2009.12.31 Thursday
天使のチョコリング
天使のチョコリング
巷で話題になっている（らしい）、「天使のチョコリング」を買ってきました。
場所は東京の銀座３丁目、名古屋に本部のある「ハートブレッドアンティーク銀座本店」さんです。
平日とあって行列などは全くなく、すんなりと購入できました。
お店はチョコリングの飾りが付いたドアがユニークです。
店員さんは皆さん若い女性で、これは場違いな私ですが、まあご勘弁を。
ごく一般的なベーカリーと同じシステムで、トレイを取りトングで好みのパンを選びます。
他にも色々美味しそうなパンがありましたが、お土産なので目的の「チョコリング」だけを取りました。
１個５００円というお値段の割に、大きくて中身が充実しています。
しかも日持ちがするということで、お土産にはお手頃でしょうか。
ただし結構重いです。
がっしりしているので崩れることもありませんから、酔っぱらいが持って帰るには安心ですね。
家に帰ってから切り分けていただきましたが、なかなか良かったです。
これ、お土産の定番になるかな。
平成２１年もこれが最後のブログになります。
今年も１年間お世話になりました。
皆さん良いお年をお迎え下さい。
なお、新年は１月３日までブログの更新はお休みさせていただきます。
2009.12.30 Wednesday
みのかん酒場＠神奈川
みのかん酒場＠横浜
さてさて、今回の居酒屋訪問ですが久しぶりに河岸を替えてみることにしました。
永らく続いた東京地区を出でて、横浜方面の気になるお店を回ってみます。
ＪＲで横浜まで来て、ここから京急「神奈川」まで一駅です。
それなら歩いて行ってもよかったんですが、先ほどの影響もあるんで電車にしました。
神奈川の駅では下車する人は私一人だけ。
何かうらさびしさを感じさせる駅です。
そこから歩いて地図を頼りに目的のお店を探します。
１０分後、無事発見しました。
どうですこの外観。
まさに昭和レトロそのものです。
「みのかん」
市民酒場というのがまた泣けてきます。
分かりにくいですが、のれんの左下は破れていて、それをセロテープで貼ってあるんです。
こののれんだけでお酒が何杯も飲めそうですね。
さっそくお店に入りますが、あれお店の方はだれも見えません。
入り口右手にガラスに隠れた調理場、それを囲んで長くカウンターがあります。
左手には４人掛けのテーブル席がずらりと並んでいます。
椅子が昔ながらの丸いパイプ椅子で、これも風情があります。
先客はそのカウンターにお二人。
左の端席には７０代のご老人が日本酒の徳利を二本開けています。
一席空けて４０代ほどの男性はチューハイを手に煙草を一服しています。
「こんちわー」
声を掛けると中からご主人が出てこられました。
「いらっしゃいませ」
私も一つ置いたカウンターに座ります。
「瓶ビール（４３０円）ともつ煮（３００円）をお願いします」
ビールの栓が抜かれてコップと共にやってきました。
それと同時にお皿も出てきました。
練りカラシの入った湯飲みが添えられています。
これがみのかんさんの名物お通しですね。
大きなジャガイモに三角の厚揚げのおでんです。
このジャガイモの大きいこと。
メイクイーンのねっとりとした食感がたまりません。
味付けもしっかりしたしょうゆ味で、良いつまみですね。
これだけでビール１本は軽く勤まります。
しかもこのお店の凄いところは、このお通しがロハ、サービスだというところです。
信じられない良心的経営ですね。
小皿にちょびっとの松前漬けか何かで５００円も取る暴力居酒屋さんには、どうぞ見習って欲しいものです。
ともかく歩いて喉が渇きました。
さっそくビールで乾杯です。
すぐに出てきた煮込みもユニークです。
具は豚のモツにコンニャクのみ。
シロ、ガツ、フワなどの部位が醤油と味噌で煮込まれています。
ただいまの時間帯はまだ早いとあって、煮え方も若めですがこれはこれで結構なものです。
これも添えられた七味を振りかけていただきますが、板状に切られたコンニャクが珍しいですね。
それにしてもお値段が安すぎます。
瓶ビールの大瓶が４３０円というのも安いですが、つまみだって激安です。
トマト１８０円、お新香１２０円、タコ刺身２７０円、最高金額でもまぐろ刺身４００円ですから凄いものです。
もちろん安いからといって手を抜いてあるわけではなく、みんな十分にボリュームと品質があります。
ビールが空いて、次はチューハイ（２８０円）を注文します。
大きめのタンブラーに氷を入れてスタンバイしてある物に、ご主人が宝焼酎の一升瓶からコップで計ってきっちり１杯を入れます。
栓を抜いた炭酸の瓶と一緒にカウンターに置かれました。
これも噂に違わない盛りの良さです。
炭酸のメーカーは「ハイピッチ」と書いてあります。
この瓶も初めて見ました。
とにかくショーチューが多いのでこのままでは炭酸が２割ぐらいしか入りません。
したがって、少し飲んでは炭酸を追加、また飲んで追加という具合に減らして行くしかありません。
コップ１杯で２００�媼紊任垢�ら、一般的なチューハイの２倍以上になります。
これは効きますね。
私の場合普段の定量が「たこ八」でのビール１本にショーチュー２杯ですから、今日はこのお店だけで定量です。
それをいつもより早い時間に速いペースで飲んでいますから、後が心配になりますね。
お店にはお客さんが二人入ってきました。
皆さん一人客で、常連らしい方ばかりです。
まあ平日の３時ですから、サラリーマンとか通りすがりの方はまず入ってこないんでしょうが。
端のご年輩の方が頼んだ「かまぼこ（２２０円）」を見てまたビックリです。
何と丸々１本分のかまぼこがスライスされて出てきました。
これまた凄いボリュームですね。
かのご老人は久しぶりに訪問したらしく、しきりにご主人に話しかけています。
ところがこのご主人がまた寡黙で、必要なこと以外は喋りません。
話を振られても差し障りのない辺りで交わしてゆきます。
さすがに商売慣れしたものですね。
左隣の方が注文した「湯豆腐（１８０円）」が出てきてまたビックリしました。
これは豆腐丸々１丁ありますね。
湯で温めてからお皿に取り、八つ切りにして葱と花鰹に醤油を掛けて出されます。
これほど大きい湯豆腐は久しぶりに見ました。
お店の中はしんとしていて、皆さん静かにいお酒を嗜んでおられます。
こういう雰囲気の中で飲むお酒は、実に心地よい気分にさせてくれます。
それにしても今日は最初からお酒の回りが早い感じです。
もうこのあたりで切り上げないと後が心配ですので、そろそろおいとましましょう。
「お勘定をお願いします」
「１０５０円です」
のんびりとお店を出て、また駅まで歩いて向かいます。
2009.12.29 Tuesday
来集軒＠浅草
来集軒＠浅草
「やっちまったよ」
閉じられたシャッターの前に呆然と佇む私。
久しぶりの準備不足でした。
今回目指したラーメン店は千束にある「元祖恵比寿ラーメン」です。
ＪＲの駅からだいぶ離れた場所にあるので、上野駅からてくてくと歩いて向かいます。
まあ時間はたっぷりありますから良いんですが、それにしても遠いです。
静岡にいる時は自転車がありますから気になりませんが、歩いてみると距離の感覚がだいぶ違ってきますね。
これもラーメンを美味しくいただくための準備運動だと考えれば、少しは気分も晴れるというものですが、結局歩いて３０分掛かりました。
しかしどうもそれらしきお店はありません。
ネットで調べた定休日は日曜定休ですから、今日は大丈夫なはず。
人気店ですから行列の一つも出来ているはずで、遠くからも分かるんだろうと辺りをうろうろします。
すると見つけました。
何とシャッターが閉まったお店には無情の張り紙が一つ。
「１１月２４日をもちまして、閉店することになりました」
これはがっくりです。
あの「華蝶」さんの閉店以来という衝撃ですね。
実は帰ってからネットで検索したんですが、しっかり閉店の確認が出来ました。
何で出かけるすぐ前に見ておかなかったんだろうか。
でも、ほんの一月前にはそんな文字は無かったんです。
気を取り直して次のお店を考えます。
私の場合ラーメンをいただくお店は１軒だけと決めて向かいますから、振られた時のフォローが難しいんですね。
そこでメモ帳のリストを見て近くのお店を探します。
するとぴったりのお店がすぐ近くにあるじゃないですか。
これ幸いと地図を頼りに番地を探します。
浅草の辺りをうろうろしながらようやくお店を発見しました。
黄色い看板がはっきり分かります。
そして入り口には真っ白な暖簾に鮮やかな赤い文字。
今日はここ「来集軒」さんにおじゃましましょう。
実はこのお店も浅草の老舗として有名で、私のラーメン放浪のバイブルとも言える「ベストオブザラーメン」にも掲載されているんです。
こういうこともあるからリストを控えて置かなくてはとつくづく感じました。
お店に入りますと係りのオバチャンが席を指示してくれます。
一人客は必ず大きな半丸のカウンター席に案内されます。
お店の正面が調理場で、左手にこのカウンター席が７席ほどあり、後はテーブルが５脚ほどでしょうか。
１２時４０分と出遅れた時間帯ですが、お客さんは半分ほども入り賑わっています。
壁にはこんな飾りもあってレトロな感じです。
さらには有名人の色紙が壁一杯に張ってあります。
お冷やを持ってきてくれたオバチャンに「ラーメン（６００円）」を告げます。
ワンタン麺を頼んでいるお客さんが多かったようでした。
このオバチャン、せわしなくお冷やを注ぎに回っていますが、せっかちなのかな。
永らく接客をなさっているんでしょうが、これもまたお店に懐かしい雰囲気を醸し出しています。
そう言えば昔のお店ってこんな感じだったような気がします。
懐かしい昭和のラーメン店の風情が感じられますね。
出てきましたラーメンです。
具はチャーシュー１枚にノリとメンマです。
このメンマが甘口に味付けしてあって、柔らかく美味しかったですね。
こういう味付けのメンマ、昔はよく見かけたように思いますが、懐かしい味わいです。
麺は中太の縮れ麺で、やや堅めに茹で上げられています。
普通の中華麺を想像していましたが、よい意味で期待外れでした。
噛み応えがあって喉ごしもいいし、これは麺を食べているんだという実感が湧いてきます。
また、スープは脂っ気が意外にあってこれもなかなか良いです。
浅草だからさっぱりあっさりとしたスープを予想していましたが、いくらかこってりとした味ですね。
麺とスープの絡みも絶妙で、これはお箸が進みますね。
レンゲが付いていないので、丼から直接スープをいただきますが、たまには良いものです。
少しお行儀が悪いですが、昔はみんなそうでしたからここは昭和スタイルで行きましょう。
たちまちにして丼は空になりました。
レジでお勘定をしてお店を後にします。
こういう昔からの変わらない味を維持してゆくのは大変だと思いますが、頑張っていただきたいお店です。
2009.12.28 Monday
玄武＠羽鳥
玄武＠羽鳥
本日のランチは羽鳥の名店として評判の高い「玄武」さんに出かけてきました。
久しぶりにあのおいしいラーメンが食べられるかと、期待に胸がふくらみます。
