2010.10.30 Saturday
ライフタイム@浮月楼
ライフタイム@浮月楼
今日は久しぶりのジャズライブに出かけてきました。
場所は静岡市葵区紺屋町、浮月楼さんの建物です。
たまには洒落た気分でジャズに浸るのもまた良いものですね。
お店の前に着きました。
酒飲みの方には、「多可能」さんの前、と言えばすぐに分かるかと思います。
ファーストステージは8時30分からですが、10分ほど早く着きました。
今日は、ゲストボーカルのマリテスさんを聞きに来ました。
ラウンジは洒落た造りで、落ち着きますね。
静岡の繁華街ど真ん中の一等地ですし、席もゆったりしているのに、ミュージックチャージは1000円、アルコールチャージも500円ですから嬉しいです。
さっそく中に入りましょうか。
室内はほの暗く、テーブルノウエのアルコールランプがほんのりとあたりを照らしています。
こんな雰囲気は恋人と二人だったら最高なんでしょうが、今日はあいにく中年男性二人組でした。
お客さんは男性客が多く、総じて年齢層は高めですね。
たぶん皆さん常連なんでしょうか、のんびりと演奏が始まるのを待っています。
私たちは、先に来ていた友人からのプレゼントでワインをいただきます。
おつまみはミックスナッツで、ピーナッツにジャイアントコーンでした。
ジャイアントコーンは固いんで苦手です。
この乾きもののつまみは、できればワンランクアップして、カシューナッツにピスタチオ、アーモンドを混ぜていただければ最高です。
(少しセコかったかな)
すぐに演奏が始まりました。
今日の出演は、久保田隆さんのトリオにアルトサックスの中嶋英乃さん、そして私のお目当てはゲストのボーカリスト、マリテスさんです。
透き通った爽やかなソプラノが耳に心地よいです。
会場はテーブル席で合わせて50人ぐらいでしょうか。
4分ほどの入りでして、ゆったりのんびり観賞できます。
この開放感もまた音楽を楽しむには優れた調味料となりますね。
つまみはチーズの盛り合わせです。
ルッコラは大好物ですし、チーズもワインに合います。
興奮のうちに第一ステージが終わります。
ドリンクは、「ウォッカトニック」をいただきました。
メニューにはありませんでしたが、お頼みしたら受けて下さいました。
バーのラウンジ感覚で、居酒屋さん専門の私としては少し場違いな感じもしますが、今日はネクタイも締めてきてるし、まあかしこまることはありません。
休憩を終えて第2ステージが始まります。
お酒のお代わりは、ボウモアをハイボールでいただきました。
もっとグビグビ行きたいところですが、場所柄をわきまえるだけの理性は残っています。
このステージもまた素晴らしかったです。
じっくり2時間半楽しんでライブは終了です。
昔は、と言ってもかなり昔ですが、時々ライブを見たものですが、最近は全くありません。
こういう雰囲気もまた良いものですねえ。
これを機会にしばらく通おうかな。
美しい歌声をありがとうございました。
2010.10.29 Friday
権坐@両替町
権坐@両替町
呉服町にオープンした「麺匠・権坐」さんですが、ようやく訪問することができました。
私はつけ麺は苦手なので延び延びになっていましたが、今回は普通のラーメンをいただきました。
今回は珍しくディナーでの訪問です。
お店に着いたのは午後8時少し過ぎですが、さてどうでしょうか。
まずは入り口すぐ右手にある自動券売機で食券を買います。
迷いましたがお店一番のお勧めと書いてある「黒らーめん(750円)」を選びました。
こちらはつけ麺が主体ですが、ノーマルなタイプのラーメンもありますから安心です。
お店の造りはカウンターのみで、その裏側には満員の時に待つ長い座席があります。
ただ今のところはお客さんは無く、ちょうど閑散期になった所なんでしょうね。
席は選びたい放題なので、ドンと真ん真ん中に座って店員さんに食券を渡します。
まずはスープを鍋で温めていて、下準備です。
目算が付いてから、麺を鍋に投入します。
きちんとタイマーで1分セットして茹で上げますが、細麺らしく短い時間で茹だりますね。
「おまちどうさまです」
真ん前から丼を渡されましたので、両手でそれを受け取ります。
毎回思うんですが、忙しい時には仕方がないけれど、余裕がある時には下に置いていただきたいものです。
うっかり手でも滑らせたらと思うと、緊張しますしサービスとしてはどうなのかと思いました。
これがスタイルだと言われればその通りですが、お客さんに料理を手渡しする飲食店はそれほど多くないはずです。
ステンレスのお盆に乗ったラーメンはなかなか良いルックスです。
具には柔らかなチャーシューが一枚にメンマとノリです。
あしらいに水菜が乗っているのがいい具合ですね。
スープが一番の特徴で、とんこつに魚介のダシを合わせたものですが、かなりの粘度があって濃厚です。
麺はかなり良いです。
細麺のストレートで、腰もぴったりですし、小麦の味わいがしっかりとする自家製麺ですね。
途中からコショーを入れて食べ進みますが、私にはコッテリしすぎでした。
最近流行の濃厚系ですが、何でも濃くすればいいとは思いません。
このスープはどうも詰め込みすぎの感があります。
ライスでも合わせて食べればほどよいですが、このままでは途中で飽きが来てしまいます。
このあたりは難しい加減でしょうね。
チャーシューは見事に柔らかく味わいもしっくりしたものですし、メンマも柔らかくコリコリに仕上げられていて文句が付けられません。
つけ麺がメインですと、それに合わせて濃厚なスープになるのか、面白いですね。
2010.10.28 Thursday
みやひろ@浜松
みやひろ@浜松
今日は浜松でのラーメン探訪です。
その前に少し時間があるので、駅周辺をぶらぶらします。
「ちょこっと浜松家」
こんなお店を見つけました。
これは帰りに一杯引っかけるには良さそうなお店です。さっそくメモしておきましょう。
駅の近くの大通りでは、夕暮れ時とあってか、ヒヨドリの大群が一斉に飛び回っています。
大きな固まりとなって空中を飛び回る様はまさに幻想的で、思わず見とれてしまいました。
それにしても凄い数で、鳴き声もかなりの大きさです。
これからいったいどこへ飛んで行くんでしょうか。
しばらく見ていましたが収まる気配もないので、今日のお店を探します。
ところが地図がいいかげんでした。
後で確認すると全く違う方向をさまよっていたわけで、これでは見つかるわけがありません。
そうこうしているうちに時間もなくなってきてしまい、今日は予定変更です。
そして決めたのがこのお店、「みやひろ」さんです。
じつはこのお店は営業時間が長いので、いつでも入れますからキープとしておきたいところでしたが、何回行っても良いですからかまいません。
「いらっしゃいませ」
中に入りますと広いお店ですがお客さんはなしで、のんびりとしていました。
「ワンタンメン(540円)お願いします」
注文を告げますが、(安すぎないか?)と思った方いらっしゃいますか。
実はこれには秘密があるんです。
これがメニューです。
一番安い「中華そば」が450円ですから、この繁華街で頑張っているなあと思いますが、それにしてもワンタンメンの540円は安いと思われるでしょう。
それには理由があって、じつはこのワンタンは「肉なし」なんです。
何とワンタンの皮だけです。
伝説ではたまに肉入りの、「大当たり」が入っていることもあるそうですが、定かではありません。
「ワンタンメンです」
すぐに丼が出てきました。
具にはチャーシューが二枚にシナチクとノリ、そして何枚ものワンタンです。
これは美味しそうです。
麺は細麺で少しウェーブが掛かっています。
ほどよい腰で、食べやすい麺ですね。
スープはあっさり系の醤油味。
これも昔懐かしい中華そばという表現がぴったりです。
食べ進めてみると、看板のワンタンが良いんですね。
チュルチュルとした食感が新鮮で、思わず楽しくなります。
もちろん私はワンタン大好きですから、これにはたまりません。
敢えて言いますと、肉なんかいらない、ワンタンは皮さえあればいいんです。
このお店は実に20年ぶり以上になる久々の来店でしたが、相変わらずの良い味出しています。
やはり長く続くお店というのは、きらりと光るものがありますね。
ボリュームも適度で、私には大満足でした。
やはり迷った時はここが一番ですね。
どうもごちそうさま。
2010.10.27 Wednesday
のんき@堀切菖蒲園
のんき@堀切菖蒲園
さていよいよ本日の最後になる居酒屋さんです。
時間は開店の5時ジャスト、お店にはのれんが出て明かりが灯っています。
頃は良し、さっそく中に入りましょう。
「いらっしゃいませ」
元気の良い声で若い男性の店員さんが迎えてくれます。
このお店は入り口が二つあって、私は向かって右側から入りました。
中で合流しているんだと思いましたが、面白いことにこのお店はまっぷたつに分かれているんですね。
お店の中央部は調理場になっていて、それを左右両側からはさむ形でカウンター席があります。
左手のカウンター奥にはトイレがありますが、当然反対側からはそこに行けず、いったんお店の外に出なくてはいけなくなります。
開店直後というのに、先客で小学生ぐらいのお子さんを二人連れた家族が左の奥にいらっしゃいました。
家族でモツ焼きというのもなかなか良いもんです。
私は右手カウンターのいちばん奥に席を取ります。
「ご注文は?」
「ハイボール(290円)にタン刺し(360円)お願いします」
はなから決めていたものを告げます。
このお店の名物である「焼酎ハイボール」は常連さんには「ボール」と呼ばれているそうです。
すぐにその「ボール」がやって来ました。
この黄金色に輝く、「ボール」の勇姿をご覧下さい。
実に見事な風貌で品格さえ感じさせます。
まあそれは私が飲兵衛なせいでしょうが。
さっそく一口いただきますが、全く甘くはありません。
炭酸も利いていてスッキリとした飲み口は、いかにもモツ焼きに合いそうなハイボールです。
続いて出てきたのは、「タン刺し」です。
生の豚タンをスライスして、刻み葱と特製のタレが掛かっています。
思ったよりも小さめでしたが、このお値段ですから安いものです。
今どき豚のタンを生で出すお店はなかなかありませんから貴重な一皿です。
なお、このお店には箸筒は無く、皿ものを注文する時に店員さんが皿に付けてくれます。
タン刺しを一切れ口に放り込みますと、柔らかですがしっかりとしたタンの筋肉質が感じられ、噛むたびにその旨味が口中に広がってゆきます。
うん、これは大正解でした。
三人いる店員さんは皆さん若い男性で、黒いTシャツに黒いタオルの鉢巻き(いやバンダナですね)をしています。
肩には自分のネームの刺繍までしてあって、お一人は焼き場選任の様子でした。
お客さんがどんどんと入ってきて、席も半分ほど埋まってきました。
早めに注文しておこうと、ここで「シロタレ(360円)」をコールです。
ちょうど私の席のすぐ上にテレビが置いてあります。
私からは見えないことはないですが、かなり首を曲げないといけないので音だけ楽しむことにしましたが、そのぶんお店の様子が観察できますね。
何か座りが悪いのか、そのテレビがゆらゆらと揺れていたのが気になりましたが、何かと固有振動数が合っていて、共振しているのでしょうか。
その「シロタレ」がやって来ました。
このお店は焼き物は全て4本一組になっていて、360円均一です。
同じものが4本ですが、頼めば2本ずつという注文もできるそうです。
