2005.09.30 Friday
東麺房2
「東麺房」
静岡市繁華街中心部の店。
深夜営業専門の店だったのが、最近昼間の営業もやるようになった。
昼12時前に行くと、店の前で店長らしき若者が、きょろきょろしている。
入り口に向かうと
「いらっしゃいませ」
慌てて飛んできた。当然ながら本日の一番乗り。
「やみつきラーメン」680円也を注文する。これが一番安い値段。
作る手際は良く気合いも入っているようだ。相棒の若い衆も元気が良い。
「サービスです」
小鉢にたっぷりと「自家製カクテキ」が出される。
ラーメンは背油が浮くこってり系。スープは十分に熱く、好感が持てる。
麺は細麺の縮れ麺で、バランスはよい。具はチャーシューにメンマ、ノリ。
全体に標準以上の出来だが、何せお値段が高い。
単品でこの昼食はボリューム不足。
半ライスをサービスで付けるぐらいはしないと、苦しいだろう。
トッピングも色々ありますが、けっこう高い。
夜間で。繁華街なら許せるが、昼ランチではね。
帰りに「餃子サービス券」をもらいましたが、どうしようかなあ。
2005.09.14 Wednesday
居酒屋のマナー
酒場で嫌われる客
某月某日、60代半ばの男性客。多分初めての来店。
かなり飲んでいるようで、足もとも覚束ない。
無言で客の間に座ろうとして、お母さんにたしなめられる。
教訓1.第一印象が大切。まず挨拶から。
空いている方の席に案内される。
「お飲物は」と聞かれて
「酒」
「お付けしますか」
「うーん、ショウチュウ」
「なんで割りますか」
「あー、酒だ酒」
ここでお母さん、プッツリと切れる。
教訓2.泥酔客は嫌われる。喜ぶのはボッタクリ店だけ。
某月某日、やはり中年の男性客3人連れ。以前の来店あり。
これも、他で飲んでの入店で、酒は進まない。
おでんの具を探っては止め、揚げ物をさわるが食べない。
教訓3.手に取った串物は食え。食い物は丁寧に扱え。
一時間以上の滞在中、大声で騒ぎ続ける。
酒はビ−ル2本のみ、つまみはゼロ。
「お会計」
「1200円です」
「三で割ってくれ」
教訓4.居酒屋は酒を飲む場所、騒ぐ場所ではない。
2005.09.11 Sunday
山谷を飲む4
大坪屋を出て、南千住駅方面へと引き返す。
予定では日本堤まで歩き、これも老舗の「大林」を目指すつもりが、飲み過ぎた。
これから山谷の中心部まで一人放浪するには、歩き疲れてもいるし、何しろ危ない。
最後の酒場巡りは、無難なところで駅前の「鶯酒場」に決める。
暖簾をくぐり店に入ると、ここはカウンターのみで、奥まで長く続く。
先客は3人ほどでここも空いている。静かな店内だ。
注文は「ホイス」300円と「煮込み」320円。
メニューには「ウイスキー」190円「ビール大」500円。
「おでん」440円、「ぬた」320円、「まぐろ」700円は大坪屋に比べて、高めの値段設定だ。
ところで「ホイス」ってなんだか分かりますか?