場所は羽鳥の広い通り沿いで、スーパー「マム」の前です。
お店の横に駐車場がありますが、なんとそこには移動販売のパン屋さんが車を止めていて入れません。
そこで向かい側にある駐車場に止めます。
この羽鳥の通りも交通量が多く、渡るのに一苦労しますね。
さてお店に入りましょう。
「いらっしゃいませ」
あれ、私たちが一番乗りのようです。
カウンターが８席ほどと２脚のテーブル席で、合わせて１５名ぐらいというコンパクトなお店です。
さっそくおしぼりにお冷やが出てきます。
色々とあるメニューの中から、Ｂタンメンセット（８５０円）を選びました。
相方は「五目あんかけラーメン」です。
後からお客さんが続いて入ってきました。
いずれも若い男性の一人客で、カウンターに座ります。
このお店はお馴染みらしく、ご主人とあれこれ会話を交わしていらっしゃいました。
そのうちのお一人がコールしたのが同じ「タンメンセット」でした。
これは間違いなく一緒に作ってくれますね。
セットは色々と手間が掛かるんで、恐縮していましたがこれで一安心です。
まずは相方の「五目あんかけラーメン」です。
熱々のあんかけ野菜炒めがたっぷりと乗っています。
大ぶりの海老が、きっちり仕事がされた状態で入っていたのが印象的でした。
麺は極細麺のストレートで美しいですね。
静岡市内でこれほどの細麺を使っているお店は珍しいです。
しばらく待って、私の「タンメンセット」が出てきました。
タンメンにご飯とおかず４皿が付いたセットです。
タンメンはニンニクが利いたスープで、ダシが良く出ていると感じました。
当然麺は同じ極細麺です。
モヤシやキャベツなど野菜が豊富に入っていて食べ応えもあります。
豚コマもゴロゴロと入っていますが、これがきちんと四角に切られていて、見た目の美しさもあるんですね。
こんな細かい仕事に料理人の実力が垣間見えます。
腕のいい料理人が作ったものはルックスも良いんです。
小皿は、まずシュウマイが一つに、鶏の唐揚げが２個。
シュウマイは肉の味がきちんとしていて、小粒ながら存在感があります。
そして唐揚げですが、大きな物が二つも付いていて、これがメインのおかずですね。
それにしても中華料理の唐揚げはひと味違います。
味付けにカレー塩が付いていて、これも食欲を増進させてくれます。
キャベツの千切りサラダには胡麻味のドレッシングが添えられています。
もう一つの漬け物はいたって平凡でした。
これなら普通のザーサイあたりで良いかな。
このタンメンが意外に量があり、ご飯もいただくとお腹が一杯になりました。
部屋が暖かいというわけでもないのに、汗がじんわりと噴き出してきます。
やっぱりここのスープは良いなあ。
食後の温かいウーロン茶です。
これでしばらく休憩して、お会計です。
近くなら何度も通いたいお店ですが、少し遠いんで機会がないと行けないのが残念です。
このブログでは特別にお店をお勧めすることは少ないのですが、このお店は別物。
皆さんぜひ一度食べてみてください。
2009.12.26 Saturday
干支の引き継ぎ平成２１年版
干支の引き継ぎ 平成２１年版
好評でしたので去年に引き続いて、今年も作ってみました。
まあ年末の風物詩としてお楽しみ下さい。
ＤＧＳニュース
今年も年末恒例の「干支の引き継ぎ」が、○○動物園で行われました。
ウシさんからトラさんへと、引き継ぎ書が渡されて挨拶が交わされます。
一年間のお勤めを終えたウシさんは
「長引く不景気で、ギューギュー締めにされた一年でした。
回復の歩みも牛歩ばかりか後戻りする始末。
政権カウ代してもいっこうにらちが明かない。
私の我慢も、モー限界です。
ここはぜひともトラさんに頑張っていただきたいです」
こう言いますとそれを引き受けたトラさんは
「やっぱり苦しい時は僕に任せてください。
千里を走る勢いで景気を盛り上げます。
何事にも全力でトライしますから任せてください
まあ、タイガーいのことは大丈夫です」
そう頼もしく語ってくれました。
ゴルフ界では１ヶ月早く「タイガー」が話題になりましたが、本物の出番ももうすぐです。
実は、来年の正月が一番悪い時期で、そこを越えたらぐぐんと上昇するんです。
何故かともうしますと、今年が「丑」で、来年が「寅」ですから合わせて「丑寅」つまり鬼門なんです。
この「鬼門」ですが、陰陽道では鬼が出入りする方角であるとされて、万事に忌むべき方角として有名です。
そこを通り過ぎてゆくんですから、景気回復間違い無しですよ。
（本当は、鬼門とは方角なので、干支との関連はありません）
2009.12.25 Friday
たこ八＠今年最後か
たこ八＠今年も暮れて
いよいよ今年も残り後わずかになりました。
恒例のたこ八通いですが、あれこれあって今日が今年最後にもなりかねません。
まあ一期一会を大切にということですね。
たまにはたこ八周辺の写真も撮ってみましょう。
「青葉横丁」
「立ち並ぶおでん街」
そこを通っていつものようにたこ八さんに入ります。
「こんばんは」
おや、今日は珍しく空いていますね。
お客さんは３人だけです。
いちばん奥の席に座っているのはシンチャンです。
今日は珍しく「芋ケン」を飲んでいますね。
軽く会釈をして隣の席に座ります。
まずはビールで乾杯。
本日のおつまみは「レンコンの塩焼き」です。
こういう注文はシンチャンしかやらないので、それに便乗して私もいただきます。
輪切りにしたレンコンに塩胡椒を振って、炭火でじんわりと焼き上げた一品です。
熱々を手にしてガブリ。
かじりかけで失礼しましたが、こんな素朴なつまみが良いんですね。
たこ八にはメニューがありませんから、めったに頼む方はいませんが、皆さんもぜひどうぞ。
それにしても先ほどから中央の席のオジサンが賑やかです。
その餌食になっているのが「ミスターホッピー」氏で、無口な彼が一生懸命受け答えしていますね。
それでも精根尽き果てたのか、とうとう帰ってしまいました。
まあ、他にお客さんはというと私たちだけですから、騒がしいのはかまいません。
オカアサンはその酔っぱらいの大声にずっとつきあってくれています。
後で聞いたんですが、何でもそのオジサン辛いことがあってその愚痴をこぼしに来たようです。
「あの人も大変だったんだよ」
すいません、少しぐらいうるさくても我慢します。
オジサンは良い気分で帰って行きました。
それなら相槌の一つも返してあげればよかったなあ。
最近は他人に厳しい自分がいて、反省させられました。
さてシンチャンのお話は、新しく開店した喫茶店でのエピソードです。
そのお店は「コーヒー注文のお方は２杯目半額」のサービスをしているんです。
友人と彼はいつも「コーヒーセット」を注文していました。
これはコーヒーにちょっとしたケーキが付いているもので、多少割安です。
そこで２杯目のコーヒーをお代わりすると、当然のように半額でした。
２杯のコーヒーを、友人と二人でお話をしながらゆっくり楽しんでいたそうです。
そんなコーヒータイムが数回続きました。
ある日同じように店員さんにお代わりのサービスを告げると
「すいません、それはコーヒー単品だけのサービスで、セットには付きません」
「店長がそう言っていますので」
あっさりと断られてしまったと言います。
では、今までサービスしてくれたのはなんなんだったのか。
納得がいかないままお店を後にしたそうですが、なんだかなあ。
「もう二度と行かないぞ」
そんなことを言っていましたが、そのお店もお客さんが減ってきているんだとか。
ほんの少しの違いなんで、大目に見てあげればいいのに。
まあシンチャンも偏屈だからこの勝負どちらが悪いとも言えませんが、客商売は難しいですね。
シンチャンは「芋ケン」１箱で終了して、後はいつも通りの「青リンゴ」です。
もちろんノンアルコールで、これをグイッとおいしそうに飲みます。
ホントに変わってますね。
携帯が鳴って、シンチャンの友人が来るという連絡。
お酒も飲み終わって、青リンゴでお新香を食べるシンチャンはまさにたこ八の名物ですなあ。
「ごちそうさま」
そろそろ時間になりました。
次に来るのは来年かな。
暖簾を後にすると冷たい北風がコートの襟をすぼめさせました。
お知らせ
「たこ八」さんは今年は１２月３０日まで営業されます。
来年度は１月４日月曜日からの営業ですのでお間違えなく。
2009.12.24 Thursday
かぶら屋＠２杯目
かぶら屋＠２杯目
さて、忘年会を終えて岳陽楼さんを後にしますが、まだ少し飲み足りない気分です。
そこで私だけ一人二次会をやることにしましょうか。
とはいえそれほどたくさん飲む気にもなれないので、短時間で切り上げられるところと言えば、ここですね。
帰り道にある「かぶら屋」さんに誘われるようにして入って行きました。
「いらっしゃいませ」
今日は日曜日と合ってか割合に空いています。
前回座った場所と同じカウンター席に座り込みます。
「チューハイ（３００円）に冷やしトマト（２５０円）下さい」
何かさっぱりとしたものが食べたくなりました。
今日は店長さんが陣頭に立ってあれこれと指示していますね。
この活気がまたお店を明るくしてくれます。
すぐにチューハイが出てきました。
最近はチューハイ付いていて、こればっかりになっていますが酔い覚めも良いし何しろ口当たりがよろしい。
今日もすっきりと良い喉ごしです。
「冷やしトマトです」
マヨネーズが付いていますが、これはさっぱりと塩でいただきたいなあ。
「すいませんお塩をお願いします」
我が儘に塩を取り寄せます。
卓上に塩の瓶が置いてあればそれで良いんですが、ここには置いて無いのでそう頼むしかありません。
「はいどうぞ」
小皿にお塩を入れて持ってきてくれました。
嫌がりもせずにさっと出してくれる心遣いが嬉しいです。
この塩にトマトを付けながら、トマトをいただきます。
鍋がヘビーだったので、良い口直しになりました。
「お代わりは大丈夫ですか？」
おや、もうグラスが空っぽになったようです。
何度も声を掛けられるのは店員さんのお嬢さんが私に気があるせいではなく、私が飲んべえだからですね。
（ま、そこまで言うなら、私も鬼じゃないし）
「お代わりいただこうかな」
お店には団体客も入ってきて、今日はかなり賑やかになってきました。
このお店の特徴として、お会計が早いんでスムーズに帰られます。
入り口すぐのカウンターにいる二人組が妙に騒がしいんで気になりますが、まあこんな日もあります。
チューハイのお代わりがやってきました。
今日は焼き物も頼んでみますか。
焼き物は１本９０円ですから色々と食べられますね。
迷った末に「テッポウをタレで２本（１８０円）」お願いしてみました。
おいおい、迷った末に２本だけかい！
そういう突っ込みは軽くスルーします。
テッポウとは豚の直腸でしっかりとした歯応えがあります。
これもいい感じで焼けてきました。
さっそく七味を振りかけていただきます。
焼きトンは塩の方が素材の良さが分かるという方がいらっしゃいますが、別に自分の好きな食べ方で良いんです。
人間の味覚は幼少年時代に形成されますから、二十歳過ぎぐらいから美味しいものを食べ始めても出遅れです。
自分の舌に美味しい記憶がないから、判断の基準が別のものになってしまうんですね。
