でした。
打ち込んでは出る、出ては打ち込むのくり返しで、大箱を出したり片付けたり。
面倒になって玉抜きをせずに打っていたら運良くまた当たって、玉がどっと出た。
それは良いんですが、箱が一杯。
店員さんを呼べどもなかなか来なくて、焦っていたところでした。
隣のオバチャンがなにやら叫んで、私の玉箱の玉を一握り、二握り握り取って行くではありませんか。
「なに」
じらりと睨むと
「玉貸して」
どうも打ち終わった最後のリーチが大当たりになってしまい、玉切れとなったらしい。
文句を言おうにもこちらはお取り込み中で、そんな余裕はない。
言っておきますがそのオバチャン、知り合いでもご近所でも、なんでもありませんから。
ようやく店員が来て、玉箱を入れ替えます。
大当たりのオバチャンはなんの言葉もなく、一握りだけ玉を返してくれました。
あまりに馬鹿馬鹿しいので無視していましたが、私ってそんなに善人に見えたのかなあ。
腹が立って、イライラしながら打っていたら、またオバチャンです。
「この台、玉を抜く（下に出す）のはどこを押せばいいのかね？」
（そんなもん、店員に聞きなさいって）
複雑な機械じゃないんだから、探せばすぐに分かります。
案の定、それはすぐに解決したようでした。
このオバチャン、その後も必要もないのに台のボタンをバンバン叩くし、私の苦手なタバコもスパスパ吸って、煙がこちらを直撃する。
すっかり戦意喪失して、本日は早々と終了することにしました。
オバチャン
「アーラ出ていたのに、勿体ないねえ」
だって。
参ったなあ。
2008.10.29 Wednesday
クロスロード＠二杯目
クロスロード＠２杯目
静岡は中島屋ホテルの地下にある、「クロスロード」さんで「長崎チャンポン」をいただいてきました。
実は九州フェアーをやっているので、その中にあるメニューなんですね。
広くゆったりとした部屋は、天井も高くて居心地が良いです。
生ビールで乾杯の後、各自食べ放題のブッフェに走ります。
とはいえ最近は胃袋も小さくなってきて、食べ放題という魅力はほとんど感じませんし、実際にあまり食べないんですね。
あれこれある中で気に入ったのは、この葉っぱ。
名前は失念しましたが、さわやかな歯応えで、美味しいものですね。
こんなものが美味しく感じられるようになってきたのも、年を取ったからかな。
日曜の６時ごろなんですがお客さんは少なく、のんびりと料理を選ぶことができます。
ステージの真ん中には、キッチンライブと称して、目の前で料理を作ってくれます。
これはパルミジャーノ・レジャーノを使ったパスタですね。
お客さんが少ないので、わざわざ席まで持ってきてくれました。
どちらかというと料理よりもお酒の方が進みます。
こちらも飲み放題のコースなんで、食の細い私はもっぱら飲む専門です。
乾杯のビールに始まって、ライムサワー、日本酒、生グレープフルーツサワー、ジンソーダ、果てはウイスキーをダブルでいただきます。
もの凄い量を飲んだように見えますが、１杯の量が少ないので、まあほろ酔い程度ですね。
そろそろ制限時間に近くなってきたので、やはりお目当ての「長崎チャンポン」をいただきましょうか。
厨房に告げると、手際よく作ってくれました。
量はご飯茶碗１杯ほどですが、具もしっかり入っていて、美味しい味でした。
調子に乗って、「長崎皿うどん」？だったか記憶にありませんが、そのようなものも取ってきてしまいました。
これはもう食べ過ぎですね。
せっかくセーブしていたのが台無しです。
なんやかやで満腹の２時間でしたが、これなら元は十分取ったかなあ。
2008.10.28 Tuesday
清水のオマケ
清水のオマケ
モモゾノさんで食事をした後は、腹ごなしに清水の商店街を歩いてみました。
今年は珍しく清水に縁があるようで、もう３回ぐらい来たのかな。
それまでは数年に１回という具合でしたから、今年はちょうど良い星回りなのかもしれません。
駅前の商店街を歩いてゆきますが、寂しいものですね。
平日の昼下がりなんですが、お店にもお客さんが少なく人通りも疎らです。
印象は若い人が少ないこと。
真ん中あたりでは、テーブルを持ち出して設置してあって、おばあちゃん集団が茶飲み話をしていました。
これが何かのイベントらしいですが、詳しくは分かりません。
所々シャッターが閉まっていて、これは閉店したお店でしょうね。
かろうじて開いているお店でも、節電のためか照明を落としているお店もあって、これも寂しいです。
仕方ないこと名も知れませんが、若者向けのお店が少ないですね。
ここは再開発の最中らしく、かなりの部分が鉄板で覆われています。
活性化と言っても難しい面がありそうですが、早く活気を回復していただきたいです。
帰り道に、「焼き豚のふくだ」さんの前を通り掛かったら、お引っ越しをしたのか、看板が外れていました。
2008.10.27 Monday
モモゾノ＠清水
モモゾノ＠清水駅前
清水でのランチは、ＪＲ清水駅すぐ前の、「レストラン・モモゾノ」さんに決めました。
大通りを渡ったビルの１階と２階で、何か古風なおもむきを感じさせます。
お店の前のメニューを見て品定めをしますが、メニューはかなり多くバラエティーに富んでいます。
これは「ナスソバのセットで、あれこれと付いて１２００円です。
お店に入りますとさすがに老舗で、落ち着きのあるオバチャンたちが出迎えてくれます。
４人掛けのテーブル席がずらっと並んで、割合に広いお店です。
席に着きますとさっそく、お冷やと紙おしぼりが出てきて、注文を聞いてくれます。
この品揃えが豪華で、麺類から、スバゲッティー、ステーキとあり、本鮪のどんぶりまで揃っていて目移りしますが、かねてお目当ての「ナスソバ（８９０円）」に「駅前ソバ（８９０円）」をいただきます。
お客さんは年輩の方が多いようで、意外と女性客の割合が多いのは不思議ですね。
私たちが入る時は空いていましたが、どんどんと入ってきて、お２階に回されるお客さんも増えてきました。
まず出てきたのが「駅前ソバ」です。
これは豚の角煮をチンゲンサイと煮て、あんかけにしたものですね。
デザートの杏仁豆腐とセットになっています。
独特の中華風の味付けで、お肉もたっぷりと入っていて、食べ応えがあります。
ただ、さすがに味が単調で、最後には飽きてしまったそうです。
野菜がもう少し入ると食べやすいように思います。
さて、注文が混んできたためか、私の「ナスソバ」がなかなか出てきません。
色々と都合もあるんでしょうが、やはり二人連れでいて片方だけ待たされるのは、つらいものがありますね。
遅れること７分で、「ナスソバ」が登場しました。
これも杏仁豆腐とのセットになっています。
たて切りにした大きなナスがごろごろ入っています。
具はシイタケ豚肉タケノコ、チンゲンサイなどを炒めてあんかけにしたものです。
スープが熱々でふうふういいながら食べます。
麺は細麺で、食べやすいですね。
やや甘口の醤油味のスープもいい感じです。
量も私には十分すぎるほどで、すっかり満腹になりました。
いやあ、「レストラン・モモゾノ」の名物「ナスそば」、さすがは老舗と唸らせるだけのものがありました。
ところで、何で「駅前ソバ」なのか、聞き漏らしました。
2008.10.25 Saturday
観覧車にて下界を見渡す
エスパルス・ドリームプラザで、観覧車に乗ってきました。
別に高いところが大好きというわけでもなく、かえって「高所恐怖症」気味で血圧も高めなんですが、それはさておき新しもの好きなんです。
ドリームプラザのランドマークとして登場した観覧車。