味付けは、定番のタレ、塩に加えてニンニク醤油もできるそうですが、私は全てタレにしました。
さて、このお店独特の焼き方という「シロタレ」をいただきましょう。
まずは一切れ串からいただきますが、これは明らかに見慣れた「シロ」とは違います。
表面はこんがりと焼かれていますが、本体はとても柔らかです。
これほど柔らかに焼かれたシロは初めていただきました。
甘口のタレと絡んで、これは美味しいですね。
あまりの美味しさに息もつかず2本ストレートでいただいてしまいました。
15分で飲み干して、2杯目の「ボール」です。
モツ焼きにはこのスッキリとした辛口の酎ハイがぴったりですね。
隣にやってきた五十がらみの男性は常連客らしく、少ない口数で的確に注文を通しています。
この、居酒屋さんで注文を通すタイミングというのは難しいもので、これがすぱっとできればもう常連です。
店員さんと目があった瞬間にさっと切り出すタイミングの良さに思わずほれぼれとします。
簡単なようですが初見のお店ではなかなか難しいんですね。
さて、三皿めは悩みましたが、珍しいものなので「ハツモト(360円)」をタレでいただくことにしました。
煮込みなどにはよく使われていますが、焼き物で出すのは珍しいと思います。
この「ハツモト」はいわゆる大動脈です。
こちらも4本並んで出てきました。
コリコリとした歯触りで、ナンコツほど固くはありません。
これもクセになる味わいです。
本来ならまた「レバ刺し」を食べたいところですが、串にボリュームがあってもうお腹一杯です。
時間を掛ければ大丈夫ですが、帰り道が長いですからこのあたりでシメにしましょうか。
最後にこれも久しぶりになる、「バイスサワー」をいただきました。
バイスはシソのエキスで、ほんのりと酸っぱいサワー割りです。
こちらは爽やかで、モツの脂が中和される感じですね。
こちらをグイッと空けてお勘定です。
「2010円になります」
何という偶然。
今日はラッキーですね。
まあべつに何の得にもなりませんが、気分はリッチです。
お店を出て「堀切菖蒲園」の駅まで行きます。
帰りの電車を待っていますと、先ほどの親子連れがちょうど向かいのホームのベンチに座っていました。
このファミリーもわざわざ電車で食べに来たんですね。
軽く会釈をして電車に乗ります。
2010.10.26 Tuesday
茶釜@堀切
茶釜@堀切
さて、無事に京成の「堀切菖蒲園」までたどり着きましたが、「のんき」さんの開店時間まではまだ30分ほどあります。
そこで時間つぶしにあたりを散策しますが、すでに1時間以上も歩いていますから足が疲れました。
近くに喫茶店でもあれば良いんですが。
すると都合の良いことにのれんが掛かっているお店を発見しました。
だいぶ年季が入っている看板ですが、面白そうです。
お店の名前は、「茶釜」
うん、「釜つながり」で引かれるものがあります。
これも何かの縁、少し覗いてみましょうか。
前に出されているメニューを見ると、お値段もかなり安めですから安心ですね。
「こんにちは」
お店に先客はおらず、右手に調理場とそれに面したカウンターが並んでいます。
中では中年のご主人が一人で仕込みの最中でした。
「いらっしゃいませ」
おしぼりを出してくれますので、注文を告げます。
「チューハイ(220円)とイカ刺し(250円)お願いします」
まずは無難なところで始めてみました。
ところでお店の中を見ますとごく普通の居酒屋さんです。
一面に短冊に書かれたメニューが張られていますが、その値段を見てびっくり。
「チューハイ300円」「イカ刺し350円」
あれ、おかしいな、さっき見た値段と違います。
これはどういうわけなんでしょうか。
すぐにチューハイが出てきました。
ごく普通のプレーンなチューハイです。
あまり炭酸の感じがしませんが、まあ問題はありません。
許された時間は25分あまりですから、この一杯で繋がなくてはなりませんので、チビチビとやります。
イカ刺しが出てきました。
これはちゃんとした造りですし、ワサビは嬉しいことに本ワサビでした。
とても250円とは思えませんが、やはり350円なのかと思い直します。
本日初めての魚介もので、何となくほっとしました。
テレビを見ながらぼんやりと飲んでいますが、暇なのでご主人にあれこれ話をお聞きします。
このあたりは東西には線路が繋がっていて便利ですが、南北方向は不便なんですね。
「八広から歩いてきました」
と言うとびっくりした表情でした。
バスが便利だという話でしたが、よそ者には分かりづらいですから仕方ないですね。
他にお客さんも入って来ることはなく、そのまま5時になりました。
予定通りにここでお会計です。
「470円です」
やはり看板通りの安い方の金額でした。
どの時点で料金が変わるのか不思議ですが、まあ安くて良かったです。
準備万端、お店を出てすぐそばの「のんき」さんに向かいます。
2010.10.25 Monday
墨東放浪
墨東放浪
東向島の丸好酒場さんを出て、さあどうしたものかと思案投げ首です。
と言うのも次に目指す居酒屋さんは近くにあるんですが、午後5時の開店ですからまだまだ1時間半ほどの余裕があります。
というか時間が余りすぎています。
歩いて京成線で戻れば30分も掛からずに到着しますが、その間をどうするのかが問題です。
後から考えれば早いからといって問題はないわけですが、そこは酔っぱらいの胸算用で、早い話が考えが甘いです。
地図で見るとそれほど遠くはないんで、酔い覚ましも兼ねて歩いていこうと決めました。
冬場ならこうはいきませんが、今は暖かいですからのんびり行けばいいでしょう。
そう決めると、地図を片手に歩き出しました。
その道中記をあれこれと。
途中で見つけた中華やさんです。
不思議なことに、シャッターの前にのれんが掛けてあります。
これはやっぱり準備中でしょうね。
「来集軒」といえば、浅草にも名店がありますが、その系統でしょうか。
なかなかに雰囲気のあるお店でした。
さらに歩いて行きますと、聞き覚えのある居酒屋さんを見つけました。
「奥様公認酒場」というのがいいキャッチフレーズです。
この「和楽」さんは残念ながら準備中でした。
「営業時間 5時」と書いてありますから、残念ながら今日は入れませんね。
ここものれんが出ていますが、準備中でも暖簾は出しておくお店が多いのかな。
和楽さんを越えてまたしばらく歩いて行きます。
そこでこんな看板を発見しました。
何とこんなところで、「たこ八」さんを見つけるとは思いませんでした。
営業されていればぜひのぞいてみるところですが、お店は準備中で中をうかがうこともできませんでした。
これは気になりますね。
壁の張り紙も気になります。
「あなた好みのオリジナルカクテル創作します 298円」
「墨東をそぞろ歩きでなつかしき 琥珀のかおり嗚呼ハイボール」
なかなか詩人です。
地元の常連客で賑わうお店なんでしょうね。
さらにどんどん歩いて行きますと、大きな川にたどり着きました。
線路の向こうに放水路のような門が見えます。
人通りのない寂しい道をのんびりと歩きます。
荒川にたどり着きました。
広い河川敷には家族連れが楽しそうに遊んでいます。
腰を下ろして休憩したくなりましたが、まだ先は長いですからそのまま進みます。
ここまで来て意外に道が遠いことに気付きましたが、もう遅いですね。
東京の地図は実際よりも短く書かれています。
川を渡る橋にたどり着きました。
「堀切橋」
川幅はかなり長いです。
さすがは荒川で、安倍川では勝てませんね。
歩道を歩いていきますと、後ろからビュンビュンと自転車が追い越して行きます。
静岡と比べて東京の自転車はかなり乱暴です。
うっかりしているとぶつけられそうになりますから、道路の端を気を付けて歩くことになります。
川を上る船が見えました。
遠くに見えるタワーは、うわさのあれでしょうね。
それにしても道は長かったです。
何とか目的のお店にたどり着きましたが、この放浪時間は何と1時間です。
おかげで酔いが醒めるどころか、疲れがたまってきました。
こちらが目指すお店「のんき」さんです。
まだ開店までに30分ほどありますから、もう少し時間をつぶさなくては行けません。
さあどうしましょうか。
2010.10.23 Saturday
丸好酒場 後編
丸好酒場 後編
テレビではお馴染みの競馬中継が流れています。
馬券を買っている方もいらっしゃるようですが、このお店では熱くなる方はいませんし、皆さんのんびりと画面を見ています。
お客さんはほとんど全てが常連さんですが、意外にも中年ぐらいまでで、年輩の方はいらっしゃいませんでした。
テレビを見ながらオバチャンが
「地デジに変わったらもう見れ無くなっちゃうのかねえ」
とお客さんに聞いていますが、あまり詳しい方もいない様子で適当な返事しか返ってきません。
「お金が無い人はどうするんだい」
憤慨していますが、これは仕方がないと諦めムードです。
中には
「アンテナ変えれば見えるよ」
なんていいかげんなアドバイスをしている酔っぱらいさんもいました。
私はチューハイをお代わりです。
今日は次の居酒屋さんまでの時間が長いので、ゆっくり目にしなくてはいけませんから配分が大切ですね。
二杯目のチューハイも良い感じでした。
「ニラ玉一つ」
お客さんから声が掛かります。
これはおばちゃんの担当で、まずは出しっぱなしのフライパンにかなり多めの油を注ぎます。
そこに冷蔵庫から取り出した刻んだニラをひとつかみ投げ入れます。
鍋が熱くなる間に卵を二つ取り出して、小鉢に割り入れてかき混ぜます。
ニラの炒められるいい匂いが流れてきました。
そこにしつこいほど十分にかき混ぜた卵液を流し込みます。
ジュウッと音がするのを菜箸で形を整えます。
フライパンの端を持ってこれを空中でひっくり返します。
さすがは手慣れたもので、形良くひっくり返りました。
こういうのを見ていると飽きませんね。
おまけにもう一回ひっくり返して大きなニラ玉が出来上がりました。。
それをお皿に移して、その上に特製のニンニクダレをスプーンで掛けます。
仕上げに味の素を振りかけて完成です。
この特製ダレは煮込みにも使いますし、あれこれと調理に大活躍していました。
「ニラ玉」は250円ですからこれはお得だなあと思っていたら、お客さんから次々と注文が入っていました。
皆さん良く知っていらっしゃるんですね。
他のつまみでは、「ポテトサラダ(250円)」も人気でしたが、こちらもかなりのボリュームがあって美味しそうでした。
面白いものでは、「千枚焼き(450円)」というものもありました。
注文を受けるとオバチャンは金網を取り出してガスコンロに掛けます。
そこに茹で上がって細切りにされたセンマイを並べて焼き上げます。
これ、なかなか焼きにくいような気もしますが、確かに苦労している様子でした。
しばらく焼いたあとで、お皿に移し、こちらにも特製のタレと味の素です。
なお、そのままだと思われる「千枚刺し」もあって、こちらは350円でした。
二皿目のつまみにはもちろん、「牛煮込み(400円)」をいただきました。
面白いことにこの煮込みにも「特製タレ」をかけるんですが、味の方はあまり分かりませんでした。
この煮込みはかなりに脂ぎっています。
表面にはぎっしりと油が浮いていて、かなりコッテリしています。
これはチューハイに合いますね。
そんなわけで三杯目のチューハイです。
ここではこれしかないでしょう。
シメのご飯を頼んだお客さんがいましたが、オバチャンは
「今日は松茸ご飯しかないよ」