ですから人間の一番弱い、権威や常識や理論で判断してしまいがちになります。
舌で味わうんではなく頭で味わうのは、すこぶる人間的ではありますが、それだけに危ういものです。
蘊蓄でお店が人を引きつけるのは商売上手ですが、それをそのまま受け売りして通を気取るのはあまりにも未熟すぎます。
まあ色々な楽しみ方がありますから、それはそれでいいんでしょうけれどね。
と言っているうちに串だけになりましたね。
皆さん「かぶら屋」さんで一人ぶつぶつ言いながらチューハイを飲んでいるオジサンがいたら、それは私です。
３０分ほどの滞在で一人二次会は終了です。
「１０１０円になります」
今日もすっきりの明瞭会計ですね。
さあ家に帰って飲み直しますか。
2009.12.23 Wednesday
岳陽楼＠忘年会
岳陽楼＠忘年会
今日は今年三回目となる忘年会です。
以前ランチをいただいた時に美味しかったので、ここ「岳陽楼」さんでお願いしてみました。
今日は日曜日なので、本来はお休みらしいんですが、予約があれば大丈夫のようです。
一つ外れた通り沿いなので初めての方には見つけにくいお店です。
今日は入り口の明かりが消えていて、おやっと思いましたが大丈夫でした。
お店には二組の先客がいらして、いずれも鍋のコースを注文していました。
６時スタートでの予約でしたが、メンバーの集合が遅れて３０分ほどの待機。
でもお店の方にせかされることもなく、穏やかに開始です。
本日のお料理は、「食材２５種の火鍋コース（２５００円）」だそうですが、はたしてどんなものでしょうか。
何種類かを数えて見ることにします。
まずは鍋のスープを選びます。
５種類ほどありましたが、無難なところで「辛いスープ」と「豆乳スープ」にしました。
さっそく鍋が出てきましたが、スープには色々な漢方系の香辛料が浮かんでいます。
これは何となく体に良いような感じですね。
でも、赤い色はさすがに辛そうなスープです。
写真で上の器は甘めの醤油だれで、味の薄い豆乳はこちらを加えると良い濃さになります。
下にあるのは２種類の薬味で、私は胡麻が美味しかったです。
まずはともかく生ビールで乾杯しましょう。
皆さんお疲れさまです。
喉に染み通るビールの美味しさ、たまりませんね。
前菜の盛り合わせです。
クラゲと細切り豆腐で、いかにも湖南料理といった感じです。
お皿に載った料理はこれだけで、後はすべて鍋の具材になります。
まずはコンロに火を入れて、鍋が温まるのを待ちます。
まずは海鮮で、いかと帆立です。（計２種類）
軽く湯通ししてあるので入れてすぐに食べられます。
適当に分散させてお鍋に投入しましょう。
スープも一緒にいただきますが、予想通りに辛いスープは辛いですね。
それを緩和させる意味でも、豆乳スープが合っていました。
続いての海鮮は、海老、牡蠣、浅蜊、烏賊のゲソです。（計６種類）
もちろんお花は鍋には入れませんよ。
肉類が集団でやって来ました。
マトン、豚肉、牛肉、鶏肉、肉団子、ソーセージ、の６種類です。（計１２種類）
どんどん鍋に入れて行きますが、売れ筋は豆乳スープで、こちらの方が食べやすいんですね。
スープが少なくなると店員さんが補充してくれます。
私のお酒のお代わりは紹興酒で行きます。
うって変わって野菜が続々と登場してきます。
まずは白菜。（計１３種類）
ダシの出たスープを吸った白菜は最高の美味しさですね。
これだけでも追加したいぐらいですが、だんだんお腹が膨れてきました。
そして豆腐です。（１４種類）
これはごく普通の豆腐で、入れる時にスープが跳ねないようにと気を遣いますね。
もちろん鍋には欠かせません。
中には面白い具材もあります。
エノキダケは日本の定番、キクラゲは何となく違和感ありません。
厚揚げもまあ別段悪くはないでしょう。
四角いのは大根で、丸いのはジャガイモだったかな。
まあ鍋は懐が深いですから、すべて受け入れることとしましょう。（計１９種類）
青物もやって来ました、これはほうれん草だったかな。
緑色が鮮やかで良いですね。
そのまま生で囓っても良いぐらいです。（計２０種類）
面白いのはこれで、「春雨」です。
少し色が黒いですが、この怪しげな雰囲気が江南料理ですね。
すぐに煮えてきますが、煮くずれしないので長く楽しめます。（２１種類）
シメのうどんがやって来ました。（２２種類）
皆さんお腹一杯で、これは半分以上残ってしまいました。
残念ですが、中国にもうどんがあるのかは不明です。
鍋の具材は２２種類。
前菜が２種類ありましたから合わせて２４種類ですね。
これは一つ足りないので、数え忘れたのかと確認していますと。
最後にデザートが出てきました。
これでぴったり２５品。
色々と楽しませていただきました。
温かい鍋を囲んで大勢でわいわい良いながらいただくのは冬場の贅沢と言うものですね。
どうもごちそうさまでした。
2009.12.22 Tuesday
初恋屋＠田端
初恋屋＠田端
さて、鶯谷の駅に戻ってもう１軒回ってみましょうか。
山手線に乗って一駅二駅、三つ目の田端で下車しました。
ここにもかねてから気になっていたお店があるんです。
ただいまの時間は５時少し前、すでに辺りは暗くなってきました。
駅から歩いてすぐの場所にほんのりと灯る明かりを見つけました。
「初恋屋」
なんて素敵な名前なんでしょうか。
何でもご主人の初恋の方が今の奥さんなんだそうです。
夫婦のコンビネーションが抜群だと聞きましたが、これは楽しみですね。
お店は４時の開店ですから、時間は十分です。
さっそくお店に入ります。
「いらっしゃいませ」
ねじり鉢巻きをきりりと締めた恰幅の良いご主人と、笑顔が素敵な奥さんがむかえてくれました。
正面に調理場と、そこを囲むＬ字形のカウンター。
右手前と左手一杯にテーブル席が並んでいて、３、４０人は入れそうな広いお店ですね。
まだお客さんは一人だけで、さてどこに座ろうかと迷っていますと。
「どこでもいいよ」
こういう時は端に座るんですが、面倒なのでど真ん中の角に座ってしまいました。
しかしよりによって、角に座るかねえ。
「チューハイ（２５０円）に大トロ（５００円）下さい」
すぐに出てきましたチューハイは、これもプレーンでスッキリと飲みやすいです。
これが２５０円ですから、安いもんですねえ。
それにしても、今日はチューハイばっかり飲んでいますね。
お通しは「油揚げと青菜の煮浸し（２００円ぐらい？）」です。
甘辛い味付けで、こういうお袋の味がまた飲んべえには嬉しいんですね。
チビチビとつまみながら、親方の手さばきを見学します。
まるでリズムにでも乗っているかのように、優雅な手さばきで調理をしています。
これはなかなか絵になるなあ。
「おまちどうさま」
出てきました「大トロ」です。
多少筋張ってはいますが、これが５００円ならお安いものです。
盛りもがっちりしていますし、庶民の味方、常に大衆と共に歩むという正統派居酒屋のシンボルですね。
さっそくいただくことにします。
脂が乗っていて、これはお酒が進むなあ。
ところで、お皿には一風変わったものが乗っているのに気が付きましたか。
そう写真右上のものです。
これ、実はご飯なんです。
それを軍艦巻きにしてあります。
何でも空きっ腹を満たして悪酔いしないために、サービスで付いていると言いますから嬉しいですねえ。
そういえば私も午後になって初めての炭水化物ですね。
こういった細かい気配りは、ありそうでなかなか見かけないものです。
お店にはだんだんとお客さんが入ってきました。
どれも皆さん常連らしく嬉しそうにご主人と挨拶を交わしていらっしゃいます。
１杯目のチューハイを飲み干してお代わりをお願いします。
ついでに「キンメ煮（２６０円）」を頼みましょうか。
２杯目のチューハイです。
最近は記憶力が悪くなったので、証拠に写真を撮っておくんですね。
これなら何杯飲んだか忘れません、というか忘れるほど飲むなってことです。
他のお客さんからも「キンメ煮」のコールがあり、人気のようです。
注文を受けてから作っているので、しばらく時間が掛かります。
それにしてもキンメが２６０円とはめちゃめちゃに安いなあと、あらためて黒板のメニューを見てびっくり。
なんとそこには縦に「六〇〇円」としっかり書いてあるじゃあないですか。
六の字の上の点が横に流れていたんで、それが二と八に分かれて見えたんですね。
そりゃそうです。
いくら何でもキンメが二六〇円とは欲張りすぎですからね。
そして待つこと２０分、やって来ました見事な金目鯛の煮付けです。
これは美味しそうだぞ。
さっそく箸を入れると、ほっこりと白い身が崩れます。
味付けは江戸好みのしっかりはっきりとした甘辛です。
やっぱり日本人なら魚だなあ。
こうなると日本酒が欲しいところですが、この日は何故かもう１杯チューハイのお代わりです。
ここに日本酒が入るともう帰れなくなりそうで、怖いんですね。
まあ、それなら飲まなきゃ良いんですが、そうも行かないのが辛いところだなあ。
いや、本当に辛い。
３杯目のチューハイは酔いのせいでピンぼけですね。
お店の中もお客さんが増えて活気付いて来ました。
ご主人も良いですが、明るい奥さんもまたこのお店の表看板ですね。
働いているのは二人だけなんですが、お酒の出てくるのも早いし、気配りも十分、いやご立派です。
美味しいキンメはすっかり食べ尽くしてしまいました。
ここに白湯でも差してもらって、ごくごくと飲み干してみたい気分ですが、さすがにそれは断念しました。
もしも猫だったら、骨までしゃぶっていたでしょうね。
さすがに今日は飲み過ぎたようで、まだ早いですがここでシメにしましょうか。
帰りに余裕があったら八重洲で１軒寄って行こうかとも計画していましたが、これは撃沈しそうで怖いです。
「お勘定をお願いします」
「２０５０円です」
これまた安いですね。
何より飾らないところがよろしい。
「ごちそうさまでした」
さあ、のんびりと東京駅に向かいますか。
2009.12.21 Monday
ささのや＠鶯谷
ささのや＠鶯谷
異国モードの「信濃路」を出て、ＪＲの線路沿いに進んで行きます。
どうもこの周辺はいわゆる「ラブホテル街」でして、怪しげな雰囲気がぷんぷんしています。
ただいまの時刻は３時５０分ほど。
まだまだ陽がある時間ですが、この周辺はそろそろ仕事始めのようです。
ほろ酔い気分で通りを歩いて行くと、それなりのお年の女性があちこちに立っています。
あんまりジロジロ見るのも失礼ですからなるべく避けて歩きますが、前にさしかかると
「×××」
一言二言、声を掛けられます。
「すいませんね、オジサン実は行くところがあってね、また今度ね」
なんてことは言わず、黙って通り過ぎるのは言うまでもありません。
遭難したいのは山々ですが、今日は「居酒屋探求」という大事な仕事が控えています。
しかしほんとによくもこれだけ集めたもんだと言うぐらいに、その手の建物が密集していますね。
いやいやいかん、早く通り過ぎねば。
そしてようやく目的地にたどり着きました。
黄色い看板に大きく「もつ焼き ささのや」と書いてあります。
本日の３軒目はここ、ささのやさんに入りましょう。