営業当初はかなりの混雑ぶりでしたが、今日はどうかな。
平日の１１時頃に向かったんですが、現物を見ますと、けっこう大きいですね。
ところで、観覧車なる物に乗るのは、もう何年ぶりでしょうか。
思い起こせば遙かに遠い昔だった気がしてきました。
当然ながらゆっくりと回っていますが、あたりにはひと気がありません。
まあ、平日ですからお客さんも少ないんでしょうね。
まずは自動券売機で乗車券を購入します。
料金はお一人様６００円。
これは高いのか安いのか？
入り口で記念写真を撮ってくれますが、もちろん有料（８００円）です。
係の若いお嬢さんに見送られて、ボックスに入ります。
ゆっくりと箱が上昇してゆきます。
始めは馬鹿にしていましたが、いやあ、わりあい高くまで上がってゆきますね。
周りに高い建物がないので、かなり見晴らしが良いです。
これで晴れていれば、富士山もくっきり見えるんでしょうが、そこは少し残念です。
港方面からは船も見えます。
さすがに足元方面を見ると足が竦むぐらいですね。
１０数分の空中散歩でしたが、意外に面白かったです。
静岡にはあまり無い娯楽施設なので、頑張って欲しいものですね。
2008.10.24 Friday
川しん＠常盤町
川しん＠常盤町
このお店も久しぶりの訪問になります。
しかも昼時に入るのは初めてです。
場所柄夜遅くまでやっていて便が良いので、大抵は一杯飲んだ後のシメとして訪れていました。
しかし今回はお昼時にうかがったというわけです。
このお店の開店はどうも１１時３０分のようです。
開店すぐに入りましたので、もちろん一番乗りですね。
ご主人はまだのんびりとしています。
入り口すぐの右手に小上がりの席があって、左手は７席ほどのカウンターです。
カウンターの右端に座り、お冷やとおしぼりはセルフサービスなので、コップを取ります。
「ご注文は」
「みそラーメン（８００円）お願いします」
いつもはシメですから醤油ラーメンが多いんですが、今日はお昼時だからやっぱりガツンと味噌かな。
この物価高ですから、多少値上げをされたようですね。
ご主人はまずモヤシを一袋空けて、中華鍋に投入します。
そこに油と調味料を入れて、そこで小休止。
まだお湯が沸いていないのか、別の作業をしていましたが、しばらくしておもむろに鍋に火を入れます。
モヤシを炒めてゆきます。
一方では麺を茹で始めますが、茹でる時間はかなり短いですね。
スープには化学調味料もきちんと入っていますが、私はこの味は嫌いではありません。
そう言えば３０年ほど昔の中華やさんのラーメンはみな、これをバサッと入れていたものです。
最近では控えるお店が多いですが、これもまたお店の特徴ですからかまわないでしょう。
大きめの丼にスープを張り、麺を入れます。
そこに炒めたモヤシを乗せて、特製の味噌を真ん中に置きます。
千切りにしたチャーシューをパラパラと掛け、黒ごまにネギも散らして完成です。
「おまちどうさま」
カウンター越しに丼が出されます。
特徴のある平たい大きな丼です。
スープは透き通ったあっさり味ですが、そこに乗せられた特製味噌を混ぜます。
どうせ混ぜるんなら始めから混ぜてしまえばいいと思うのは私だけでしょうか。
この、味噌だけ別盛りにするというスタイルは、鳥坂の「一元」さんでも同じスタイルですから何かいわくがあるのかな？
麺は細麺のストレートで、適度な堅さが嬉しいですね。
モヤシもチャーシューもたっぷりあって食べ応えがあります。
最後まで美味しくいただきました。
でもこれはさすがに私には、「夜のシメ」には重すぎますね。
後から入ってきたお客さんはみな若い男性の一人客でした。
この店も結構長く営業されていて、静岡では老舗になるんでしょうが、末永く頑張っていただきたいものです。
2008.10.23 Thursday
救急車を呼ぶ男
何故かこのところ救急車に良く出くわします。
この出くわすというのは、見かけるという意味ではなく、かなり身近で遭遇するという意味です。
最初は先月。
例の事件で携帯ショップに出かけていくと、お店の前に救急車が止まっている。
お店に入るとちょうどお取り込みの真っ最中で、従業員とおぼしき若い女性が担架で運ばれて行くところでした。
それを見守る同僚の女性は
「スイマセン見ての通りなので、しばらく後でまたおいで下さい」
当方も急いでいたが、これでは仕方がない。
諦めて別のお店に向かいました。
後でおうかがいすると、大事には至らなかったそうで、まあ安心しました。
次は今週の月曜日。
午後２時半ごろに仕事場のビルに入ろうとすると、その前に救急車が停まっている。
貧血でも起こしたんだろうか、若い女性が担架に乗せられている真っ最中だった。
国道沿いで、バスの停留所でもあり、けっこうな人だかりがしていました。
救命士の方が、毛布を広げて足元を隠していたのが印象的でした。
そんな具合でけっこう乗せるのに時間がかかっていて、この仕事もなかなか大変なんだと思いました。
仕事もあるので、すぐにビルに入りましたが、そこでまた不思議な邂逅があったわけです。
そして、その翌日の火曜日。
偶然とは重なるもので、またも救急車に遭遇しました。
今度はまさに身近ですね。
自転車で帰宅する途中に、渋滞気味の狭い通り「長谷通り」を進んでいました。
すると後方から救急車のサイレンが向かってきます。
車が混んでいるのでこちらも歩道に上がって停車します。
ちょうど目の前が道路工事の工事現場でした。
そこの細い通路を越えて通り過ぎるのを待っていると、何と救急車はそこでぴったり停まったわけです。
驚いてそのまま見ていると、まさにそこが現場だったわけですね。
後ろのドアが開けられて、担架が出てきます。
工事中に何か事故でも起きたのかは分かりませんが、誰かが乗せられて運ばれました。
ご近所からも人が出てきて見守っています。
しかしこうも続くと私の行くところ救急車がつきまとっているようで、薄気味悪くなります。
さすがにもう無いだろうねえ。
2008.10.22 Wednesday
親方はつらいよ
親方はつらいよ
高砂浦五郎 著
お馴染み、元大関朝潮、高砂親方の本です。
自由な空気と押し相撲、そして自立心を大切にするのが高砂流。
強い弟子ほど「譲らない心の強さ」を持っている。
手こずらされるのは親方の宿命なのだとか。
その「新しいタイプの親方」が、指導法を初公開してくれます。
やっぱり気になるのは、愛弟子の「朝青龍」との関係ですね。
どう思っているのかと読んでみますと、これが意外なほど気にしていない。
あれこれと面倒掛けたはずなのに、ほとんど文句らしいものは無く、さすが親方です。
この恐ろしいほどの楽観主義が親方を救っているんでしょうね。
「つらいよ」と言いながら、親方家業を楽しんでいる様子が、にじみ出てきます。
やはり大物なんですかねえ。
本当にいい性格なんだと思いました。
そしてこの本を読んでいると、意外に朝青龍も良いヤツなのかも知れないなと思います。
あ、もちろん実は悪いヤツだなんていう気はありませんので、悪しからず。
何せマスコミはステレオタイプの言い回しが多く、小さなことを繰り返して大きく伝えます。
面白くて話題になればそれで良いんだという、無責任な記事が多いですから、中には誇張もあるんでしょうね。
それ以外にも相撲界の色々な仕組みを教えてくれる、なかなか面白い本でした。
最近は悪い面での話題が多くでている相撲界ですが、昔はよく見たものです。
野球でもそうですが、やはり日本人が活躍してくれないとつまらないなあ。
