2009.01.31 Saturday
都こんぶ
都こんぶ
100円ショップで見かけたので、つい懐かしくなって購入しました。
「中野の都こんぶ」
昔々の子供時代は、よく駄菓子屋さんで買ったように記憶しています。
さっそくふたを開けて中を見ると、思ったよりも小さな長方形の酢こんぶが出てきました。
表示は7グラムですから、確かに少ない量なんですね。
子供心にはもっと沢山入っていたような記憶があるんですが、こんなものなんだったかな。
白く粉を吹いた酢こんぶを一枚口に入れると、懐かしい味わいがわき出てきました。
昔は砂糖も貴重だったし、食べるものも少なかったから、こんなものでも十分おやつになりました。
今では逆にヘルシーというか、健康志向でのおやつとして注目されているのかもしれません。
何十年も変わらない古風なパッケージ。
もちろん中身も変わらない。
一枚ずつ大切にいただきたいと思います。
2009.01.30 Friday
東京道中記 21年初
東京道中記
先日の東京ツアーで色々と取った物を並べてみました。
まずは行きの鈍行車中です。
休日だったせいか、いつもよりも車内は混んでいました。
ただいま9時40分。
熱海駅を東京行き鈍行列車が出発する寸前です。
9時過ぎのビールは昼酒にも早い感じですが、美味しいですねえ。
東京駅で下車、秋葉原に向かいます。
秋葉原駅には昔懐かしい「ミルクスタンド」がありました。
腰に手を当てて、ビン入りの牛乳を飲んでいる方がいらっしゃいました。
神田周辺を歩いている時です。
これは降り積もった雪の残骸なのか、はたまたモニュメントなのか。
こんな雪の固まりが道路の端にありました。
後半は浅草です。
ここに来たらやはりこの写真はお約束ですね。
とにかく人が多かったです。
浅草ロック座にはこんな看板もありました。
それに吸い寄せられてゆく不埒な輩も数多かったと記憶しております。
浅草の老舗洋食屋さん「ヨシカミ」です。
「うますぎて申訳けないス!」
このキャッチコピーがユニークです。
街角にはこんなアートもありました。
「捕鯨船」で暇そうに新聞を読んでいるおばちゃん。
これも有名なラーメン店の「与ろゐ屋」さんです。
残念ながら私の胃袋にはもう余裕がありませんでした。
さすがは浅草、見物がいっぱいありました。
2009.01.29 Thursday
神谷バー@浅草
神谷バー@浅草
さてさて、せっかく浅草まで来たんだから締めにもう1軒寄って行きましょう。
と言うのも今回は3人旅ですから、心強いんですね。
酔っぱらっても3人寄れば何とかなる。
逆に共倒れになる危険性など、全く考えずに次に進みます。
ここは浅草一丁目一番一号、気持ちよく一が並んだ場所です。
地下鉄の駅のすぐそばという一等地にこの老舗バーがあります。
「バー」とはいうものの本格派のバーではなく、食堂と居酒屋をミックスしたような感じですね。
このレトロな鉄筋四階建てのビルは、何と大正十年の誕生だと言いますからたいしたものです。
直後の関東大震災にも、東京大空襲にも(内部はやられましたが)耐えて生き続ける浅草のシンボルタワーなんです。
その「神谷バー」で誕生したカクテルが、その名も高い「電気ブラン」です。
せっかく浅草に来たんですからこれを一杯引っかけて行かなくちゃあね。
二階三階にはレストランや割烹もあるんですが、酒飲みはおとなしく一階の大衆席に向かいます。
まずは席を確保してから、入り口右にある券売所で食券を買います。
サンプルからして懐かしく、かつてのデパートの大食堂を彷彿とさせます。
私は「電気ブラン(260円)に、つまみは「長芋フライ(460円)」をチョイスしておきます。
すぐにボーイさんがチケットをもぎり、紙おしぼりにお箸を置いてくれます。
早くも登場したのがこの「電気ブラン」です。
何と今日は縁日のサービスで「黒豆」がおまけに付いてきました。
これはラッキーですね。
ほんのり甘い黒豆は、意外なお酒の友になります。
電気ブランはアルコール度数30度のリキュールで、「チェイサー」も付いていて意外に飲みやすいですね。
これをちびちびやりながら、浅草の雰囲気を肌で味わいます。
これは友人の「ポテトサラダ」
さすがにしゃれていますし、お味も上品です。
メニューにはアルコール度数が高い「電気ブランオールド」というのもありました。
ここの生ビールは何と工場直送だといいます。
お店の中はすべて大きなテーブルを囲んだ相席になっています。
一つのテーブルに何組かが仲良くお酒を酌み交わすわけで、会話も弾みます。
私たちも隣の夫婦者と仲良くなりました。
でも、女性はかなり酔っぱらっていたようです。
さて、もう1杯お酒をいただきましょう。
お酒のチケットを買うと、お燗をしてくれるため、こんなカードを渡されました。
テーブルの上に置いて、出来上がりを待ちます。
お客さんで一杯なので、給仕が滞るのかと危惧していましたが、いやいやしっかりしていて気持ちが良いです。
こういう教育はさすがに老舗という感じがします。
やってきた日本酒で何回目かの乾杯をします。
これも美味しいですが、やっぱりここでは「電気ブラン」ですね。
駆け足で回った浅草、人情にあふれる街でした。
また来るよ!
2009.01.28 Wednesday
北京菜館@川合
北京菜館@川合
自転車の油もだいぶ回ってきて、そろそろ遠出の気分です。
昨年末に「もんじゅ」さんへ行く道筋、気になっていたラーメン屋さんが「誠ラーメン」です。
今日はそれを目指して北街道をまっしぐらに下ってゆきます。。
我が家からですとだいたい25分ほど、そろそろ息が苦しくなってくるかと言う時にお店に着きました。
電光掲示板には「月曜定休」などとあり、開店の11時半にもうすぐという時間です。
目立つ黄色い看板に赤い文字で「誠らあめん」と大きく書いてあります。
でも、なんだか様子が変だぞ。
さらに近づいて行きます。
「日替わりランチ 500円」
しかしお店には人影がありません。
そして入り口にはこんな張り紙です。
なんと今日は休業のようです。
見るとお店の入り口には新聞の山ができています。
ということは少なくとも数日はお休みをしているようです。
そういえばしばらくの間お休みをしていて、また復活したと聞きましたが、まだ体調が不十分なんでしょうか、残念です。
気を取り直して、踵を返し、二番手のお店に向かいましょう。
そこから遠回りをして、約15分ほど、川合にある「北京菜館」にたどり着きました。
事前調査では12時開店とありましたが、今は11時40分なのにのれんが出ています。
これはラッキーと、さっそく中に入ります。
入り口には3種類のランチの看板が出ていますが、残念ながらラーメン関連のランチはないようです。
「いらっしゃいませ」
当然初客で、中には店員の男性が二人でした。
カウンターにテーブル席が4組で、意外に広いお店ですね。
ショーチューのボトルがずらりと並んでいるのは、居酒屋としての営業がメインなんでしょうか。
メニューの中からオーソドックスに「醤油ラーメン(600円)」を注文しました。
暖かいおしぼりを出してくれて、お冷やはテーブルの上からセルフサービスです。
「ラーメンです」
出てきましたのはなかなかシンプルなラーメンですね。
美味しそうに湯気が立っています。
ついでにコショーも持ってきてくれました。
金色に輝く透明なスープが目を引きますね。
上置きの具は、モヤシに水菜、そしてチャーシュー1枚です。
分かりにくいと思いますが、モヤシはていねいに仕事がしてあります。
スープを一口いただきますが、あっさりとしたしょうゆ味で、上品ですね。
後で気が付いたんですが、スープの底には挽肉や輪切りの唐辛子が沈んでいましたので、モヤシ炒めだったのかもしれません。
麺は細麺の縮れ麺です。
一般な中華やさんのラーメンとはかなり違っていますね。
実に高級感あふれる、上品なラーメンです。
スープが美味しいですので、危うく飲み干すところでした。