このお店、調べた時点では４時の開店でしたが、お店の掲示では３時でした。
このお店も早く始めるんですね。
お店の正面には焼き台があって、串に刺さったヤキトリが美味しそうに焼かれています。
早い時間なのに席はもう半分ほども埋まっています。
繁盛されているお店ですね。
一人客なので、壁に寄せて作ってあるカウンターに向かいます。
席は３席ありましたがもう一人お客さんがいて、相席のようになります。
ここでもシンプルに「チューハイ」をお願いします。
こちらのチューハイもシンプルなものです。
ここではお通しが出ます。
今日は青菜のお浸しです。
やっぱり野菜も必需品ですね。
お醤油を掛けていただきますが、あっさりしていて美味しいですね。
そしてメインのつまみには冬場のみだという「牛煮込み（３５０円）」をいただきます。
これがボリュームたっぷりです。
大きな大根に豆腐も入っていて、味は薄めのみそ味になっています。
牛のモツにコンニャクが入っていて、脂が多めに浮いたスープもたっぷりですね。
何より冬場は暖まるのがいいです。
このお店は焼き鳥が１本７０円という破格値ですから、お客さんのお目当てもそれです。
１０本７００円でテイクアウトというお客さんが何人か焼き上がりを待っています。
４時１０分になりましたが、もう店内は満員です。
これは凄いですね。
焼き鳥は「タレ」のものは大量に焼き上がっていて、注文ごとにそれを温めて出してくれます。
常連さんらしい方はそれも待ちきれず、バットに並べてある中から勝手に串を取って立ち食いしています。
へえ、焼き鳥だけ３本食べて帰ったオジサンもいました。
これはまるでファストフード並ですね。
「塩は５本から」と張り紙がありましたが、この「塩焼き」は注文を受けてから焼くんでしょうね。
この辺でお酒が飲みたくなりました。
「日本酒（２２０円）をぬる燗でお願いします」
あれ、うっかりしていてまだ入っているチューハイを下げられてしまいました。
ああ勿体ないなあ。
席が空くまで待ちきれないお客さんは、前のテーブルで立ち飲みをしています。
その時ようやく奥の席が空いて呼ばれたサラリーマンの二人連れ、喜んで移動して行くのがほほえましいです。
お客さんのほとんどはご近所のオジサン方のようで、お店は和やかな雰囲気ですね。
そろそろお勘定をいたしましょうか。
「１１２０円です」
お通しは２００円ぐらいですか、やはり安いですね。
２杯４０分ほどの滞在でした。
うん、まだ日は浅いなあ、もう１軒行きましょうか。
2009.12.19 Saturday
信濃路＠鶯谷
信濃路＠鶯谷
さて本日の２軒目は、錦糸町から秋葉原で山手線に乗り換え、鶯谷で下車しました。
いくら東京とはいえ、昼からお酒が飲めるお店はそうざらにはありません。
そこで頼りになるのが２４時間営業のお店です。
これならいつ出かけても振られることはありませんから、安心できますね。
鶯谷駅を出て、駅裏の薄暗い通りを進んで行くとすぐにお店を見つけました。
この何となくうらぶれた感じが旅愁を誘うんです。
落ちぶれて、恋に破れた渡り鳥が、一人寂しく羽を休める裏宿。
何か人生の縮図がばらまかれているようなお店です。
うたい文句だってシンプルです。
早い 安い うまい
他に何が必要だって言うんですか。
（失礼、興奮しすぎました）
さっそく中に入ることにしましょう。
「いらっしゃいませえ」
出迎えてくれたコールは中華系です。
このお店の従業員は全員が中国の方のようですね。
もちろん日本語は通じますが、店員さんの間の会話はすべて中国語でした。
東京でも客単価が低いお店や、深夜営業のお店では中国の方が多く働かれています。
不況でも日本人はこういう仕事はしないのかと少し寂しい気持ちがします。
入り口が変則で、二つありますが閑散時は左側だけを使うようです。
正面右手に細長い調理場、左手にそれを囲むカウンターが並んでいます。
三時過ぎの現在、入り口付近はお客さんで埋まっていますが、奥はそっくり空いています。
その空いた奥のカウンターに座ってメニューを見ます。
日本酒２７０円にビール大瓶が５３０円と安めの価格設定ですが、ここは無難に酎ハイ３８０円にしましょうか。
そう思ってあたりを見ますが、あれ、全然注文を取りに来てくれないぞ。
まあお店によって色々なシステムがありますから、ここは様子を見てみましょうか。
それにしても全く音沙汰がありません。
私よりも後できたお客さんに対してもそうでしたから、ここではお客さんが自己申告するシステムなんですね。
だけど誰に声を掛けようか。
まあ一番近くにいるカウンターの向こう調理場のお兄さんにしましょう。
「チューハイ下さい」
「はい、チューハイね」
なんだ、呆気なく通じたよ。
あっという間にチューハイが出てきました。
これなら悩むんじゃなかった。
でもこのチューハイもショーチューが多いですね。
最初はかなり濃いめなので、チビチビといただきます。
つまみはあれこれと迷いましたが、当店特製と書いてあった「煮こごり（３００円）」にしました。
これが「中華風煮こごり」です。
味付けは醤油が主体の中華風で、八角が利いていますね。
付け合わせのショウガ甘酢漬けがにくい演出です。
普通の中華料理店では絶対に出会わないコンビネーションでしょうね。
煮こごりは箸でなかなか切れないぐらいに、コラーゲンでぷるぷるしています。
中には鳥皮が刻んであり、面白い食感ですね。
まあこういうつまみもありかな。
隣りに来たお客さんは、ウーロンハイ（３１０円）を頼んでいます。
こちらはグラスに１杯ですから、比較するとチューハイがお得なのかと思います。
カウンターの前には大皿に盛ったお総菜が並べられていて、これも美味しそうです。
「かき揚げ天１００円」には手が出そうになりましたが、じっとこらえて次を待ちます。
このお店の価格設定は、何かおかしい感じもしますが、安いものは桁外れに安いんですね。
丼ものが４００円からで、マーボ丼４５０円、なかでも「みそ汁４０円」には泣かされます。
たぬきそば（うどん）２２０円、天ぷらそば（うどん）３００円、と立ち食いそばより安いお値段です。
しかし、もりそば（うどん）が３００円、ざるそば（うどん）が３５０円というのも、比較すると不思議な感じですね。
さらには、「醤油ラーメン３５０円」です。
これは話のタネに一度食べてみたいなあ。
と考えながら、麻婆豆腐２５０円にも後ろ髪を引かれて悩みました。
でも、次があるんで今回は顔見せだけにしておきましょうか。
「すいません、お勘定お願いします」
「６８０円です」
ぴったり明朗会計でした。
ここで少し休憩して、次のお店にと向かいます。
2009.12.18 Friday
馬力＠錦糸町
馬力＠錦糸町
さて、本日の居酒屋さん１軒目は麻布十番から、目黒、渋谷と経由して遙か離れた錦糸町までやって来ました。
この錦糸町という駅もなかなか大きな規模の駅でして、駅前の広場にはいろんな方がいらっしゃいます。
そこを通り過ぎて、丸井を越えてさらに進みますと、すぐにお目当てのお店が見えてきました。
居酒屋さんは明かりがついているので見つけやすいですね。
「炭火焼とり 馬力」と書かれた看板が人目を引きつけます。
お店の前の看板です。
ヤキトリが１本９０円（税別、以下同じ）から、ビールの大瓶はなんと４９０円です。
さっそく入ってみることにしましょう。
あれ、何か勝手が違います。
広いお店には意外にもお客さんがゼロです。
そこでは経営者と見られる若いご夫婦が、１歳ぐらいの子どもをしきりにあやしていました。
ただいま１時１０分過ぎほどですが、このお店の開店は１１時半とあります。
ちょうどお昼時のお客さんが帰って、一段落した時分だったのかもしれませんね。
「あの、入ってもいいですか？」
「はい、いらっしゃいませ」
お店は縦長の造りで、右手が調理場で、向かってカウンターが並びます。
左手には４人掛けのテーブル席がずらりと並んでします。
それが奥まで続いてかなりのキャパシティですね。
競馬の開催時などには大賑わいするんでしょうが、今日は嵐の前の静けさかな。
何しろお客さんは私一人だけですから、これ幸いと正面に大きな液晶テレビが見える一等地のテーブル席に座ってしまいます。
このテレビ、中央部と奥に２台あるんですが、同じ番組を流しているのに片方だけ３秒ぐらい遅れています。
アレは衛星放送なのか、不思議な映像が酒のつまみに面白いですね。
さて、なんにしようかとメニューを見ます。
スタートですから瓶ビールもいいかな、まあ無難に「ホッピー」ではじめましょうか。
「すいません、ホッピーセット（３９０円）下さい」
「それから生ホルモン刺し（５９０円）もお願いします」
まず出てきたホッピーです。
どうですこのショーチューの盛り具合。
しかもショーチューは「キンミヤ」を使っているんで、ホッピーとの相性もぴったりです。
グラスにはホッピーが２割ぐらいしか入り切りません。
仕方なく一口飲み干してからまたホッピーを追加します。
さらに同じことを繰り返して、なんとかホッピーを半分入れました。
これでちょうどいいぐらいの濃さかな。
さてさて、出てきました期待の「生ホル刺し」です。
ホルモンの種類は５種類で、上段左から、タン、コブクロ、ハツ、下段左からレバー、茹でたガツです。
下にある薬味は、同じく、おろしニンニク、ショウガ、ゴマ油です。
ゴマ油は塩が入っていないので、自分で卓上の塩を振り入れることになります。
私はニンニクに醤油を入れていただくことにします。
タンとレバーのアップ。
コブクロとガツのアップ。
ハツと刻み葱です。
このホルモン刺しが美味しいですねえ。
少量ずつあれこれいただけるんで、一人で食べるには最適です。
欲を言えばもう少し盛り付けに力を入れてくれれば、女性客にも喜ばれるんでしょうが、そういうおしゃれなお店ではありませんから、これは仕方がないですね。
何しろ年中無休で、昼間からやっているんですから頼もしい。
これでいざというときのキープ店がまた増えました。
「ナカ（１９０円）よろしいですか」
店員の若い女性がこう聞いてくれました。
いつの間にかグラスが空になっていたようです。
ホッピーを半分残して置いたのは、ナカを追加してもう１杯飲もうという算段だったんですがすっかりお見通しだったようです。
「すいませんお願いします」
何せお客さんは一人ですから、サービスもしっかりしています。
お客さんはもう一人入ってきて、この方はお酒をいただいてシメにご飯ものを食べています。
食事もできますし、色々と使い勝手のよいお店ですね。
それにしてもこの「ホル刺し」ホッピー２杯に十分耐える結構なボリュームでした。
さて、ついでですから焼き物もいただきましょうか。
「コツネ（１５０円）、シロ（１００円）、カシラ（１２０円）、をタレでお願いします」
「何本ですか」
「１本づつでお願いします」
この「コツネ」というのが名物と書いてあって、気になりました。
しばらくして出てきたものがこれです。
なるほど「コツネ」はタタキだったんですね。
さっそく七味を振りかけていただきます。
あれ、これは旨い。
半生のねっとりとした焼き具合がぴったりです。
叩いたナンコツが入っていて、この感覚も食欲を刺激します。