ましてや曲がりなりにも「国技」なんですから、そこら辺の指導をきちんとお願いしたいと思いますね。
2008.10.21 Tuesday
１０月度例会
１０月度例会
あいも変わらず写真で誤魔化すお時間です。
ＳＳＣ １０月度例会は、都合により１週間遅れて開催されました。
まずは、トルコ旅行に行って来た、Ｍ氏からお土産の贈呈。
左側はしおりらしいんですが、こんなサイズのしおりがトルコの標準なんでしょうか。
右側は「魔よけ」なんだそうです、
鬼太郎のオヤジの親戚かな。
今日はワインの到着が遅れたため、さらに「トルコのお酒」まで持ってきてくれました。
ブドウを蒸留して作ったというお酒は、独特の風味がありました。
アルコールの度数が高く、水を入れると白濁してしまいます。
これはけっこう利きますね。
そうこうしているうちに、お待ちかねのワインが到着しました。
今回も赤白２本づつです。
最後のシメは「焼きビーフン」で、久しぶりに食べました。
最近は皆さん食が細いようで、やはり寄る年波には勝てないのかな。
私のお土産は、「宇宙食」です。
ＮＡＳＡの技術を駆使して作られた、「苺」のデザートです。
中身はこんな具合でした。
食べてみますと、うーん、間違いなく苺ですね。
ちょっとだけ宇宙飛行士の気分になりました。
オマケはこれ。
何物なのかというのは、秘密です。
というか、実物を見ないと面白くないので省略します。
気になる方は、私までどうぞ。
2008.10.20 Monday
玩物喪志
玩物喪志
わがパソコンの辞書も大したもので、「がんぶつそうし」と打ち込んで、一発で変換してきた時には、感動すら覚えました。
あまりメジャーではありませんが、中国伝来の四字熟語であります。
そのいわれはといいますと、むかし
周の武王のもとに、西域から珍しい犬を献上してきました。
王はことのほか喜んで、その犬を可愛がったといいますが、それに熱中するあまり政が疎かになったといいます。
そこで臣下の召公が武王を諫めた言葉がこの、「玩物喪志」です。
意味は、「物ヲ玩ベバ志ヲ喪ウ」
実用と関係ない珍奇な物をもてあそんで、それに気を取られていると、大切な志を失ってしまう、という意味です。
現代では、趣味におぼれたり、無益な行為に熱中したりすることの戒めとして使われるといいます。
この「玩」という漢字は、「玉」プラス「元」からなる会意兼形声文字（難しい言葉ですね）でして
「両手を丸めて、その中で玉を転がして、感触を楽しむさま」を表しているそうです。
古から、玉には人を狂わすような妖しい魅力があるんでしょうね。
いうまでもなく、人類の歴史をたどれば、そのような目先の楽しみにとらわれて、大事な目的を忘れてしまった人物の悲劇は数え切れないほどありますね。
召公はこうも言っています。
「犬馬は其の土性に非ざれば養わず」
（犬や馬のようなものは、その土地に生まれたものでなければ飼うべきではない）
これは珍しい物をむさぼり求めることは、慎むべきだと訴えています。
可愛いからといって、お金に任せて珍しいペットを買い集めるのは、愚の骨頂ですね。
挙げ句の果てには飼いきれなくなって、処分に困って放り出す。
それが野生化して生態系を乱す。
みんな人間の身勝手がなせる技ですね。
趣味を持つことは大変に良いことですが、それもほどほどがよろしいようです。
2008.10.18 Saturday
たこ八＠珍しい面々
たこ八＠珍しい面々
さて、話題に詰まると登場する「たこ八」シリーズですが、今週は月曜日が祝日で、水曜日だけの訪問です。
今回も早めの訪問で、７時過ぎにはたこ八に到着しました。
いつものようにのれんをかき上げて中を覗きますと、あれ、珍しい顔が。
何と入り口すぐ左手に、ジンちゃんがいるじゃないですか。
「こんばんは」
その隣には、同級生のＯくんもいて、最近はすっかり常連並みになったようです。
「久しぶりだねえ」
聞けばジンちゃん、どうも体調が悪くてここ１ヶ月ほどはたこ八をご無沙汰していたそうです。
「それで会わなかったんだ」
体調が悪いので、たこ八にも行かず、仕事ばっかりしていたとか。
「そんなことしてると体壊すよ」
さりげなく慰めるのは、やはり私の人間ができているからでしょうか（もちろんウソです）。
忙しいはずの仕事の合間に改正した「たこ八家族」の最新版をお店に張りに来たといいます。
ついでに１枚いただきましたが、これだけ人数が多くなるともう、誰がどこにいるのか全く分かりませんね。
たこ八にお出での方は、ぜひこの集合写真を見てやって下さい。
「俺も入れてくれよ」
さっそく、Ｏくんもカメラに収まっていますが、仲間入りするのはいつになるかな。
久しぶりにわいわいやっておりますと。
「よう」
なにやら怪しい影が飛び込んできました。
皆さん声を合わせて
「ま、ま・・・・・」
「ははは、待たせたねえ」
そう、財界の黒幕、たこ八の大御所、またの名を「うっかり××兵衛」という「町屋庵」さんの登場です。
「いやあ、本当にお久しぶり、元気だった？」
最近は常連さんもなかなか集合することが少なく、今日は久しぶりの揃い踏みです。
「そう言えばそろそろ忘年会の時期だねえ」
そんな話題も出ました。
今年も頼りになる幹事が、きちんと手配してくれるそうで、嬉しいなあ。
そうこうしていると、「三夢」さんまでやって来た。
彼はお酒が飲めないので、おでんと焼き物をパクついている。
ここたこ八は、お酒を飲まないお客さんもけっこう来ていて、ウーロン茶を相手におでんを楽しんでいるんですね。
まあ「静岡おでん」というものが駄菓子屋さんの起源らしいですから、別にアルコール抜きでもかまわないわけなんです。
今日は団体のお客さんが多くて、けっこう混み合ってきました。
混雑してきたら譲り合うのが酒場のマナー。
名残は惜しいけれどもそろそろおいとましましょうか。
ジンちゃんが完全復帰したということで、しばらくは賑やかになりそうです。
そう言えば来月は大道芸か。
2008.10.17 Friday
ディナーハウス・東伸
ディナーハウス・東伸＠さつき町
静岡駅から国道１号線を清水方向に進み、しばらくして右折したあたりの住宅街にあるお洒落なお店。
看板に「中国料理」とあるのは、普通の中華やさんではないぞと主張しているのかも知れません。
このお店も久しぶりの入店になります。
開店すぐの１１時３０分に入ったため、もちろん一番乗りでした。
大きな壁掛けテレビの前に座ります。
メニューを広げますと、諸物価上昇の折りか、けっこう高めの価格設定になっていました。
私はラーメン以外には外食の機会がないので分かりませんが、もうランチは千円の時代なんでしょうね。
さっそくおしぼりとお冷やを持ってきてくれます。
麺類以外のメニューが豊富で、ラーメンよりもそちらが主体なようですが、今回はシンプルに「ラーメン（６２０円）」をいただきます。
「ラーメンです」
厚手の木製のお盆に乗って、ラーメンが出てきました。
透明に近い澄んだスープで、脂っ気はほとんどありません。
一口飲むと、これはあっさりとした醤油味です。
具に特徴があって、これは面白いです。
まずは３枚のチャーシューです。
これが柔らかくかつ適度の厚みがあって、ちょっと儲けた感じです。
白く見えるのは茹でたモヤシです。
丁寧にヒゲ根を取ってあって、一手間掛けられているのが嬉しいですね。
そして茹でたチンゲンサイ。
野菜類は味付けが無く、非常にサッパリとしています。
このあたりがやや物足りない感じで、メンマには負けるかな。
更には一粒の「小梅」がちょこんと乗っています。
