2007.04.30 Monday
年間死亡リスク
年間死亡リスク
ある出来事によって人間が死亡する確率はいくらぐらいでしょうか。
通常、一年間に10万人のうち何人がそれによって死ぬのかという数字で表し、これを年間死亡リスクと呼びます。
日本における統計ではどうなのかというと、まず交通事故で調べてみます。
最近は減少傾向にあって、ざっと計算したところでは10万分の6だそうです。
果たしてこれが多いのか少ないのかという判断ですが、他のものを比較してみましょう。
意外に多いのが、入浴時の死亡事故だそうです。
お年寄りなどにこの事故が多く、年間死亡リスクは10万分の10。
つまり「車よりも、お風呂が危険」なのですね。
火事も危険ですが、このリスクは10万分の2で、そこそこでしょうか。
さて、一番のリスクは何なのかということですが、なんと「煙草」なんだそうです。
この計算はかなり難しいようで、まず原因の確定が難しい。
推定の方法はこうです。
全体を「喫煙者」と「非喫煙者」に分けて死亡率を比較します。
この数字が大きく上回っていれば、喫煙による原因と判定するのです。
日本での算定結果によると、煙草による年間死亡リスクは10万分の74だそうです。
実に交通事故の12倍という数字が出ています。
恐ろしいことに、自分は喫煙しないのに、回りにいる喫煙者の煙で病気になる事があります。
いわゆる「受動喫煙」ですが、この年間死亡リスクは10万分の12もあるのです。
交通事故で死亡する場合と余り変わらない、というのも恐ろしいですね。
おまけですが、近所になる原子力発電所が事故を起こして、死亡するリスクは10万分の0.1。
宇宙を漂う小惑星が地球に衝突して死亡するリスクは、10万分の0.01。
まあこんな事まで考えなくても良いのでしょうが、煙草が健康に悪いということを、つくづく考えされました。
2007.04.27 Friday
モチクリーム
静岡パルコ開店から1ヶ月ほど。
今更なんですが、買い物してきました。
開店直後はもの凄い混雑で入場制限、行列まで出来たとのこと。
まあ、ご婦人向けのお店ですからして、オヤジがウロチョロするのは、もっぱら地下の食品街です。
開店1週間後あたりでは、ほとんどの店に行列していて、買う気にもなれなかったのですが
本日、平日の11時前では、行列は1店舗のみでした。
で、どうしたかというと、その行列に並んでしまいました。
理由はというと、ちょうど前に工員風の作業服を着た若者が4人並んでいたからです。
さすがに女性だけが並んでいると、恥ずかしいものです。
そのお店の名前は「モチクリーム」
全国展開のチェーン店で、もちろん静岡には初のお目見え。
その「モチクリーム」とは何か?
簡単にいえば、「雪見大福」の豪華版ですな。
冷たい餡をひんやり柔らかなお餅でくるんである。
大きさは普通の大福より少し小さめで、一つ157円(税込み)
色んな種類があって、24種類の味が楽しめるのだそうだ。
パンフレットを取り、眺めているうちにも、行列は伸びてゆく。
後方の店では突然の歌声が聞こえてきた。
隣の「アイスクリーム屋」では、アイスを作りながら歌うんだそうだ。
さて、10分ほど待って自分の番になった。
前の若者は、あれこれ迷いながら、チマチマと選んでいた。
大の大人が、色々と迷うのもなんだなと思って
「全部1個ずつ入れてくれ」と
太っ腹な注文をする予定だったが、店員さんが大変だろうと思い直し
「端から1個ずつ12個お願いします」
注文の品を詰めるのに時間がかかるようで、脇で待たされる。
どうも品物は冷凍されており、毎日工場から届けられるようだ。
12個入りの箱で作るのかと思っていたら、そうではなく6個ごとの小箱に入っていて、2箱だった。
そのあたり何か意味があるのだろうか。
食べ方は、冷凍してあるので、解凍して溶け掛かったところをお食べ下さい、とある。
1個だけいただきましたが、なかなか良い食感でした。
次は残りの12個にチャレンジするぞ。
2007.04.26 Thursday
マイナスイオン
マイナスイオンとは
化学の講義の後で生徒から質問があり、「マイナスイオン」について聞かれた。
そう言えばそんなモンがあったかいな?
しかしまだ信じてる人もいるんだろうと、思い直して説明した。
まあ立場上、きちんとして置かなくてはいけないので、色々調べてみた。
世の中、色々なエセ科学現象が、売り込みに使われているが、これもその一つです。
まず、学術的には「マイナスイオン」という言葉はありません。
もしそれに相当する言葉を挙げるとしたら「陰イオン」ということになります。
「マイナスイオン」が「陰イオン」を表すものだとして話を進めます。
原子または分子がイオンになる時は、電子が移動します。
電子を失ったものが「陽イオン」、得たものが「陰イオン」になります。
したがって、「陰イオンだけを生成する」というのは出来ません。
水などの溶液中では、イオンは安定ですが、気体中ではかなり不安定になります。
例えば、「食塩水」には「塩化物イオン」という陰イオンが水分子を伴って安定に存在しています。
空気中の「陰イオン」として考えられるのは酸素イオンの水和物ぐらいが適当だろうか。
しかしこれはかなり不安定なはずです。
例えば、硫酸イオンや、硝酸イオンを細かい霧にして飛散させれば、そこそこの「陰イオン」になるが、ちょっと怖いね。
どう考えても体に良いとは思えない。
つまり「マイナスイオン」という言葉自体に、実体がないのです。
次に、謳われているその効果ですが、これも全く不明です。
まあ、実体がないのですから、当たり前とは言えますが。
良く引用される例として、滝からマイナスイオンが出ていて体に良い、と最もらしいのがあります。
これは滝から落ちる水による効果が大きいのでしょう。
実は「発掘あるある大事典」が特集をしたこともあったそうなので、やっぱりねつ造の一つですね。
まとめますと、「そんな物はない」そして「健康に関する効果はない」の二つです。
ブームになった頃は、インチキな機械を売りつけられて、被害を被った方も、けっこういたそうです。
皆さんお気を付け下さいね。
2007.04.25 Wednesday
珍龍支店@水道町
珍龍支店@水道町
ごく普通の街のごく普通の中華料理屋さん。
最近そんな店がどんどん無くなっていきます。
原因はというと、お決まりの「高齢化」です。
個人経営で細々とやってきたが、後継者もなく、体力も限界。
静かに寂しく廃業という、何とも悲しい結末が見えてくるのです。
これには嗜好の複雑化や、ファストフードの進出などが奥にありますが、寂しいものです。
静岡などの古い町では、若者が新しく店を出すというのは、家賃の面でかなり難しくなります。
居抜きでの個人経営でないと、なかなか採算は合わないでしょう。
今日は水道町で頑張っておられる、老舗を尋ねてみました。
時間は平日の午前11時半、まだ早いかなと思っての入店だが、既に先客は3人いた。
入り口を入って右手に調理場とカウンター、左手には4人掛けのテーブル席が5列に並ぶ。
先客はいずれも年輩の一人客で、それぞれ別のテーブルに座っている。
それを横目で見ながら、無人のカウンター席端に一人座る。
ここはちょうど良く調理場が見渡せる。