これはいいものを見つけました。
「秋田屋」さんのタタキを彷彿とさせる具合の、いい出来でした。
最後のドリンクには、これも名物と書いてある「馬力ハイ（２５０円？）」を選びました。
店員さんに「これはどんなものなんですか？」とお聞きすると
「当店の馬力というお酒を・・・」
と教えていただきましたが、思い出せないのは何故なんだろうか。
まあ美味しかったからいいか。
チューハイに独特の味付けがされています。
敢えて言えば「ホイス」に似た感じでしょうか。
すっかり満足してお店を後にします。
「お勘定をお願いします」
「１６１０円です」
（あれ、少し安い気がします）
後で計算すると金額が合いませんが、何か勘違いがあったもようです。
まあ安くなった分には文句がありませんし、たぶん私が値段を見間違えたんでしょうね。
１時間ほどの滞在でしたが、早くも３杯とは飛ばしすぎたかな。
お店を出て、駅に向かいますが、途中で面白そうなラーメン店を発見しました。
「ハッスルラーメン」ですか。
もちろん食べられるはずもなく、看板だけ撮って帰ってきました。
錦糸町の駅前は怪しげな看板を持ったサンドイッチマンが何人もいました。
「カードで現金」
これって思いっきりブラックじゃないんですかね。
くわばらくわばら、誘惑を断ち切って電車に飛び込みました。
さて、次にお店に向かいましょうか。
2009.12.17 Thursday
登龍＠麻布十番
登龍＠麻布十番
さて、今シーズン初の東京行きです。
師走とはいえこのところまだ暖かかったのですが、今日はガツンと来る冷え込みでした。
その寒さの中を駅までひたすらに自転車を漕ぎます。
改札口を抜けてホームに行くと、ちょうどいつもの列車が入ってくるところでした。
その８時５分発熱海行きに乗り込み、勇躍東京へと向かいます。
小田原、大崎目黒と列車を乗り換え、メトロ南北線でたどり着いたのは「麻布十番」駅です。
ここから地図を片手にお店を探しますが、さて今日はどうかな。
この地図というやつも、なかなかに意地悪でしてよくからかわれます。
でも、今日はさすがにまだシラフなので大丈夫だったようですね。
（大体この辺だろう）
と、当たりを付けて進んで行くと、呆気なくお店にたどり着きました。
「高級中国名菜皇麺 登龍」
いかにも麻布十番という感じ（どんな感じじゃい！） のお店が本日の１軒目になります。
お店の前には真っ赤な看板。
何でも創業５０周年の特別大謝恩サービスだそうです。
看板にもある「四川皇麺（タンタンメン）」が１８００円のところ１０００円の大サービス。
なんという太っ腹でしょうか。
さっそくお店に入りましょう。
「いらっしゃいませ」
きちんとした制服を身にまとった二人のボーイさんが出迎えてくれます。
４人掛けのテーブルが６席ほどの普通のお店に見えますが、かなりの高級感がにじみ出てきます。
ただいま１１時半ほどで、先客は常連さんらしい熟年のご夫婦が一組だけです。
どの席に座るのか迷いましたが、図々しくひとりでテーブルを独占します。
すぐにおしぼりとお箸にナプキンが置かれます。
渡されたメニューには、あれこれと書いてありましたが、貧乏人はもちろん「タンタンメン」ですね。
ボーイさんはがっくりした表情で（嘘ですよ）奥へと引っ込みます。
お腹が許すならば、「餃子５個２０００円」や「蟹炒飯４０００円」なんかも食べてみたいんですが、最近胃袋が小さくなったからなあ。
すいません私、嘘を付いておりました。
小さいのは胃袋ではなく私のお財布と肝っ玉でしたね。
気を取り直しておしぼりを使うと、すぐに前菜が出てきました。
たかがタンタンメン１杯というのに、さすがは高級店です。
ジャスミン茶に、右手が「青唐辛子」左手が「クルミの飴炊き」です。
青唐辛子はそれほど辛くはなく、味付けは酢が利いた感じです。
クルミをつまんでポリポリやりながら出来上がりを待ちますが、あっさりと出てきました。
うーん、こんなタンタンメンは初めて見ました。
凄い濃厚なスープです。
どろっとしているのはていねいに摺り下ろした胡麻で、それが雲のように横たわっています。
具は青菜のみですが、挽肉がどっさりと乗っています。
このスープが見かけ以上に辛いです。
はじめは見くびっていましたがとんでもない。
後からじんわりと辛さが胃袋に染みてきました。
辛いけれど美味い、いや美味いから辛い。
あれ、何か混乱してきました。
麺はかなりの細麺で、縮れた麺にスープがよく絡みますね。
これはじっくりと味わって食べるタンタンメンですね。
何しろスープが美味しいので、レンゲですくって、どんどんと飲んでしまいます。
おかげで辛さが止まりません。
現在胃袋の中はどうなっているのか心配ですが、それをよそにレンゲが止まらないこの不思議さ。
なお、辛さを考えてのことでしょうが、タンタンメンには冷たいジャスミン茶が付いてきます。
余談になりますがこの辛さは翌日にも体験することができます。
題して
「入り口と、出口で楽しむタンタンメン」
下品になってすいませんでした。
さて、お店には空いているかと思いきや電話がじゃんじゃん掛かってきます。
高級店には珍しく、出前も受けているようですね。
こういう料理を会社でランチにできれば最高ですが、やはり地元の優良企業さんがごひいきにされているんでしょうか。
なお、配達料が３００円ほどかかるんだそうです。
バイクで配達というのも合わないから、ベンツであのボーイさんがご配達するのかもしれません。
さらには、常連さんも数名でやって来ます。
その方たちは当然のように２階に案内されます。
「おー、ここで食べたかったんだ。昨日が休みだったからまた出直してきたよ」
「車は前に置いてあるから」
お店を出る時にちらっと見ましたが、黒塗りの高級車でした。
何か次元が違う気がしましたね。
すっかり満足してお会計をします。
「１０００円になります」
当然このお値段ですが、何か別料金が付くんじゃないかと冷や冷やしました。
１８００円のところを１０００円ですから８００円も得しちゃった。
俺もいつか出世して、高級車で乗り付けて、餃子と蟹炒飯を全員に奢ってやるぞ。
そんな気分にさせる美味しいランチでした。
2009.12.16 Wednesday
敏感肌
敏感肌
「びんかんはだ」で困ってるんですよ。
と聞かれたから
「ああ、家の地区では第４月曜日ですねえ」
そう答えて、どつかれました。
今日は今シーズン初の東京行きです。
相変わらずラーメンは１杯だけしか食べられませんので、迷っています。
韮そばか、坦々麺か（１８００円）、餃子（５個２０００円）か、海老そば（３０００円）もあるぞという高級店が気になっています。
まあ、行きの電車のなかでゆっくり考えましょうか。
そんなわけで明日の更新は遅れることが予想されますのでよろしく。
では行って来ます。
2009.12.15 Tuesday
１２月例会
２１年１２月例会
いよいよ今年も最後の例会です。
最近はスタートが遅いようで、私が一番乗り。
ひとり乾杯からスタートです。
早く誰か来ないかなあ。
最初の口取りは「野菜炒め」
ごく普通の野菜炒めなのに、美濃屋さんで食べると美味いんですね。
だんだんに人が集まって、いつものように飲み始めます。
今日はゲストに女性がお二人、そのせいか話題が上品ですな。
ローストビーフとはおしゃれです。
白ワイン２本。
一つは「ボジョレー」ですが、「ヌーボー」ではない？
あれ、逆だったかな。
社長さんが説明してくれましたが、忘れました。
洋風おでん、ロールキャベツはじっくり煮込まれていて美味しいです。
焼きそばも塩味がさっぱりしていてつい手が伸びます。
案の定お腹が膨れてきました。
餃子は定番。
最近は３つでも多いぐらいで、なにか情けない気分です。
ちょっと変わったワインも出してくれました。
ボトルにウインクされながら飲むワインは、最高です。
これが今回社長お勧めの１本。
あれ、こちらだったかもしれません。
まあどれも美味しかったから良いか。
もつ煮込みですね。
さらには酢豚です。
肉が大きくてゴロゴロしています。
日本酒も出てきて、年末にふさわしいお名前です。
平成２１年のシメは「ワンタン」
早いもので次に顔を合わせるのは来年になります。
皆さん良いお年を。
2009.12.14 Monday
虹はなぜ七色なのか
なぜ虹は七色なのか
「七色の虹がー、消ーえてしまあったのお」 という歌詞からも分かりますように、昔から虹は七色ということになっています。
この虹がどうしてできるのかというのは、「光の分散」という現象ですがこれはさておき、今回はなぜ虹は七色なのかという問題です。
定説では虹が七色になったのはニュートンがそう決めたから、なんだそうですね。
大昔から七色と認められていたわけではなく、昔の日本では５色としていたようです。
世界には５色だったり、あるいは６色だったりとしている国もあるそうです。
さて、ではなぜ７なのかということなんですが、実はこの７には大きな意味があると考えられます。
もちろん７という数字は「ラッキーセブン」というぐらいで好まれているということもありますが、私の考えはこうです。
人間の脳にはあまりメモリーがありません。
１２３と紙に書いておけば、すべてを同時に見ることができます。
しかし頭脳は違っていて、新しく一つのことを記入すると、その代わりに過去のいくつかは消えてゆきます。
もちろん記憶をたどって掘り出すことはできますが、同時にはできません。
私は人間の脳が同時に判別できる数には限界があるんではないかと思っています。
そしてその限界がちょうど７なんではないでしょうか。
つまりぱっと見た時に瞬間的に判断できる、限界の数が７ではないかと思います。
７つまでは同時に認識できるわけなんですね。
ですから虹の色も、一瞬で「７色ある」とは認識できますが、「９色だ」とはなり得ないわけです。
もちろん７より少ない「５色だ」という認識もできるわけですが、今のところ「虹は８色である」という国がないことは、この限界を現していると言えないでしょうか。
してみるといにしえから、７という数字がラッキーナンバーとして扱われてきた、そのことも必然かもしれません。
１週間は７日ですが、７日なので１週間のスケジュールがしっかりと頭にはいるわけです。
もしこれが「１週間が８日」だったとしたら、たぶんスケジュールはめちゃくちゃになるんではないかと推察します。
まあこのあたりは私独断の予想ですが、大きく外れてはいないと思います。
では７より大きい数のものを管理するにはどうするのが効率的かといいますと、これを７つにまとめて一つの概念で表せばいいわけです。
いわゆるディレクトリというやつですが、階層を作ることによって管理が分かりやすくなります。
そこで具体的にはどうするのかというのはまたの機会として、年々衰えてゆく脳のメモリーを減らさないように、日々の精進が大切ですね。
2009.12.12 Saturday
てんがらラーメン＠豊田
てんがららーめん＠豊田
景気の低下が続いていて、飲食店の経営者さん方もご苦労されていると思います。
そのせいか多角経営という手法も取り入れられて、昔では考えられなかったコラボレーションが見られます。