この、ラーメンに梅干しという取り合わせは、あまり見かけないでしょうね。
メンは細麺のストレートで、量は少し多めですね。
全体にあっさりサッパリしていて、食べやすいラーメンですが、どうも味に変化がない。
そこで３枚のチャーシューが大きいんですね。
麺に多少飽きてきた時分にチャーシューをひと囓り、これを手がかりにしてまた麺をいただく。
そんな食べ方が良いようです。
それでも物足りなくなったら、奥の手の梅干しをひと囓り。
そんな意味もあるんでしょうね。
ささっと完食してしまい、お会計をします。
結局他にお客さんはなく、のんびりと食べられました。
裏通りにあるので見つけにくいお店ですが、次は名物の「ポークらーめん」をいただいてみようかな。
2008.10.16 Thursday
古典酒場 銀座昭和浪漫編
古典酒場 第５弾
銀座昭和浪漫編
このシリーズもはや５冊目。
東京の酒場を紹介してくれる嬉しいシリーズですが、今回は銀座編です。
銀座というと高級なお店が多いというイメージですが、そこはサンエイムック、大衆酒場が主体です。
本書は銀座にある手頃で趣のある居酒屋や、バーを紹介してくれます。
私も東京の居酒屋巡りに、このシリーズを利用させていただいております。
なるほど銀座にも色々なお店があって、どこに行こうか目移りします。
特に「バー」なんかは、なかなか初見では行きにくいので、こういうガイド本は重宝します。
だいたいの値段が分かれば安心して飲めますからね。
さて、今回は辛口の書評です。
このシリーズも５作目ということで、どうもネタ切れの感が否めません。
というのは中身が薄い感じがするんですね。
取り上げてあるお店の数も少なくなっているようですし、内容もあっさりしています。
これは銀座のお店が少ないせいかもしれませんが、私としては写真で水増ししているようで、がっかりします。
グラビアよりもデーターが欲しいと思うは私だけでしょうかね。
もう一つ気になる点を言いますと、お店の紹介では、アルコールのメニューが多いんですね。
その割りにつまみのメニューが書かれていない物が多い。
これははっきりと言っておきたいんですが、おかしいです。
居酒屋の両輪はお酒と肴ですから、バランス良く取り上げていただきたいものです。
特徴のないカクテルや、お酒の銘柄を羅列しても、役には立たないでしょう。
また、スポンサーなんでしょうが、アルコールメーカーの太鼓持ち的な記事が多すぎるように思います。
これが余り目に付くようになると
「なーんだ、良いお店の紹介ではなくて、単なる宣伝なのか」
となってしまいますね。
ＰＲのページなのか、取材した記事なのかは、きちんと分けていただきたいものです。
と何のかんのと文句を付けていますが、次作もまた楽しみにしています。
次は頑張って欲しいなあ。
2008.10.15 Wednesday
メラミンについて
ルールを知らないので守らない若者
知っているのに、自分の都合で勝手に破る大人
そんなことなど、もうすっかり忘れてしまっている老人
いろんな人がいます。
中国で牛乳にメラミンを混ぜるという事件が起こりました。
初めてこれを聞いた時、一瞬なんだかわけが分からなくなりました。
なぜ牛乳にメラミンなのか。
この二つが結び付くはずがないと思っていました。
でも調べてみると意外な接点があったんですね。
ところでメラミンとは何かと言いますと、化学式「Ｃ3Ｈ6Ｎ6」で表せる、窒素と炭素を主体とした有機化合物です。
メラミンの構造の中心にある、３個の炭素と３個の窒素からなる６員環構造を、「トリアジン環」と言って、実は学生時代には良く研究したものでした。
したがって私にとってはけっこう身近な存在だったわけです。
しかしこのメラミンは、合成樹脂の原料です。
主に「メラミン樹脂」として用いられます。
これは「メラミン」を「ホルムアルデヒド」で架橋結合させて作る樹脂で、硬く熱に強い優れた性質を持つ合成樹脂です。
つまり純粋な工業原料でして、どう見ても食品に入れるわけがない。
そんなわけで、想定外の物質ですから、検出するという発想そのものが出てこないわけです。
ところが、実際には中国で牛乳にメラミンを混ぜたと言います。
その理由を聞いて驚きました。
何と「品質を良く見せるため」だといいます。
牛乳の主成分は「タンパク質」でそれを構成しているのが「アミノ酸」です。
水を加えたりして、牛乳を薄めることが問題になっていて、それを防ぐために検査をします。
その時に調べるのが「窒素の含有量」なんだそうです。
普通のアミノ酸は、１つの分子に１個の窒素原子を持っています。
そこで規定量の牛乳を元素分析して、その中に窒素が多ければ、アミノ酸の多い濃い牛乳、逆に少なければ、水を混入したかも知れない怪しい牛乳、となるわけです。
ところで、先ほど上げたメラミンの化学式に注目してください。
Ｃ3Ｈ6Ｎ6 （このＮが窒素です）という、珍しいほど窒素の含有率が多い物質なんですね。
しかも無色無臭で水にもそこそこ溶けます。
更には中国国内においてこのメラミンは、生産が多くなっていて供給過剰で、値崩れをおこしていたそうです。
どうしてそんな発想ができたのか、化学者としては本当に信じられないんですが、恐ろしいことを考えました。
牛乳を水で薄めてメラミンを添加すると、高品質の牛乳に早変わりして、更に量も増える。
こんな錬金術を完成してしまったんです。
想定外の物質ですから検出されるはずもなく、まんまと騙されてしまったんですが、悪事は長続きしません。
毒性の少ないメラミンとはいえ、体重の少ない乳児には影響が大きく、中国国内で大問題になりました。
ペットフードにも問題が出ていて、それが真相解明の発端になったと言います。
かつて馴染みがあったメラミンが、悪者のように扱われているのは悲しい気分です。
ルールは守らなくては行けません。
しかしルールに書いてなければ何をしても良い、とは限りません。
私たちにとって大切なのは、ルールを決めることよりも良心を磨くことなのかも知れませんね。
2008.10.14 Tuesday
「地球温暖化」論に騙されるな！
「地球温暖化」論に騙されるな！
丸山茂徳 著
この地球温暖化のテーマにはけっこう興味があって、色々かじっています。
私たちは体感的に「温暖化」を感じていますが、将来はどうなるのか？
丸山先生によると、これから訪れるのは温暖化ではなく寒冷化だということです。
本書はそのメカニズムに関して色々と説明がなされています。
そのメインになっているのは
「二酸化炭素が温暖化を引き起こしたのではなく、温暖化によって二酸化炭素が増加した」
と言う考え方です。
氏によると、気候変動の要素は大きいもので５つあります。
１に太陽の活動度
２に地球磁場と宇宙線の影響
３に火山の噴火
４に地球の軌道
そして５に温暖化ガスなんだそうです。
現在の世論では、この温室効果ガスによる影響で気温が上がり続け、このままでは大変なことになると言うのが大勢を占めます。
しかし丸山先生によるとその温室効果は問題にならないといいます。
確かに人間が排出する二酸化炭素は毎年およそ１ＰＰＭぐらい増加し続けています。
しかし、地球規模で考えるとこれは大した量ではないとして、その温室効果も微少なんですね。
逆に残りの条件によって、今後地球は寒冷化してゆくと予想しています。
何分にも実験して確かめるたぐいのレベルではないので、その信憑性は不明です。
十分に納得できる部分もありますが、果たしてそうなのか疑問を感じる場所もあります。