チャーシューも変わっていて、脂の美味しい本格派です。
今日はだいぶ走り回りましたが、それだけの価値はあったかな。
美味しいラーメンに満足してお店を後にしました。
2009.01.27 Tuesday
捕鯨船@浅草
捕鯨船@浅草
「鯨(げい)を喰って 芸を磨け!!」
看板に大きく書かれているとおり、ここ「捕鯨船」は浅草芸人たちの溜まり場です。
かのビートたけしさんも、無名時代はこの店に良く通ったそうで、名曲「浅草キッド」にも歌詞の一部にこのお店が登場しています。
さすがに有名になったタケちゃんは、足が遠ざかったそうですが、その代わりに元相棒の「ビートきよし」さんがいまだに常連として足繁く通っているんだとかいないとか。
「あづま」さんを出て、ただいま4時過ぎ。
ちょうどこの店の開店時刻です。
颯爽と暖簾をくぐり、お店に入ってゆきました。
「いらっしゃいませ」
開店直後というのにもう何人かのお客さんがお酒を飲んでいます。
この店は右手に調理場をL字形に囲むカウンターだけの席で、20人ぐらいは入れそうです。
左側の壁には有名人が様々に書いたサインや似顔絵がずらりと並んでいます。
どれもまた上手で、これは壮観ですねえ。
「お飲物は?」
このお店で人気の「元祖酎ハイ」をお願いしました。
ショーチューに梅シロップを加え、炭酸で割ってあります。
一口いただきますと、これはスッキリとしていて、飲みやすい酎ハイです。
つまみにはまず名物の煮込みです。
(またかい!と言わないでね)
こちらはさすがに鯨ではなく、豚のシロやコンニャクなどの煮込みでした。
煮込みは大鍋でグツグツと煮込まれています。
七味を振りかけてさっくりいただきます。
さてさて、ここに来たら当然看板の「クジラ料理」を頼まなくてはいけませんね。
そこで数あるうちの二品をいただきました。
まずは「鯨ベーコン」です。
これこれ、懐かしいなあ。
昔はチープなつまみで、それこそ二束三文の価格でしたが、今ではすっかり高級品です。
正確なお値段は失念しましたが、1500円ほどだったと思います。
鯨くんも出世したもんですねえ。
お久しぶりの鯨ベーコンは、じんわりとした懐かしい味です。
次は「皮とさしみのミックス(1570円)」です。
ショウガにニンニクの薬味でいただきます。
こうなると、貴重品ですからじっくりと味わっていただきます。
お店の中は、あれこれと賑やかで、見ていても飽きませんね。
飲み物を瓶ビールに変えて、グラスを傾けますが、どんどんと混み合ってきます。
常連さんが多いようで、年輩のお客さんが覗いてきて
「入れる?」
それぞれが席を詰めて空きを作り、ついに満席になりました。
皆さん親しげに談笑していらっしゃいます。
観光客の身分としてはそろそろおいとました方がいいかな。
「お勘定お願いします」
3人で6990円でした。
ちゃんと3で割り切れる値段になるのが嬉しいですね。
「ごちそうさま」
古き良き浅草の雰囲気を十分に味わうことができました。
2009.01.26 Monday
人間で良かった
人間で良かった
突然ですが、「人間に生まれて良かった」と思うことってありませんか?
最近生物学の本を読んでつくづくそう思いました。
地球上には様々な生き物がいますが、その生態を見ると実に不思議な生物がいます。
中でも悲惨なのが、「カマキリの雄」です。
そのオスカマキリは子孫を残すために、雌のフェロモンに誘われてふらふらと近づきます。
この時に気をつけないと、えさと間違えられてメスに食べられちゃうんですね。
正面から近づくとガブリとやられてひとたまりもない。
交尾をするのも命がけです。
こっそりと後ろから忍び寄って、めでたく目的を遂げることになります。
しかし悲惨なのはその後で、必死の思いで交尾をした後、精根尽きてふらふらになったオスは何とメスに襲われてあえなく食べられちゃうんです。
産卵を控えたメスの貴重な栄養源になり果てるというのも、オスの悲しい定めです。
その点人間は喰い殺されませんから、幸せなもんです。
え、じわじわ嬲り殺し(なぶりごろし)になっているって?
それはご愁傷様です。
チョウチンアンコウというのも不思議な生物です。
私たちが見かける成魚のチョウチンアンコウは、すべてメスなんだそうです。
じゃあ、オスはどこにいるのかというと、メスの腹部に小さな突起があります。
これがメスに寄生している、チョウチンアンコウのオスなんです。
真っ暗な深海で、これもメスのフェロモンに引き寄せられてきたオスアンコウは、自身の何十倍という大きさのメスに対してどうするのか。
なんとオスは引き寄せられてきたメスのお腹に噛みついて、そこに特殊な酵素を出します。
そうするとあら不思議、噛みついた口からオスの体はメスの体と融合してしまうんだそうです。
その後オスはこの状態のままで、メスとともに一生を終えます。
メスと融合したオスは、自分自身の体を次第に失ってゆき、最後にはメスの体外にぶら下がった精巣の袋と化してしまいます。
メスが産卵する時には、メスの出したホルモンによってこの精巣が放精をすることになります。
大きなメスは、オス1匹では物足りず、何匹ものオスを寄生させている場合もあるそうです。
こうなるとオスとは名ばかりで、単なる生殖の道具と言うところでしょうか。
比べてみますと人間のオスというのは実に恵まれた存在だと言うことがよーく分かります。
皆さん神様に感謝いたしましょう。
2009.01.24 Saturday
あづま@浅草
あづま@浅草
初めにお断りしておきますが、このお店ではラーメンは食べておりません。
なぜかというと、この時点ですでにお腹一杯だからなんです。
「覆麺」のラーメンが大盛りで、何とか食べたものの、まだお腹に残っています。
ここに加わった正ちゃんの「しらたき煮」は、さすがにボリュームがありすぎました。
さて、正ちゃんを出た一行は、ロック座のあたりをぶらぶらと歩きます。
浅草のすしや通りを進んでいきますと、目指すお店が見えてきました。
この「あづま」さんも浅草では有名な老舗の中華料理店です。
じつはかなり前に一度うかがったことがありますが、そのときの記憶はもうありません。
3時半開店というので、まさに今は開店して間もないという時間帯です。
お店の前の看板には、この店の名物「純レバ」「DXラーメン」と大きく書かれています。
しかし今回はどちらもいただきませんでしたので、悪しからず。
参考のために、「純レバ丼」とは250グラムはあろうかという「鳥レバー」のみを甘辛く炒めたものです。
それを丼に乗せて、さらに大量の刻みネギをかけたものが「純レバ丼」です。
これもいつの日にか食してみたい一品です。
DXラーメンは「デラックスラーメン」ですね。
右手には広い調理場で、それを囲むカウンターが20席ほどあります。
お客の入りはまばらで、奥のあたりに席を取りました。
友人たちはもちろん「ラーメン(650円)」、私はというと「餃子(450円)にビール(550円)」です。
当然お腹はまだ重く、そこにラーメンが入る隙間はなさそうです。
店員さんの活気も良く、流れるような手さばきでラーメンが出来上がってゆきます。
見るからにベーシックなラーメンで、美味しそうですね。
注文の餃子が出てきました。
つぼを外さない、スタンダードな餃子です。
ここで一息ついて、さらに次のお店に向かうことになりました。
次は浅草芸人の溜まり場です。
2009.01.23 Friday
正ちゃん@浅草
正ちゃん@浅草
煮込み訪ねて三千里。
今年の居酒屋探訪は煮込み煮込みのオンパレードになってしまいました。
だって好きなんだもの。
静岡市にも「時歩」や「ナカミヤ」、「大村バー」など、煮込みの旨いお店がありますが、そこはやっぱり東京です。
千変万化の煮込み世界において、牛か豚かというのは大きな分類になります。
じつはそれ以外に「馬」というのもありますが、それはさておき。
今日は牛の煮込みでは3本の指に入ると言う「浅草正ちゃん」にやってきました。