パチンコ店と飲食店という組み合わせはわりと昔からあったんですが、最近はきちんとしたものができてきました。
遠い昔の話ですが、静岡の中心街に「Ｇ」というパチンコ店がありました。
そのパチンコやさんの中、いや隣だったのかもしれませんが、入り口は同じだったと思います。
「Ｇ飯店」という中華料理屋さんがテナントとして入っていました。
どうも短い期間だったようで、そこで食事をした記憶がないのですが、私の知る限りではこれが最も古いお店でした。
もちろん私の見た範囲でのお話ですから、他にもあるんではないかと思います。
さて現在では大手のパチンコ店が飲食店を併用しているのは珍しくなくなりました。
特に郊外店で、あたりに飲食店が少ない場所などは格好の条件になっていますからね。
それなりのお店も多いですが、中にはやる気を見せているお店もあります。
今日はそんなテナントの「てんがらラーメン」さんにやって来ました。
場所は豊田にある「マルハン・メガシティー」という巨大パチンコ店の中です。
このパチンコやさん、たぶん静岡市内では１、２を争う規模のお店です。
正面の広い駐車場を越えて建物に向かいますが、入り口向かって左側がその店舗になります。
さっそく中に入りましょう。
同じブースで、「てんがらラーメン」と「ごはんどき」という二つのお店がしのぎを削っています。
ただし、どちらも同じ経営なので、店員さんのサービスは同じですね。
飾ってあるサンプルを見ますた「まぐろてんがらラーメン（７５０円）」が売れ筋ナンバーワンのようです。
右手にある自動券売機で食券を購入します。
このお店のシステムはすべてセルフサービスです。
券売機で食券を購入すると、そこからダイレクトに厨房に表示が入り調理が始まります。
品物が出来上がるとマイクで番号が呼ばれ、お客さんが食券と引き替えに料理をいただくというシステムになります。
食券を手に席を探します。
ただいま１１時半前ということでお店はガラガラでした。
広いお店のど真ん中の二人掛けの席に座って、出来上がりを待ちます。
時間つぶしに、セルフのお冷やを持って来ました。
お店の調理場はオープンになっていて、二つの店舗が並んで見えます。
「てんがらラーメン」のブースの中には場違いなネクタイを締めた中年の管理者風の方がいて、あれこれ指導をしているようでした。
空いている割には出来上がりに時間が掛かりましたが、麺を茹でるのに時間が掛かるんではないかと思います。
それでも私より後の番号が先にコールされた時はドッキリしました。
まあ、待つと言っても５、６分ですから大したことはありません。
無事に番号が呼ばれ、いそいそとトレイを取りに窓口まで向かいます。
トレイの表が滑りにくくなっているのがいいです。
出てきました「まぐろてんがらラーメン」です。
まずはレンゲでスープを一口いただきます。
間違いなく「まぐろ」の味が感じられます。
これは豚骨スープにまぐろのダシを絡めたものでしょうね。
どろっとした濃厚なスープは良いコンビネーションです。
欲を言えばもう少し熱いと完璧なんですが、温めなのが惜しいです。
具には柔らかなチャーシューが１枚、それに厚切りされたメンマです。
麺は太麺でかなりの歯応えがあります。
店頭の表示に「堅めです」と書いてありましたが、まさにその通りですね。
チャーシューはもう少しボリュームが欲しいところですが、柔らかで食べやすいです。
メンマは厚い角切りなので、コリコリとした感触が楽しめますね。
しかし何と言ってもスープにとどめを刺しますね。
「まぐろラーメン」といえば昔「アラカラ」さんが元祖でやっていたと思いますが、いかにして生臭さを消すかというのが問題でした。
このスープはもちろん全く生臭くないとは行きませんが、それなりに上手く調整されていると思います。
色々と技術も進歩したんでしょうね。
これはご飯に合う味です。
実は「ライスとのセット」もあり、迷ったんですが胃袋の調子を考えて断念しました。
ここに白ご飯を入れて食べたらぴったりだと思います。
ラーメンライスが限りなく似合うラーメン、そんな和風テイストの味でした。
危うくスープまで飲み干すところでしたが、良い味ですね。
３分ほどですんなりと完食してしまいました。
さて、ついでですからお店の中を見て回りましょう。
さすがに「メガシティー」というだけあってお店は広いです。
しかもゆったりとしたスペースを取ってあって、さすがは巨大郊外店ならではですね。
ここで止めておけばいいんですがつい財布に手が伸びて。
結果はといいますと。
予想通り高いラーメンになってしまいました。
今まで食べたなかでは一番お金の懸かったラーメンですね。（泣）
2009.12.11 Friday
かぶら屋＠御幸町
かぶら屋＠御幸町
東京では２０店ものお店を出している居酒屋チェーン店「かぶら屋」さんです。
その東海地区進出の第１号店とも言えるお店がここ、「静岡御幸町店」です。
開店したのは平成２１年１２月３日木曜日、その後お客さんも順調に入っている様子です。
それから１週目となる９日の水曜日に初めて行って来ました。
これは昼間のお店です。
間口二間ほどの小さいお店ですが、鰻の寝床のように奥に長くなっています。
営業中はのれんが出ていて、明るく入りやすい雰囲気です。
入り口前のテーブルは立ち飲みにも使えそうな感じですが、どうなのかな。
開店に当たって特別なチラシや宣伝はしていないようで、知名度はまだ低いと思います。
そのせいかお店の前では手すきの店員さんがしきりに呼び込みをしていました。
さっそくお店に入りましょう。
「お一人ですか？」
カウンターの席に案内されました。
東京のお店は「立ち飲み」形式のものが主流ですが、静岡店はすべて「座り飲み」です。
お店の造りは入り口左手が表に面した焼き台とそれに続いての調理場です。
そこを逆Ｌ字形に囲んでカウンターがあります。
右手前方には二人掛けの小さなテーブル席が二脚、奥には４人掛けのテーブルが４席ほどあります。
ただいまの時間は６時２０分、お客さんはカウンターだけに入っていて８人ほどです。
奥の方のカウンターの角に案内されましたが、椅子にはお客さんの荷物が置いてあります。
「すいませんお荷物をお片づけして宜しいでしょうか」
まだまだ空いているお店とはいえ、目が届くようにカウンター優先で埋めてゆくという教育がされているんですね。
店員さんは若い方ばかりで、唯一３０代ぐらいの方が焼き物を担当している男性でした。
たぶんこれが店長さんなんでしょう。
接客は女性３名に男性１人、厨房には女性が二人とくだんの男性ですから、お店の規模に比べると人出は多いように思われます。
カウンターの前にはメニューが張ってあります。
「ご注文は？」
「チューハイ（３００円）に煮込み（３００円）をお願いします」
今日のスタートはまず定番からですね。
まずはじめにこの紙おしぼりが置かれます。
店内にはメニューを書いた短冊があちこちに張ってありますが、特別なものはなく、すべてメニューに書かれたものと同じだそうです。
右手の中央あたりに置いてある冷蔵ケースには、小鉢にスタンバイされたつまみ類が入っていて、こちらはそのまま出せば良いので、注文するとすぐに出てきます。
さて、私のチューハイがなかなか出てこないんですが、いきなり
「生中お待たせしました！」
「あれ、チューハイだよ」
「あ、失礼しました」
どうもオペレーションが食い違ったようです。
「お待たせしてすいません、チューハイです」
今度は大丈夫ですね。
さっそく一口いただきます。
これはプレーンなチューハイですね。
アルコールの濃さも申し分なく、スイスイいけます。
メニューを見ますと、お値段は静岡市内の標準価格に比べて、だいぶ安くなっていますね。
しかも焼き物が１本から選べるので、このあたりが人気になりそうです。
煮込みは大鍋に入っていて、それをお玉ですくい小鉢に大盛りで出されます。
「前から失礼します、煮込みです」
お嬢さんがカウンター越しに煮込みを出してくれました。
ただしこのスタイルは直した方が良いと思います。
いくら安いつまみとはいえ、きちんと店員さんによるサーブが欲しいものですし、煮込みのような温かい汁物は間違ってこぼすということが考えられますからね。
煮込みは、豚のガツやシロなどを味噌としょうゆ味で煮込んだものです。
野菜類も豊富で、大根ニンジンゴボウなどが入っていました。
なかなかダシが出ていて、美味しい味付けです。
やはり煮込みといえばかぶら屋さんの表看板ですから、きちんと指導されているんでしょうね。
ボリュームも十分あり、これ一皿で２杯分のつまみになりました。
やはり煮込みは熱々じゃなくてはいけません。
まだ開店から１週間ということで、色々とトラブルもありました。
隣のオジサンは
「串を２本づつ頼んだのに１本づつしか来ない」
なんて叫んでいました。
まあ、店員さんの活気が良いんでそれもご愛敬でしょうか。
ただしもう一つ難点をいいますと、グラスの残りが少なくなってくるとすぐに
「ドリンクのお代わり大丈夫でしょうか？」
とお勧めトークが飛んできます。
セールスは商売の基本ですから仕方ないことですが、あまりたびたび過ぎると煩わしく感じられます。
１０分ほどでチューハイをお代わりします。
今度は間違いませんでしたね。
このお店の面白いところは、すべて機械化されているところです。
注文を小さな端末に打ち込むと、そのオーダーがするするっと紙にプリントされて焼き場の機械から出てきます。
それを店長が切り取って店員に指示してゆきます。
お客さんの前には場所の番号を書いたカードが立っていて、お会計はそのカードで行います。
その番号をセンサーに入れるとお会計が完了して、レシートまで出てきます。
よく見かける注文伝票のたぐいはなく、スッキリとしています。
なるほどこれはスムーズだし、トラブルもないことでしょうね。
もちろん肝心の店員さんが間違えてはいけませんが。
まだお店の名前が売れていないせいか、今はほどほどの混み具合ですが、すぐに人気店になりそうな感じがします。
午後１１時の仕事終わりには全員でミーティングをしていて、団結力もあるという面白いお店です。
店員さんが和やかなのが、何より素敵ですね。
「お勘定をお願いします」
２５分の滞在で、明朗会計の９００円でした。
安いようですが、この割合で売り上げてゆけば、１時間で２千円コースですから、かなりの優良店になります。
お店の前では、男女二名の店員さんがしきりに呼び込みをしていました。
この呼び込みも明るくていい感じですね。
このお店の開店は午後４時と早めです。
そして年中無休で、なんと日曜日も営業されているようです。
これは日曜の寄り道にキープしておきましょうか。
なかなか良いお店ができました。
2009.12.10 Thursday
棚から本マグロ
棚から本マグロ
少し前の話ですが、勲章をいただいてビックリした方もいれば、３００キロ超のマグロを仕留めた方もいらっしゃる。
世の中いろいろありますねえ。
いつの間にか今年も後３週間ほどになってしまいました。
ほんとに時の経つのは早いものです。
そろそろ年賀状も書かなくてはいけないし、大掃除もやりたい。