特に気になるのは、全般的に帰納法的な推論が多く、しかもそのデーターが少なすぎるという点です。
このあたりは科学者の視点からすると、危うさを感じます。
でも、大勢に流されないで、独自の観点から異論をぶっつける意気は素晴らしいと思いました。
大学院で後輩を教えているそうですが、こういう先生に指導していただける学生は幸せだなあ。
2008.10.13 Monday
ごはんどき＠水道町
ごはんどき＠水道町
このお店はラーメン店と言っても、パチンコ店の中にあるお店です。
当然チェーン店で、アルバイトのオバチャンが作ってくれるラーメンではあります。
パチンコ店にはちょくちょく行くんですが、このお店に入ったのは初めてです。
しかし、なぜ気が向いたのかというと、ただいまサービス中でして、通常５００円から６３０円のラーメンが会員限定で３００円なんですね。
それならぜひいただいてみようということで、お店に入りました。
当然パチンコの方はお休みです。
このお店の開店は１１時で、混み合うんじゃないかと開店５分過ぎという早い時間に入店しました。
「いらっしゃいませ」
二人のおばちゃんが出迎えてくれます。
お店はＬ字形のカウンターだけの１２、３席ほどになっています。
空いているので、その真ん中あたりに座ります。
当然お冷やはセルフサービスで、冷水器まで汲みに行きます。
普通の品物は自動券売機で買うんですが、サービス品だけは直接オバチャンに申し込みます。
「醤油ラーメンお願いします」
３００円を渡して出来上がりを待ちます。
先客は１名だけで、食べている間も他にお客さんは来ませんでしたから、心配は杞憂でしたか。
「おまちどうさまです」
出されたのはまあ普通のラーメンですね。
サッパリとした醤油味で、脂っ気も少ないスープです。
具には２枚のチャーシューにメンマ、半分のゆで卵にキクラゲも入っています。
メンは中細の縮れ麺で、茹でかげんもまあまあです。
けっこう食べ応えのあるチャーシューが２枚あるのは嬉しいなあ。
これなら通常価格の５００円でもまあ問題ないと思いますね。
後でよく考えてみると、通常６３０円の豚骨ラーメンも同じ３００円でした。
そうかそれならこちらにすれば良かったのかな。
うーん、もう一度訪問するかも知れませんね。
2008.10.11 Saturday
大阪巡り
大阪巡り
大阪でのスナップをご紹介したいと思います。
まずは大阪城です。
入り口まではなぜか機関車で行きます。
長い列車なんですが、運転手さんなかなか上手い運転です。
天守閣はけっこう高く、中はエレベーターで登って、階段で下ります。
天守閣は展望台になっています。
金のしゃちほこもじっくり見られます。
次は途中で見つけた奇妙なビル。
何か傾いていますね。
これはなんばグランド花月です。
続いては大阪のシンボルである通天閣です。
近くで見るとさすがに高いです。
最上階にはご存じ「ビリケン」さんが鎮座ましましています。
その足を撫でると運が付くとかで、足もとはすっかり凹んでいました。
その奥の喫茶で名物の「通天閣コーヒー」をいただきました。
ここへ来たらこのコーヒーを飲まなくてはいけませんね。
新世界には、ご存じ「づぼらや」のふぐの看板。
それに張りぼてのビリケンさんもいたるところにありました。
さすがに大阪は活気がありますね。
2008.10.10 Friday
長さ１キロのアナコンダ
長さ一キロのアナコンダ
椎名誠 著
またしても椎名誠さんの新刊であります。
これは、「ＳＦマガジン」に隔月で連載していたエッセイをまとめたものです。
ほぼ１２年分ということで、内容も千変万化、バラエティーに富んでいました。
その中から題名にもなっている、アナコンダの話を一つご紹介します。
椎名さんがアマゾン川をさかのぼり、奥地にあるインディオの村を訪ねていった時のお話し。
実はアナコンダについての質問は、インディオには禁句であるらしいと後で知るのですが。
そうとは知らない椎名さんが、インディオの皆さんに尋ねました。
「大きなアナコンダがいると聞いたが、それは本当か？」
「アナコンダはよく見るよ。１５メートルのを見たばかりだ」
一人がいうと。
「何を言っている。俺のおやじなんか２０メートルのを見たぞ」
「だまれ。俺のじいさんは３０メートルのアナコンダを殺したんだ」
「ちっぽけなことを言うな」
「俺の叔父は５０メートルのアナコンダに飲み込まれたが、自分で這い出してきたんだ」
いつの間にか巨大アナコンダ自慢になってしまったといいます。
本書にも書いてありますが、生物の巨大限界はどのくらいなのかというお話しをします。
もし１キロ（重さじゃなくて長さですから念のため）もの長さのアナコンダがいたとします。
そいつのシッポをネズミが噛んだ時、その感覚はどう伝わるのか ？
この伝達速度が意外に遅いんですね。
というのは神経細胞の中の伝達は電位差なので早いんですが、細胞の間の伝達は化学物質によるのでやや時間がかかります。
人間あたりの大きさなら、まあたいしたことは無いんですが、それが１キロメートルともなるとけっこう時間がかかります。
その速度は毎秒１０メートルぐらいと言いますから、１キロメートルのアナコンダでは、１００秒かかることになります。
「あれ、なんだかシッポの具合が悪いぞ」
そう感じてシッポを動かせと、脳が命令を下します。
それがシッポの筋肉に伝わるのにまた１００秒かかる。
いくらのろまなネズミでも２００秒間じっと待っているはずはありません。
これではシッポは囓られ放題になってしまいますから、たまりません。
このあたりが、巨大生物が存在しえない理由になっているそうです。
そう言えばジャイアント馬場さんも動きがゆっくりだったのはこのあたりにその原因があったんですね。
どちらにしてもあまり大きい奴には、お目にかかりたくないものです。
2008.10.09 Thursday
自由軒＠難波
自由軒＠大阪
さて、大阪に来たら一度は食べておきたいのが、「自由軒」の「名物カレー」です。
このお店は大阪で最初の西洋料理店だといいますから、それだけに歴史があります。
自由軒の創業は明治４３年と言いますから、もう１００年に近い歴史を誇る老舗中の老舗なんですね。
また、このお店は「夫婦善哉」で有名な大阪の生んだ大作家、織田作之助氏が贔屓にしていたことでも知られ、作之助もここのカレーを食べながら文学の構想を練っていたといいます。
難波の街を歩いていると、ふと目に止まったのがこの自由軒の看板です。
それに釣られてついふらふらっと誘い込まれてしまいました。
ここの自慢は「名物カレー」
何といってもその風貌がユニークです。
普通はご飯の上にカレーを掛けるか、または別皿でカレーを出します。
しかしここの名物カレーは違います。
何と、お店の方ですでにカレーとライスを満遍なく混ぜてしまうんですね。
そのごちゃごちゃになったカレーライスの上に、大阪人の大好きな「生卵」が丸ごと１個乗っています。
まさに驚天動地、唯一無比のカレーライスなのですね。
さて、こんなユニークなカレーがどうしてできたのかといいますと、ホームページにはこう書かれています。
（以下引用）
特に人気だったメニューがカレーライス。しかし、現在と違ってご飯を保温できる炊飯器といった設備もなく、熱々のカレーを出すことはできませんでした。
｢いつもお客様に美味しいカレーを食べていただきたい｣創業者の吉田四一は、そんな想いにかられるようになりました。