日曜昼下がりの浅草は、まさに人人人の洪水です。
しかし一つ外れて裏通りに入りますと、やや落ち着きを取り戻します。
路地を進んで行きますとなにやら怪しい飲食街があって、昔のオネエサンが
「ちょっと寄っていらしてよ!」
呼び込みに危うく誘い込まれそうになりました。
さて、このあたりは昼間から酒飲みが集まる一角です。
今日は曇り空なので、看板も一際冴えているようにも感じますね。
その角にあるお店が、牛煮込みでその名を馳せる「正ちゃん」です。
正面はテーブル席で、お馴染みのビニールの風よけの中には、満員のお客さんが昼酒を楽しんでいます。
中央にある大鍋には名物の「牛煮込み」が美味しそうにグツグツ煮えています。
「3人ですが」
「裏が空くからそちらに回って」
ちょうど入れ違いで席が空き、奥にあるカウンター席に座ります。
私はもちろん「ホッピー(450円)」に「しらたき煮(?)」を注文します。
この「しらたき煮」は注文を受けてから、煮込みの汁で白滝を煮込んでくれるものです。
奥さんらしき女性は、ジョッキに氷を入れると、そこに一升瓶からショーチューを豪快に注ぎます。
これに栓を抜いたホッピーでセットが完成です。
ショーチューの量が多くて、ジョッキにホッピーが半分しか入りません。
こちらは普通の「煮込み(400円)」です。
牛筋とコンニャクを甘辛く煮込んだもので、豆腐も入っています。
これはかなりのボリュームですね。
こちらは「肉じゃが」で作り置きを温めてくれますが、ジャガイモは大きいし量も半端じゃありません。
遅れて私の「しらたき煮」が出てきました。
丼に軽く1杯ありますから、すごい量になります。
味付けはかなり甘口です。
これがいわゆる江戸っ子の味付けということでしょうかねえ。
L字形に並ぶカウンターは満席です。
お店の上のあたりにはテレビが添え付けてあって、ただいま競馬中継の真っ最中です。
私たち以外のお客さんは、競馬新聞を手に検討の真っ最中です。
これはほとんどが常連さんで、競馬中継のたびにここで楽しむんでしょうね。
それでも大声を出すような不心得者はおらず、皆さん淡々と楽しんでいます。
私はすぐにホッピーが空き、ナカのお代わりをします。
オネエサンはこの時も豪快にショーチューを入れてくれました。
それにしてもこういう雰囲気は妙に馴染むんですね。
このままずうっと飲んでいたい誘惑に駆られますが、今日はまだ先があります。
残念ながらお勘定をして外に出ます。
「1150円です」
してみると、「しらたき煮」が500円で「ナカ」が200円といったところでしょうか。
「正ちゃん」の牛煮込み、「大はし」とはまた違って、特徴のある美味しさでした。
振り向くとそこには果てのない宴会が賑やかに続いておりました。
2009.01.22 Thursday
覆麺@神田
覆麺@神田
今、巷では話題になっているお店です。
どこが話題なのかと申しますと。
まずは店名の「覆麺」通りに、調理人は覆面を被っていて、素顔は不明だということ。
また期間限定で様々な特別新作ラーメンを出すこと。
じつはラーメン界のカリスマと言われる巨匠がプロデュースしているらしいということ。
調理人は日本語が分からず、口からは「アンガーラ」と呪文のような言葉だけが発せられるという謎。
しかしながら味は超一流で、連日の大行列だと言います。
いつもは行列大嫌いな私ですが、今日は心を決めて並んでみましょうかねえ。
さて、JRお茶の水の駅で降りて、ここから徒歩でお店に向かいます。
10分ほどで目指すお店を発見しました。
何と、予想したとおりに行列ができています。
お店の入り口から角を曲がって長く続いています。
急いで行列の最後尾を探して後に付きます。
このお店の開店は11時だそうで、ただいま11時57分ですが、すでに何と35人が列に並んでいます。
このぶんではラーメンが食べられるのはあと何時間後になるんでしょうか。
それにしても東京の方は、皆さん行列が大好きですねえ。
並んでいますと、あとからお店を目指す方がひっきりなしにやってきますが、対応はまっぷたつに分かれます。
カップルの男女は、まず行列を見て苦笑いします。
この場合はほとんどが諦めて踵を返します。
ラーメンオタク的な男性は行列も意に介せず、当然のように列の最後に付きます。
そんなわけで、行列の長さはあまり変わることなく、じりじりと前に進んで行きます。
並んでいる間、暇なのでお店の写真を撮りまくります。
まずはこんな「えべっさん」の覆面がお店の正面で出迎えてくれます。
電球が点いているのが、営業中のしるしなんでしょうか。
ただいま50分経過で、半分ほどまでたどり着きました。
これはどうも行列で立ち疲れた時に使ってくださいという、椅子でしょうか。
もちろん誰も座る者はありませんでした。
1時間10分で何とか前までたどり着きました。
しかしよく見るとお店の中にも待っている方がいらっしゃいます。
入り口のドアに張ってあるのは、スープが変わったというお知らせのようです。
しばらくして何とかお店の中にはいることができました。
まずは入り口正面すぐにある自動券売機で食券を購入します。
本日は「塩パイタン(780円)」と「つけラーメン(880円)」の2種類だけのもようです。
トッピングも頼めますが、麺の量も多いとのことなので、ここはおとなしく「塩パイタン」を押します。
張り紙で「自信がない」とダメを出されると、少し不安にもなりますが、大丈夫かな。
券売機の上にはラジカセが置かれていて、「イノキボンバイエ」がガンガンと鳴り響いています。
おや、リズムに混じってアントニオ猪木の檄も聞こえてきます。
調理場とそれに向かってのカウンター8席の小さなお店です。
これは時間が掛かるはずですね。
壁には色々とイベントの張り紙がしてありますが、面白そうだなあ。
かなり使い込んだような黒覆面の男が一人、黙々とラーメンを作り続けています。
もう一人白覆面の怪人もいるんですが、今日はお休みのようです。
助手は恰幅の良い女性で、これもてきぱきと作業をしていますね。
セルフサービスで、カウンターの前に置いてある水差しからお冷やを注ぎます。
長く待った割には驚くほどすんなりとラーメンが出てきました。
スープは割にあっさりとした白しょうゆ味で、良いダシが出ています。
麺は黄色いストレートの細麺で、やや堅めに茹で上げられています。
上に乗る具はそのたびごとに切り分けられるチャーシューが2枚。
これが美味しくて、気に入りました。
メンマに大量のモヤシ、中央には揚げネギが香ばしいです。
味はさすがにややしょっぱめです。
これはもうこの家元の伝統ですね。
麺の量は普通盛りで200グラムと言いますから、かなり多いです。
これ1杯でお腹は一杯になりますね。
さすが手間暇かけた美味しいスープに圧倒されました。
さて私は頼まなかった「つけラーメン」とはどんなものかというと、全く同じラーメンにしょうゆ味の茶色いスープが別に付いたものでした。
聞いた話では、やや甘酸っぱいスープだそうです。
通常の味の付いたラーメンを、さらにこのスープに漬けて食べるんだそうですが、よく分かりません。
ところで黒覆麺は意外にも優しいことを発見しました。
席に着くカップルの女性に女店員さんが
「多いですけど、並盛りで良いですか?」
彼女が聞かれて、とまどっていると。
「彼が残りも食べちゃえば良いんだよね」
こう助け船を出します。
あれ?
確か日本語が分からなかったはずじゃあなかったのかな。
黒覆麺はこの後もしっかり日本語でお話ししていました。
さて、ラーメンですがかなりのボリュームで時間は掛かりましたが、難なく完食です。
「ごちそうさまでした」
「アンガーラ」
1時間半並んだだけの価値は十分にある、美味しいラーメンでした。
満足してお店を出ると、来た時と同じ長さの行列がまだまだ続いていました。
2009.01.21 Wednesday
河本@木場
河本@木場
さて本日の居酒屋探訪ですが煮込み、煮込み、と来れば次は何を目指すか?