「うん、それでいい」
おお、松茸ご飯ですか、食べたいですがお腹に余裕はないし、残念だなあ。
目の前では「ナメコ汁(300円)を作っています。
小鍋をガスに掛けて、冷蔵庫から作り置きのみそ汁をお玉で入れます。
そこに缶詰のナメコを開けて丸々一缶入れました。
さらにはさいの目に切った豆腐を加えて温めます。
温まったところでお椀に移して出来上がり。
これいいなあ。
汁物が好きなのでつまみとして頼みたくなりましたが、何とか自粛です。
若い方がお二人入ってきて、ご飯が無いというのでうどん物を頼んでいました。
「ジャージャーうどん」に「牛煮込みうどん」です。
うどんは袋入りの市販品ですが、こちらをニラや人参などの野菜千切りと共に茹でます。
茹だったところで湯切りして丼に移します。
そこに例の特製ダレを使った調味料をかけていきます。
ジャージャーうどんは上に肉味噌の丸い固まりを乗せて出来上がり。
牛煮込みうどんはこれに煮込みそのものを乗せて完成です。
こちらは旨そうでした。
さて、そろそろ1時間半になりますので、こちらはお開きにしましょうか。
お勘定は1700円で、十分楽しめました。
最後にここにしかない場所を探検してみたいと思います。
実はここも名物なんですね。
お店を出て入り口すぐ横に向かいます。
するとこんな場所がありました。
そう、ここが「お便所」です。
そんな物撮してどうするんだという声もあるかと思いますが、まあしばらくご辛抱下さい。
このドアを開けますと、こんな具合になっています。
多少は不衛生ですがご勘弁を。
何とこんなに近くに便器があるんですね。
もちろん中に入る余地はありませんから、外で立ちションです。
これを見ないとこの居酒屋さんに来た価値はありません。
では、次に向かいましょう。
2010.10.22 Friday
丸好酒場@八広
丸好酒場@八広
東中野から新宿まで戻り、次の目的地は若者の街渋谷です。
ここではまずお土産を買います。
といっても大した物ではなく、東急東横店の地下にある「十勝大名」さんで「大名豆乳クリーム」を購入します。
甘い物は苦手な私ですが、このあたりまでは許容範囲です。
今日は渋谷での昼酒を考えていまして、すぐ近くにあるお店を探します。
このあたりは渋谷駅からすぐ近くなんですが、一歩裏道に入りますと人の通りもまばらです。
そこに目指すお店を発見しました。
ガラス窓越しに覗いてみると、昼間から大繁盛している様子です。
ではさっそく入ろうかと思ったその時です。
お店の中にいる若い男性同士が抱擁をしていて、何とキスまで交わしている。
思わず目が点になりました。
間の悪いことにちらっと目が合ってしまいました。
慌てて入り口を素通りします。
こうなるともうお店に入る気は毛頭しなくなりました。
これは参ったなあ。
そこで予定を変更ですが、過去の記憶からして急な変更で吉と出た試しはありません。
渋谷の駅に戻り、山手線で秋葉原まで進みます。
少し前にメモしておいた手がかりをもとに、「万世橋酒場」さんを目指します。
何でも立ち飲みをやっているんだそうですが、さてどうなのか。
秋葉原はいつも通りの賑やかさで、外人さんも多く見かけました。
お店も見て回りたいですが、とりあえず目的地へまっしぐらです。
さて、お店にたどり着きました。
大きなビル全部が同じ経営のレストラン街です。
しかしどうも立ち飲みをやっている様子がありません。
そしてよく見ますと、「立ち飲みコーナー」の営業は午後5時からだそうです。
もちろん早くからもお酒を飲めますが、それはレストラン形式での営業ですからつまりません。
ああ、またやってしまいました。
仕方なくまたしても空振りで秋葉原の駅まで戻ります。
もうこうなったら予定よりも大分早いですが、本日の第一目標に向かうしかありません。
長い時間になるけれど大丈夫かな。
山手線で上野に出て、京成線に乗り換えます。
後で考えると日暮里での乗り換えがベストでしたが、あいかわらず不手際が目立ちますね。
京成線は押上で乗り換えて、ようやく「八広」の駅まで来ました。
地図で見るとすぐそばなんですが、路線がないので大回りをすることになります。
そして駅からのんびりと歩いて、たどり着いたのが「丸好酒場」さんです。
こちらは以前訪問したことがありますが、何しろ雰囲気が良かったので今回も楽しみですね。
まずは引き戸を開けて中に入ります。
お店は正面が調理場で、それを囲むL字形のカウンターが12席ほどあるでしょうか。
すでに8分ほどは埋まっていて、ちょうど正面に三席の丸いすが空いているだけでした。
「こちらでいいですか」
お断りして腰掛けますと。
「お荷物は後ろにお掛け下さい」
背中の壁に荷物掛け用のフックがあって、それを教えてくれました。
お店はご主人であるオバチャンと、娘さんの二人でこなしていて、その娘さんがメインです。
すぐにおしぼりを出してくれますので
「チューハイとレバ刺しお願いします」
心に決めていたキーワードをきっぱりと告げます。
まずすうっと出されたのは、「特製チューハイ(300円)」です。
お店では大人気で、ほとんどの方がこちらか、梅入りチューハイでした。
特製と銘打つだけあって、こちらのお店ではユニークな作り方をしています。
見ての通りで氷は入りません。
注文を受けると、まずはグラスにレモンを一切れ入れます。
次に炭酸のサーバーに向かい、炭酸を先に注ぎます。
このお店では昔、自家製の炭酸水を作っていたといいますから、生半可なお店とは違うんですね。
もちろん今では普及型の炭酸サーバーです。
そしてすぐ横にある別のサーバーからそこにショーチューを加えて完成です。
ここまで全て目分量ですが、熟練の技ですから、ぴったりと同じ量だけチューハイが完成します。
まずは本日最初の一杯をいただきます。
うーんさっぱりしていて美味しいですね。
どうもショーチューだけにしては風味が違うと思いましたが、こちらのショーチューには何かが混ざっています。
それが分かったのは一時間ほどしたころで、サーバーにショーチューが少なくなり、それを追加する時のことです。
サーバー、といっても普通の冷水器と同じようなものですが、その上蓋を開けて上から一升びんに入ったショーチューをドボドボと注ぎます。
その時になにやら茶色い液体をコップに1杯ほど加えていました。
これがどうも「何かの素」と言われる物らしいです。
初めから混ぜてあるんですね。
チューハイにするとそれがさらに薄まりますから、色目はほとんど付きませんがかすかに味が感じられます。
ちょっとしたアクセントなんでしょうか。
そんな細かいところが面白いですね。
オバチャンが冷蔵庫から取り出したレバーを刻んで、そこに特製のタレをかけ刻み葱を散らします。
「はいレバ刺しです」
このお店はかなり古くからレバ刺しを出していたそうで、それは看板にも書いてあるようにこのお店の名物にもなっています。
ひと切れ口に含むと、レバーの甘さがじんわりと口の中に広がってきます。
やはりレバ刺しは最高ですね。
ところが何とレバ刺しは私の一皿でお終いでした。
あとから何人もの方が注文して断られていましたから、私は運が良かったです。
娘さんがお品書きの紙を裏返しにしてゆきます。
なるほどこれが売り切れの印なんですね。
次回に続く
2010.10.21 Thursday
高揚@東中野
高揚@東中野
さて、「鉄道の日記念切符」を使っての最後の東京ツアーです。
今回訪ねるラーメン店は東中野にあります。
そしてお店の名前は「高揚」といいます。
この「高揚」さんですが、かつては同じ中野区の新井に同名のお店がありました。
20年ほど昔に食べたことがありましたが、その時のお値段が千円。
普通のラーメン1杯で千円です。
ところがそのラーメンが美味しかった。
まあ高いんですから美味しくて当たり前ですが、その当時はこれが一番ではないかと思いました。
しかしその「高揚」さんもすでに閉店したと風のうわさに聞きました。
今日目指すお店は同じ名前ですから、そこで修行された方だと思います。
あの懐かしい感動する味にまた巡り会えるでしょうか。
例によって湘南新宿ラインは新宿で乗り換え、中央線で東中野まで行きます。
この時あわてていて、思わず発車寸前の東京方面行きに乗りかかったのは誰にも内緒です。
東中野の駅から徒歩でお店に向かいますが、10月も中旬だというのに暑いですねえ。
お店に着いた時は軽く汗ばんでいました。
さてどんなお店でしょうか。
今日は日曜ですが、入り口前にはラーメンとのセットメニューが張り出してありました。
ラーメンにセットが付いて千円でしたが、私はもちろんラーメンだけのつもりです。
「いらっしゃいませ」
お店にはいると中学生ぐらいの女の子が出迎えてくれました。
今日はお休みなので、お店の手伝いをしているんでしょう。
なかなか感心なお嬢さんです。
お冷やを出して、メニューを開けましたが、即座に「ラーメン(700円)をお願いします」と返します。
奥のご主人に注文を伝えに走ります。
テーブルの上にはうちわが置いてあります。
冷房を入れるほどでもない暑さで、各自が調整してくださいとのメッセージでしょうか。
お客さんは私だけでしたが、すぐにあとから二人連れが入ってきました。
調理場の雰囲気が普通の中華やさんと違うように見えましたが、どう違うのかといわれても適当な言葉が見あたりません。
何となく雰囲気が高級そうです。
そして、割合に早く出てきましたラーメンです。
こちらはお嬢さんではなく、ご主人が自ら運んできてくださいました。
お盆に乗って、大きめのレンゲが添えられています。
具には大きなチャーシューが一枚に、じっくりと煮込まれた飴色のメンマです。
まずはスープを一口いただいて、おもむろにコショーを振ります。
これは非常にあっさりとしたスープです。
味付けも薄口で、ダシもそんなに主張していないんですが、体に優しい感じがします。
昔の高揚さんはいろいろと漢方の素材を入れてスープを作っていたといいますが、こちらのお店もその手法を引き継いでいるようです。
今流行のコッテリ濃厚なスープとは対極をなす、清純この上ないスープですね。
そして麺ですが、看板にもあるようにこのお店の麺は手打ち麺です。
この手打ちにも色々とありますが、ここは「青竹打ち」ではないかと思います。
というのも、確認したわけではないからですが、新井の「高揚」さんがそれだったからです。
その麺がまた良い具合です。
腰が強く、四角に縮れた麺が口の中で暴れる感じですね。
そういえば「自家製麺」というお店は沢山ありますが、「手打ち麺」というのは珍しいんじゃないでしょうか。
あるお店では機械で打っているのに、「手打ち」と明言していたりしますが、ここは間違いなく手打ちですね。
麺には微妙に太い細いの差があって、これも面白いですが、やはり食べた時の食感が絶妙です。
薄めのスープなので麺の風味がよく分かるのではないかと思います。
硬めなので、普段よりも多く咀嚼しなければ行けませんがね。
誘われるようについいつもよりも多くスープを飲んでしまいました。
これはまた不思議なラーメンで、なんとなく癒される感じがします。
「ごちそうさまでした」
お嬢さんに千円札を差し出すと、あれお釣りがない。
本日初めてのお客さんだったのでまだ準備ができていなかったようです。
お釣り用の硬貨の入った袋を無事見つけて300円を返してくれました。
久しぶりに食べた優しい味のラーメンに心が洗われるようでした。
さて、次に行きますか。
2010.10.20 Wednesday
両河内@清水