「珍龍」と言えばタンメンだが、メニューにはその文字はない。
何度も確認したが、やはりやっていないようなので、「ラーメン」450円を選択する。
後方から甘酸っぱい匂いが流れてくる。
ちらっと見ると、肉団子の甘酢あんかけが出ていた。
メニューにも別枠で定食として乗っている。
これは珍しい。
たぶん店主の自慢料理なんだろう。
六十がらみの老人客が美味そうに食べていた。
もう一つのテーブルでは、老女がギョウザライスのランチタイム。
更に最後のじいさんのメニューは今作成している真っ最中。
メニューを見た限りでは、全般的に値段が安い。
五百円から六百五十円あたりがほとんどで、なかなかに頑張っているのだ。
店主は七十歳ぐらいだろうか、かなりの高齢とお見受けしたが、しゃきっとした姿勢で鍋を振るう。
ご婦人らしい女性と二人での営業という、良くあるパターンだ。
さて、カウンター越しにラーメンが出される。
スープはややしょっぱめの醤油味で、熱々なのが嬉しい。
あっさりとしているが、中華の基本を外さない、ちゃんとしたスープだ。
具は、チャーシュー一枚にメンマとナルトが乗るシンプルなもの。
麺はやや伸び加減だが、しっとりとした中細縮れ麺。
たまたまなのだろうが、メンマが四角で小さめなのが面白かった。
一気呵成に平らげて、お勘定をする。
昭和は遠くなってしまったが、まだまだ現役で頑張ってもらいたい。
でも、後何回通えるのだろうか。
せめて「肉団子定食」だけは食べなくてはと思っている。
2007.04.24 Tuesday
お母さん、ヤセたね
「お母さんヤセたね」
広告の文字が目に飛び込んできた。
それに続いて
「そんな願いを、○○ダイエットで叶えませんか?」
いわゆるダイエット食品の宣伝なのだ。
謳い文句では、9日間で97.8%がヤセた、んだそうだ。
見るからにいかがわしいが、それはさておき。
かつて日本が困窮していた時は、「ヤセる」イコール、苦労、貧乏、病気、といったイメージだった。
今では、「ヤセたね」というのは最高の褒め言葉なんだ。
食事も満足に食べられなかった時代には、皆が痩せないように頑張っていた。
今では満足以上に食べられるようになって逆に、痩せるように頑張らなくてはならない。
食うや食わずの頃は、皆が望まなくてもダイエットしていたものだったのに。
かく言う私も、お腹回りが気になる、いや気にすべき状態になってきました。
つくづく平和な時代だなあ。
痩せたよね 時代変われば 褒め言葉
2007.04.23 Monday
くじら軒@センター北
「くじら軒」センター北店
久々に横浜駅で降ります。ここから市営地下鉄に乗り換え。
地下鉄といっても、けっこう地上を走る路線で、独特の騒音もなく、快適に進んでいく。
「センター北」駅で下車。目当ての「くじら軒」を目指すのだが、どうも地図がおかしい。
ラーメン本の巻末に付いてるものを利用したのだが、大失敗でした。
地図の場所がいい加減で、見つからない。道路工事の誘導員に聞いたのが、更なる間違いで、
全然違う方向へ無駄足を踏むことになる。気温30度を超える中、40分も放浪してしまった。
はたと気が付いて(遅い!)携帯で店に掛ける。
「大通りをまっすぐ登って下さい」
なんだ、簡単で分かり易い場所。目と鼻の先に書いてあった地図とは、全然違うぞ。
市街地と違って、番地の表示がないので、目標物がないと分かりにくいですね。
汗をかきながら、お店を発見。店前の行列は2人のみ。12時半にしては空いてるのか。
店の造りは、レトロ風を意識した物で、昭和30年代の下町をイメージしたのか。
入り口横には、煮干しの入っていた空の段ボール箱。
行列を導くように、黄色のプラスチックチェーンで、ジグザグに区切ってある。
入り口は大きめの引き戸で、ガラス越しに店内がうかがい知れる。
10分ほどで、店内に。L字型のカウンターのちょうど角の部分に案内される。
カウンターは12席ほど、他に4人掛けのテーブルが3台。
二人客で使っているものもあり、混んできても相席にはしない方針らしい。
カウンターの横には何故か「とら食堂」の通販用ラーメンの箱が置いてある。
ラーメンは普通と「支那そば」とがあるが、迷わずラーメン650円を注文。
厨房では男3人で、てきぱきと注文をこなしている。なるほど手際が良い。
釜前は、麺茹で専門が一人。スープに丼の用意を一人。盛りつけは二人で分担してやっている。
ここの麺は細麺なので、茹で加減を一人で見る必要があるのだろう。
細麺はすぐに茹で上がるという利点があるが、まとめて作れないのが難点。
したがって、繁盛店では細麺を使う店は少ない。ここはその少ない一つだ。
上品な青い丼に乗って、ラーメン登場。澄み切った黄金色のスープは、魚介系のダシが利くも、臭みはない。
具はチャーシュー1枚に、細く裂いたメンマ、ノリにホウレン草、懐かしのナルト。
昔ながらの「東京ラーメン」を、洗練させ上品にした、たたずまいだ。
隠し味としてか、揚げネギが浮かぶ。脂っ気が無く、あっさりとしたスープに、細麺がぴったり合う。
つるつるっと、素麺をすするような感じで、食べ進めることができるのは新鮮だ。
限りなく和風に近い中華は、支店も増えて、今や一大勢力となっている。
食べ終えて、伝票を手に店奥の会計へ行く。ゆとりのある店内はいい雰囲気だ。
しかし、店の前は明らかな違法駐車の大混雑。繁盛店でもあり、駐車所の設置や案内をするのは
常識だと思うが、「ここは駐車禁止です」だけとは寂しい。
以前、訪問した時のものです。
2007.04.21 Saturday
テレビにつっこむ
おかしなクセですが、テレビにつっこみます。
まあ他人のいる所でやると、さすがに恥ずかしいですから、我が家だけですが。
テレビを見ては
「でかっ」
「ちがうでしょ」
「ん、なわけないだろっ」
「欧米か」
端から見たら、アホかと思われるんでしょうが、ストレス解消には一番。
でも、誰もつっこみ返してくれないのが寂しい。
今朝のニュースでも、立てこもり事件の犯人逮捕で、自殺未遂の犯人を
「犯人はうめき声のような声をあげていたということです」
「うめき声そのものだろう」
(・e・)
ひよこまーく
ご連絡
この所、土日の仕事が多く、当分の間平日のみの更新とします。
休日はごゆっくりお休み下さい。
2007.04.20 Friday
銃乱射事件
米バージニア工科大の銃乱射事件は全世界に衝撃を与えた。
犯人が送りつけたビデオが日本のテレビ番組でも放映されたのだが、はっきり言って理解に苦しむ。
さすがにNHKでは静止画像だけであったが、ビデオそのままを放映した局があった。
英語だから分からないと判断したのか。
それにしては日本語訳でテロップを出していたのが疑問だ。
殺された方々のメッセージが届くことは永遠に無いのに、殺人者の不合理なメッセージだけが繰り返されて流される。
これを見て、したり顔に「アメリカの民族差別は酷い」とでも訴えるのだろうか。
少なくとも興味本位だけで、他国の文化に踏み込むのは、止めにしたらよいと思う。
あるコメンテーターがこう言っていた。
「これからは韓国人や日本人留学生などに対する、不当な差別や報復が心配されます」
日本人的体質は、ここに極まっている。
あくまでも自分が安全であるという前提に立っての思考なのだ。