四一が試行錯誤の末に考案したのが「混ぜカレー」、現在の「名物カレー」でした。ご飯は冷めていても、熱いカレーと混ぜ合わせることで、熱々の美味しいカレーに生まれ変わる。また、混ぜることによって、身近な存在と感じられたのでしょうか。テーブルマナーを気にせずに食べられると、これまで洋食を敬遠していた方にも召しあがっていただけるようになりました。
さらに、当時は高級品だった玉子を落とし、味や栄養にもこだわることで一躍庶民の人気メニューとなったのです。
現在も名物カレーは、創業当時と全く変わらない調理方法で作られています。もちろん、変わらないのは調理方法だけではありません。名物カレーを作るきっかけとなった「お客様への想い」も変わることなく引き継がれています。
自由軒が最もお客様にご提供したいのは、そんな一皿に込められた想いなのです。
さて、お店に入りますと、昼下がりとはいえなかなかに混んでいます。
細長いテーブルがずらりと並んでいて、年輩の女店員さんが
「こちらへお願いします」
有無を言わさず席を指定してゆきます。
三分の一ほどは空いていますが、お客は間を空けずにしっかりと詰めさせられています。
レジ係も大物のオバチャンで、さすがは大阪のオバチャン、頑張っていますね。
壁には「お召し上がり方」が図解されていますが、単純に混ぜて食べるだけですね。
「カレーとハヤシお願いします」
ここでは何と「ハヤシライス」も混ぜた物が出てくるんですね。
なお、混ぜてあるのがお気に入らない向きは、「別カレー」と言えばそのまま出してくれますので、大丈夫です。
混ぜるのに時間がかかるのか、思ったよりもゆっくりとカレーが出てきました。
卵は小さめのものを使っていますね。
これをスプーンでようく掻き混ぜていただきます。
ハヤシライスはけっこう甘口で、牛肉がたっぷりと入っていました。
写真で見るとハヤシとカレーの区別が分かり難いと思いますが、ハヤシにはちゃんとグリーンピースが飾られています。
昔懐かしい味付けで、なるほど昭和の味がするように思いました。
今どきのスパイシーなカレーも良いけれど、こんな昔風カレーも良いもんですねえ。
それにしても不思議なカレーですね。
2008.10.08 Wednesday
兵太郎＠梅田
兵太郎＠梅田
お寿司のモーニングサービス
景気の低迷と共に、値上げが続いて庶民の暮らしは苦しくなるばかり。
こんな時には少しでも安い物をというのが正直なところでしょう。
そんな時に、頼りになるのが「モーニングサービス」です。
喫茶店や食堂などは午前中は割合に暇なもので、そこに何とかお客を呼び込みたい。
そこで軽い朝食を安く提供して、お客さんを集めようと始まったのがモーニングサービスです。
この形態も色々あって、単純にコーヒーにトーストを付けただけとか、様々な物が付いたデラックス版まで、お店によって工夫されています。
私はまだいただいたことがありませんが、本場の名古屋ではこのオマケの方が豪華なんだそうです。
毎日このモーニング目当てに駆けつける常連客も多いといいます。
駅南の「まるしま」さんにも「おにぎりセット」なんていう名物モーニングがありますね。
ラーメンにもありますし、うどんそばなんかも「スマル亭」さんでやっていました。
そんな「モーニングサービス」ですが、ここ大阪では一味違うモーニングがあるんです。
私も初めて見ましたが、何とお寿司のモーニングサービスです。
こんなものは今まで聞いたことがありません。
せっかくここまで来たんですから、冥土の土産にぜひ一度いただきたいものだと、朝から駆けつけました（当たり前ですけどね）。
大阪は梅田の駅で降り、阪神百貨店方面へ向かいます。
ここの地下１階にも、格安の丼を食わせるお店がありましたが、そこは素通りして、阪神梅田駅方面に向かいます。
たどり着いたお店は「兵太郎」さんと言います。
れっきとした「にぎり鮨」のお店で、ちゃんと鮨職人さんが握ってくれます。
看板の「箱寿司（７３５円）」も美味しそうですね。
でも今回は「モーニングサービス」が目当てですから、涙をこらえて（うそ）誘惑を振り切ります。
９時開店直後のお店は先客もなく、結局最後まで私たちだけでした。
けっこう広いお店で、カウンターにテーブル席がずらっと並んでいます。
初客ですからここはカウンターに座って、渋く一声
「モーニングセットをお願いします」
「はい、モーニングですね」
良かった、断られたらどうしようかと思いました。
見知らぬ土地で、初めて入るお店ですから、変わったしきたりでもないかと緊張します。
まずは紙おしぼりとあがりを出してくれます。
安いモーニング目当てのお客とはいえ、変わらないサービスが嬉しいですね。
注文したお寿司は、目の前で職人さんが握っています。
それをじっと眺めているのは、何となく嬉しい感じがします。
「おまちどうさまです」
女性の店員さんが、すし桶を持ってきてくれました。
出てきました「モーニングセット」はというと、握りが白身、サーモン、穴子、卵焼きの４貫。
巻物はカッパ巻きとおしんこ巻きが３貫ずつ乗っています。
そしてすし桶の脇には、赤だしのお味噌汁も付いています。
お味噌汁の具はエノキダケに焼麩で、こういうところも嬉しいですね。
さっそくいただきますが、あっさりしていて朝食にはこのぐらいがちょうどいい感じですね。
負け惜しみでなくて、ちょっと足りないぐらいがちょうど良いんです。
朝から寿司屋でお寿司、何となくリッチな雰囲気ですが、実体はモーニングサービスです。
さて、お会計ですが、このお値段いくらだと思いますか？
あ、失礼「イクラ」は入っておりませんので悪しからず。
このお値段は税込みで４２０円なんです。
「ごちそうさま」
感謝しながらお店を後にしました。
2008.10.07 Tuesday
洛二神＠天満
洛二神＠大阪天満
なにやら大阪に旨いラーメンを食わせるお店があると聞いて、ひょっこりやってきました。
ＪＲ大阪環状線を天満の駅で下車し、商店街をしばらく進みます。
今日も日差しが暑く、まだまだ秋は遠いといった感じです。
天神橋筋を角に曲がり、少し進んだビルの１階に目指すお店がありました。
お店の開店は１１時半。
まだ１０分ほどありますので、並んで待つことにします。
私たちの前には若い男性が一人手持ち無沙汰で並んでいます。
ラーメン店の隣は、老舗のたこ焼きやさん。
焼き上がるそばから売れてゆきます。
たこ焼きを包むおばあちゃんがまた渋い感じで、品があってさわやかでした。
後でお土産に一船買いましたが、醤油味がついていて、美味しいたこ焼きでした。
お店の看板には「魚系そば」の大きな文字が書かれています。
ここ「洛二神（らくにじん）」は魚介出汁が自慢のラーメン店なのです。
さて、１１時半になってお店が開きました。
シャッタが開くと中からご主人が出てきて、ご挨拶をしてくれます。
さっそく中に入りますと、カウンターだけの細長い造りで、９席ほどです。
一番奥に先頭の若者、その次に席を取ります。
並んでいたのは５人ほどですから、適度に間を空けて座っています。
係の女性がお冷やを出してくれて
「ご注文は」
「和風中華そば（７００円）と、メンマ入り（８００円）をお願いします」
まずは、丼を載せるんでしょうか、ステンレスのお皿が各自の前に置かれます。
貼り紙には、魚介系の嫌いな方は向かないと言う注意書きが書いてあって、この店は圧倒的な魚介系出汁の店だと主張しています。
一番乗りのお兄さんは混ぜそば系の注文なので、時間がかかり、私たちの分が先に出てきました。
まずは「和風中華そば」です。
民芸調の風格のある丼で、レンゲの朱色もなかなか洒落ていますね。
こういう美的センスは好きだなあ。