薄赤い液状の物で、これに焼酎を混ぜ、タンサンで割って氷入りのジョッキに入れたものです。
何でも昔はウイスキーが高級だったため、焼酎でウイスキーに近い物を作ろうと、工夫したんですね。
それのヒット商品がウイスキーならぬ「ホイスキー」略して「ホイス」になったとか。
私も生まれて初めて飲みました。何とも不思議な味がします。
突き出しはまぐろ醤油煮。
煮込み登場。豚のシロとコンニャク、コンニャクの切り方に工夫が見られる。
あれっ、肉が二色あるよ。さては古いのと混ぜたか。
味付けも平凡で、不満が残る。
隣の客は常連らしく、店主と楽しげに会話。しきりにぼけ防止のグッズを自慢している。
カウンターの裏には、ガラスの一合瓶にコルクの栓をした物がずらりと並ぶ。
これがお酒かな。2ケースで60本程か。お酒は230円、一級酒 (なつかしい響きだ)は330円。
次に来たときは、飲み比べてみるのもまた一興か。
一杯で切り上げ外に出ると、8月の太陽はようやく姿を消し、夕闇が出迎えてくれた。
2005.09.07 Wednesday
山谷を飲む3
南千住駅前の「かまどや」に入る。張り紙には「サービスタイムドリンク半額」の文字だ。
もちろん一番乗り。割と広い店内では、女性店員がまだ準備中だ。
「半額生ビール大」410円を注文する。お通しは二つの小鉢に刻み昆布と小蛸煮物。
これは315円なり。つまみは「イカ刺身」580円をたのむ。
店長らしき人が電話で仕入れの注文。
昔「養老乃瀧」でバイトしてたときに、マスターが良くやっていたのを思い出す。
「えーとナスを5本、イカはいいか」などと大声で話している。
様々な品物を一通りで、10分程も掛かったろうか。
チェーン店のシステムは今も昔も変わらないようだ。
暑い中をうろうろしたせいで、生ビールが旨い。ぐいっとすぐに空けてしまい。
(しまった4時まで持たせなければ)と、反省する。
仕方なく「生レモンサワー」半額で235円を追加。
ちびちびとやっていると、脇の席には年輩のご婦人。天ぷらとザルうどんの注文だ。
何か曰くありげな様子だが、結局4時までには一組の若いカップルが来店しただけ。
いくら山谷でも、昼間から皆が酒浸り、というわけでは無いようだ。
4時になった。店を後にして、JRのガードをくぐり、第二目標の「大坪屋」へ向かう。
広い間口の引き戸を開けて、開店間もない店に入る。先客は二人。
一人は常連らしく、店主の手伝いをして、カウンター上の植木鉢を外に運んでいる。
がらんとかなり広い店内。左手には長いカウンターがぐるりと30席ほどもあろうか。
ちょうどテレビが正面になる一角に腰を下ろす。店に明かりはなく、薄暗い。
店の中央に「居酒屋放浪記」吉田類氏の色紙を発見。赤いマジックが目立つ。
右手にはテーブル席が並んでいて、その中の小さな隅の席に、一人客が侘びしげに飲んでいる。
店主は仕込みに忙しいようで、おでんのつゆを味見している。注文を聞く気などさらさら無いようだ。
ようやく声を掛けることが出来た。「チューハイ」なんと200円を頼む。
中ジョッキに氷と焼酎、ニホンシトロンの炭酸の栓を抜き、カウンターに並べて置く。
客は自分で混ぜることになる。「ウーロンハイ」は250円、にごり酒260円は珍しいか。
テレビでは懐かしい「水戸黄門」だ。東野英治郎さんが出ているので第一作だろう。
オネエサン、というより大姉御といった感じのママさんが出てきた。
これもせわしなく動いている。
「すいません、煮込みを」と声を掛けると。
「煮込みはまだ」と、けんもほろろの扱いだ。
名著「せんべろ探偵が行く」で中島らも氏ご一行が「うちの店は駄目だよ」とやられたのも、多分この人だな。
根っからの江戸っ子らしく、気っぷがいいというのか姿勢が良いし、てきぱきとしている。
例のテーブル一人おじさんには、健康を気遣って色々とお説教しているのが可笑しい。
左手奥の調理場では、店主合わせて3人が仕込みの真っ最中。一品できると声を掛けて、新しく張り紙が出される。
「新生姜」「さんま刺し」200円、おっこれがいい。
「チューハイお代わりと、サンマ刺し下さい」
さすがにまだだとは言わず、どすんと登場。皿は小さいが、ちゃんとした刺身で、ツマも付いている。
脂ののったサンマが旨い。サンマは山谷に限るか。
チューハイの酔いに身を任せていると、突然店が揺れる。
傍らを行く常磐線の電車だろうか、これもまた良し。