もちろん煮込みの3連チャンであります。
東京の居酒屋には煮込みが名物というお店がたくさんありますが、その中でも白眉の一店がこのお店です。
と言っても下町の古風な居酒屋さんですから、若い方などは全く見かけず、地元の常連さんだけで賑わうという渋いお店ですね。
無事開通した京浜東北線で東京まで行き、大手町でメトロに乗り換え、目指す木場に着きました。
このお店は二回目ですが、前回来たときにかなり迷ったことを覚えています。
場所が分からずに30分ほどもあたりをうろついた記憶があります。
今回はキチンと地図をプリントアウトしておき、しかも二回目ですから大丈夫。
と言いながらやっぱり苦労しました。
だって、こんな感じなんですから、知らない人には絶対に見つかりませんね。
入り口はというと、まさにレトロの極みですね。
まさに下町の居酒屋、味わいがあります。
入り口の引き戸を開けてお店に入りましょう。
「いらっしゃい」
中から70代(ぐらい)のマスミさんがお出迎えしてくれます。
正面左側が冷蔵庫などの設備で、それを囲むカウンターのみの造りですが、ゆったりしていて15人ぐらいは座れます。
開店は4時で、ただいま4時2分なんですがもう先客が二人いてホッピーを飲んでいます。
私は左端の、いわゆる初心者シートに座ります。
何でも右側は常連さんの指定席らしいので、ご遠慮しておいたわけですね。
「ホッピー(400円)と煮込み(300円)下さい」
マスミさんは後ろの冷蔵庫から500ミリリットルのペットボトルを取り出して中身をコップに移した後に、ホッピーのジョッキに移します。
1回目にちょっとだけ移した後に、少し間をおいてざあーっと残り全部を入れます。
その間合いが実に手慣れていて、ここに長年の歴史を感じさせますね。
以前訪れた時には確かコーラの1L瓶にショーチューを入れていたんですが、重いので変更したんですね。
栓を抜いたホッピーとともにグラスが出されます。
こちらでグラスにホッピーを入れると、ぴったり1本全部が入って正当派ホッピーの完成です。
煮込みは手前の大鍋からマスミさんがすくってくれます。
この煮込みを出すときには、必ず「七味唐辛子」の容器を前に置いてくれます。
お好みでこれを掛けろと言うんでしょうが、急いで掛けないと次の注文が入ったときに持って行かれてしまいますのでご注意下さい。
どうですかこの煮込み、いかにも美味しそうでしょう。
くたくたに煮込まれた煮込みも良いんですが、ここ河本の煮込みは割と浅めです。
豚のシロとコンニャクを醤油味でじっくりと煮込んだもので、モツに付いている脂の部分が美味しいんですね。
お客さんとマスミさんの会話も弾んで、聞いているこちらも心が温まります。
どうもマスミさん、歯の具合が悪いようですが
「私は長物と歯医者は大嫌いだよ」
元気な笑い声が響きます。
このお店にも達人がいました。
ささっと入ってきた常連らしき男性、ホッピーを頼むや半分ほどの濃いめに作って、スーッと流し込みます。
「ナカ、おかわり」
何と1分ほどで飲み干してショーチューのお代わりです。
これにはたまげましたね。
さて、私もホッピーをお代わりして、つまみは「おでん(400円)」をいただきます。
この「おでん」も大人気のようで、皆さんが注文しています。
「何を入れますか?」
マスミさんがこう聞いてくれるので
「豆腐とハンペンをいれて、あとは適当に」
どちらの具も静岡おでんには無いものですから、こう頼んでしまいました。
「はいどうぞ」
頼んだ二つに加えて、コンニャク、ゴボウ巻き、つみれが乗っています。
煮込みに七味と同じ感じで、容器に入った芥子が前に置かれます。
これも早めに取っておかないと引かれてしまうので、使う文だけお皿に取っておきます。
ここまでに入ってきたお客さんの100パーセントが「ホッピー」を飲んでいます。
これほど傾向の偏った居酒屋も珍しいですねえ。
皆さん会話も物静かで、まったりとした雰囲気が周りを支配していますね。
さて、そろそろ混み合ってきたのでこの辺で失礼しましょうか。
「すいませんお勘定を」
「はい、イチ・ゴー、です」
この口調もお馴染みです。
千五百円をお支払いして、河本を後にします。
あたりはすっかり日暮れてきて、河本の暖簾も黄昏に映えています。
ホッピーでほてった顔に、夜風が心地よく感じられます。
2009.01.20 Tuesday
喜多屋@赤羽
喜多屋@赤羽
酒飲みの天国赤羽、いつ来てもこの街にはしっくり馴染んでしまいます。
とにかく昼酒の飲める「いこい」さんがいい雰囲気で、けっこう通っています。
しかしある情報によりますと他にも昼間から一杯飲めるお店があるんだとか。
そこで今回は趣向を変えて、そのお店を目指すことにしました。
地図を頼りに駅周辺をうろうろと歩き回ります。
ここはどうやらピンク街のまっただ中のようで、人通りもまばらです。
店を探しながらそこを歩いていると、するするっとポン引きのおじさんが近寄ってきて「××・・・どう?」
片手を振ってお断りしますが、しつこく付いてきます。
そのせいで近づいたはずのお店から遠ざかってしまいました。
仕方なくもう1周回って、先ほどの通りを反対側から進むと、まだあのおじちゃんがたたずんでいます。
オッチャン、なんだやっぱりスケベなやつなんだ、と思っているに違いないねえ。
そのポン引きおじさんの目の前に目指すお店を発見、すかざずお店のドアを開けると
「すいませんこちら側からお願いします」
このお店は中央に調理場があって、その両側と壁に向かってのカウンター席が並んでいるんですが、まだ昼下がりでお客も少ないので片方だけで営業しているんですね。
少しばかりおじちゃんの側に近づいて、もう一つの入り口から入ります。
お店には奥の方に先客が二人で、いずれも中年の一人客です。
入り口すぐの左端に立って、メニューを見渡します。
このお店も「いこい」に負けず劣らず、お値段が安いですねえ。
ビール大瓶が390円、ホッピー300円、ハイボール180円、お酒180円等々ですが、たいしたもんです。
その中から、「ハイボール」と「煮込み(110円)」を注文します。
まずはこれがお決まりらしく、紙おしぼりを出してくれます。
「ハイボール」はジョッキに氷とショーチューを入れた物に、栓を抜いたタンサンの瓶がセットで出されました。
これを自分で注いで作ります。
ちょうどジョッキ1杯分になります。
ぐいっと1杯いただきますがちょうど良い濃さかげんですね。
煮込みは豚のシロを味噌味で煮込んだもので、四分の一ほどの豆腐が付いています。
ぱらりと掛かった白ネギが美しいですね。
こういうアテはお酒が進みますね。
このお店は何と朝7時からの営業だそうで、ちょうどメンバーチェンジの時間帯になったようです。
新しい店員さんが出勤してきて色々と引き継ぎを行います。
追加のつまみには珍しかったので「ふぐ皮煮こごり(130円)」をいただきましょう。
「芥子付けますか?」
「ええ、お願いします」
こうやって聞いてくれると気を遣っていただいたようで、何となく嬉しいです。
やってきたのは見事な煮こごりで、ぷるぷるしています。
さて左隣にいるのはこちらも常連らしい、50代の渋いスキンヘッドのプロ(と呼ばれていました)。
この方の飲みっぷりが素晴らしいです。
液体に色が付いているのでたぶん「梅サワー(210円)」だと思いますが、クイクイとお代わりを重ねて行きます。
つまみは可愛らしい「赤ウインナー(130円)」で、切れ目を付けて焼いた懐かしのウインナーソーセージですね。
「おでん(150円)」はミニサイズですがそれでも5点盛り合わせですから、お徳用です。
この「プロ」は20分ほどでチューハイ3杯ほどをサクサクと飲んで、すぐにお会計。
「1020円です」
酒飲みのお手本ともいえそうな飲みっぷりで颯爽と帰って行きました。
どこの酒場にもこのような達人がいるものですね。
それに引き替え隣のお兄さんは、酒も進まないのに店員さんをからかってばかり。
まあ空いている時間だから良いか。
もう1杯「ハイボール」をお願いして、つまみはこのお店でも高級な部類になる「鮟肝ポン酢(280円)」にしました。
他のメニューでは、ヤキトリがレバーやねぎまなど選り取り2本か3本で220円、マグロブツは220円です。
出てきました鮟肝ポン酢を楽しみながら、グラスを傾けます。
「お帰りなさい」
入ってきたお客さんに声が掛かります。
どうやら一度帰ったお客さんがまた来店したもようです。
同じ酒場に何回も来るんですかねえ。
しかもまだ昼下がりですよ。
さすがはディープ赤羽、居酒屋巡りの奥は深いものです。
チューハイ2杯でいい気分になって、お会計をします。
「880円です」
さすが、安いですねえ。
次はいよいよ本日のメインイベントです。
2009.01.19 Monday
いづみや本店@大宮
いづみや本店@大宮