両河内@清水
清水の三軒目は、これもすぐ近くにある居酒屋「両河内」さんに行きました。
回りの建物が寂しいのでいやでも目に付きます。
でも通路というか、道路に宣伝をこんなに持ち出して良いのかな。
何しろ大型の黒板まで飾ってあります。
そこにはいろいろと本日のおすすめが書いてありますね。
ではさっそく中に入りましょうか。
お通しが出てきました。
さて飲み物を選びますが、珍しく「磯自慢」があったのでそれを頼みました。
「この磯自慢をぬる燗でお願いします」
「あ、これは冷酒です」
店員の若いお兄ちゃんが、物知らずな年寄りに意見をくれます。
「うん、燗酒が好みなんでね」
どうやら無視されたようで、冷えた磯自慢が出てきました。
しかも常温でなくキンキンに冷えています。
これは好みの問題でもありますが、どうしていい酒をわざわざ冷やして飲ませるのか分かりません。
「そのほうが美味しく飲めるからです」
そう言う意見もあるかと思いますが、日本酒の飲み方は常温、冷やし、燗付けとあって、どれを選ぶのかは飲み手次第です。
大人ですから、黙って喉に流し込みますが、居酒屋さんの資質が問われます。
冷やの磯自慢はいつも通りの美味しさでしたが、このお酒はぬる燗で香りが立つことを忘れてはいけません。
腹が立ったので、お値段の張るつまみを頼んでしまいました。
「トロの炙り」です。
どうもお店の思うつぼに入っている感じです。
脂の乗ったトロはじんわりと溶けてゆき、これは贅沢だなあ。
まあ、この時点でかなりアルコールが回っていますから、味覚なんて吹っ飛んでいるんでしょうが、気ばかりは大きいです。
これは鮪の剥き身だったと思いますが、このお店はお魚関係に力を入れているようでした。
そして鳥つくね団子ですね。
ナンコツも入って、コリコリとした食感です。
海鮮サラダでしょうか。
三軒目だというのに、注文しすぎですね。
おかげでお勘定も一番多くなったし、つまみは残すしで、これは悪い見本になりました。
結論
やはり清水の居酒屋さんは「金の字」さんですね。
2010.10.19 Tuesday
銀座ホルモン@清水
銀座ホルモン@清水
「金の字本店」さんを出て、次のお店を目指します。
清水の商店街、メインストリートをぶらぶらと歩いて行きますが、相変わらずのシャッター通りで寂しいことこのうえないです。
中心部の活性化が叫ばれてから久しいですが、なかなか人は集まらないんでしょうね。
平日ということを割り引いても侘びしいアーケード街でした。
その中から灯りのついているお店を物色しますと、「銀座ホルモン」という灯りが見えました。
清水なのに銀座、まあ細かいことは抜きにしてお店に入りましょうか。
お店はカウンターだけのこじんまりとした造りです。
外観は必要以上に「昭和」を全面に出しています。
私なんか純粋の昭和世代ですから、良いものですが、懲りすぎると返って胡散臭くなりますから難しいですね。
それにしても最近はこんな風貌のいわゆる「昭和レトロ」がブームなんでしょうかね。
席に座って、まずはチューハイで乾杯。
新しいお店のようで他にお客さんはいなく、のんびりとしています。
入って気が付きましたが、どうも焼肉がメインのようでして、カウンターには一人用の卓上コンロがたくさん出ていました。
さすがに今日は焼肉気分ではないので、他のつまみを見つくろいます。
それがどういうわけか、「モツカレー煮」ですから酔っぱらいの選択という物は馬鹿馬鹿しいです。
最高のモツカレー煮を食べてきたばかりだというのに、ここでも同じ物とは意味が分かりません。
こちらはまあ普通の味でした。
こちらは珍しいので誰かが注文しました、「焼き味噌」のような感じです。
チビチビつまみながら飲むには良いものですね。
そしてメニューにあるとつい頼んでしまう一品が「豚足」です。
確か450円だと思いましたが、出てきて無言。
豚足って高級品になってしまったわけで、それは仕方がないんですが、かなり固かったです。
たぶん高級な豚さんだったと思いますが、二口ほど囓り取るのがやっとでした。
モロキュウが美味しかったので奪い合いになりましたが、体が野菜を要求しているのかな。
まあこんなこともありますから、次に行きましょうか。
2010.10.18 Monday
金の字本店2@清水
金の字@清水
このブログでは静岡や東京の居酒屋さんを紹介することが多いんですが、もちろん旧清水市も静岡市内です。
たまにはこちらにも行かなくてはと、今回お久しぶりとなる清水訪問居酒屋道中です。
さてどんなお店が飛び出しますやら。
静岡駅から東海道線に乗って清水まで行きます。
片道230円は静鉄よりも安いんですね。
改装されて綺麗になった清水駅ですが、下車するのはちょうど一年ぶりになります。
確か去年は港まつりで来たんでしたが、今日は反対側の表口に降ります。
駅から歩いて30秒、すぐにたどり着いたのはお馴染みの老舗居酒屋「金の字本店」さんです。
ただいまの時間は午後6時50分ほど、お店は混み合っているのかと思いましたが、幸運にも空いていました。
さっそくカウンターに席を取って暖かいおしぼりをいただきます。
この白木のカウンターがまた良いんですね。
お手入れが大変だと思いますが、綺麗に磨き上げられていて、清潔感溢れるカウンターです。
さて、生ビールで乾杯です。
ここはビールと言えばサッポロです。
仕事終わりの一杯は喉に染み通る美味しさです。
さて、ここに来たらもちろんこれを頼まなくては行けません。
それはお馴染みの「モツのカレー煮」ですね。
今日はまだ残っているようで安心しましたが、大量のテイクアウトがあったりすると早い時間で売り切れになってしまう時もありますから、大人気の看板商品です。
今では全国的に有名になりましたが、元々はこのお店が元祖で、美味しいのも当たり前です。
商品化されているのにはいろいろな類似品がありますが、私は食べる気がしませんね。
お姉さんのお話では毎日200本を仕込むんだそうです。
注文を受けて大鍋からモツ串を一本ずつ引き上げてくれます。
カレーのルーもたっぷり入れてくれて、「モツのカレー煮」登場です。
手が汚れるのはおしぼりで拭いますが、はじめに全部外してしまうお客さんもいます。
久しぶりにいただきましたが、さすがは元祖の味でピリッと辛いカレー味が柔らかく煮込まれたモツにぴったりと合っています。
あっという間にお皿は空になりましたが、残ったルーがもったいないです。
傍らにフランスパンでもあったら、それで拭って根こそぎいきたくなりますね。
次は焼き物で、レバーにシロをタレでいただきました。
「新鮮なものは塩で素材の味を楽しむ」という意見もありますが、私はタレの味が好きなので、焼き鳥はほとんどタレです。
このレバーもさすがに美味しかったですね。
焼き物が安定しているお店は間違いありませんね。
こちらは普通の焼き鳥です。
こちらも適度の歯応えが良いです。
柔らかいばかりが美味しいんではないですから、昨今のヤワラカ文化に警鐘を鳴らしていただきたいと思ってしまいます。
すぐにジョッキが空になって、もちろんお酒にシフトします。
「ぬる燗でお願いします」
面倒くさがらずに気持ちよく対応してくれます。
細かいことですが、こんなところにも老舗の心地よさが感じられます。
もちろん出てきたお酒はこんな湯飲みです。
金色で大きく「字」の一文字。
そして裏には濃紺の筆で力強く「清水港」です。
これを飲むだけでも、ここに来た価値があると言うものですね。
五臓六腑に染み渡る日本酒の旨さです。
お客さんは当然ながら常連さんが多いようで、皆さん静かに飲んでいらっしゃる一人客がほとんどです。
ピン客の多い居酒屋は間違いないですね。
口休めに、「お新香(150円)」を一皿です。
ダブルで頼むと大根も付いてきますが、シングルではキュウリですね。
これがまた爽やかで漬かり具合もほどよくて、まあ最高ですね。
次は「ナンコツ」ですが、こちらは串と皿の二種類があります。
何度かおじゃましていますが、未だに「串」をいただいたことがありません。
いつ注文しても、「品切れです」のひと言ですから、私には「幻の串ナンコツ」ということになりますね。
こちらは塩焼きで出てきましたが、歯応えが心地よく、顎が鍛えられる気がします。
お酒をもう一杯お代わりして、次に頼んだのは「ロース焼き」です。
これがまた美味しいんですね。
見るからにボリュームがあって、旨そうですが、実際に食べてみると期待通りの味でした。
柔らかく焼かれた豚ロースに甘口のタレがぴったりと合います。
これは箸が止まらない感じですね。
特筆すべきは脇に添えられた、「ネギ」です。
この辛味がいいアクセントになっていて、豚肉の味を引き立てています。
不思議に思ったのでどんな種類のネギですかとおねんさんにきいたところ、普通のネギですよというご返事でした。
うーん、それにしても不思議です。
こんなに旨いネギをいただいたのは久しぶりだと思います。
ネギを褒めるのも筋違いですが、清水のネギは偉い。
すっかり満足してお店を後にしました。
お店の前には自転車が一台。
仕入れ用なのか、配達用なのかは分かりませんが、昔風のおもむきがある自転車でした。
どうもごちそうさま。
2010.10.16 Saturday
民民@紺屋町
民民@両替町
両替町通りに新しくできた、深夜営業専門のお店です。
営業時間は午後6時から明け方の5時半までという、深夜族の御用達ですね。
最近はあまり食べなくなった、「シメのラーメン」をここでいただくことにしましょうか。
お店の看板はなかなかユニークで、よく目立ちます。
さっそく中に入りましょうか。
ずらりとテーブルが並ぶ広いお店ですが、先客は一組だけでがらんとしていました。
このお店が賑わうのは、深夜からなんでしょうか。
メニューを見ますが、かなり高めの値段設定になっています。
おつまみメニューは500円ぐらいからで、みな外税というのが分かりにくいです。
おつまみ、サンドイッチ、サラダ、デザート、ラーメン類、つけめん、名物だという浜松餃子、トンカツをはじめとする一品もの、カツ丼などの丼、炒飯、さらにはそばうどんもあります。
中には「浜松餃子コロッケ8個787円」なんていうのもありました。
まさに玉石混淆のバラエティです。
その中から私は、「醤油ラーメン(787円)」を注文しました。
なお、「豚骨ラーメン」は892円、一番人気だという「白とんこつネギチャーシューメン」は1417円でした。
なかなかに強気な経営方針ですね。
皆さんお酒はもう結構だということで、好みのラーメンを選んでいます。
しばらくして順番にラーメンが出てきました。
こちらは友人の「とんこつラーメン」そしてセットの「浜松餃子」です。
一ついただきましたが、まあ普通の餃子でした。
私の選んだ醤油ラーメンです。
具にはチャーシューが一枚にメンマとノリです。
スープは意外にこくがあり美味しかったですね。
メンは細麺のストレートで、これも私の好みです。
白髪ネギもなかなか良いアクセントになっています。
一口いただくと、これは予想よりも美味しいです。
たかが深夜専門のラーメンだろうと高をくくっていましたが、どうしてどうしてこれはいけますね。
麺の腰もしっかりしていてスルスルと完食です。
深夜に困った時はここがお勧めです。
何と言っても、朝の5時半までですからまず振られることはないでしょうしね。
バイトの店員さんは若い男性で、まだ不慣れな様子でした。
その彼がこの後で大活躍するとは、予想もしていませんでした。