そんな合間にパソコンで暇つぶししているんだからまだ危機感がありません。
願わくば年末ジャンボ宝くじで、本マグロを当てたいですが、これも買わなきゃ当たらない。
というわけでとりあえず「青春１８切符」だけは購入してきました。
有効期間は本日１２月１０日から来年の１月２０日までです。
さっそくスケジュールを見ますが、今年は本当に暇なのに、使う日が限られているという不思議な現象が起きてます。
これも計画性のなさが原因ですね。
今期の予定では１２月中に２回、来年１月に２回東京旅行に行くつもりです。
今年は暖かいので飲み歩きも楽かな。
お暇な方（失礼）良かったらご一緒しませんか？
2009.12.09 Wednesday
たこ八＠ペラモデル登場
たこ八＠ペラモデル登場
「こんばんは」
仕事が終わり、いつものようにたこ八さんの暖簾をくぐると、明るい笑顔でオカアサンが出迎えてくれます。
週の始まりは月曜日、お店の中には見慣れた顔が二人ですね。
併せて４人のお客さんはいずれもひとり客で、和やかに談笑されています。
ここたこ八は団体客よりもひとり客の割合が多く、そこが落ち着いた感じになります。
何度か顔を合わせるうちに顔なじみになって会話が弾む、そんなキャッチボールはお酒の合いの手に最適です。
さっそくお仲間に加わらせていただきます。
実は昨日の日曜日が「たこ八」忘年会で、遅くまで盛り上がりました。
昨日の今日ということで、本日は常連さんはそろってご休憩になったそうです。
いや、ただ一人「ミスターホッピー」氏だけが元気にご来店されたようでした。
まずはオカアサンにお土産をお渡しします。
これは自作の「ペラモデル」です。
いや「プラモデル」ではありません。
自由にポーズを作ることができます。
もしもたこ八さんでお見かけしたら、マスコットとしてぜひかわいがってやってください。
そうこうしているといきなりどこかで見かけた３人組が入ってきました。
どうやら「歩く胃袋」がおでんの匂いに釣られてやって来たようです。
ここ「たこ八」さんには全くお酒を飲まない方もやって来ます。
もちろん名物のおでんが目当てなんですが、面白いですね。
その代表が今日も来ているシンチャンで、お酒の代わりに飲むのが「青リンゴ」です。
これは３００ミリリットルほどの小瓶に入った炭酸飲料で、甘くはありません。
普通はこれでショーチューを割っていただくんですが、シンチャンはこれをそのまま飲みます。
氷を入れたグラスに注ぎ、まるでチューハイでも飲んでいるという感じでおでんの友にゴクゴクといただいています。
知らない人はなんの違和感も感じないと思いますが、不思議ですね。
調子のいい時はそれを２本も飲んだりするんで感心します。
たこ八の「青リンゴ」の半分以上はシンチャンによる売り上げだと思います。
それにしてもシラフで酔っぱらいと対等に議論するシンチャン、「たこ八三奇人」のひとりとして永遠に語り継がれるだろうなあ。
友人たちとお話をしているとあっという間に時間が過ぎてゆきます。
今日も瓶ビール一本に、ショーチュー二杯で定量です。
のんびりと１時間１５分ほどでクールダウンは完了、すたこらと家路についたのでした。
2009.12.08 Tuesday
ガリレオの指
ガリレオの指
ガリレオの死後３００年以上が経った今日、フィレンツェの科学史博物館を訪れるひとは、かつて金属の玉が斜面の下に到達するたびそれを取り上げてまた頂上まで運び、次の転落実験に備えさせた指の一本が、ミイラ化した状態で展示されているのを見ることができる。
彼が亡くなった一〇〇年後、もっといい埋葬場所に移すために遺体を掘り返した際、彼を崇拝するある人物によって、一本の歯、第五腰椎、ほかの数本の指と共に、遺体から取り去られたのであった。
聖者の骨のように聖遺物容器の中に収められたその痩せた長い指は、天空に向かって合図しているかのごとく上を向いている。
「世界で最も美しい１０の科学実験」
ジョージ・ジョンソン 著 より抜粋
ガリレオに関する逸話は多いです。
それほど多くの科学法則を確立した人物だからでしょうか。
彼は物理学者、天文学者、哲学者として広く知られています。
物理学では、振り子の等時性や落体の法則などを発見しました。
しかしその業績よりも有名なのは「地動説」を唱えたことにより、有罪判決を受けたことでしょうか。
「それでも地球は回っている」
もちろん後世の人が作った名言ですが、こんな台詞を言えたら本望ですね。
ガリレオが行った有名な実験として、「ピサの斜塔」から質量の異なる二つの物体を落下させて、それが同時に地面に到達することから、物体の落下に掛かる時間は質量に依存しないということを証明したものがあります。
しかし残念ながらこれは真実ではないようです。
ただしこれに類似した実験は実際に行われていたようで、ガリレオ自身が書いたと見られる実験データが残されています。
昔から真実は地道な実験や観察によって明かされてゆくものでして、これをおろそかにしてはいけません。
それにしても偉大なる学者ガリレオの指がそんなところに展示されているとは知りませんでした。
もしも行く機会があったら、ぜひともこの目でそれを見たいものだと思います。
2009.12.07 Monday
丸源ラーメン静岡インター店
丸源ラーメン静岡インター店
丸源ラーメンの新店、「静岡インター店」にやってきました。
というのも、開店披露のチラシに付いていたサービス券に引かれたからです。
二種類のサービス券が付いていて、一枚は「肉そば１００円引き」もう一枚は「餃子一人前無料」というものです。
しかもこれが併用できるといいますから、こんなチャンスを無駄にしてはいけないと、焦って駆けつけました。
あいにくの雨降りで道路は混雑していますが、場所は分かりやすいのですんなりと到着です。
レインコートを着た係員さんが駐車場を案内してくれました。
お店に入りますと、女性の店員さんが
「ここにお名前を書いてください」
見たところお店は空いているんですが、マニュアルなんでしょうかわざわざ書かされました。
すぐに案内嬢が席まで連れて行ってくれます。
店員さんはすべて女性で、声もはっきりしているので活気がありますね。
メニューをちらっと見ましたが、ランチメニューも充実しているようです。
注文は、「丸源肉そば（６８２円）」と「ねぎ肉そば（８１９円）」に「餃子（２９４円）」二皿です。
サービスを見ていますと、お一人の場合は中央のカウンター席、複数の時は脇のテーブル席と上手く調整していました。
私たちは当然４人掛けのテーブル席です。
まずは、「肉そば」です。
美味しそうな豚肉がたっぷり盛られています。
まん中のオレンジ色をしたものがゆずおろしで、これをかき混ぜていただきます。
具は、豚のバラ肉、タマネギスライス、ノリです。
ここの肉そばはスープが美味しいなあ。
もちろん脂っ気もありますが、それほど気にならないぐらいです。
しっかりとしたしょうゆ味で、やや甘口ですね。
少しだけしょっぱめですが、こういうはっきりとした味付けが売りなんでしょうね。
私はこれが好みです。
ラーメンのお供に「白ごはん」が欲しいところですが、今日は自制しておきます。
こちらは「ドッカンねぎ肉そば」です。
シャキシャキのねぎが食欲をそそります。
続いて餃子が出てきました。
これは小振りですが、一人前で８個が２９４円というのはお安いかと思います。
これとラーメンで十分お腹一杯になりました。
肝心のお味はというと、ラーメンに比べて平凡で、まあ普通の餃子というところですね。
ただ、自慢の「ドロだれラー油」をどっさり入れたら、とびっきり辛くなって大汗をかきました。
辛いものが苦手な方はご注意下さい。
テーブルにはそれ以外にも「フライドガーリック」やピリ辛の漬け物もそろっていて、味に変化を持たせることことができますが、肉そばの場合はそのままで十分でしょうか。
お客さんが続々と入ってきて、席はほとんど埋まってきました。
入りやすく、ひとりでもファミリーでも楽しめるというのが良いところです。
この味でこのサービスなら何回でも行きたいお店と言えますね。
いやあごちそうさまでした。
2009.12.05 Saturday
東京サク飲み
東京サク飲み！
ミーツ・リージョナル別冊
またもや買わされてしまいました。
それにしてもこの出版社、ねらいが私にぴったりです。
本屋で見かけるとつい手にしてしまうんですね。
そんな本をペラペラとめくりながら、面白そうなお店を探しています。
そう、最近では静岡よりも東京のお店の方が詳しくなりつつあって変な気分です。
それぐらいに静岡の居酒屋さんはひとり酒が飲みにくいです。
東京の居酒屋さんは、初めて入るお店でもすうっと雰囲気にとけ込めるんですが（自分だけかもしれませんがね）静岡のお店は固い雰囲気が残ります。
３０分ぐらいでサクッと２杯ほど飲み干して帰る。
そんな具合で飲みたいんですが、これに適したお店がなかなかありません。
そうなると、「和民」あたりの大手チェーン店に足が向いてしまいます。
最近の若い方はお酒を飲まない方が多くなったせいでしょうかね。
そんなわけでもっぱらの「たこ八」通いになるわけでして、これが居心地がよい。
結局保守的なんですね。
静岡ですとたまに顔見知りがいたりして、これもまた良し悪しです。
知った顔なら挨拶の一つも交わさなくちゃいけませんし、話も出てきます。
基本的に、酒は静かに飲み、食事は賑やかに食べるのが好きですから、必要最低限の会話で済ませたいと思っています。
それが、東京ですと完全なアウェーですから、気が楽です。
静岡ですとたまに常連顔して威張っていたり、大声を出しているお客さんがいますが、東京の普通の居酒屋さんでそんなお客さんを見つけたことは、ほとんどありません。
もちろん酔っぱらいはいますし、明らかに飲み過ぎの人も良く見かけます。
でもそのあたりはしっかりしているのが面白いです。
もう一冊、こんな本も購入してしまいました。
あれ、どこかで見たような気がするなあと思ったら、６月に同じ名前の本を買っていました。
何と同じ出版社が出した同じ内容の本でした。
今回は「冬の陣」だと言うことですが、全く同じ構成でした。
これで私の弱点が分かりました。
こういうタイトルに弱いんですね。
すぐに飛びついてしまいました。
２回も飛びついたのは、こんな特集です。
ところで毎年この時期に出版される「某ラーメン本」ですが今年はパス。
去年と大差ない内容なのにまたもやお値段アップ。
唯一の取り柄だった「５０円引きクーポン」でしたが、「使えません」というお店があるんでは魅力が消えました。
もうすぐ青春１８切符の季節になりますが、今年はどこに行こうかな。
2009.12.04 Friday
立ち呑み屋＠御幸町
立ち呑み屋＠御幸町
正式名称は分かりませんが、「Ｃ.Ｂスタンバイ 立ち呑み屋」と看板には書いてありました。
前回取り上げたように、「静岡新聞」にも取り上げられた居酒屋さんです。
１２月１日の開店で、早くも大繁盛といいますからここはぜひとも行かなくてはいけません。
さて、その場所はといいますと、静岡市は葵区の御幸町（みゆきちょう）。
静岡駅の北口に続く広い通り沿いという一等地です。