JR大宮駅の西口から駅を通り抜けて、反対側の東口に向かいます。
西口と比べて、こちら側はまだ昔の面影を残していて、人通りも少ない感じです。
と言っても静岡よりはまだ十分賑わっている程度ですけれどね。
その駅前にどんと立つ昔ながらのビルの1階が、目指す「いづみや本店」です。
隣には同じ感じの第二支店も並んで開店しています。
さっそく紺色の暖簾をかいくぐってお店の中に入ることにしましょう。
「いらっしゃいませ」
広いお店の中は、木製の細長いテーブルが3列ほど並んでいて、パイプのひなびた椅子が付いています。
出迎えてくれるのは、割烹着姿のおばちゃんたちで、平均年齢は70歳ぐらいかという面々なので和みますね。
これは完全に昭和にタイムスリップした感じです。
中央テーブルの一番端席にはかなりできあがった状態のおじいちゃんがくだを巻いていますが、一つ置いてその隣に座ります。
「何になさいますか?」
「お酒と煮込みを」
さすがに寒い盛りなので、ビールはやめて燗酒からのスタートです。
すぐにお酒(220円)が出てきました。
これはコップ酒ですね。
厚手のコップになみなみとあふれてお酒が注いであります。
受け皿にお酒がこぼれているのが、飲んべえにはたまらないワンショットです。
お酒には色々と種類があるんですが、何も言わないと一番安い銘柄を出してくれるようです。
口からこう迎えに行って、ぐいっと一口いただきます。
煮込みもすぐにやってきました。
これが170円ですから、嬉しいですね。
豚のシロとガツを味噌味で煮込んだもので、こんにゃくも入っていますが野菜類はありません。七味を振りかけていただきますが、良い味付けです。
注文は伝票に書いて置いてあとでお会計するんですが、おばちゃんはよく出物を間違えます。
「カシラどこでしたっけ?」などと、うろうろ探しているのもご愛敬でしょうか。
お客さんはと言うとこれはさまざまです。
30代ぐらいのカップルもいれば、若いサラリーマンの二人連れがチューハイを飲んで盛り上がっていたりもします。
ネクタイ締めて昼酒とは、不思議なもんですね。
ここは食事もできるお店なんですが、見たところお食事をしているお客さんはいませんでした。
すぐにお酒は飲みきって、「レモンハイ(350円)」を追加します。
シンプルなチューハイで、量もたっぷり入っていますね。
追加のつまみには「まぐろぶつ(360円)」をいただきました。
ツマに海藻が付いているのは、東京では珍しいんですが、そうかここは埼玉でしたね。
これもボリュームがあり、嬉しい一品ですね。
隣のおじいちゃんは、もうベロベロなようで、ついにはおばちゃんに
「もうお酒はお終いだからね」
冷たく断られてしまいました。
そんなこんなで小1時間、昭和の気分を十分堪能してお会計です。
テーブルの伝票を手に、入り口横のレジに向かいます。
「1100円です」
あのおじいちゃん大丈夫だったのかなあ。
2009.01.17 Saturday
めんめん@大宮
めんめん@大宮
日本には各地方で独特の「ご当地ラーメン」という物があります。
「札幌味噌ラーメン」「喜多方ラーメン」「博多豚骨ラーメン」などなど、全国的に有名な物からそれほど知られていないな物までさまざまです。
今日はその中ではどちらかと言えばマイナーな部類に入る「佐野ラーメン」をいただきに出発しました。
例によって「青春18切符」で鈍行列車を乗り継ぎ、はるばると埼玉県は大宮までやってきました。
実は本日の午前に京浜東北線で人身事故があり、電車は混乱していたもようですが、幸いにも路線が違っていて、影響は受けませんでした。
この日は同じ京浜東北線の蕨(わらび)駅でも、午後1時少し前にまた人身事故があったという、トラブル続きの日でして、こちらには引っかかりました。
それはさておき、大宮駅を降りて西口に向かいます。
こちらはかなり開けていて、高層ビルが立ち並び人の流れも東京に劣りません。
その駅前を進んで行きますと、すぐに見つけられたのがこのお店です。
本日の目的地「佐野ラーメン」のお店、「めんめん」です。
さっそく中に入りますと
「いらっしゃいませ」
若い女性店員さんたちが、大勢で出迎えてくれます。
これは活気があっていいですね。
お店はカウンター席とテーブル席がずらっと20席ほども並んでいて、けっこう広くなっています。
カウンター席の端に座りますと、女性がお冷やに紙おしぼりを持ってきてくれます。
女性のほとんどは中国からの方たちのようで、男性はというと厨房で鍋をふるう一人だけです。
最近ですが都会の飲食店や居酒屋関係で働く若い女性はというと、やはり中国系の方が多いように感じます。
メニューを見ますと、「特製ランチ650円」というのが目に飛び込んできました。
色々なラーメンにミニのご飯物を付けて650円です。
お徳用なので、お客さんはほとんどがこれを注文していました。
私も、しょうゆ味佐野ラーメンに半チャーハンのセットを注文します。
駅前の一等地とあって、お店にはお客さんがどんどん入ってきます。
そのたびごとに店員さんの元気な声が響きます。
客層はランチ目当てのサラリーマンや、旅行客もちらほら見えます。
さて、程なく私の特製ランチが出てきました。
期待の「佐野ラーメン」に半チャーハンとお漬け物です。
残念ながらチャーハンは作り置きですが、具もたっぷり入っていて美味しかったです。
さっそくスープをいただきます。
あっさりしていて油の浮きも少ないスープですが、これが美味しいんですね。
澄み切った醤油味で、こくがあります。
このスープ、実にさわやかな味で、佐野ラーメンの真骨頂を見せてくれました。
そして、佐野ラーメンのもう一つの特徴が平打ちの縮れ麺です。
腰があって喉ごしが良く、スープが良く絡みます。
具は、チャーシュー1枚に味の良くしみたメンマ、青みに水菜が乗ります。
シンプルですが、実に美味しいラーメンで、目から鱗が落ちました。
最近は色々と凝ったラーメンが多く、なんのかんのとうんちく自慢が多い感じがします。
ごたごたしたラーメンよりも、ストレート一本勝負の佐野ラーメン。
(さすがに麺はウェーブがありますが)
やはりラーメンの基本は美味しいスープですね。
危うくスープまで完食してしまうところでしたが、何とか踏み止まりました。
伝票を手にレジでお会計をします。
「ありがとうございました」
いやあはるばる出かけてきた甲斐がありました。
佐野ラーメン、スッキリとした醤油味に脱帽です。
2009.01.16 Friday
美濃屋@初ラーメン
美濃屋@初ラーメン
1月度の例会、2ヶ月ぶりの出席になります。
せっかくですから締めにラーメンを作っていただきました。
お正月なので、いつもと違ってお目出度い盛りつけになっています。
いつもながらの「美濃屋のラーメン」懐かしい味でした。
いろんなラーメンがありますが、何度食べても飽きない味というのは貴重な存在だと思います。
どうもごちそうさまでした。
注) 通常の盛り付けとは異なっていますので、ご承知下さい。
(おまけ)
カップ麺ですが、昨年末セブンイレブン限定で「中本」の「蒙古タンメン」が発売されていました。
懐かしくて思わず買ってしまいました。
さすがに全国発売になると激辛の程度は押さえてありましたが、それでも辛さがガツンと来ます。
このカップ麺は具も充実していてお勧めですね。
そういえばカップ麺、最近食べていないなあ。
2009.01.15 Thursday
魚金ほんよこ@新橋
魚金ほんよこ@新橋
新橋には「魚金」という名の付くお店がいっぱいあります。
普通の居酒屋もあり、立ち飲みのお店もありで、さまざまですが、同じ系列のお店なんだそうです。
ここも二回目の訪問になるんですが、前回は満員で入れませんでした。
今日はどうかなあ。
まずはお店の品定めをしますが、高級らしいお店もあり、こちらはちょっと気が引けます。
その中から一つに決めてお店に入ります。
「すいません」
1階にはお客さんが誰もいません。
若い女性の店員さんに
「一人ですが」
と告げると
「少しお待ち下さい」
なにやらバタバタしている様子です。
ところが意外にも、帰ってきた返事は
「すいません予約で一杯なので・・・」
うーん、お客さんが入っているならまだしも、ガラ空きの状態なのにお断りですか。
仕方なくとぼとぼとお店を後にします。
そのままぶらぶらと歩いておりますと、別の「魚金」を発見しました。
こちらは入り口が透明なビニールの風よけで、お店の中がよく見えます。
幸いに空いているようなので、さっそく中に入ることとします。
「いらっしゃいませ」
カウンターだけの立ち飲みで8人ぐらいのキャパでしょうか。
先客は奥から二人で、その隣に詰めて席を取ります。
いくら空いているとはいえ、あまり間を空けてはいけません。
いちばん奥は20代のサラリーマン風、私のすぐ左手は60過ぎのご隠居風です。