スープまで飲み干すことはさすがにできなかったので、丼にはスープが残っています。
弁解になりますが、この丼は底が狭いので座りが悪いんですね。
ちょっと油断していた隙に手が滑って、見事にぶちまけてしまいました。
慌てているとくだんのバイトくんが駆け付けてきて、すぐ濡おしぼりで拭き清めてくれました。
ホントにごめんなさいね。
と言うわけで久しぶりのシメのラーメンを堪能しましたから、本日はこれでお終いです。
どうもごちそうさまでした。
2010.10.15 Friday
たこ八@今日は二次会
たこ八@今日は二次会
「焼酎飲み放題」の「ちょり」さんを出て、タクシーで向かった先は「たこ八」さんです。
今日は祝日の月曜日ですが、はたして席は空いているでしょうか。
タクシーは昭和通りを駅方面から進んでいくので、どう曲がるのかと思っていたら、何と直前をUターンして到着でした。
これは凄いタクシーだなあ。
お店に着きますと、大丈夫ガラ空きでした。
普通の平日だったらまず満員の時間帯ですが、祝祭日はねらい目ですね。
安心してゆったりと座ります。
オカアサンに聞きますと、お休みの日は大体こんなもんだということでした。
やはりお客さんはサラリーマンさんが多いんでしょうね。
とりあえず瓶ビールで乾杯します。
今日はたこ八が初めてという方が多いので、あれこれとレクチャーします。
慣れてしまえばどうってことはないのですが、最初は皆さんとまどいます。
何しろここはメニューがありませんから、注文にもいろいろと悩むんですね。
今日はオカアサンも暇そうなので、いろいろと教えていただきます。
まずはここに来たらこれをいただかなければならないという、「牛スジのおでん」ですね。
じっくりと煮込まれた牛スジは、ほろほろと崩れてゆきます。
次は、季節もので「カキの串焼き」をお勧めしました。
これ、私は食べないんですが、食べた方は皆さん喜ばれます。
炭火で焼いたカキはさぞかし美味しかったことでしょう。
人数が多い時には定番の「鰯天ぷら」です。
揚げ物が苦手な私ですが、これは大好物です。
こちらもたこ八さんでは外せない名物メニューですね。
私はあっさりと、「イカの串焼き」です。
こちらもよくいただくんですが、ゲソも美味しいですね。
皆さんはおでんやフライものをあれこれ品定めしているようです。
ビールが空いて、つぎはというと結局焼酎に戻ります。
さっきまであれほど飲んでいましたが、場所が変わればノープロブレムです。
そこでたこ八流の「緑茶割り」の作り方を指導します。
まずはグラスに氷を入れてもらいます。
そこにパック入りの焼酎「むぎコーン」を三分の一ほど入れ、たこ八特製の「粉末緑茶」をサジに1杯入れて良くかき回します。
かき回すには割り箸で大丈夫です。
ほぼ溶けてきたら、冷水を注いで出来上がりです。
この「緑茶割り」は最近では「静岡割り」とも言われていますが、実はここ「たこ八」さんで最初に流行した飲み方なんです。
もう十年ほど前だと思いますが、常連さんの一人がはじめたというのがきっかけで、ついにはお店で緑茶の粉末を用意するほどの大流行にまでなりました。
今では、お客さんの半分ぐらいがこの飲み方をしています。
言ってみればここは、「元祖静岡割りの店」と称して良いかもしれません。
そう言う私は「ウーロン割り」専門なんですけどね。
皆さん珍しそうに緑茶割りをいただいていました。
あっさり系のつまみとして、「お新香」です。
キュウリと大根は定番ですね。
一時は私たちだけになってしまいましたが、また別のお客さんが入ってきてお店も賑やかになりました。
皆さんお店の雰囲気を楽しんでいらっしゃいます。
そんなこんなで小一時間ほどたこ八さんにおじゃましてしまいましたが、さあそろそろ時間ですか。
おまけです。
こちらは、「ワカメ素麺」だそうです。
オカアサンがお店で見つけて珍しいので買ってきたとか。
もちろんサービスでして、私は初めていただきました。
つまみとしては微妙なところでした。
こちらはよくいただく一串です。
炭火で炙ったシイタケは、少しお醤油を掛けると美味しくなります。
まだまだ暑いですが、秋の味覚ですね。
2010.10.14 Thursday
ちょり@有東
ちょり@有東
行って来ました、「焼酎無料」のお店です。
結論から先に言いますと、大正解でした。
駅から少し遠いのが難点ですが、また行きたくなるお店ですね。
今日はこのブログでは初めてのオフ会です。
集合時間に静岡駅で待ち合わせ、お迎えの来るまで出発します。
意外に道が混んでいましたが、予定の時間にお店に到着しました。
お店の看板にはしっかりと「何杯飲んでも焼酎無料」と嬉しい文字が踊っています。
お店の営業は午後三時からだそうで、定休日は木曜日でした。
これは明るいうちから飲めますね。
さっそく中に入ります。
お店は二階まであるようですが、今は一階だけで先客が三名ほどいらっしゃいました。
正面が調理場でそれを囲むカウンターがL字形に8席ほどです。
左手がテーブル席の小上がりになっていて、こちらが私たちの席になりました。
靴を脱いで上がります。
さて、この焼酎無料にはいろいろとルールがあります。
1 まわし飲みの禁止。
これはエントリーしていない方に飲ませてはいけないということで当然です。
2 グラスが空になったらカウンターに。
カウンター席なら良いですが、私たちは少し離れているので、靴の脱ぎ履きが面倒でした。
サンダルを置いて欲しかったですね。
でも、まあ大したことではありませんから大丈夫です。
3 指定したメニューを2品頼むこと。
つまみは安いもので380円ほどですから、それほど気になりませんでした。
ただ、グループで行った時は始めに全て決まってしまうので、時間がかかりますね。
何回か行けば様子が分かるので、スムーズに注文できると思います。
もちろんまるっきりタダではお店も商売になりませんから当然です。
さて、各自一枚ずつのエントリーシートをもらって、好きなつまみを見つくろいます。
こういうふうに迷うのもまた楽しいものです。
とりあえず最初の一杯は生ビールに決めて、全員揃って乾杯をします。
プレミアムモルツは美味しいですねえ。
お通しのキャベツです。
ニンニクのタレがかかっていて、これが意外に旨かったですね。
こういう簡単にできて美味しいアテは貴重です。
もう少し量が欲しくなります。
まずはお早いところで「ポテトフライ」です。
これは間違いありません。
メンバーは五人でしたからつまみは合計で十皿出てくることになります。
これがどんどんと連続して出てきますから、テーブルの上がすぐに埋まってしまいます。
シーザーサラダです。
なぜかサラダが好きな方が多かったようです。
チーズが美味しいですね。
ホルモン炒めは二皿頼んでいました。
なぜかダブってしまったようです。
私はホルモン大好きですから、大歓迎です。
なぜか味付けは少しショッパかったのを覚えています。
まあそれだけお酒が進むということですか。
こちらもサラダですね。
草食系の方が多かったのかな。
ご主人が一人で調理をしているようですから、いろいろと作りやすい順番があるんでしょう。
休日のせいもあると思いますが、お客さんは若い方が多く、お店は明るい感じでした。
ご夫婦での経営らしく、子供さんが帰ってきました。
可愛い盛りのお子さんを見ていると心が和みます。
こちらは鳥皮で巻いた餃子ですね。
ちょうど人数分あるので、すぐに分けてしまいます。
こちらは面白い歯触りで、美味しかったですね。
さて、ショーチューの水割りです。
こちらは二杯目になります。
ロックもできますが、何と全員が水割りでした。
まあその方が飲みやすいですから無難ですしね。
なお、できるだけ記録に残しておきましたが、取り忘れたものがあるかもしれません。
スッキリと飲みやすい焼酎で、もちろんタダだからといって粗悪品ではありません。
これなら何杯も飲めますね。
揚げチーズでしょうか。
一つ少ないとけんかになりそうですが、そこは皆さん大人ですから大丈夫です。
なお、こっそり一番先に箸を伸ばしたのは私でした。
皆さん適度に好みが違うので、あれこれ少しずつつまめて楽しいです。
やはり宴会は大勢でやるものですね。
豚キムチ炒めです。
これが意外に人気が無く、最後まで残っていました。
食べにくかったのかな。
そしていよいよメインのお刺身盛り合わせです。
これは二人前書いたのですが、全く同じものが二つ出てきました。
鮪に鰹とイカです。
お造りは居酒屋の華ですから、これが一つあると場が華やぎます。
イカは既製品ですが、お値段からして十分満足できる一品です。
鳥皮の唐揚げでしょうか。
年に応じて揚げ物が苦手になりました。
こちらはチリソースでいただきます。
けっこう辛いソースでした。
お代わりの3杯目です。
スタートから40分ほど経過して、場がゆったりとした雰囲気になって来ました。
お酒のお代わりはその都度空のグラスをカウンターに持っていきます。
小上がりだとわざわざ靴を履いて出向きますから面倒ですね。
私はいちばん奥の席だったので、図々しくピンチヒッターを頼んでしまいました。
このシステムではカウンターが便利です。
もう1杯。
間は20分ほど空いていますからそんなに速いペースでもないです。
結局私は全部で生ビールを1杯に、水割り焼酎を5杯でした。
本日の参加者は最低でも三杯ぐらい頼んでいましたが、おとなしい部類でしょうか。
お勘定はお一人様2千円弱ですから、これは安いんじゃないかと思います。
1杯300円という安い居酒屋さんでも、ドリンクだけで同じ料金ですから、コストパフォーマンスは大きいです。
お店の方にタクシーを呼んでいただいて、次の場所に向かいます。
対応も良いし料金も割安ですから、これはなかなか気に入りました。
問題は駅から遠いというぐらいですか。
また行きたくなる居酒屋さんで、大満足でした。
2010.10.13 Wednesday
10月度例会
10月度例会
毎度お馴染みの10月度例会です。
今日は初めての方がお二人。
女性はなんとプロのジャズシンガーです。
最後にアカペラで歌っていただきましたが、さすがに迫力がありました。
これはライブも見に行かなくては。
まずは大根切り干しの煮物に餃子です。
家庭的な味わいが良いです。
本日のワイン。
白が二本ですね。
最近はウンチクがすぐに記憶からなくなります。
新入りがワインを開けるのに苦労していると、社長が手慣れた手つきですぱっと開けてくれました。
チキンです。
差し入れのマッコリです。
ここでは珍しいお酒になります。
ワインは赤に変わります。
こちらも二本です。
そして日本酒も飛び入り。
これがまた美味しいです。
モツ煮込みです。
こちらはやはり日本酒が合いますね。
これはグラタンだったかな。
今日は飲み過ぎていたようで、あまり料理の記憶がありません。
南蛮漬けのような感じですが、何だったかな。
こちらは毎度お馴染みの硬焼きそばで、私はお酢を少し掛けていただくのが好みです。
ちょっとだけ食べるのがいいんですね。
楽しい時間もそろそろお開き。
シメとなったらやっぱりワンタンでしょう。
このほうが胃にもたれなくて良いんですね。
ワンタンは馬場町に限ります。
どうもごちそうさまでした。
2010.10.12 Tuesday
龍光屋@浜松
龍光屋@浜松
今日は浜松でお仕事です。
せっかく浜松まで来たのですから、やはりラーメンをいただかねばと、あれこれ品定めをします。
浜松のラーメンに詳しい友人のお薦めで決めたのは、「龍光屋」さんです。