アメリカという国において、犯人は少なくとも同国の国籍を取得した国民だ。
日本国内で、不法滞在者が起こした事件とは、性質が異なる。
かの国ではすべての国民が平和に対しての義務と責任を負っているのだから、留学生といえどもそれを負担するのが相当ではないのか。
今更ながら、安全あるいは平和という問題について、きちんと考えなくてはいけないと思った。
それにしても、なんともやるせない事件だ。
2007.04.19 Thursday
下戸の遺伝子
下戸の遺伝子
お酒の飲める人を「上戸」または「左党」
飲めない人を「下戸」または「右党」と呼びます。
これは大工さんが右手にげんのうを持ち、左手には「ノミ」を持つからだとか。
左手は「ノミ手」つまり「飲み手」なのですね。
ところで「お酒の飲めない人」というのは存在します。
若い頃は(何でお酒が飲めないんだろう)といぶかったものだが、体質的に飲めない人がいるのです。
自分がけっこういける口なので、「飲めないのは修行が足りないせいだ」などと思っていたが、大間違い。
お酒に弱い人は、いくら修行しても強くはなれません。
この「下戸」というのは、日本人(正確にはモンゴロイド)に特有の体質なのだという。
いわゆる「お酒に酔う」というのは、エチルアルコールによって生成された「アセトアルデヒド」の中毒症状だ。
有名な、有機化合物の酸化反応で、アルコール、アルデヒド、カルボン酸と順に酸化されていく。
飲酒されたエチルアルコールは、肝臓で酸化されて、アセトアルデヒドになる。
アルデヒドは還元性を持つので、体に対して毒性がある。
そこでそれを速やかに酸化して、カルボン酸である酢酸に変えなくてはいけない。
これを担当するのが「アルデヒド脱水素酵素」(ALDH)なのだが、ここに問題がある。
この酵素の一つALDH2の中には2種類あるのだ。
これをG型とL型として表すと、G型は能力抜群だが、L型はめちゃくちゃ弱いのだ。
アメリカ人など、モンゴロイド以外の人種は、ほとんどがG型である。
したがって、本質的に酒に弱いという人はいない。
しかし日本人を始めとするモンゴロイドは、L型を持つ者がいる。
遺伝子は両親から一つづつ受け継ぐので、合わせて二つ持っている事になる。
分析では、両方ともG型というのが56%、G型とL型であるのが36%、共にL型が4%だという。
この点だけから言うと、日本人の中で36%は「余りお酒に強くない」のだが、これは決して「飲めない」というわけではない。
いわゆる「習慣性」によってかなり飲めるようになるそうだ。
しかし4%は「全くお酒が飲めない」ということになる。
この遺伝子型の人は、ごく少量のアルコールでも中毒症状になるので、非常に危険だ。
初めから分解能力がないので、いくら修行しても酒飲みにはなれない体質なのです。
俗に「酒飲みは遺伝する」と言いますが、これは真実なのですね。
皆さん、他人に飲酒を強要してはいけませんよ。
2007.04.18 Wednesday
水問題の重要性に気付いていない日本人
水問題の重要性に気付いていない日本人
橋本淳司 著
健康補助食品は、クスリではないので、薬事法によりその効果効用を唄うことは禁じられている。
そこで、どのようにして消費者に売り込むのかということだが、PRの方法にも色々な手法があるものだ。
著者は、さる宣伝会社による売り込み方を紹介している。
それは「新事実」「専門家の研究」そして「体験談」という組み合わせで出来ている。
まず最初に「新事実」をマスコミに向けて、面白く流す。
今までになかった新しい物が発見された、あるいはこんな不思議な物がある、などと世間に向けてアピールする。
「海洋深層水」を例に取ると、
海洋深層水とは、水深が200メートルよりも深く、太陽の光が届かないところにある海水。
海草や植物性プランクトンの繁殖が少なく、清浄で、しかもマグネシウムなどのミネラル分が豊富に含まれている。
というようなニュースになる。
この「海洋深層水」という名称が、ある程度認知された段階で、次の研究結果をリリースする。
「マグネシウムは体の代謝作用を改善し、糖尿病などの生活習慣病、心臓病、動脈硬化予防のために重要なミネラルである。
その働きで中性脂肪や血糖値が正常値まで低下した」
実はこの主語は「マグネシウム」なのだが、並べて書くことによって、「海洋深層水」がこの効果を持つと、読み替えてしまうのである。
テレビの健康番組も、この類のものが多いそうだ。
実際にはマグネシウムを取るなら、豆やヒジキを食べた方が健康的なのだ。
最後に「体験談」が効果を上げる。
実際に利いた人もいるのだろうが、医学的にはかなりいいかげんなものである。
さらにはタレントなどの有名人が「良いですよ」とい言うと、それらしく思えてしまうのだ。
一時大ブームになった「海洋深層水」では、表示に問題が起きて、公正取引委員会が平成13年12月に留意事項を通達している。
このことは「健康によい水」を考える上での問題点を指摘している。
まず、「体にいい」という情報が本当かウソか、という問題がある。
ぞして、問題の「何とか水」というものが本物なのか、というのも大切な点だ。
「奇跡の水」というものが、実際に聖地で汲まれたものでなく、どこかの工場で他の水源から瓶詰めされたものだとしても、その判別は難しいものだ。
実際には「ミネラル分を強化した、天然水」などという摩訶不思議なものまであるのだ。
科学的に見えて実は全く科学的でない権威に、騙されないようにしなくてはいけないですね。
2007.04.17 Tuesday
岩田聡氏講演より
岩田聡 任天堂社長 の講演より
岩田氏が任天堂の社長に就任したのは2002年。
当時のゲーム市場は低迷期であった。
1997年を頂点にして、日本のゲーム市場は年々縮小を続けていた。
その原因は「ゲーム離れ」にある。
当時のゲーム業界は、ゲームに対して技術の進歩を次々と取り入れていった。
内容はより豪華になり、リアルなゲームが作られていった。
ゲームの熟練者は大喜びであったが、実はその蔭で静かに初心者のゲーム離れが進んでいった。
優良顧客である「ゲーム熟練者」の言うことを聞けば聞くほど、そのほかの顧客が離れてゆくという状況になっていたのだ。
これを経済学者のクリステンセンは「イノベーションのジレンマ」と名付けている。
「顧客の意見に耳を傾けよ」というスローガンがよく使われるが、このアドバイスはいつも正しいとはかぎらないようだ。
むしろ顧客は、メーカーを持続的イノベーションに向かわせ、破壊的イノベーションのリーダーシップを失わせ、率直に言えば誤った方向に導くことがある。
クリステンセンはイノベーションを「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」に分けた。
「持続的イノベーション」は既存顧客に歓迎されるもので、ゲーム熟練者の要求にあたる。
これに答えて行くうちに、素晴らしい商品にはなるが、初心者を初めとする大部分の顧客には性能過剰になり、
やがて、市場からは離れてしまうことになる。
それに対して「破壊的イノベーション」は低い性能ながら、従来製品とは異なる性能を持つ。
最初は少ない市場になるが、未来は分からない。