4時47分、水戸黄門はそろそろクライマックスを迎えんとする時、ようやくおでんと煮込みが出来たようだ。
ママさんは、開けっ放しの入り口を閉め、冷房を入れた。
店内の電灯も全て点け、準備完了だ。
隣の客がおでんを注文する。何でも3品で200円、その取り分けでまた一悶着。
どうも意志の弱い男のようで、あれこれと迷っている。それを気の短いママさんに怒られ、ますます迷っているのだ。
嫌われないようにタイミングを見計らい、最後の注文をする。
「すいません、お代わりと煮込みを」
煮込みは醤油味。肉は豚のモツで、シロとフワが入っていた。コンニャクの細切りもちらほらと見られる。
濃いめの味付けで、生玉ねぎもぴったり合う。酒のアテには最高だね。
結局チューハイ3杯に、つまみ2品でちょうど千円。一時間の滞在でした。
2005.09.05 Monday
山谷を飲む2
後日、学生時代山谷に行ったことがあるという、K氏に伺ったところ
自転車のチューブは「とっても便利な品物」だそうな。
「結んだり縛ったり、けっこう使えるんですよ」そうかそれで、タイヤだけ持ってくわけか。
さて、例によって方向音痴の欠陥が出た。
困るのは、あまりひと気が無いことと、あっても聞きづらい
というか、はっきり言って人と目を合わせるのが怖い。
うろうろしていると、ようやく交番を発見。何かお巡りさんも通常の二倍ぐらいの強面顔だ。
驚くほど愛想が良く、親切に教えてくれる。人の取り扱いは名人芸か。
ともかく都電荒川線三ノ輪駅にたどり着く。
本日の一店目、居酒屋「弁慶」を目指す。
手元のデーターでは「狭い路地をくぐっていくと目印の赤ちょうちん」「昼過ぎから営業」とある。
しかしながら、番地もないので、なかなか見つからない。
狭い商店街を、路地を覗きながら探していく。
こんなに狭い道を、平気で自転車がすり抜けてくる。
シャッターには「就寝禁止」の張り紙が張ってある。
張ってないところで寝てる男発見。
別の通りには「安全横丁」だって。安全が売り物なのか。凄すぎるぞ山谷。
これもK氏によると、山谷で寝ていると、まず荷物が無くなり、次に財布がなくなるそうな。
さらには履いている靴が無くなる。
彼も、気が付いたら靴が無くなっていたとか。
「それは困ったでしょう。で、どうしたんですか?」
「他のやつから取ってきた。ちょっと大きかったけど、まあ仕方ないか」
おいおい、お前も犯人だよ。さすが山谷は違う。
ようやくのことで、店を発見。あれっお休みだよ。
閉ざされたガラス戸の奥に暖簾が見える。
がっくり肩を下ろす。第2目標の店は4時開店。まだ一時間以上もあるよ。
駅前のパチンコ屋を覗くと、客はまばら。
一列全部電源を落としたコーナーがある。
もはや潰れる直前なのか。慌てて逃げ出す。
ぶらぶらと通りを見ていくと、ありました「かまどや」3時開店。ちょうど3時だ、ビンゴ!
2005.09.01 Thursday
山谷を飲む1
山谷を飲む
JR常磐線「南千住」駅を降りる。新しく、非常にきれいな駅だ。
昼下がりの構内は乗降客も少なく、がらんとしている。
改札を出ると、カーッと真夏の日差しが照りつける。
今日はコアな地区の探検。まずは明るいうちに場所を確認しておくか。
駅前に「鶯酒場」を発見。飲み屋が多い。
そこここに「煮込み」「モツ焼き」の文字が目につく。
さすがにまだ開店はしていない。
涙橋方面へと進む。途中左手に「大坪屋」を発見。さらに大通りを進む。
街にはよどんだ空気が流れていた。
通り過ぎた老人は目もうつろで、何事かをぶつぶつとつぶやいている。
日陰の歩道で寝ている人がいる。あれっと思ったのは「放置自転車」
きれいに並べてはあるが、タイヤが無い。
すっぽりとそこだけ外されたものが立っている。
壊れて横たわっているなら分かるが、
タイヤだけ無い状態ですくっと立っている。
これは何を意味しているのだろうか。
泪橋の交差点に至る。
角のコンビニは、噂に高い立ち飲みの「世界本店」があった場所。
耳を澄ますと「山谷ブルース」が聞こえてきそうな、伝説の地帯である。
さらに探検をしたいが、この辺で右折し、「三ノ輪」方面へと向かう。
しかしここで近道をしようと、路地裏に回ったのが大きな間違いだった。
(次回に続く)
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