このお店はお蕎麦やさんなんですが、お蕎麦よりもラーメンが大人気だということです。
さてどんなラーメンが食べられるんでしょうか。
予定通りに新幹線で浜松駅に着き、そこから徒歩でお店に向かいます。
歩くこと十数分、商業地を一つ外れた住宅街の中にたたずむお店を発見しました。
ちょうど開店から5分ほどたった時間です。
さっそく中に入りましょう。
お店は4人掛けのテーブル席が4脚に座敷席が二組という、お蕎麦やさんには良くある構えです。
ちょうど正面の席にお一人新聞を読んでいます。
「やってますか?」
つい声を掛けてしまいましたが、中年の男性は無口のままです。
(しまった、お客さんだったか)
あわてて空いた席に座ると、すぐにお店の方が出てきてくれました。
お冷やを持ってきてくれて注文を告げます。
「ラーメン(600円)ください」
「中華一丁」
ちょうど正面にテレビが見える良い席ですね。
メニューを見ます。
お蕎麦やさんだけあってもちろんお蕎麦がメインですが、それ以外に種類も豊富です。
ラーメンは控えめに書いてあるんですが、皆さんこれを注文していますね。
まだ早い時間だというのにお客さんが次々と入ってきます。
それが驚くことに、注文するのは全員「ラーメン」なんです。
「麺硬めで」とか「大盛り」などの指定は付くものの、私を含めて現在いる10人ほどのお客さんが全員ラーメンを注文していました。
もちろん最初にいた男性も食べているのは「中華そば」でした。
これはもうダントツの一番人気なんですね。
「おまちどうさまです」
それこそあっという間にラーメンが出てきました。
お蕎麦やさんのラーメンは出てくるのが早いですねえ。
なるほどこれは昔懐かしいスタイルです。
具には大きめのチャーシューがなんと三枚。
メンマにカマボコ、ノリといった面々です。
卓上のコショーを振って、まずはスープからいただきます。
これはあっさりとした和風醤油味ですね。
さすがは「おそば屋さんのラーメン」です。
麺は細麺のストレートで、腰の強いタイプではありませんが、最後まで美味しく食べられました。
適度なボリュームもあって、これ1杯で十分満足できます。
「お蕎麦やさんのラーメン」というと静岡の名店「清美そば」さんが思い出されますが、やはりよく似ていますね。
ただ、麺は清美さんの方が細くて腰があります。
こちらの方が全体的なボリュームがあり、何と言ってもチャーシューが良かったです。
これならチャーシュー麺も期待ができます。
お店のサービスもきちんとしていて、お代わりのお冷やのボトルもテーブルごとに持ってきてくれます。
「ご相席よろしいでしょうか?」
混み合ってきたので私のテーブルが相席になると、きっちり言葉を掛けてくれます。
この混み具合はとても平日の5時過ぎとは思えないですね。
繁華街でもないのに地元の人は良く知っているんですね。
すぐにラーメンを食べきってお会計をします。
いやあ、浜松のお蕎麦やさんも素晴らしいですね。
「ごちそうさまでした」
夕暮れ時の通りを駅方面に戻ります。
2010.10.11 Monday
三陽御用亭@野毛
三陽御用亭@野毛
第一亭を出て、ぶらぶらと野毛方面に向かいます。
そう書きますといかにも地理に詳しいように感じられるかもしれませんが、当然そういうことはなくプリントアウトした地図を片手に、酔っぱらいの千鳥足です。
まずはお馴染みの「福田フライ」さんを捜しますが、これがなかなか見つかりません。
すぐ近くのはずが、おかしいなあ。
うろうろしていると黄色い看板を見つけました。
そこにはなんと「三陽」と書いてあるじゃありませんか。
そういえば山陽さんも久しぶりですからこちらにしましょうか。
全く酔っぱらいは節操がないもので、何かおかしいとは感じていましたが、正確に言いますとここは「三陽・御用亭」さんでして、三陽の新館だそうです。
どうりで新しいしキレイだと思いましたが、本店のすぐそばだったんですね。
目標の「福田フライ」さんも裏側でして、もう少し執念があればたどり着いたはずでした。
当然そんなことは知るよしもなく、お店に入ります。
お店は割合に空いていました。
奥のテーブル席に座って、注文は瓶ビールと餃子です。
さすがに今日はお酒の回りが早く、このあたりが限界なのかもしれません。
ここが静岡ならお家に帰るだけですが、悲しいことに横浜ですからまだ帰りの鈍行が待っています。
きっとぐっすり眠れることでしょうね。
とりあえずビールで乾杯です。
口取りの「バクダン」です。
ニンニクの醤油漬けでして、ねっとりとした口触りです。
明日が怖いですが、まるで気にせずパクパクやります。
これはもちろんサービスです。
そしてお目当ての「餃子(400円)」を二人前です。
ここの餃子はニンニクが利いています。
シラフだったらこの美味しさがよく分かるんですが、当然のことながら今回はあまり分かりません。
お腹も一杯なのによく食べるなあ。
さすがに二人ともお疲れモードにはいってきました。
お客さんも少なくお店はゆったりしています。
もう一組のお客さんは小さな子供を連れた若い女性のグループで、このお店には似合わないようにも感じますが、これが横浜スタイルでしょうね。
別段特別なこともなく、餃子を食べ終わって、お店を後にしました。
帰り道で、居酒屋さんの前に佇む若いカップルを発見。
こっそりシャッターを押してしまいました。
何か良い雰囲気だなあ。
では、サヨウナラ、ヨコハマ。
2010.10.09 Saturday
四つ葉のクローバー
四つ葉のクローバー
幸運のシンボルとして有名な「四つ葉のクローバー」ですが、その由来は何かご存じでしょうか。
調べてみますとこんな話にたどり着きました。
聖職者である、セント・パトリオットさん。
この方が、クローバーの三枚の葉を、「愛」「希望」「信仰」の三位一体にたとえ、四枚目を幸福と説いたことに由来するとされています。
ですから「四つ葉のクローバー」は全て揃った幸福のシンボルなんですね。
いつぞやの新聞には数十枚の葉が付いたクローバーが出ていましたが、多ければいいってもんじゃあないのは当たり前です。
幸せはほどほどに願うものですから。
ところでこの「四つ葉のクローバー」ですが、なぜ一枚多いのかといいますと、特別な種類のものではないんです。
いろいろな原因があるそうですが、その中でも多いのは、葉っぱの成長過程でその成長点が傷つけられて出来るものだといいます。
生物学的にはいわゆる奇形にあたるんですが、面白いですね。
したがって、四つ葉のクローバーが多く見つかるのは、人が良く通るところだそうです。
葉が成長してゆく時期にそれが踏まれて偶然一枚多くなる。
それが四つ葉のクローバーになるといいます。
幸せは踏まれたことによって生じる。
今の困難が未来の幸福をもたらすのかもしれません。
稲垣栄洋著 「働きアリの2割はサボっている」より一部引用いたしました。
2010.10.08 Friday
第一亭@横浜
第一亭@横浜
大満足の立ち飲み「じぃえんとるまん」さんを出て、上大岡の駅から京急に乗ります。
初めの予定ではもう一度横浜に戻るつもりでしたが、最初に飲み過ぎてしまい、これでは最後まで行けるかどうか不安です。
そこでとにかく行きたいお店を先にと、日の出町で降りることに変更しました。
駅から歩くこと少しで、目的のお店「第一亭」にたどり着きました。
ここは中華の名店で、前から一度は入ってみたかったんですが、ようやく念願が叶いました。
といっても中華料理のお店ですから、一人ではあれこれと注文できません。
今日は友人と一緒なので、いろいろと食べ比べできそうです。
日曜日の昼下がり、お店は賑わっていて空いているテーブルは少なかったですが、入り口に一番近い席に座ります。
まずは、「生ビールの中(650円)」で喉を潤します。
友人は紹興酒ですね。
調理場では鍋を振るう気持ちのいい音が響いていて、いよいよ横浜の中華料理店という気分が盛り上がってきました。
まず出てきたのは、「チート(豚の胃)ショウガ炒め(600円)」です。
普通のお店ではあまり見かけないメニューですが、ここの名物で皆さんが注文されているようです。
やや酸味が利いた塩味で、かすかにとろみが付いています。
チートはほどよい柔らかさで、これはお酒が進みますね。
ショウガもピリッと利いていました。
続いて出てきたのが、「ホルモン炒め(600円)」です。
こちらは豚のシロを炒めたもので、良くあるホルモン炒めですが、下処理が良いんでしょうかモツは柔らかく適度の歯応えを残しています。
このホルモンの柔らかさかげんは難しそうですが、こちらはさすがに専門店だと感じさせます。
もう少しお皿が大きければいいなあと、図々しくも思ってしまうぐらい美味しかったです。
そしてこんなものもメニューにありましたから、当然注文です。
これは「牛レバ刺し(600円)」です。
ちゃんとタレに絡めてありますから食べやすいですね。
さすがは横浜で、中華料理店でもレバ刺しが食べられるとは思いませんでした。
ゴマ油のタレで、上品にいただきます。
そしてこちらは、「青菜炒め(500円)」です。
青菜を炒めただけのシンプルな一皿ですが、これがまた美味しいんですね。
こういうなんでもない素朴な料理にお店の実力が出るんではないでしょうか。
野菜ものが少ないですから体にも良さそうに感じます。
選り取りみどりの料理のお皿を前に、のんびりとジョッキを傾けます。
見ているだけで幸せな気分になりますね。
お酒のお代わりは、「日本酒(400円)」をぬる燗でいただきました。
チューハイあたりをゴクゴク飲みたい気分でもありますが、そろそろペースダウンです。
中華料理は日本酒にも合いますね。
のんびりと料理をいただいて1時間20分ほども居座ってしまいました。
今日は1軒目で良く飲んだので、ここではゆっくりめになりますね。
ではそろそろシメの一品をいただきましょうか。
実はこれが楽しみだったんです。
「バターン下さい」
そういってシメの一品を注文しました。
そして出てきたのがこれです。
これが第一亭の隠れ名物、「バターン(600円)」です。
何ものかといいますと、茹で上がった麺を冷やして、ニンニク醤油であえたものです。
元々はまかない食だったらしいんですが、今ではお酒のつまみや飲んだ後のシメにと、大好評だそうです。
そういえばこのような麺は、よそではあまり見かけません。
これだけでもこのお店に来たかいがあるというものです。
この「バターン」には人数分のスープを付けてくださるので、これを一緒にいただきます。
このスープも、ごく普通の中華スープのようですが、飲んだ後には胃袋に優しそうです。
麺は平打ちの中華麺で、意外に腰があります。
少し油が入っているのでスルスルと食べやすいです。
これはもうあっという間にお皿が空になりますね。
いやあ美味しかったです。
お値段も手頃ですし、横浜で50年続く本格的なホルモン専門の中華料理はさすがに唸らせるものがあります。
すっかりお腹もふくれたので、満足してお店を後にしました。
これから野毛方面へと歩いて向かいます。
まだもう一軒、回ってみたいお店があります。
2010.10.07 Thursday
じぃえんとるまん@上大岡
じぃえんとるまん@上大岡
本日の居酒屋探訪1軒目は、上大岡です。
川崎からJRで横浜まで戻り、京急線に乗り換えます。
そこから190円、上大岡の駅に着きました。
ところが駅のビルからなかなか出られません。
ここは京急デパートのビルの3階にあって、たぶん出口は1階ですからそこまで下らなければなりません。