よってこの分野はベンチャー的企業が狙うことになる。
さて、当時のゲーム業界では、据え置き型のゲーム機は性能過剰になっていたのである。
そこで岩田社長は「ゲーム人口の拡大」を任天堂の基本戦略にした。
キーワードは次の通りだ。
5歳から95歳までが対象
ゲーム経験の有無を問わない
誰もが同じスタートラインに立てる
家族の誰にも敵視されない
お母さんに嫌われない
このコンセプトの元で生まれたのが、04年12月に発売された携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」である。
この商品が爆発的なヒットをした事は、彼の戦略の正しさを示すものである。
更には、2006年12月の「Wii」発売へと続き、これも大ヒットしている。
と、ここまで書いて、まだ本題に入っていないことに気付いた。
まだまだ長くなりそうなので、続きはまたの機会に。
2007.04.16 Monday
ショップ99にて
以前書いたことがあるが、最近自宅で飲むのは「ショーチューのソーダ割り」だ。
専用の「炭酸水」を近所の「ショップ99」で買ってくる。
お代は1本99円+消費税4円の103円になる。
これを三本購入すると99掛ける3で297円に、消費税14円だから311円。
ここ一年ほどはこんな感じでお店に通っているのだが、昨日お会計をしたら312円になっていた。
まあ、たった一円の違いなので、深くは考えなかったのだが、気になってレシートを調べてみる。
すると、いつの間にかシステムが変わっていたのですね。
かつて、というか2月までは単価が99円で、外税。
3月からは、内税で単価が104円に変更。
僅かながらも値上げしていたと言うことだ。
これでは99円ショップとは言えないなあ。
今回は細かい話ですいません。
でも、「一円を笑ふ者は、一円に泣く」
ということもあるし。
2007.04.15 Sunday
えいしん@草薙
(注) 2年ほど前のものです
立春とはいえ、まだまだ寒い日々が続きます。
花粉が舞いだす前に ひと歩きと、今日は草薙まで出かけました。
北街道を上っていくと、市会議員候補の看板が目立つ。
そう、新静岡市の市会議員選挙が近づいてるんですね。春は大変だ。
街道沿いの畑には黄色い花。菜花かと思ったら、菊の花でした。
清水区にはいると、閑静なというか寂しいくらいの家並みが続く。
どこもそうだが、昔ながらの商店は ほとんど寂れてしまい、人通りも少ない。
さすがに草薙駅の周辺は賑やかだが、通り一本外れると静かになる。
駅を越えて5分ほど東に進む。たどり着いたのは、赤い門構えの老舗「えいしん」
店内はすっきりとしていて、どこか喫茶店ふうの造りだ。
正午近くにもかかわらず、店には客がない。手待ち無沙汰に腰掛けている店主が
「いらっしゃいませ」と席を立ち、奥へ向かう。
注文は「蝦麺」850円と「肉麺」800円に決定。
まずは「蝦麺」登場。一人で作っているので、間が空くのは仕方がないか。
細打ちの麺に、さっぱり醤油味で、薄味のちょっと辛いスープ。
具は小エビが10から15ほど入った野菜炒めのあんかけ。
椎茸が大きい。削ぎ切りにされているが、それでも大きいし熱いので、食べるに苦労する。
ただ、蝦に下味が付いていないので、やや物足りない。
卓上には、ザーサイの容器が置いてあるので、入れてみたらさすがにショッパイ。
また、野菜の切り方をもう少し小さくしたら、女性にも食べやすいだろうと思いました。
この店の売りは、エビがふんだんに入っている点だが、最後まで美味しく頂ける工夫が欲しい。
次に「肉麺」。
こちらのスープのほうが気に入りました。
豚バラ肉の細切りに、椎茸モヤシ白菜ピーマン人参メンマなど野菜炒めのあんかけが乗る。
こちらは甘みのある醤油味でした。中華の基本を外していない麺です。
共に具が多いので、一杯でかなりのボリュームがあります。
きっと、地元の方に愛されている店なんでしょう。
2007.04.14 Saturday
ニコリ
パズル通信 季刊ニコリ 2007春号 Vol.118
久しぶりに本屋に行ったら、懐かしい「ニコリ」を発見。
たまには良いだろうと1冊購入した。
定価は本体価格840円、税込みで882円。
11年前の物(61号)が書架の片隅にあったのでこれを見ると、定価780円であった。
当時の消費税は3%なので、本体価格は757円になっている。
今は3ヶ月に一回だが、10年前は2ヶ月に一回だった。
更にその前は「季刊」だったので、元に戻ったことになる。
一時期けっこう凝っていて、毎号購入していた。
そのころは家族揃ってパズルを解いたものだったが、今では寂しく一人で解くことに。
最近は割とパズルも一般的になってきたようで、新聞や雑誌でも良く拝見する。
「数独」なんて物は、このニコリから出てきたわけで、以前はマイナーだったが、今ではパズルの代表選手だ。
インターネットでも配信しているが、紙の方が落ち着いて解けるので、そちらはやっていない。
ところで何故遠ざかっていたのかというと、やはり年齢のせいですね。
細かい升目をじっと見つめていると、さすがに目が疲れる。
易しいものなら良いのだが、難しいものではかなりの苦痛だ。
当然易しいものではつまらないし、ますます目が疲れる。
ちなみに、お気に入りのパズルは「ぬりかべ」です。
「ニコリ」を買い始めてから20年ほどになるだろうか。
昔懐かしいパズルもあれば、見たことのない物もある。
パズルの世界も日進月歩なのだろうか。
変わりながらも進化し、頑張っている本誌を応援したい。
おかげで当分は退屈しないで済みそうだ。
2007.04.13 Friday
日本平でサッカー観戦
日本平スタジアムへ
昨日は久しぶりにサッカー観戦。
日本平スタジアムで、エスパルスVS柏レイソル戦を見てきました。
平日の夜ということと、ナビスコカップでの成績不振から、客席は寂しかったです。
いえいえ、
「こういう時に応援に行くのが、本物のファンだ」
などというつもりは全くありません。
パルちゃんやチアガールも頑張っていて、楽しかったです。
が、試合は健闘もむなしく引き分けでした。
これで、リーグ戦突破の目は、まず無くなってしまったので、残念。
観戦中に一杯やりましたが、ツマミは「はんぺんフライ」に「静岡おでん」と「モツ煮込み」「枝豆」
飲み物はというと。「レモンチューハイ」2杯に、最後は冷え込んできたので「お酒」
この「お酒」がエスパルスのブランド物で、気に入りました。
下手な居酒屋で飲むよりも、よっぽど美味しい酒ですね。
割高だけれど、居酒屋だと思えば、かえって安いぐらいです。
ただ、コップを置くテーブルがあればいいのになあ。
試合には勝てなかったけど、ほろ酔い気分で帰り道を行く。
いつもの事ながら、交通の便が悪い。
バスなら楽だけれど、運賃もう少し安ければいいのに。
駐車場までが結構あるので、車に辿り着いた時には、酔いも冷めかかってしまいました。
(もちろん運転はしませんので、念のため)
2007.04.12 Thursday
あかつき屋@限定コラボ
あかつき屋@限定ラーメン
静岡市両替町の「あかつき屋」で期間限定の「コラボラーメン」を出しているという。
3店のラーメン店主が同じテーマで新作のラーメンを作るという試みだ。