さらには美味しいラーメン屋さん「伊駄天静岡店」の向かって左隣という場所でした。
ただいま６時半というゴールデンタイムで、お店は満員の大賑わいです。
まあ静岡人は新しいもの好きですから飛びつくのは当たり前ですね。
お店の前には控えめな赤い看板。
「オール１００円」の張り紙がペタペタと貼ってあります。
そうこのお店は静岡市内では初と言える、「１００均」の立ち呑み屋さんなんですね。
さっそくオープンの入り口から中に入ります。
壁にはガラス素材や鏡を使ってあり、実際よりも広く見えます。
まず出迎えてくれるのが、入り口すぐにある百円玉専用「お酒の自動販売機」です。
「麦焼酎」「芋焼酎」「日本酒」「ウイスキー」と並んでいます。
この自動販売機自体も珍しいものですね。
私も、他では東京の「ニューカヤバ」さんで見かけたぐらいです。
脇に置いてあるガラスのグラスを受け口に置き、百円玉を投入すると分量のお酒がドボドボと出てきます。
ではさっそく試してみましょう。
まずはウイスキーを１杯。
銘柄はよく分かりません。
その怪しげな感じも面白く、期待感を向上させます。
グラスに備え付けの氷（製氷器で作ったキューブ状のもの）を２、３個入れて受け口に置きます。
１００円玉を投入すると、出てきました琥珀色の液体です。
これを片手にテーブル席に行きます。
１００円ですから当然お酒の量もしれたものです。
いくらロックとはいえ、ほんの二口三口で飲み干されてしまう程度ですね。
お店の内部は割合に広く、４５平方メートルで３０人ほどが入れるといいます。
壁に向かってカウンターがしつらえてあり、中央にもテーブルがあります。
混んでいますからテーブルも当然相席で、私は若いカップルの隣りに席を取りました。
奥の席はこれも若い女性が二人で飲んでいます。
反対側はというと知り合いらしい老人がお二人、大きめの声で歓談していました。
客層は様々ですね。
若い方からお年寄りまで、男女取り混ぜていますが、やっぱりサラリーマンが多いかな。
席を確保して、次は何かつまみを取ろうと奥のコーナーに向かいます。
ここではつまみ関係は奥のカウンターでいただくようになっています。
小鉢に乗った数々のおつまみがあれこれずらりと並んでいます。
壁には「本日のおつまみメニュー」としてあれこれと書かれていますね。
その中からもちろん「煮込み」を取ろうと探しますが、見つかりません。
前にいる店員さんに
「煮込み無いの？」
と聞きますと
「あ、ちょっとお待ち下さい」
そういって１００円玉を受け取ったまま奥の調理場らしき場所に向かいます。
こんな狭いお店ですから、ここで調理をするんではなく出来合いのものを小分けするんでしょうが、開店早々とあってまだ慣れていないんでしょうね。
それにしても出てくるのが遅く、らちがあかないので席に戻って待ちます。
おつまみにはお得なチケットもあるようで、「１１枚綴りで１０００円」という張り紙もありました。
サラリーマンさんはこのチケットでいくつもの小鉢を大人買いして嬉しげな素振りでした。
さて、お酒ですがもちろんビールも置いてあります。
これも当然１００円均一。
どんなものかといいますと、ガラスの瓶ではなく、生ビールでもない、缶ビールです。
いわゆる「ミニサイズ」のアサヒスーパードライが１本１００円。
こちらも「おつまみコーナー」で現金と引き替えです。
これ１本で収まる方はまず無く、空き缶が積み上げられていました。
なお、「ハイボール」用の炭酸も１００円で、これを使っている方もいらっしゃいました。
待たされた末にようやく店員さんが「煮込み」を持ってきてくれました。
先に現金を払っているので、忘れやしないかと冷や冷やした小心者は、この私です。
うーん、１００円とはいえこれは寂しいですねえ。
しかも冷えたままです。
つまみは自分でチンして温めてくださいと張り紙にありますが、煮込みぐらいはなあ。
煮込みの具は豚のシロに大根が半切れです。
１００円だから良いじゃないかという方もいらっしゃるかと思いますが、私は言いたい。
東京には１１０円や１２０円で立派な煮込みを出すお店がいっぱいあります。
赤羽の「いこい」さんや、上野の「カドクラ」さんなんかこの２倍以上のボリュームで、しかも熱々です。
比べる私が悪いんですが、この悲しみをどこにぶつけるべきかなあ。
お酒の二杯目は「日本酒」にしました。
お酒の銘柄は地元の「つう」ですね。
グラスを置いて１００円入れると冷やの日本酒が出てきました。
温かいのがお好きな方は脇の電子レンジで勝手にやりなさいと言うことです。
やっぱり１００円ですとこんな量です。
ぐいっと一口です。
新しいもの大好きな静岡人体質ですからしばらくは大繁盛するかと思います。
さてその後はどうなるのか、見守っていきたいと思いますが、無理に１００円にする必要はないんじゃないのかなあ。
同じ「１００均」でも、ダイソーさんなんか２１０円とか５２５円という商品も置いてあったりもしますからね。
2009.12.03 Thursday
くうでん＠両替町
くうでん＠両替町
静岡市の繁華街に新しくできたラーメン専門店です。
ただし営業時間は夜間のみですから、主なお客さんは一杯飲んだ帰りのシメにという感じでしょうか。
本日はこのために夕食を抜いて臨んだんですが、ただいま九時半。
どうもたこ八さんで飲み過ぎたかな。
時歩さんの後は、いつものようにたこ八さんに寄って仕切直し。
久しぶりに常連さんが大集合して大賑わいでした。
それで予定よりも長く飲んでしまいました。
でもつまみはほとんど食べていないので大丈夫でしょう。
さて月曜日とあってあまり人通りはなく、通りを進んで行くとオレンジ色の看板に真新しい暖簾が飛び込んできました。
この暖簾はシンプルでいい感じですね。
達筆の色紙も飾ってあります。
お店の中に入りますと、何と先客はゼロです。
まだまだ宵の口ということでしょうか、何か寂しいですね。
カウンターに座ってメニューを見ます。
ラーメンがメインで、チャーシュー丼というのもありました。
その中からシンプルに「支那そば（６５０円）」をいただきます。
クーポンで「味玉（１００円）」をサービスで付けてもらいました。
お店は中年のご主人がひとりで切り盛りしている様子です。
のんびりとテレビを見ながら出来上がりを待ちますが、当然の如くすぐにラーメンが出来上がりました。
「おまちどうさまです」
これはなかなか良いルックスですね。
丼に高級感があります。
具にはチャーシュー１枚、メンマ、ナルト、ノリそしてサービスの味玉です。
麺は細麺のストレートで、これは私の好みですね。
スープはあっさりとしたしょうゆ味で、まさに支那そばという感じです。
うん、スープと麺のコンビネーションが良いですね。
適度なボリュームがあってちょうどお腹の具合にあっています。
味玉は中が冷たかったですが、とろっとした黄身が良い味付けでビックリしました。
正直言って玉子はあまり好きではないんですが、これは注文してよかったと思いました。
深夜まで営業しているとのことなので、入りやすく使い勝手の良いお店になりそうです。
「どうもごちそうさま」
紅白の暖簾を後に、おとなしく帰路につきます。
2009.12.02 Wednesday
時歩＠絶品です
時歩＠絶品です
さて、今日は久しぶりに時歩（じっぽ）に行って来ました。
もちろんお目当ては「煮込み」です。
お店に到着して中を覗いてみると、何と店員のお嬢さんと目が合ってしまいました。
慌てて中に入ります。
「いらっしゃいませ」
８人ほどが座れるカウンターには男女併せて４人のグループが歓談されています。
ご夫婦らしき６０ぐらいの方に、ネクタイを締めた同年代の男性が二人です。
常連さんなのか、後で帰る時にはお土産にキャベツを包んでもらっていました。
そのカウンターの端席に座ります。
「まずはお飲物をお伺いします」
「ホッピー（４８０円）をお願いします」
急に聞かれてしまったので思わずこう告げましたが、しまった今日は「○得セット」を試してみるつもりだったんだ。
これはドリンク一つに、つまみが二品、お通しのキャベツが付いて１５００円というものです。
それなら「もつ煮込み鍋」に「ミニ牛レバー刺し」が食べられました。
平日の７時までというこのサービス、残念ながら次回以後に持ち越しです。
すぐに出てきたホッピーで乾杯です。
本日最初の一杯は心地よく喉に消えてゆきます。
つまみはもちろん「煮込み鍋・小（４８０円）」です。
続いてすぐに出てくるお通し（４００円？）のキャベツです。
これに特製のニンニク味噌を付けていただきますが、なかなか美味しいです。
ただこのキャベツが意外とお腹にたまるんですね。
するともう一品のつまみを楽しみたいところで、食べられなくなってしまう。
だから色々と食べたい時はこのキャベツは手を付けないことになりますから勿体ないです。
メインの「煮込み鍋」がこれまたボリューム満点と来ていますから、今日はこれだけかな。
しかし、このキャベツも悔しいけれど美味しいんですね。
今日は理由があって夕食前なので余計に美味しく感じられます。
なんやかんやで半分以上食べてしまいました。
さて、注文を受けてご主人が煮込みを温めはじめます。
ここの煮込みは、注文を受けてからじっくりと温めてゆくんですが、それがみものです。
慎重に塩梅を見ながら調理してゆくご主人の表情をちらちらと見ながら
（あ、こうして俺の煮込みが誕生していくわけか）
と期待感がふくらんでゆきます。
ご主人のいかにも料理人らしい慎重な手さばきが、これまた絵になるんですね。
待つこと１０分、煮込みが出てきました。
いつもながら美しいその姿です。
ここの煮込みは、豚のシロのみで、絹ごし豆腐が入っています。
その味付けが味噌味で、まさに煮込みの王道を一直線で突っ走っている感じです。
上に散らした葱もまたいいアクセントで、食欲をそそります。
さっそく七味を振りかけていただきましょう。
ああ、さすがに旨い。
食べるたびに感じますが、ここの煮込みは静岡ではナンバーワンです。
願うならばこの煮込みでお酒を飲める幸せが永久に続いて欲しいものです。
煮込みの汁もたっぷりと入っていて、これも嬉しいんですね。
ホッピーのナカ（２００円）をお代わりします。
あっという間に半分ほど食べてしまいました。
実はお酒をお代わりして、レバ刺しかガツ刺しをやろうかとも考えていましたが、これは無理のようです。
結局お汁まで完食でした。
ああ美味しかった。
４０分ほどの滞在でお勘定をしてもらいます。
「１５６０円です」
やっぱり「○得セット」にしてお酒を追加すれば良かったなあとみみっちいことを考えながら、煮込みに満足してお店を後にします。
2009.12.01 Tuesday
１００均飲み屋
１００均飲み屋
今日の静岡新聞朝刊です。
いつものようにページをめくっていますと、こんな記事が目に止まりました。
「飲み屋版 ”１００均”」
いやあ、ついに静岡にもできましたね。
東京では見かけたことがありますが、まさか静岡に進出するとは思いませんでした。
私自身もまだ未経験のお店です。
場所は静岡市の中心部御幸町といいますから、これはもう行くしかないです。
さてさてどんな具合になるのか、楽しみですね。