具にはチャーシュー１枚に、キクラゲ、ノリ、そしてよく見えませんが、小さな干しエビも入っています。
葱もどうやら九条ねぎのようで、かすかに甘い感じがしました。
まずはスープを一口いただきます。
これは完全に和風ですね。
看板に嘘偽りのない、魚系そのものです。
しかもただの魚介系ではなく、あれこれといろんな出汁が加わっている感じです。
干しエビが入っていますから海老の出汁も混ざっているんでしょうか、かなり複雑な味です。
でもはっきり言えるのは、「旨い」という一言です。
麺は細麺のストレートで、これも適度な歯応えでスープに絡んできます。
いやあこれは良いラーメンですね、驚きました。
こちらは「メンマ入り」です。
「メンマ」はシナチクではなく、たぶん自家製のタケノコの穂先を煮たものです。
これは何というものか分かりませんが、根曲がり竹のような、面白いメンマでした。
これが良い歯応えで、箸休めにぴったりです。
久々に汁まで全て飲み干すほどの美味しさでした。
いやあ大阪恐るべし。
これほどのスープは初めてでした。
2008.10.06 Monday
玉乃光酒蔵＠八重洲
玉乃光酒蔵＠八重洲
さて、東京ともしばしのお別れということで名残は惜しいが、最後のお店を回ることにしました。
ここは便が良いです。
何と言っても東京駅のすぐそば、八重洲地下街の一角にあるんですね。
ここなら電車の待ち合わせに軽く一杯と、気軽に楽しめますね。
とはいうもののこのお店の開業は古く、はや４０年の歴史を持つんだそうです。
夕暮れ時にお店に入りますと、すっきりとした造りで、これはささっと飲むには一番ですね。
まだ早い時間とあって、お店は２分ほどの入りでゆったりとしています。
４人掛けと２人掛けのテーブル席がきちんと並んでいて、かなり広い店内には座敷席もあります。
その片隅に陣取り、お目当ての「みぞれ酒（９５０円）」を２本いただきます。
さっそくのお通しは、イカのマヨネーズ和えで、酒飲み好みの一品ですね。
ここ「玉乃光酒蔵（たまのひかりさかぐら）」は京都伏見の酒元直営店で、はや４０年の歴史を持つといいます。
そういえばお店の雰囲気というか風格も、何となく趣があるように感じられてきますね。
さて、お目当ての「霙酒（みぞれしゅ）」がやって来ました。
これは紙パックに入った、３００ミリリットルの純米吟醸玉乃光です。
しかし面白いのは、これをガラスのデキャンタにそそぐと、さあっと凍ってきてミゾレ状態になります。
店員さんが素早くて、注ぐ前の写真は撮りそびれましたが、これが注いだあとのものです。
白く濁っているのは、決して濁り酒なんではなく、普通のお酒がシャーベット状になったものです。
ですからこれをお猪口に注ぐと、次第に透明に変わってきます。
どうしてこうなるのかといいますと、いわゆる「過冷却」という現象ですね。
このお酒を特殊な冷蔵庫で、ゆっくりとマイナス１５度ぐらいまで冷却します。
その時に注意するのは衝撃を与えないことです。
氷点下以下ではお酒も凍りますが、その時に結晶の中心となる核が必要になります。
まあ何でもきっかけが無いといけないんですね。
それを作らせないように注意して温度を徐々に下げてゆきますと、マイナス１５度でも凍らないままになります。
これを「過冷却状態」と言います。
この状態のお酒を、デキャンタに注ぐと、衝撃によって結晶の核が生じ、一気に結晶化して氷になるわけです。
その時に凝固熱が生じますから、温度も上がって、飲みやすくなります。
目の前で繰り広げられる科学ショーは実に面白いですね。
つまみには「カツ煮」をいただきましたが、甘辛く煮込まれたカツはけっこうボリュームがあり、料理の腕も確かなものだと感じました。
どうも皆さんお昼のカレーにやられたようで、この日はお酒が進みませんね。
と言ってもまだ５時半で、いつもならこれから飲み始める時間ですから、仕方ないんですがね。
みぞれ酒を堪能して、「玉乃光酒蔵」を後にしました。
2008.10.05 Sunday
赤垣屋＠２杯目
赤垣屋＠２杯目
いつの間にかすっかり秋らしくなりましたね。
秋といえば、やっぱり食欲の秋。
いや、読書の秋に、スポーツの秋。
いろんな秋がありますが、私にとって秋といえばやっぱり・・・
「アンジェラ・アキ」ですか。
冗談はさておき、酒場の印象というものも、その時々によって変わってくるものです。
以前初めて訪ねた時は好印象だった「赤垣屋」さん、東京駅から近いこともあって、帰りの電車までの時間つぶしにと再訪しました。
何しろ場所が良いです。
丸の内の東京ビル「ＴＯＫＩＡ」の地下ですからまさに一等地。
同じテナントには高級店がごろごろしています。
そんな中の立ち飲みですから、場違いも甚だしいんですが、そこがまた都会のオアシスというところでしょうか。
夜の部の開店は３時と書いてありますから、ただいま開店したばかりのようです。
さっそくの注文は、とりあえずの「生ビール」です。
立ち飲みにも色々ありますが、ここはあとで会計をするシステムです。
最初のおつまみは「レバ刺し」で、小鉢にちんまりと盛りつけてあります。
まあ２８０円という値段ですから、多くを望むのは無理というものですが、ちょっと割高かな。
さすがに土曜日の午後３時過ぎとあって、私たちの他にはお客さんはいません。
若い店員さんは、ホントに暇そうで
「早く注文しないかなあ」
と私たちの方をちらちらと見ています。
そのプレッシャーに負けることなく、眈々とジョッキを傾けます。
ようやく女性込みの３人連れが入店して来て、店員の注目から離れることができました。
ここの名物は「串かつ」に「どて焼き」なんですが、面白いことに、誰もこの品物を注文しません。
例の３人組といったら、「おでん」ばっかり頼んでいます。
私たちも他のメニューばかりなので、店員さんは腕の振るいようがありませんね。
何しろつまみはあらかじめ小鉢に用意してあって、ラップをしたまま冷蔵ケースにスタンバイしています。
注文があるとそれを取ってラップをはがし、温めるものはレンジでチンして出来上がりです。
何というか味気ない感じがしてきました。
飲み物のお代わりは「ホッピー」で、つまみには「ハタハタ唐揚げ（１８０円）」です。
これも出来上がりの品をレンジでチンの口ですね。
そして最後の一品は「なにわのホルモン焼き（２８０円）」です。
これがまたとてつもなく甘い、いかんせん甘いんです。
そこではたと記憶を思い出しました。確か前回来た時も同じものを頼んで同じ感想だったんだ。
人間進歩していないねえ。
１時間弱でお会計をしましたが、何となく釈然としないんですね。
値段的には普通の大衆酒場と変わらない価格で、立ち飲みの分だけ割高なのかも知れません。
まあ、大東京の一等地ですから、立たせていただけるだけでも有り難いのかも知れませんが。
やはりサクッと一飲みだけしてゆくお店なんでしょうね。
2008.10.04 Saturday
デリー＠上野
デリー＠上野
夏の暑い盛りにカレーを食べて暑気払い、というのはなかなか乙なものです。
カレーがインドの料理であることは有名ですが、日本人に合うように色々と工夫されてきました。
家庭料理のカレーというのがその代表的なもので、これはもう日本料理といった方が良いのかも知れませんね。
そんな日本カレーに慣れてきている私たちですが、たまに本格カレーが食べたくなる時もあります。
今日はその本格カレーを食べてみようと、この店にやってきました。
ここ「デリー」は昭和３１年創業のカレー専門店で、インド料理風のとっても辛いカレーを出してくれます。