4月6日(金)からスタートして27日まで、評判も良いという。
三店のあらましは以下の通り。
麺屋 花いち
■塩つけ麺(昆布仕立て花いち風) ※夜の部のみ
※人気の塩つけ麺に昆布ダシとゴマ、担担麺の挽き肉が入った花いちならではのつけ麺
らーめん あかつき屋
■引潮ら〜麺 featuring 羅臼昆布 ※数量限定/昼の部のみ
※水出し昆布ダシ・沸かしてとった昆布ダシ・あっさりスープのトリプルスープ
麺屋 才蔵
■藻塩のしおらーめん ※限定10食/日
※藻塩を使った極上スープと昆布を練りこんだ麺の絶妙なハーモニー
遅ればせながら、あかつき屋に行って来ました。
開店の11時半に店前に着くと、やはり一番乗りでした。
看板の準備をする店主を後目に、まずはお店に入る。
入り口直ぐ左手の自動券売機で、お目当ての「引潮らーめん」(750円)を選択。
カウンター奥から2番目の席に着いた。
相変わらず床は脂でじっとりしているが、ラーメン店の宿命だろうか。
食券を渡して、厨房に注目、おや、お冷やを忘れた。
入り口の券売機横に「セルフサービス」のお冷やがあるので、取りに行く。
お客の入りは良いようで、次々とご入店してくる。
さて、一番乗りで期待のラーメンが出てきた。
うーん実に清楚な姿だ。
透き通ったスープに鶏肉のチャーシューが3枚、竹の子が2枚に三つ葉のあしらい。
よく見ると桜も咲いているぞ。
まずはスープをいただく。
当たり前だがコンブのだしが利いている。
ここら辺は好みが分かれるのだろうが、和風派の私としては、嬉しい味です。
ラーメンに付き物の脂っ気が全く無いのだが、それが潔い。
続いて麺をすすり混む。
細麺で、和風の出しに相性がよいストレート麺。
これはもう素麺のような感じで、スルスルいけます。
鶏のチャーシューが良い味付けで、脂っ気がアクセントに利いている。
竹の子は冷蔵庫から出したばかりのようで、冷たかったのはご愛敬か。
あっという間に完食でしたが、健康のためスープは残してしまいました。
出来るなら白飯に掛けて、さらさらお茶漬けにでもしたいぐらいの出来でした。
「ごちそうさま」
余韻を残して店を後にしました。
2007.04.11 Wednesday
標語のお話
標語のお話
標語とことわざとは、ちょっと違っている。
まあ、そんなに厳格な区別があるのかというと、難しい気もするが
大まかに言えば、新しい物が標語、位で良いのでしょう。
それでは、有名な物で
「一銭を笑ふ者は一銭に泣く」
というヤツがありますが、これはどうでしょうか。
もし「一円」だとしたら、明らかに戦後ぐらいだと分かるから、「標語」ですね。
しかし「銭」という単位なのでかなりの昔と言うことになります。
種明かしをすると、これは標語です。
大正8年、貯蓄奨励用評語の2等、大阪府の一般人が作ったもので、その記録があるそうです。
なかなか上手いもんですねえ。
貯蓄奨励というお堅い内容に、良く合っています。
もう一つ有名な標語を挙げてみます。
「欲しがりません勝つまでは」
これなら間違いなく標語と分かりますが、ではどんな人が作ったのかというと、実に面白いのです。
この標語の出典は
昭和17年、大東亜戦走1周年
国民決意の評語で、優秀作品の末席に選ばれたものなのです。
しかし、他の作品を押しのけて、ダントツの大人気になりました。
それは何故かというと、作った人が凄いのです。
何と作者は、東京市国民学校5年の女子生徒でした。
子供が一生懸命に耐えている様が、共感を呼び、広く使われるようになったそうです。
しかし、それにしても出来すぎているとは思いませんか。
戦後になって、その真相が分かりました。
実は父親の作品だったのです。
娘の名を借りて、勝手に出したものが、見事入選となったのでした。
まあ当時の社会状況からいって
「すいません実は私が」
なんて言えるわけがありませんから、美談として持てはやされたのでしょう。
短い言葉で本心をズバリ伝える標語。
その原点は意外なところにありました。
2007.04.10 Tuesday
核武装論
核武装論 西部邁
北朝鮮の核問題に腹立っている日本人は多いのではないか。
結果的には失敗だったらしいが、世界中に大きな衝撃を与えた。
そもそも「非核三原則」という物には疑問を感じていたのだが、この本で納得した次第である。
日本はアメリカによる「核の傘」に守られているという幻想。
いざというときに、日米同盟は役に立つのかどうか、大いに疑問である。
確かに現代の日本人は「核」に対する意識が乏しい、あるいは間違っているように思う。
「唯一の被爆国」と威張っているが、何の役に立つのだろうか。
前々から思っていることなのだが、広島の平和記念公園にある原爆慰霊碑。
「過ちは二度と繰り返しませぬから」というのは、おかしいのではないか。
原爆を落として何十万人もの一般国民を殺害したのは、敵国であり、反省するならそちらの方ではないのか。
ジュネーブ協定による「非戦闘員を大量殺戮する事なかれ」という文言からして、原爆を落としたほうの責任と反省はないのだろうか。
今から17年ほども前にアメリカのスミソニアン博物館で「原爆展示会場」が撤去された時、強い抗議をすべきではなかっただろうか。
政治とは駆け引きであり、理想論で上手くいくわけはない。
「核」は怖くて恐ろしいものだから、皆さん持つのを止めましょう、そう言って無くなるなら、何の苦労もない。
今の北朝鮮が、ほんの申し訳程度の核兵器で、大きな成果を上げているのを見ると、結局は「パワー外交」の勝利なんだと感じる。
(もちろん、だから日本も持て、とは思いませんが)
さて、著者は必ずしも「核を持て」と言っているわけではない。
「核武装について議論せよ」と言っているに過ぎないのです。
しかし、某大臣が「核」という言葉を出しただけで、魔女刈りのように追求するマスコミや文化人。
そしてそれを取り巻く環境、それは物事の本質とは、はっきりと乖離しているようにしか思えない。
日本人的な性質で、嫌われたくない、皆さんがおっしゃるなら、という日和見的な物がある。
平和だから良いんじゃないか、敢えて波風立てないようにしよう。
そんな日本人は平和や安全がタダであると勘違いしている。
現状では平和であるためのリスクを負う必要が、既に発生している。
核を持つことについての論議をすることは、悪いことではない。
本書のサブタイトルにもあるのだが
「当たり前の話をしようではないか」
2007.04.09 Monday
第二美濃屋
昨夜は浅間町の「第二美濃屋」で会食。
あいにく選挙の真っ最中で、さすがに出足は鈍い。
前菜と焼きそばで生ビールをいただく。
そこへT氏がお待ちかねのワインをぶら下げてやって来た。
今回はちょっと珍しいという。
ドイツワインで何でも「フランケン」という名前らしい。
こんな格好のボトルである。
この地方に特別なビンの形なんだという。
裏はこんな感じ。
当然ドイツ語で書いてある。
老眼で読んでみると、なるほどなるほど。
全く分かりません(笑)
やや甘口だが飲みやすいワインだ。
調子に乗ってもう一本いただく。
料理の方は、途中で新作のラーメンが登場。
何とも珍しい形だ。
店主はジャージャーメンをモデルにしたみたいです。