さっそくホッピーを注文します。
ここのホッピーはクラッシュドアイスで、これは珍しいです。
しかし氷が細かいのであまり飲みやすくはないです。
お店によって色々なバリュエーションがあるんですね。
サービスなのかショーチューはけっこう多く入っていました。
ナカのお代わりもせずに、ホッピー1本が十分飲めてしまいました。
つまみは「クジラ刺し」を頼んでみましたが、どうですこの勇姿は。
久しぶりに美味しいクジラを食べました。
ここは「魚金」という名前だけに、新鮮なお魚が看板です。
皆さん、お刺身を注文していて、お得な「二点盛り」が大人気のようでした。
しばらくしてもう一人お客さんが来て、私の右手に立ちます。
結局今日は他にお客さんが来ないままで過ぎましたが、同じメンバーで長く飲んでいると、次第に会話が弾んできます。
といっても、皆さん全員がフリーのお客さんで、私を含めて今日が初対面なんです。
左手のご隠居さんは、何とマラソンが趣味だそうです。
定年を過ぎてから走り初めて、今では毎日10キロは走っているとか。
そう聞くと、右手のサラリーマンさんも昔は駅伝をやっていたといいます。
私より二つほどの先輩で、とても若々しいので驚きました。
さて、お酒のお代わりは、当店名物の「オゼノユキドケ」を燗酒でお願いします。
つまみの追加は、イカゲソの唐揚げです。
これもボリュームたっぷりで美味しかったなあ。
見ず知らずの人同士が、またたくまに飲み友達になる。
これこそまさに居酒屋の醍醐味ですね。
ご主人に「魚金」のことを色々とお伺いしましたが、「ほんよこ」というのは、その言葉通り「本店の横」だからだそうです。
初めてのお店ですが、実にいい雰囲気で、大満足でした。
調子が出てきて、会話も弾み、お酒もお代わりしてしまいました。
一時間少しの滞在で、お会計は2220円なり。
旨いし安いし、雰囲気がいい、まさに三拍子そろったお店ですね。
2009.01.14 Wednesday
だんごの輪島@国分寺
だんごの輪島@国分寺
吉祥寺でおみやげを買おうと、目当てのお店を探しますが、なかなか見つかりません。
このあたりは毎度のことで、下準備をきちんとしていかないからこうなる。
しかし今回は「大行列の有名店」ということだったので、甘く見ていました。
何度もぐるぐる回った末に、ようやくそれらしい番地を発見。
しかし、何と今日は休業でした。
「東京肉本」には「無休」としっかり書いてあったのに・・・。
愕然として電車に乗ると、次の目的地に向かいました。
そこはどこかと言いますと、国分寺です。
駅を降りてものの5分ほど進みますと、こんなお店が見えてきました。
さらに近づきます。
何しろネームバリューは抜群なお店ですから、さぞかし行列でも並んでいるのかと思いましたが、意外にも空いていました。
店頭には輪島さんの似顔絵も描いてありますね。
いろいろありましたが、ネーミングに惹かれて「だんご5本家族」を買いました。
もう少しひねらんかい!
でも5種類の団子が入って350円という安さですから、輪島さんは偉いですね。
帰ってきてからいただきましたが、いやあなかなか美味しかったですよ。
皆さんも国分寺近辺にいらしたときにはぜひのぞいてみてください。
2009.01.13 Tuesday
ごひいきに@新橋
ごひいきに@新橋
さて、サラリーマンの聖地「新橋」にやってきました。
烏森口に降りますと、蒸気機関車まで私をお出迎えしてくれます。
秘密にしていたのに、どうして今日来ることが分かったのかなあ。
その新橋駅のすぐ目の前、ニュー新橋ビルの向かい側に変わったお店を発見しました。
「立ち呑み ごひいきに」
短冊が並ぶ賑やかな外観ですが、これは面白そうだ。
ちょっと覗いてみましょう。
中に入りますと、これはかなりの広さです。
100平方メートル以上はある空間に立ち飲みのテーブルが並んでいます。
正面に調理場があって、その背面の壁にもずらりとメニューが張り出されていますが、これは壮観な光景です。
まずは係員の案内で正面左端に進み、プラスティックのトレイを取ります。
このお店はセルフサービスなんですね。
そこから右側に進んで行き、まずはつまみを選びます。
お値段は立ち飲みにもかかわらず、けっこう高めになっていますね。
その中からもちろん「レバ刺し(550円)」を注文すると、店員さんがすぐにショーケースから出してくれます。
掛かっていたラップをはぎ取って渡されますが、ここではすべてスタンバイされた状態になっているんですね。
温める作業が必要な物は、札を渡されて後から持ってきてくれるようです。
そして飲み物は「ホッピー(450円)」をいただきます。
お酒は一番最後のブースで手渡しされて、お会計も同時に行われます。
「千円になります」
ちゃんとレシートを出してくれました。
トレイを抱えて席に着きます。
ずうっと長いテーブルが続いていて、席も広いしゆったりとしています。
その一角にトレイを置きます。
テーブルの下にはかごが置いてあって、そこに荷物を入れることができます。
このあたりは細かい気配りで、嬉しい物があります。
さっそくホッピーで乾杯。
ジョッキが冷え冷えで、霜が付くのはいかにも美味しそうに見えますね。
レバ差しはゴマ油で、ショウガも乗っています。
量はまずまずで、まあ標準はクリアしています。
メニューの中に面白い物を発見しました。
ハイボールに色々なバリエーションがあるようです。
「三村ハイボール」は、バカルディ・ラムを使ったハイボール。
「尾崎ハイボール」は、ドライシェリーで、スッキリ。
「寺尾ハイボール」は、ルビー・ポート酒でスウィートに。
「中野ハイボール」や「大倉ハイボール」などなど、かなりのこじつけですが、酒飲みの遊び心を誘います。
飲み物のメニューは充実していて、さまざまなドリンクを取りそろえています。
しかし、おでんが1串260円、焼き鳥も160円から190円ほどで、盛り合わせが5本で960円というのは荻窪価格の2倍ですね。
やっぱり場所代がかかるんでしょうか、立ち飲みとは思えないお値段です。
すぐにホッピーを飲み干して、「ナカ(200円)」をお代わりします。
これも自分で出かけていって、新しいジョッキを受け取るんですね。
客層は、地元の親父連中の影はなく、ほとんどがサラリーマンでした。
意外に若い方が多く、スペースが広いので、好まれるんでしょうか。
このスタイルなら人件費もかからないし、静岡あたりでも十分やっていけそうな気がします。
お代わりのホッピーも空になって、そろそろメインのお店に行きましょうか。
もう一つの入り口から出ましたが、こちらは至って普通の居酒屋風でした。
2009.01.12 Monday
鳥もと@荻窪
鳥もと@荻窪
JR荻窪の駅で下車したことのある方なら誰でも経験があると思います。
この駅のホームでたたずんでいると、どこからか漂ってくるのが「焼き鳥」の香りなんです。
というのも、駅のすぐ横にあるこのお店から絶えずこの煙が流れてくるからですね。
このお店は年中無休で正午からの営業、真っ昼間から焼き鳥片手にコップ酒の宴会が真っ盛りです。
何しろ場所は駅前の一等地、改札を出ると真っ先に目に飛び込みますからインパクトは大きいです。
通りに面して紫のひさしが張り出し、寒さよけに透明なビニールが張られています。
その奥には何と瓶ビールのケースをそのまま積み重ねてテーブルが作られています。
そこに渡された板がテーブルになっているんですね。
ただいま1時半過ぎという時間にもかかわらず、お店はかなりの入りになっています。
さっそくオープンの入り口右手から入ります。
「お一人様?」
「はい」
「じゃ、こちらに詰めてお願いします」
入り口正面が焼き台で奥が調理場になっています。
そこをぐるりとL字形に囲むカウンターの奥に案内されました。
いちばん奥には物静かなおじいさんが一人、日本酒を飲んでいます。
軽く会釈してその隣に座ります。
何しろ繁盛店ですから、まだ空席は多いですが、間を空けずに詰めて座ることにします。
本日は歩きづめでのどが渇いたので、瓶ビール(600円)につまみは煮込みをいただきます。
名物の焼き鳥は100円から120円あたりの価格が主体で、炭火焼きとしてはかなりリーズナブルなお値段です。
「たれ焼き5本セット500円」というのにも目が移りましたが、2品食べるとお酒が進まないので、今日は煮込みだけで我慢しておきましょう。
意外に時間が掛かって出てきた煮込みは、熱々でした。
豚のモツ(ガツ、シロ)あたりを主体に、どちらかというと野菜が多い煮込みです。
大根にんじんゴボウこんにゃくと盛りだくさんですが、私の好みはモツだけの方ですね。
薄目の味噌味で、薬味のネギもたっぷり乗っています。
七味唐辛子を振り掛けていただきます。
大根が熱々で良く煮えています。