あいにくの雨模様で、傘を片手にお店を探します。
昼下がりのお店には、一人の若い男性が並んでいました。
待つほどもなく席が空いて、お店に入ります。
細長い造りで、入り口右手に調理場とそれに並ぶカウンター席、反対側には二人掛けのテーブル席が縦に並んでいます。
なかなか狭い店で、お客さん同士譲り合いながら席の出入りをします。
数あるメニューの中から、私は「カシミールカレー（９００円）」、友人は「インドカレー（８００円）」を注文します。
おや、カレー食べるだけなのになぜかビールまで注文しちゃいました。
さすがにカレーですから時間がかかるはずもなく、すんなりと出てきます。
スプーンが二つあるのは、食べるヤツと、ルーをかけるヤツですね。
カシミールカレーはどす黒い感じで、いかにも「俺は辛いんだぞ」と主張しているようです。
こちらはインドカレー、やや辛だそうですが、友人にはけっこう辛かったそうです。
カシミールに比べて、色は薄めでおとなしく感じます。
これをライスにかけていただきますが、具はチキンと丸ごとのじゃが芋だけ。
ルーはとてもさらさらしていて、ライスに染み通ります。
一口いただくと、これはかなりの辛さですね。
口の中にじわんと辛さが広がってきます。
さすがに途中で苦しくなってきて、口直しにタマネギの酢漬けや、キュウリの漬物をライスに乗せていただきます。
これは想像以上の辛さですね。
しかしただ辛いだけではなく、その奥にコクがあって後を引きますね。
脂っ気がないことも食べやすい要因になっているんじゃないでしょうか。
でも、具はもう少し小さい方が食べやすいとは思います。
かなりの辛さなんですが、意外なほどあっさりと食べきってしまいました。
これは辛さの中に旨味がきっちりと感じられるからでしょうね。
不思議にあまり汗が出てこなかったのは、スパイスの種類が違うんでしょうか。
いやはや強烈な個性を誇る、絶品カレーでした。
2008.10.03 Friday
樽平＠銀座
樽平＠銀座
さて、続いてのお店はここから徒歩で数分、銀座の老舗居酒屋「樽平」です。
土曜日の７時半、お店はお客さんも少なく、落ちついた雰囲気です。
さっそく暖簾をくぐって中に入ります。
カウンターと細長いテーブルが並ぶ、意外に狭いお店の中です。
まあ、何と言っても銀座ですから地代も高いし、席が狭いのは当たり前です。
その片隅に腰を下ろし、注文を伝えます。
お飲物は何と言ってもこのお店の名前でもあります、清酒「樽平」です。
このお店は酒造元でもある、樽平酒造が銀座に開いた直送店なんですね。
日本酒は辛口の「住吉」に「樽平」の二本柱で固めています。
その「樽平」をお決まりのぬる燗でお願いします。
さて、ここは「山形料理」でも有名なんですね。
今日は珍しい郷土料理をいただこうと、期待に胸が弾みます。
まずは突き出しに、エビの唐揚げが出てきました。
そしてお酒です。
白磁のお猪口が上品で、酒飲み心をくすぐります。
そして最初の一品は、「むきそば」です。
これは皮をむいた蕎麦の実を薄い醤油味で煮たもので、なめこも入って面白い食感です。
蕎麦の実のツブツブ感がさわやかで、お酒のアテにはけっこう良いもんですね。
そしてやっぱりこれは外せないと、期待の一品は「玉コンニャク」です。
これは初めて食べました。
丸いコンニャクをするめの出汁で煮たものだといいます。
どうも注文を受けてから煮込むようで、ほかほかですが意外とあっさりしています。
上に乗っているカラシもきつくありません。
そして最後はあら煮で、煮こごりとなっている部分が美味しいです。
これなら何杯でもお酒が飲めそうなぐらいですが、魚三でたらふく食べてきたため、お腹はもう限界になっています。
全く無計画な性格の欠陥がもろに出てしまいました。
そう言えばお酒も回ってきたなあ。
後ろ髪を引かれながらも、この辺で樽平とお別れすることになりました。
又来るからね！
2008.10.02 Thursday
八起＠有楽町
八起＠有楽町
さて、魚三酒場を出てメトロに乗り、有楽町までやって来ました。
ここのガード下に大規模な大衆居酒屋が存在するのです。
そのお店は「八起（やおき）」と言います。
どこかで聞いた名前だと思ったら、どうも以前訪ねたことのある赤羽の「八起」さんの流れを引くお店のようでした。
入り口を潜ると、そこからうおーっという喧噪が聞こえてきます。
だだっ広いお店はカウンター席があちこちに並び、サラリーマンや学生などで大賑わいです。
さっそく席に着き、生ビールを注文します。
店員さんはみな中年のおじさんばかりというのが、落ちつきます。
やっぱりここの生ビールは通常サイズですね。
つまみはさすがに魚系を外して肉が食べたいと、煮込みをいただきました。
そして、このお店の名物でもある「チャーメン」です。
これはモヤシを卵や肉片と炒めたもので、モヤシが麺に似ているというイメージでしょうか。
赤羽の本店でもいただきましたが、これは良いつまみになりますね。
もう一品頼んだつまみがあったようですが、何物だったか記憶にありません。
早い時間から開いているようですので、今後利用する機会も多いと思います。
ところでまだ日は長い。
もう１軒行きましょうかね。
2008.10.01 Wednesday
���Α�新伝馬
���Α�新伝馬
居酒屋探訪は小休止して、ラーメン放浪記を一つお届けします。
何せ、最近はラーメン情報が少なくておしかりの声が多いものですから、本当に看板に偽りありですね。
今回も静岡市内未訪問の店を訪ねるシリーズです。
本当にまだまだ未熟者ですから、初めてのお店がいっぱいあります。
さて、新伝馬へ向かう広い道路を上って行き、静清バイパスを越えで、更に進みますと、右手に目指すお店があります。
辺りは寂しいところなんですが、駐車場も広いし、環境としては良いんじゃないでしょうか。
さっそく中に入りますが、午後１時過ぎとあって、ちょうど食事を終えた二人連れが帰ったあとで、私一人だけになりました。
このお店も中年のご夫婦で経営されているようです。
お冷やを出してくれる女性に「ラーメン（５００円）」と告げます。
お店はカウンターに４人掛けのテーブル席が３組ほどという、お馴染みの造りです。
何気なく壁の貼り紙を見ると
「諸物価上昇のため、１０月１日から値上げします」
とのことです。
あれ、これはまたタイミングがいい（のかな）。
今日は９月３０日ですから紙一重で間に合ったわけです。
これは不思議な縁ですね。
景気の悪化と共に原材料費の上昇というダブルパンチ、ラーメン屋さんは皆さん苦しんでいらっしゃるようです。
さて、待つほどもなくラーメンが出てきました。
これはオーソドックスなラーメンです。
まずは上置きの具ですが、チャーシュー１枚にメンマ、ワカメが乗っています。
メンマはやや濃いめの味付けで、美味しかったですね。
スープはあっさりとした醤油味で、これも悪くないです。
しかし特筆するのが麺ですね。
粉源製麺の麺のようですが、細麺のストレートで、茹でかげんがぴったりでした。
見た目もきちんとまとめられていて、こんなところに心意気を感じます。
何しろ麺の噛みごたえがいい。
中華やさんのラーメンは一般に茹ですぎに近い物が結構あるんですが、ここはしっかりしていました。
喉越しが良いし、何と言っても麺を食っているんだという、実感があります。
一気呵成に完食してしまいました。
「ごちそうさまでした」
５００円を払ってお店を後にします。
厳しい環境ですが、頑張っていただきたいお店ですね。