ちょっぴり辛い肉味噌が乗っかっている。
これを混ぜていただく。
混ぜた後の状態。
この後何とお刺身まで登場して、驚くことになる。
ギョウザも食いきれなかったし、年々胃袋が小さくなるなあ。
2007.04.08 Sunday
蔭の棲みか
蔭の棲みか
玄月 著
言わずと知れた第122回芥川賞受賞作です。
平成11年11月の発表だからもう7年以上経っているが、今回初めて読ませていただきました。
そのきっかけになったのは、著者である玄月氏のエッセイを読んで、興味を持ったからです。
これは受賞後しばらくしてからの作で、日常の事柄を取り上げたもの。
内容も面白かったのだが、文体がまた新鮮だったことに興味を持って、本作に進みました。
(本来は逆が正しいはずですね)
あらためて見ると、1965年の生まれなので、思っていたよりも若いことに驚く。
初めの一、二ページを読んで、思わずうなってしまう。
晩学で文筆家を目指した氏は、かなり苦労をされたのではないだろうか。
流れるような文体は、はっきり言って上手いの一言に尽きる。
幾分長めではあるが、畳みかけるようなリズムと共に、新鮮な表現が続いてゆく。
引き込まれるように、一気に読んでしまった。
不条理のように見える終わり方も、また良い。
純文学的な物はめったに読まないが、こんな作品ならまた読みたい物だと、久しぶりに思った。
しかし、今頃読んで感動するなんて、時代に遅れていますなあ。
2007.04.07 Saturday
風風ラーメン@昭和町
風風ラーメン@昭和町店
言わずとしれたチェーン店である。
静岡市内に3店舗ほどあるうちの、最初の出店がここである。
5年ぐらい前だったか、新装開店すぐの時に、行ったことがあった。
当時売り出していた「油そば」を試してみたのだが、好みに合わなかったことを覚えている。
それから何となく足が遠ざかっていて、知らなかったのだが、大分メニューが変わったとか。
街中の激戦区で何とか頑張っているのだから、進化したに違いない。
今回本当に久々の来店でした。
11時半ごろの店は、パラパラとお客が入り、そろそろ混み合う直前というところか。
L字形のカウンターには3人連れの女性客が中央部に、向かって左には男性客が2人。
右奥の端に席を取る。
メニューを見ると、「中華そば500円」「中華そば・冷550円」が最初に出ている。
写真を見ると、冷やの方はどうも藤枝系統の感じだ。
そちらも気になったが、今回は「とんこつラーメン550円」にする。
ランチサービスで500円。
プラス180円で「ライスとおかず」のセットも書いてあったが、そんな食欲はない。
他には、塩、味噌の定番に加え、赤味噌や、黒味噌などという物もあった。
店員は若い男性二人で、活気は良いようだ。
待つほどもなく、プラスチックのトレイに乗って、ラーメンが出された。
黒っぽい丼に乳白色のスープが映える。
具はチャーシュー一枚にキクラゲ、モヤシ、半分の煮玉子となっている。
麺は中太の縮れ麺で、けっこうコシがある。
チェーン店となめていたが、最近のチェーン店は、なかなか侮れないものだ。
スープもけっこういけるのにビックリする。
ここに擂り胡麻あたりを入れておきたいところだが、紅しょうがで我慢する。
次は「マルナカ」によく似た、冷やしの味を確かめてみたい。
2007.04.06 Friday
レギュラーがやって来た
レギュラーがやって来た
静岡浅間神社で行われていた「廿日会祭(はつかえさい)」
そのイベントの一つとして、境内の特設会場で、お笑いステージをやっていた。
4月4日の大トリを勤めたのが、「あるある探検隊」のレギュラー。
良い機会だったのでさっそく見物に行きました。
3時からの出演だというので、30分ほど早く会場に行き、辺りを見回す。
境内の片隅に仮設のステージがあり、その前に観客が集まっていた。
演芸は午後から始まっており、現在は大道芸人「ももっち」が懸命の演技をしている。
2メートルほどのステージには上がらず、その前の路上でやっているのだ。
5メートルほど間をおいて、パイプの折り畳み椅子がずらりと並ぶ。
全部で150席ほどあるのだろうか。
椅子席は満員で、その回りには立ち見の客が同じぐらい取り巻いている。
けっこうな観客で驚いたが、ともかくなるべく近くの場所にと、前に進む。
見た感じでは、子供連れとお年寄りが多いようだ。
春休みだというのに、意外と学生姿は少ない。
大道芸のパフォーマンスは子供たちに評判が良く、けっこう盛り上がっている。
「ももっち」はヨーヨーの技もなかなか上手く、退屈せずに面白く30分が過ぎた。
さて、ようやく本日の目玉、レギュラーの出番だ。
司会の女性が
「カメラや携帯での撮影はご遠慮してください」
というや、一斉に
「えーっ」
と、大合唱。
自分も用意してたのに残念。
ステージ横から、レギュラーの二人が出てきた。
出だしの振りが、先日行った××でのステージの話で
「漫才やってたら、突然オバアチャンがステージ前にやってきて、手招きすんねん」
「何やと思うて、行ってみたら、おっきなりんごを二つくれた」
「最後には、おじいちゃんが出てきて2万円くれた」
「さすが、××の人はええ人ばかりやったなあ」
「静岡の人も、いい人ばっかりやで」
そう言って笑わせるが、場内ちょっとしらける。
時々風が強く吹き、まだうすら寒い野外は、どうもやりにくそうだ。
西川くんの方は手が冷たいらしく、照明のライトに手を当てて暖を取っているが、芸人としてはどうかなあ。
期待した漫才は10分ほどで、大した山場もなく終了。
その後、何をするのかと思ったいたら、小さな子供を二人、ステージに上げた。
3歳の女の子と、5歳の男の子で、これをいじって客席を笑わせる。
子供がする西川くんの気絶のまねで、本日一番の爆笑。
それはいいのだが、男の子の勘違いをとらえて、言葉に「ウ×コ」を連発するので、子供が多い中ではいかがなものかと感じた。
子供のご両親はちょっとムカついたんではないかな。
このあたりからちょくちょくステージに駆け寄る人がいて、期待に応える。
初めは60過ぎのじいさんが「りんご飴」を2個手渡し。
さらには、たこ焼き、チョコバナナ、ベビーカステラ、子供がスナック菓子を差し出す。
最後は司会の女性が出てきて、質問やら感想やらのトークで終了。
本日のレギュラーの仕事は、ここ一本のみで、そのまま東京に帰るのだと言う。
地方回りの寒々とした野外、ということで気が入らなかったのかもしれないが、テレビとは少し違って見えた。
2007.04.05 Thursday
水素エネルギー読本
水素エネルギー読本
「水素エネルギー」といっても余り馴染みがないのだが、近い将来はかなり重要になるはずである。
その内ニュースなどで出てくる項目なので、ぜひ注目して欲しいと思います。
さて、この水素は、酸素と化合して水を作る反応をおこします。
その時に生じるエネルギーを利用することが、主な目的なのですが、大切なのはその方法。
エネルギーの取り出し方は、単純に燃焼させるのではありません。
水素を利用した「燃料電池」として用いるのです。
これを難しい言葉で言いますと、こうなります。
水素の持つ「化学エネルギー」を「電気エネルギー」にかえるシステム。