ところが初めての駅なのでどうも勝手が分かりません。
迷いながらもなんとかエスカレーターを発見、無事下界に出ました。
しかし駅前の通りは大混雑です。
ちょうどタイミング良く、お祭りの御神輿が二台、大通りを行進していました。
今日は何らかのお祭りがあるんでしょうか、子供さんを中心にした御神輿は大盛況でした。
信号を一時停めていたようで、車も大渋滞でしたが、私たちは少し待っただけで大通りを渡ります。
駅から歩いて5分ほどで目指すお店にたどり着きました。
ビルの1階にあるお店で、名前は「じぃえんとるまん」といいます。
ただいまの時間は12時40分あたり。
さっそく中に入ってみましょう。
するとお店はかなりの賑わいでびっくりしました。
何しろ日曜日の真っ昼間ですし、人通りの多い場所でもありません。
しかしお店は七分の賑わいでして、場所を探すのにも苦労しそうです。
正面が調理場で、左側には広いテーブル。
調理場を囲むカウンターと、壁に向かってもカウンターが並んでいます。
お客さんはほとんど地元の方のようで、年輩の男性が大多数です。
テーブル席の方は、和やかに談笑していますし、カウンターのお客さんは静かに一人飲みしている方が多いようです。
中には場慣れしたカップルなどもいますが、ほとんどがオヤジ軍団でした。
私たちは壁に沿った席にひとまず荷物を置き、メニューをながめます。
ドリンク類は300円ぐらいが平均で、つまみは最安が100円ぐらいからあります。
200円から300円のラインが充実していて、選り取りみどりです。
ここは立ち飲みのキャッシュオンデリバリーなので、まずは注文を通さなくてはいけません。
カウンターの中にいる店員さんは大忙しで、なかなか捕まえられられずに苦労しました。
その中からまずは、「まぐろ刺し(200円)」に「チューハイ(300円)」を選びます。
千円札を渡すとお釣りの五百円玉が帰ってきました。
するとちょうど調理場に向かうカウンターが空いたので、こちらに移動します。
こちらの方が注文もしやすいですからね。
チューハイは、「ビッグマン」のプラボトルから器にためて置いたものを、お玉で一すくいするとこれが一人前です。
氷を入れたジョッキにショーチューを入れて、これを炭酸で薄めれば出来上がりですね。
いちいち計るよりもお玉ですくった方が楽ですし、洗わないで済みますから面白いアイデアですね。
チューハイのバリエーションはみなこの類の作り方でした。
さっそくチューハイをいただきますが、このチューハイは濃いめで、昼なのに効きそうです。
まぐろ刺しも200円とは思えないほどのボリュームで、これは嬉しいですね。
なおつまみの類は全てあらかじめ小鉢に盛られた状態で、個別にラップを掛けたものが冷蔵のショーケースにスタンバイされてあります。
壁のメニューを見て注文するのも良いし、直接現物を指差して頼む方もいらっしゃいました。
面白いつまみでは、「にぎり寿司」もありました。
これはメニューには見あたらなかったのでお値段は分かりませんが、たぶん200円ぐらいかと思います。
小皿にまぐろやイカのにぎり寿司が3つ乗っていて、これがどんどん出ていました。
お昼時でもあって、人気の一品なんでしょうね。
20分ほどでジョッキが空になって、お代わりは「生ホッピー大(400円)」にしました。
ホッピーは小中大特大とあって100円刻みになっています。
生ホッピーなのでこういう細かい設定ができるんでしょうね。
「大ホッピー」なので入れるショーチューはお玉に二杯でした。
ジョッキも大きくなって、飲み応えがありますね。
つまみは変わったものを発見したのでこちらです。
さてなんでしょうか?
これは「馬ベーコン(300円)」です。
こんなものは初めていただきましたが、あっさりしていてスモーク感もあり意外にいけますね。
このお店は何しろいろいろなメニューがありますから目移りして困ります。
これは人気があるはずですね。
またも千円札でお釣りをいただきます。
こちらは友人の注文した、「烏賊の山賊焼き(200円)」です。
ボリューム十分ですし、ちゃんと温めてくれてありますから、ますますお酒が進みます。
お店はずっと混んでいて、ますます賑やかです。
といってもワイワイと騒ぐ方はいませんから、快適に飲める環境ですね。
あとから来た方は店員さんに注文を伝えるのに苦労されている様子でした。
お客さんが「レバ刺し」と注文していたのを耳にして、私もそれをいただくことにしました。
「ショウガですか、ニンニクですか」
「ニンニクでお願いします」
こちらはやや高めで350円でした。
でもこのお店ですから高いのでして、普通のお店では安い部類に入るでしょうね。
出てきたレバ刺しです。
値段の計算が面倒なのでここまで全て千円札を渡してお会計していたら、どんどん小銭が貯まってきて、お財布がふくれてしまいました。
やはり一品ずつきちんと渡した方が良かったかなあ。
すでに一時間経過しました。
このお店はまさに「大人の駄菓子屋」さんですね。
あれこれと小さな発見があって、いくらでも楽しめそうです。
立ちっぱなしでも全然疲れないぐらいですが、そろそろ肘が疲れてきました。
もう一杯お代わりです。
こちらは「ウイスキーハイボールW(350円)」です。
こちらもかなり濃いめでして、しっかり酔えますね。
目の前のカウンターには、「キュウリのぬか漬け」がぬかを付けたままカゴ盛りになっています。
注文するとこれを水洗いして丸々一本分を刻み、小皿に乗せて出してくれます。
これが100円ですから私も一つ注文して見ました。
こういうなんでもないつまみが酒飲みには嬉しいんですね。
そんなわけであっという間に一時間半ほどが過ぎてしまいました。
もういくらでも飲み続けていたい気分ですが、当然そんなわけには行かず、ボチボチ切り上げることにしましょうか。
見ていると、テーブル席で飲んでいるお客さんは帰る時にちゃんと飲み食いした器を下げています。
こういうマナーを見ていると何となく気分が和やかになりますね。
皆が譲り合って、気配りをしながら楽しくしかし羽目を外さない程度にお酒を嗜む。
こういう酒場が増えてくれれば嬉しいんですがねえ。
名残は惜しいですが、私たちもお皿を返して出口に向かいます。
いやあ美味しかった。
2010.10.06 Wednesday
なんつっ亭@川崎店
なんつっ亭@川崎
さて本日のラーメン店は、川崎です。
JR川崎駅で下車し、駅ビルを歩きます。
「ステーションビル・川崎BE」の地下1階に降りてお店を探しますが、フロアはかなり広くて少し迷いました。
この一角はラーメン店が集まっている場所で、他にも有名なラーメン店の支店がありますね。
さっそくお店にはいることにします。
「お客様ご来店ありがとうございます」
若い女性の店員さんがハスキーボイスで歓迎してくれます。
この方の仕切りは見事で、お客さんをテキパキと誘導していきます。
まずは入り口すぐ左手の自動券売機で食券を買います。
私は「ラーメン(700円)」を選びました。
お店は中央の調理場を囲むL字形のカウンターに4人掛けのテーブル席が二組という造りです。
現在カウンターはほぼ満席ですから、店員さんに指示されて壁際にある待ち席に座ります。
私たちが入ってきたぐらいから急にお客さんが増えてきて、8名ほどの行列になりました。
でも座って待つわけですから、別段問題ありませんね。
店員さんは食券を見てチェックをします。
「ラーメンは細麺と平打ち麺とありますが、どちらにしますか」
「細麺でお願いします」
お客さんのチョイスは平打ち麺の方が大勢でした。
私はなんでも細麺が好みですからね。
すぐに席が空いて、カウンター席に案内されます。
まずはお冷やが出されて、ここで出来上がりを待ちます。
駅ビルという立地の良さもあるのか客層は老若男女色とりどりで、広く人気があるお店だと分かります。
店員さんもみな若く、店内は活気が一杯に溢れている感じですね。
しばらく待って私のラーメンが出てきました。
カウンターの正面からていねいに置かれたラーメンは実にユニークな面構えです。
とにかくスープの表面に浮かぶ黒い模様がこのラーメンの心髄です。
これは「マー油」というこのお店独自のもので、ニンニクを揚げた油です。
お店のホームページにはこのように書かれています。
マー油とは7種類の揚げ方で揚げたニンニクをごま油をブレンドして作る油です。
ニンニクは揚げる時間によって全く別物と言っていいくらい風味が変化します。
色もうっすらキツネ色からこげ茶色、そして黒へと変化します。
この7段階に分けて揚げたニンニクとその油、そしてゴマ油を秘伝の技法でブレンドして出来上がる真っ黒なマー油は、苦味と香ばしさの中に7つの風味がしっかりと封じ込められたなんともいえない旨みのある油となるのです。
具には大きなチャーシューが一枚に、大量のモヤシとノリです。
スープは豚骨で、かなりの濃厚さを持っています。
さっそくいただくことにしましょうか。
レンゲはカウンターに置いてあるのでこれを取って使います。
最初はまずスープからですね。
これはかなりどろっとしたスープです。
マー油がかすかにほろ苦い風味を加えていますが、かなり手間がかかったスープだということが分かりますね。
これは豚骨好きにはたまらないでしょう。
脂っこいですから、モヤシがいい箸休めになります。
麺は細麺で正解だったと思います。
細麺といってもそれほど細いわけではないので、十分スープに対抗できます。
麺は小麦の風味が感じられて、歯応えもある美味しい麺でした。
卓上にはありませんでしたが、一味唐辛子なども合いそうな気がします。
最後に「お酢」を少し垂らしてみましたが、これは良い風味になりました。
調味料を工夫するのもまた面白いですね。
こちらは友人の「つけ麺」です。
つけ麺にしてはボリュームがあったという感想でした。
他にもいろいろとメニューがあるので、何度か訪問したいお店といえます。
すぐに丼は空となりましたが、麺は最後まで歯応えを失わず、なかなか良い麺だと思いました。
丼に浮かぶ赤い文字
「うまいぜ ベイビー」
はご主人の決め台詞だそうです。
いやあ
美味しかったぜ ベイビー
2010.10.05 Tuesday
ウクライナから
ウクライナから
たまにブログのアクセス状況を見ています。
このブログでは、平均して毎日1500程度のアクセスがあります。
といっても検索で引っかかったものの数ですから、実際に見てくださっているのはその中の数パーセント程度でしょうが、気にはなります。
最近は少し増えてきたようにも感じますが、まあ大きな変化はないですね。
たまに話題になっている単語を含む記事があると、アクセス数が増えたりします。
それでも大きな変化はほとんど無く、多くても2500ぐらいですね。
そんなある日いつものようにチェックしてみますと、驚いたことに一日のアクセスがとんでもない数になっている日がありました。
9月29日水曜日ですが、13080という数字です。
その前後の日は普通ですからこの日一日だけ急増したわけです。
これはあまりにも怪しい。
何か恐ろしい事態になっているのではないのかと、不安にもなります。
そこでどんな状況なのか、いろいろと調べてみますと、驚いたことが分かりました。
この日のアクセスのうち、約11000件は、ウクライナのプロバイダーからのアクセスだということです。
これは全く身に覚えがありません。
その日の記事を見ても別段代わり映えしない、ごく普通の記事です。
いったい何がウクライナで評判になったのか?