「煮込み」というよりも「野菜の煮物」という感じですが、これはこれでいいものです。
ぼんやりとグラスを傾けながら、お店の雰囲気を楽しみます。
そこへ入ってきたのは場違いな感じの若い女性が一人。
店員さんになにやら注文しましたが、帰って来た返事が
「カシラ一本ですか、少々お待ちください」
思わず注目してしまいました。
何と焼き鳥1本のみのご注文です。
よく見ると、後ろには外国人の男性が一人、心細げに待っています。
推測するにこの女性は、外国人男性のガイド役で、日本の名物「ヤキトリ」を食べさせてあげようと、飛び込んだんでしょうね。
それにしてもこの酔っぱらいばかりという雰囲気のなかに、よくぞ入ってきました。
しかも焼き鳥1本120円のみのテイクアウトとは、勇気があるなあ。
思わず
「このお嬢さんに焼き鳥10本セットを出してあげてください」
そう注文してしまいそうになりました。
(今一歩のところで踏みとどまる、自分に拍手)
それにしても荻窪は焼き鳥好きが多いようで、次から次へとお客さんが入ってきます。
焼き鳥を焼く煙は切れる間もなくたなびき続けます。
「ごちそうさまでした」
かるく30分ほどの滞在で、お店を後にしました。
2009.01.10 Saturday
一二三@吉祥寺
一二三@吉祥寺
さて新年初の東京ラーメンは、吉祥寺の「一二三」さんです。
JR中央線を中野で各駅停車に乗り換え、吉祥寺駅に着きます。
実は本日訪問する「一二三」さんは以前訪ねたことがあるんですが、見事に振られました。
そこでとりあえず代打候補の「ホープ軒」さんを確認しておきます。
すぐに「ホープ軒」さんを発見、相変わらず繁盛されている様子ですが、行列はありませんでした。
吉祥寺の駅から直角に北へ進み、10分ほどで目指すお店を発見しました。
通り沿いではありますが、大きな看板などはなく、知らない人は見過ごしてしまうでしょう。
以前訪ねた時も苦労したのを覚えています。
さて開店の12時にはまだ10分ほどあります。
お店の前にベンチがあって、そこには若者が一人腰掛けています。
どうやら開店を待ちかねているラーメンマニアのようです。
半開きのシャッターですが、はたして今日は営業するのか不安になりますね。
前に並ぶのも気恥ずかしいので、辺りを散歩して時間つぶしをします。
ようやく正午になって、シャッターが上がるのが見えたので、お店に向かいました。
当然2番手で、カウンターばかり12席ほどのお店に入ります。
「席は詰めてお願いします」
順番に端から二番目に座ります。
丸眼鏡とひげのご主人に、若い男性が助手をしている厨房です。
ラーメンの器も何となく風情があり、気を遣っていることが分かります。
BGMにはジャズが流れていて、これもおしゃれな感じですね。
お冷やとおしぼりを出してくれ、注文は「一二三そば」(1000円)をお願いしました。
後からすぐに3人目のお客さんが来て、私の隣に座ります。
ご主人はまず麺を取り上げて、秤に掛けます。
たぶん3人前なんでしょう、手で量目を調整しているようです。
どんぶりはお湯を張って温めた後、たれをあれこれ入れてスープを張ります。
できたスープを一口味見しています。
一杯ずつ味見をするのは、それだけ味に自信がある証拠なんでしょうか。
最近の店では味見をしないところも多いですから、期待感が膨れてきます。
ご主人、少し物足りなかったようで、瀬戸物のかめに入っているたれを少し追加しました。
うん、これで完成、ご主人なかなかいい顔でこちらもほっとします。
そこでようやく麺を鍋に投入。
これは堅そうなかなり黒っぽい麺です。
しかしゆで時間はそれほど長くなく、丼に移して助手が具を乗せます。
「一二三そばです」
カウンター越しに丼が出てきました。
これは鰹ダシのいい香りがします。
かなりあっさりとした純和風のスープに細麺ストレートがよく似合います。
この麺は蕎麦粉を混ぜているといいますが、けっこう腰がありますね。
具にはチャーシューにノリ、そして珍しい茎ワカメです。
何となくそば風味のラーメンという感じがします。
そこでご主人の話がこぼれてきます。
「今日は一二三そばがおすすめです。今年初めてなので特別にスープに手を掛けているんです」
え、それは知らなかった、偶然とはいえ、年に一度の好機に訪問できたんですね。
メニューでも分かりますように、「かけそば」が900円なんです。
麺とスープだけのお値段が900円ですから、これはスープに手を掛けている証拠ですね。
まずはスープを一口いただきます。
ほんわりと魚介のダシが香る、ラーメンとは思えないスープです。
これは美味しいなあ。
麺は腰があって、喉ごしもいい感じですね。
噛み応えのある堅めの麺ですが、堅すぎるわけではなく、するすると食べられます。
途中で薬味に七味唐辛子を振ってみます。
食べ進んで行きますがやっぱりスープが素晴らしいです。
健康のためいつもスープ全部は飲みませんが、危うく誘惑に負けるところでした。
あっという間に完食です。
「ごちそうさま」
何しろラーメンの早食いには自信がありますからね。
ラーメンオタク(らしい)隣の若者に勝ったぞ。
通なら味わって食べろよという、外野席のヤジに振り返りもせず、颯爽とお店を後にするのでした。
2009.01.09 Friday
電車の中で
電車の中で
さて今年初めての東京遠征です。
静岡駅からお馴染みの鈍行列車に乗り込みますが、今日は運良く静岡駅から座ることができました。
この時間帯ですと、静岡駅までは混むんですが、ここで乗客の半分ほどが下車します。
普段ならそれでも立ち客がいるので、滅多には座れませんが今日はラッキーです。
といっても次の東静岡か草薙あたりでかなり下車するので、そのあたりでまず座れます。
一度清水まで立ちつくしたことがありましたが、これはかなりのレアケースです。
さて、席に座ってから気が付きました。
うっかりしていて今日は薬(サプリメント)を飲み忘れていますね。
遠出をするときにはいつでも忘れ物がないか確認することにしているのに、必ず何かしら忘れます。
決して急いで慌てて出発するわけではないのに、不思議ですね。
今日でも10分ほど時間が余って早く出過ぎたぐらいなんですから、間抜けなものです。
終点の熱海で東京行きに乗り換えた後、今日は中央線に乗るので、10時04分に小田原で「湘南新宿ライン」に移ります。
この列車は後よりの2車両のみがボックス席になっていて、長旅には都合が良いんですね。
空いている車両ですが、ポツポツと人が座っています。
一つの席に座っているのが、60ぐらいのおばちゃんです。
4人掛けの席なんですが、窓際に座ってその前の席にはヒョウ柄のバッグに入った荷物を堂々と置いています。
さらに、隣の席にも脱いだコートを侍らせて独占状態です。
まあ空いている車両ですから、特に問題はありませんが、気になります。
後で誰か来るのかとも思いましたが、とりあえずそのはす向かいに座りました。
列車は小田原駅を出て、当然隣に人が来るわけもありません。
おばちゃんは
(何で他の席に行かないのよ、うざったいわね)
というかのように私を睨んでおりました。
幸いにしてすぐ次の駅で海側の席が空き、速攻でそちらに移動しました。
さて列車は茅ヶ崎に着き、だんだん混み合ってきました。
もう立ち客もいて、空席を探す方もいらっしゃいます。
しかし、このおばちゃん、荷物を片づける素振りさえないんですね。
藤沢駅には定刻通り10時30分に到着しましたがまだそのまま。
この時乗り込んできた、一人のこれも中年の女性が
「この席空いていますか?」
思い切っておばちゃんに尋ねました。
どうするのかと周囲が注目していますが、おばちゃんは無言です。
「・・・・」
堂々と我存ぜずと、横を向いて無視です。
コートを少しだけ脇に引き寄せて、座るんなら座ったら良いでしょうという素振りに、女性はすごすごと退散してしまいました。
周りのお客さんも小声で囁きあっていますが、遠慮しているのか誰も座ろうとしません。
大船、横浜と進んで、それからかなりの混み具合になったんですが、おばちゃんは荷物を網棚に乗せるわけでもなく、堂々と席を独占していました。
11時15分になり、私は新宿で降りましたからその後は分かりませんが、もちろん最後までそのままだったと推測します。
いやはやたいしたおばちゃんだなあ。
2009.01.08 Thursday
たこ八@新年初たこ
たこ八@新春初たこ
1月5日月曜日、今年初めてのたこ八です。
例年4日から営業するたこ八さんですが、今年は曜日の都合で5日が初日になりました。
今日はいつもより早めに、6時過ぎの入店ですが、先客はすでに5人です。
その5人がほぼ均等に分かれて座っているんですが、こんな時にどこに座るかで運命が分かれますね。
混んでいるときには当然空いている席に座りますが、空いている時にはどうするのがベストか?