この「燃料電池」の開発により、水素エネルギーが注目されだしたのですね。
これは結果として生じる物が、水だけということが大きな特徴になっています。
使用する「酸素」は空気中に無尽蔵にあるし、出来る「水」は害を及ぼさない。
非常にクリーンなエネルギーなのですね。
では、具体的にどう利用するのかというと、「二酸化炭素」の排出削減に使うことが検討されています。
現在火力発電所では、「化石燃料」である石油や石炭を燃焼させて、電気エネルギーに替えて(つまり発電して)います。
「化石燃料」の消費によって、大気中の二酸化炭素は確実に増え続けて行くことになります。
これをくい止める、もしくは緩和する方法の一つとして、水素エネルギーの利用が考えられています。
その方法としては、まず石炭を水素と二酸化炭素に分解する。
その状態で二酸化炭素を分離し、大気への拡散を防ぐ処理をする。
簡単にいうと、埋めてしまうんですね。
具体的には海洋隔離や、地中隔離という方法があるそうですが、これはまだ開発途上です。
また、通常の火力発電は、燃料を燃やして、その熱で発電機を動かして、電気エネルギーを得る事になります。
そのために、エネルギーの効率が悪くなるのは避けられません。
一旦熱に替えた上で発電するので、無駄が生じることになります。
それを水素エネルギーにかえることにより、エネルギー効率の向上が期待できるのです。
これだけでは化石燃料の延命効果しかありませんが、最終的には「太陽エネルギー」から水素を作る反応があります。
植物が光合成を行うのと同じで、もし定常的に水から水素を取り出すことが出来たとしたら、革命的なエネルギーになります。
いずれにしても地球規模の問題ですから、今後に注目したいと思います。
確実なのは、「化石燃料は残り僅か」という事実なのですね。
2007.04.04 Wednesday
金券ショップで
先日東京行きの新幹線に乗る機会があり、金券ショップに行きました。
そこで気が付いたのですが、静岡東京間は2種類のチケットがあるのですね。
5300円のと、5250円の2種類です。
違いはというと、安い方は有効期間が二日なんだと。
たった50円でも安いにこしたことはないと、そちらにしたんですが、何と切符が3枚ある。
乗車券が2枚で、これは回数券になっている。
最後の一枚が特急券で、こちらの方は正規の物だ。
どうしてこうなるのかと考えてみた。
静岡ー東京の普通運賃は3260円
これを由比で分割すると、静岡ー由比が400円、由比ー東京が2520円で、合計2920円となる
。
鉄道料金の規定によって、分割した方が安くなると、いう不思議な現象。
これに新幹線の特急券2410円を加えると5330円。
これなら実費だが、実際は回数券を使うためその分が1割弱安くなる。
それがそのまま利益になるというしくみだ。
計算してみると2655円なので、ワンセットで5056円、ということは差額の194円が利益と言うことか。
この3枚のセットを、有効期間2日の制限付きとして、5250円で販売している。
もう一つの通常の回数券は5300円売りで、普通の特急回数券。
こちらは普通に計算すると、原価が一枚あたり5240円なので、一枚あたり60円の利益ということになる。
どう見てもそれでは安すぎるから、たぶん他の割引があるんだろう。
世の中色々と裏の部分があるんでしょうね。
2007.04.03 Tuesday
大鉢小鉢
大鉢小鉢@呉服町
以前から気にはなっていたのだが、昨日は初めての訪問をしました。
静岡祭りも終わり、町中は静寂さを取り戻してきたようです。
午後9時過ぎというのに、人通りも少なく店も空いていました。
入り口でカウンターか座敷かと聞かれたので、座敷にすると、奥へ案内されました。
奥の座敷は広場状になっていて、長いテーブル席が適当に長くおかれています。
手前で靴を脱ぎ、向かって左手奥に案内される。
一番奥には4人連れのサラリーマン風で、ボチボチお開きの感じだ。
テーブルを少し移動してその隣に席を取る。
まずは「生中」(430円税別)で乾杯。ツマミには枝豆とお新香盛り合わせ(各400円)。
珍しく好物の「レバ刺し」(900円)があったので、もちろん注文する。
「ごま油とニンニク、どちらにしますか」
「ごま油で」
さらには珍しい「ぬた」(400円)も追加する。
はじめに出てきたのは「突き出し」で「マグロ山かけ」の小鉢だ。
後で見ると300円となっていたが、これは納得です。
さて、店名の「大鉢小鉢」にあるように、この店のつまみは、大鉢と小鉢が選べる。
メニューにはちゃんと二つ併記してあるのだが、不思議なことに今日注文した品はすべて単品のみだ。
二杯目は日本酒にして、いつものぬる燗(500円)をいただく。
この徳利は意外とかさが多く、2合ほどは入っている。
枝豆は大きめの皿一杯というけっこうな量で、お新香も盛りだくさん。
ぬたはイカとネギで味噌の加減も良い。
気になったのはレバ刺しのタレで、塩が多すぎ。
血圧高めなので、気にしながらタレを付ける。
お会計はホットペッパーのクーポンで一割引。
座敷席なので、混雑している時はうるさくなるかもしれないが、本日はまあまあでした。
町中の居酒屋としては合格点だと思います。
2007.04.02 Monday
ニコニコラーメン@鷹匠町
ニコニコラーメンの第2号店ができた。
場所は北街道沿いで、新静岡センターのすぐ近くだ。
店の前には「はやい、やすい、うまい」の電光掲示板がチカチカと点滅して、お客を誘っている。
店に入ると、午後6時というのに、先客は2名のみという寂しい風景だ。
店内は、長いカウンターに向かい合ったテーブル1脚という細長い造りになっている。
「いらっしゃいませ」
おや店員さん、顔色が悪いよ。
というか、どう見ても日本人ではない。
年齢は30ぐらいだろうか。
後で聞いてみると、何とバングラデシュ人だという。
ラーメンの国際化もここに極まったようだ。
さてカウンター中央に進み、メニューを見る。
ラーメン220円をはじめ、餃子200円ライス100円、味噌ラーメンはちょっと高くて350円。
Aセットが、ラーメン餃子ライスで500円。
色色組み合わせたセットや、定食もある。
「ラーメンください」
「はい、ラーメンね」
おっ、日本語わかるんだ。
まああたりまえか。
この店員、結構テキパキとしていて、良く働く。
あれこれ片付けながら、段取りもしていて、なかなかのものだ。
さて先客は車いすの男性と付き添いの女性、ちょうど食べ終えて食器を下げ、出てゆく。
店内は私と外国人の二人きりだ。
なんとなく怪しい雰囲気が立ち込める。
タイマーがピーっと鳴り、どうやら麺が茹で上がったようだ。
カウンター越しに丼が出される。
スープを一口、薄味であっさりとした平凡なスープです。
これは期待する方が無理ですね。
具は、メンマに茹でたモヤシにノリ一枚、そしてそして、きわめて薄いチャーシューが一枚。
小さい、さらには薄い、ほんの申し訳程度の侘びしさだ。
麺はごく普通の縮れ麺で、適度の柔らかさ。
言うべき事は沢山あるが、ここは一番じっと耐えましょう。
遠い異国で働く、バングラのお兄ちゃん。
「頑張るんだよ」と暖かい声を掛けて、店を後にするのでした。
2007.04.01 Sunday
祝・今期初勝利!