あるいは隠された事情があるのか?
まったく持って分かりませんので、不気味な状態が続いています。
それにしても不思議だなあ。
2010.10.04 Monday
日本平動物園に行く
日本平動物園に行く
先日久しぶりに、日本平動物園に行って来ました。
実は車を買い換えたんですが、トラブルがあって未だに新車が来ません。
あまりにも時間がかかるということでディーラーから代車を提供していただきましたが、その慣らし運転も兼ねてのミニドライブです。
とはいえ、わずかな距離ですからすぐに到着して、駐車場に入れます。
駐車料金は一日400円。
もちろん平日ですから空いています。
入園料金はお一人500円ですから、これも手頃です。
これには特典があって、静岡市の経営なのでなんと「中学生まで」入園料は無料です。
さらに70歳以上も無料になります。
残念ながら私は料金がかかりますね。
動物園なんてめったに行きませんから、意外と面白いですね。
その中でも極めつけは、シロクマの「ロッシー」です。
初めて見ましたが、これは素晴らしいです。
演出も良いですが、何しろ本人がやる気満々で、まあ見ていて飽きません。
強化プラスティックを通して水しぶきやその巨体が跳ね回るのが良く見えます。
本当に目の前まで来て壁にぶつかってきますから、小さな子供さんはびっくりしていました。
たまたま元気一杯の時に当たったのかもしれませんが、実に面白かったです。
まだご覧になっていない方は、ぜひ見に来てやってください。
絶対に満足されることと思います。
いやあロッシーは良いなあ。
お客さんは、小さなお子さんを連れたカップルが多く、幼稚園児らしい集団も歩いていました。
次に多いのはご老人と孫の組み合わせ。
大人同士というのもちらほらいました。
たまに若いカップルで、これは珍しい感じ。
工事中の箇所もあって、一部休館しているものもありますが、面白かったですね。
たまには動物園も良いですよ。
2010.10.03 Sunday
鉄道の日記念切符
鉄道の日記念切符
こんな切符があるとは知りませんでした。
青春18切符は毎回購入していて、よく使わせていただくんですが、この切符を購入するのは初めてです。
18切符は5回分で11500円。
一回分が2300円相当ですが、この切符は三回分で9180円です。
一回分は3060円相当になります。
比べるとかなり割高ですが、三回分ですから使い勝手は良いことになります。
ただ、期間が短いので上手く都合が付けばいいですが、調整は難しいですね。
今回は10月2日から17日までの限定期間です。
その間に三回使わなければなりませんから、ある意味では青春18切符よりもきついことになります。
そんなわけで今回初めて使わせていただくことになりました。
その初回が今日3日の日曜日です。
今日は横浜方面へ行ってみようと思います。
雨は降水確率30パーセントの予想ですが、さあどうなりますか。
10月前半は日曜日ごとに飲み歩く事態になりそうです。
では行って来ます。
2010.10.02 Saturday
悟空林@呉服町
悟空林@両替町
静岡市の繁華街にはさまざまなお店があります。
そのぶん栄枯盛衰も激しいわけでして、新しいお店ができてはいつの間にか消えてゆきます。
たぶん場所代が高いせいで経営が難しいんでしょうね。
中華料理屋さんもその例に漏れず沢山あります。
今日はその中でも気になっていたお店に出かけてみました。
なんでも最近少しシステムを変えたんだそうです。
夜は賑わっている呉服町の通りですが、昼間はあまり人通りがありません。
ランチに出てくるお客さんも少ないんでしょうか。
そんな通りに看板が出ていました。
「本格中華ダイニング 悟空林」
定食が680円は安いです。
さあお店に行きましょうか。
ビルに入り階段を上ってゆきます。
目指すお店は三階ですが、矢印にしたがって行けば迷うことはありません。
三階の入り口に着きました。
中にはいるとこれは広いお店ですね。
テーブル席がゆったりとしていて、なかなか良い雰囲気です。
「いらっしゃいませ」
女性の店員さんが出迎えてくれました。
喫煙はしないことを確認されて窓際の席に案内されます。
ただいまの時間は11時30分ほどでまだゆったりとした時間帯でしょうか、先客は女性のお二人連れだけでした。
このお客さんはビールをお供にゆっくりとしたランチを楽しんでいます。
軽くメニューを見て、「五目ラーメン(680円)」を注文しました。
もう少し高いのかと思いましたが、これはサービス価格ですね。
というのは、麺に加えて、「サラダバー」と「ご飯」も自由に食べられるんです。
まずは紙おしぼりに氷を入れたグラスが出されました。
サラダバーの横にコーナーがあって、そこから好みのお茶を自分で注ぐセルフサービスです。
お茶は、「麦茶」「烏龍茶」「ジャスミン茶」が用意されていました。
私はジャスミン茶をたっぷりといただきます。
手持ち無沙汰なので、もう一度サラダバーに出かけて野菜を持ってきました。
ドレッシングは二種類ありましたが、その中の胡麻ドレッシングです。
サラダはまあ平凡ですが付いていれば嬉しいです。
注文の五目ラーメンが出てきました。
これは一目で当たりだと分かります。
とにかく野菜の盛りが半端ではありません。
五目ラーメンというよりもタンメンに近い感じのラーメンですね。
野菜のメインはキャベツというのが面白いですが、白菜が高かったのかもしれません。
それ以外にも、豚肉、海老、ウズラの卵、ヤングコーン、キノコや人参が入っていて、盛り沢山です。
スープはあっさり目の醤油味で、きちんとダシが出ています。
麺は細麺で、量も十分です。
胡椒を振って、ワシワシといただきます。
食べ始めて感じましたが、とにかく野菜の量が半端ではありません。
この大量のキャベツは顎が疲れます。
久しぶりに野菜を大量摂取して、健康度がアップした感じですね。
今どき普通のラーメンでも600円するのが当たり前ですから、このたっぷり野菜の五目ラーメンが680円は素晴らしいです。
しかも野菜サラダにライスまで付けられますから大食いの方にも大丈夫でしょう。
もちろん私は麺を見ただけでライスは断念しました。
とうていお腹に収まりませんからね。
実は「サンラータン麺」が気になってお店に入ったんですが、浮気の虫がうずいて「五目ラーメン」をコールしてしまいました。
これはこれで大成功ですが、宿題が増えた感じもします。
時間はかかりましたがなんとかクリアーできました。
料理長は横浜中華街で修行した本場の腕前を誇るんだそうですから、夜の時間帯も期待が持てそうです。
また行きたくなるいいお店で大満足でした。
「どうもごちそうさまでした」
2010.10.01 Friday
ナカミヤ@やっぱりレバ刺し
ナカミヤ@やっぱりレバ刺し
「魚がし」さんでたらふくお刺身を詰め込んではきましたが、お酒の方はまだ飲み足りません。
そこでいつものコースをたどることにしました。
まずは「たこ八」さんを覗いてみますが、これは満席です。
実は先週も珍しく土曜日に時間が空いたため、たこ八さんを覗いたんですが満員でした。
時間帯が悪いのかもしれませんが、土曜日は大繁盛なんでしょう。
そんな時にはご遠慮するのが常連のたしなみですから、軽く通り過ぎて「ナカミヤ」さんに向かいます。
なんといってもすぐ近くですから、問題はありません。
幸いにしてナカミヤさんはまだ空きがありました。
「こんばんは」
ご主人に会釈をして、カウンターの端から二番目に座ります。
こちらも賑わっていて、空き席はテーブル一つにカウンター二席ほどしかありません。
最近土曜日は混んでいるんでしょうか。
まずはホッピーを氷付きでお願いします。
ホッピーの飲み方にも色々ありますが、初っ口でない時は濃いめに作って飲みたいので氷を入れることが多いですね。
濃いめのホッピーで先ほどの憂さ晴らしをします。
こちらはうって変わって皆さん和やかに談笑されていらっしゃいますから、耳が痛くなるなどということは全くありません。
「レバ刺しをお願いします」
「あれ今日は刺し盛りじゃないんですか?」
「ええ、あとタレはゴマ油じゃなくてショウガでお願いします」
先ほどのお刺身でお腹が一杯ですから、レバ刺し単品ぐらいしか入らないんですね。
そういえばここでは久しぶりの「レバ刺し単品」でした。
今月は二回目になりますが、前回は記事にしませんでした。
というのも毎回同じサイクルなんで、面白くないでしょうからね。
久しぶりに見る「レバ刺し単品」です。
私はゴマ油よりもニンニク醤油でいただくのが好みですが、ご主人がニンニクを出してくれないので、ここはショウガでいただくことにします。
実はここの醤油ダレもなかなか良いんですね。
今日のお客さんも女性の割合が多いです。
ここはいつもカップルや女性だけのグループが入っていて、普通の居酒屋さんとはひと味違う雰囲気になっています。
いずれにしても繁盛されていることは嬉しいことですね。
ホッピーのナカをお代わりします。
今日は忙しいらしくアルバイトの若い女性も入っていますね。
最近は久しぶりに見ましたが、上手く仕事をこなしているようで、品物もスムーズに回っていました。
サクッと30分ほどで二杯のホッピーを飲みきり、お勘定をします。
やはり月に二回はレバ刺しを食べたいですねえ。
お店を出て、また「たこ八」さんに向かいますが、依然として満員でした。
まあ仕方ないですから、続きは家で仕上げることにしましょうか。
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