私の場合、たこ八でガラ空きの時には必ず隅に座ります。
では初見の店ではどうかといいますと、この場合は中央あたりに座ります。
かなりの居酒屋さんでは、常連さんの指定席みたいな席があって、それが端の場合が多いんですね。
後からやってきた常連さんに冷たい目で見られないように、どこにでも移動できる中央部を目指すわけなんです。
そして今日のようにほぼ半分ほどの入りの時はどうするかといいますと、なるべく空き場所を大きくするように座ります。
これはグループ客が入ってきたときに、座りやすいようにするためと、外から見て空き場所が分かるようにするためです。
のれん越しにお店の中をチラ見するお客さんがけっこういます。
そのときに空席が目に止まれば入りやすいですね。
そこで今日も中央の席を空けて、左端から3人目の席に入りました。
オカアサンに新年のご挨拶をして、まずはビールで一人乾杯です。
「これでも食べてて」
新年のサービスで、シラスを出してくれました。
ありがたくいただきます。
今日はまだ常連さんは来ていないようです。
右端は、だいぶ酔っぱらった感じの夫婦者で、何回かお見かけしたことがあります。
私のすぐ右手には、いつでもホッピーのお馴染みさんですが、この方は無口なので話しかけることもなく静かに飲んでいます。
左手の端席には60がらみのサラリーマン二人組で、これもちょくちょくお見かけする方ですね。
ちらりと見るとショーチューの箱が6つも空いています。
開店早々からとしても、いいペースですね。
そのせいか、酔いも回っているようで、かなりの大声で盛り上がっています。
しかしいけないのは、二人なのにお皿が4枚あることです。
二人の席の間を広く開けて、そこに空のお皿をおいてキープしています。
これは「後から来るんだからね」というメッセージですが、2、3分ならともかく、明らかなマナー違反です。
お馴染みさんなのでオカアサンも黙認していますが、そろそろ混み合ってくる時間です。
案の定、4人連れのサラリーマンが入ってきました。
席を詰めて中央に入れます。
そろそろ普通に座っても程々の混み具合なんですが、この二人が広くスペースを取っているため、キツくなります。
そこで
「すいませんちょっと詰めてくださいね」
強引に一つだけ左に移動してしまいます。
お二人も肩身が狭くなった様子で、しきりに携帯を掛けて後続部隊の到着を催促しています。
さて、オカアサンがなにやら焼いているなと思っていたら。
「はい、これ」
出てきたのはマグロの照り焼きです。
しょうゆ味で、香ばしく焼かれています。
照り焼きでもなく、単に焼いたマグロですが、いい味わいです。
今日はなんだか「ミルクワンタン」みたいな感じになってきました。
結局7時少し前になって、ようやく奥のキープ組が来ました。
お帰りになったお客さんがいて、席を元に戻して飲み直します。
幸いにも満席でお断りするということはありませんでしたので、結果オーライですか。
今日は常連さんが誰もいなく、おかげで静かに飲めました。
お勘定をして、新春初のたこ八を後にしたのでした。
2009.01.06 Tuesday
お知らせ
新春食い倒れ飲み倒れツアー
1月18日日曜日、「青春18切符」を使っての今期最終ツアーに行きます。
朝8時頃静岡駅発の鈍行列車で出発し、夜10時あたりに帰ってくる予定です。
主な目的地は、休日でもあり、浅草浅草寺にお参りする予定です。
新年早々ですが、今回はツアーの参加希望者を募りたいと思います。
ご都合のよろしい方はどうぞご連絡下さい。
なお、青春18切符をお持ちでない方、先着1名様までご用意ができます。
私はその下見をかねて、7日に東京へ行って来ます。
明日の更新はお休みいたしますので、ご承知下さい。
2009.01.06 Tuesday
東京肉本
東京肉本
すいません。
あまり肉には興味ないんですがつい買ってしまいました。
お肉が大好きな方には必読の一冊ですね(笑)
ホンマにいい肉しか載ってません。
そんなうたい文句につい釣られました。
と言っても高級な肉ばかりではなく、居酒屋の煮込みなども載っているんで、そのリサーチです。
正統派の焼き肉から、ホルモン、大好きなレバ刺し。
肉刺しにタン塩、ハラミはお馴染み牛肉のアラカルトです。
続きましては豚肉に鶏肉、やってきました東京名物の煮込みあれこれ。
コロッケトンカツメンチカツ、洋食にどんぶり物の数々勢揃い。
モツ鍋ジンギスカンにハンバーガー、やっぱり最高級の牛肉満載。
馬肉鹿肉、さらにはソウルフードまで。
最後はテイクアウトの絶品情報になっています。
知らなかったお店が色々と出てきて、参考になりました。
次の東京訪問には手元に置いておき、ぜひ一口食べてみたいと思っています。
なお、出版は「ミーツ・リージョナル別冊」ですが、綴りは(Meets)なのが笑えます。
2009.01.05 Monday
焼き肉屋さかい@初ラーメン
焼肉屋さかい@初ラーメン
本年度の初ラーメンはというと、実は自宅での手作りラーメンだったんですが、外食ではこちらになりました。
久しぶりに家族全員がそろったので、焼肉でも行こうとここ「焼肉屋さかい」に出かけました。
お馴染みの金網を囲んであれこれ焼肉を楽しみます。
こちらは「ユッケ」
生肉を見ると、獣の心が目覚めます。
焼肉を楽しんだ後は、締めにラーメンと冷麺ですね。
まずは冷麺。
牛骨のあっさりとしたスープに酢を落としていただきます。
麺はお馴染みの、噛み切れないほどの腰がある透明な麺です。
具もチャーシューにキムチ、ゆで卵キュウリ貝割れといっぱい入っていますね。
次は「牛テール・ラーメン」
今年最初のラーメンと期待の一品が出てきました。
ん、何かシンプルだなあ。
スープはやはり牛骨で取ったあっさりとしたものです。
これはこれで美味しいんですが、さっぱりしすぎかな。
麺は普通の中華の細麺です。
具には、輪切りに煮込まれた骨付きの牛テール。
美味しいことは美味しいですが何とも燃焼不足な感じです。
まあさんざん焼肉をいただいた後の締めですから、さっぱりしているものもうれしいんですが、ラーメン好きには物足りないかな。
そんなわけで新年最初のラーメンレポートでした。
今年こそ看板倒れにならないように、ラーメン関係の記事を充実させてゆきますので、よろしくお願いします。
2009.01.04 Sunday
年の初めの
みなさま明けましておめでとうございます。
遅れましたが、新年初めての更新です。
年末には色々と頂き物がありました。
お忙しいところをわざわざお越し頂き恐縮しました。
多分な心使いをいただき、まことにありがとうございました。
ここに改めて感謝の言葉を申し上げたいと思います。
さてその中には実に幸運な物もあって、びっくりしました。
その内容に付きましてはまたご報告したいと思います。
新年は結局「箱根駅伝」をずっと見てしまいました。
6時間あまりという長い時間ですが、見始めると気になって結局最後まで見ちゃうんですね。
どこを応援するでもなく、興味本位で見ているだけなんですが、つい力が入ってしまいますね。
自分自身はと言えば、ジョギングをするわけでもなく、長距離走など夢のまた夢。
それでも学生たちが一生懸命走っているのを見ると、思わず応援してしまいます。
初めからハイペースで行って、最後までそのまま走りきってしまうという、まことにすばらしい選手もいましたが、ほとんどの方は途中で力尽きてしまいます。
かと言えば、ゆったりとした出足で大丈夫なのかなと思わせておいて、終わってみれば好タイムを残すという選手もいました。
人生も駅伝と同じで、自らを信じ、自分に会わせたペースで進んで行くことが大事ですね。
今日から仕事始め。
ブログもできるだけ「日曜定休」以外は毎日更新できるように頑張っていきたいと思います。
あらためてお断りしておきます。
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