昨日の対広島カープ戦で、待望の今期初勝利。
アニキにも待望、値千金の一発が出ました。
開幕戦では、ボコボコに打たれて、打線も沈黙という「なんだかなあ」の状態だったが、ようやく片目が開いて、一安心。
といっても一勝一敗だから悪いわけではないのだが、ファンとしては一つでも多く勝ってもらいたいのだから、欲が深い。
出だしの良い中日を見ていると、焦りますな。
今回の収穫は、なんと言っても「KJF」の揃い踏みでしょう。
昨年度いまいちだった久保田、今年は良さそうで安心。
後は井川の後釜に期待しましょう。
ジャンジャン
- ブログのお引っ越し (05/31)
- 弁慶@紺屋町 (05/30)
- ナカミヤ@さらばレバ刺し (05/29)
- レバ刺し禁止令 (05/28)
- らあめん花月嵐@中華そば竹食堂 (05/27)
- 豚龍@下島
⇒ 電気がま (11/30) - 豚龍@下島
⇒ いし (11/30) - 平成元年のベストテン その2
⇒ 電気がま (10/24) - 平成元年のベストテン その2
⇒ shake-jp (10/23) - 高揚@東中野
⇒ 電気がま (03/31) - 高揚@東中野
⇒ 原口 (03/31) - 天神屋には行かないぞ
⇒ 電気がま (08/10) - 天神屋には行かないぞ
⇒ ママ (08/09) - 三勝そば@川合
⇒ 電気がま (05/20) - 三勝そば@川合
⇒ 電気がま (05/20)
- ルミネtheよしもと@久しぶりで
⇒ https://www.newsbreak.com/news/3264401580966-chang-s-beach-maui-s-hidden-gem-featured-in-maui-now-gu (12/21) - 三好屋平和店@平和
⇒ 瀬名川通信 (03/05) - 駒形石ヶ谷@駒形通
⇒ 瀬名川通信 (01/17) - くさデカに第二美濃屋さんが登場
⇒ 瀬名川通信 (01/14) - みんみん@ワンタンメン
⇒ 瀬名川通信 (11/20) - 天下一@新伝馬
⇒ 瀬名川通信 (10/05) - 自転車はルールを守って
⇒ ごはんとさっかーとぐだぐだと (05/29) - 久松@瀬名川
⇒ 瀬名川通信 (03/07) - 紀尾井@宮ヶ崎町
⇒ 瀬名川通信 (02/01) - 清見そば本店@満員でも
⇒ Fat-Diary (01/18)
- May 2015 (27)
- April 2015 (27)
- March 2015 (26)
- February 2015 (24)
- January 2015 (25)
- December 2014 (27)
- November 2014 (26)
- October 2014 (27)
- September 2014 (27)
- August 2014 (31)
- July 2014 (28)
- June 2014 (26)
- May 2014 (27)
- April 2014 (26)
- March 2014 (26)
- February 2014 (23)
- January 2014 (26)
- December 2013 (27)
- November 2013 (28)
- October 2013 (27)
- September 2013 (27)
- August 2013 (28)
- July 2013 (27)
- June 2013 (24)
- May 2013 (27)
- April 2013 (27)
- March 2013 (26)
- February 2013 (24)
- January 2013 (24)
- December 2012 (27)
- November 2012 (26)
- October 2012 (27)
- September 2012 (25)
- August 2012 (27)
- July 2012 (26)
- June 2012 (26)
- May 2012 (29)
- April 2012 (25)
- March 2012 (27)
- February 2012 (23)
- January 2012 (24)
- December 2011 (27)
- November 2011 (26)
- October 2011 (26)
- September 2011 (26)
- August 2011 (27)
- July 2011 (26)
- June 2011 (26)
- May 2011 (27)
- April 2011 (26)
- March 2011 (14)
- February 2011 (24)
- January 2011 (24)
- December 2010 (27)
- November 2010 (26)
- October 2010 (27)
- September 2010 (26)
- August 2010 (26)
- July 2010 (27)
- June 2010 (26)
- May 2010 (26)
- April 2010 (26)
- March 2010 (27)
- February 2010 (24)
- January 2010 (24)
- December 2009 (27)
- November 2009 (25)
- October 2009 (27)
- September 2009 (26)
- August 2009 (25)
- July 2009 (28)
- June 2009 (22)
- May 2009 (20)
- April 2009 (26)
- March 2009 (26)
- February 2009 (21)
- January 2009 (25)
- December 2008 (26)
- November 2008 (25)
- October 2008 (28)
- September 2008 (26)
- August 2008 (24)
- July 2008 (27)
- June 2008 (25)
- May 2008 (27)
- April 2008 (26)
- March 2008 (23)
- February 2008 (23)
- January 2008 (23)
- December 2007 (23)
- November 2007 (24)
- October 2007 (27)
- September 2007 (21)
- August 2007 (24)
- July 2007 (24)
- June 2007 (25)
- May 2007 (24)
- April 2007 (27)
- March 2007 (27)
- February 2007 (28)
- January 2007 (28)
- December 2006 (27)
- November 2006 (29)
- October 2006 (30)
- September 2006 (29)
- August 2006 (28)
- July 2006 (30)
- June 2006 (29)
- May 2006 (30)
- April 2006 (25)
- March 2006 (11)
- December 2005 (1)
- November 2005 (3)
- October 2005 (3)
- September 2005 (6)
- August 2005 (4)
- July 2005 (4)
- June 2005 (4)
- May 2005 (5)
- April 2005 (4)
- March 2005 (5)
- February 2005 (4)
- January 2005 (2)
- December 2004 (4)
- November 2004 (5)
- August 2004 (1)