2007.07.31 Tuesday
長野屋酒店@閉店
名著「下町酒場巡礼」で読んで以来、ずっと気になっていた老舗居酒屋「長野屋酒店」
なんと言っても古ぼけて、壊れ掛けた看板に時代がかった店というのだから気になる。
今日の居酒屋探訪はこちらを尋ねることにしました。
最寄りの駅として最も近いと思われる、JR線「板橋」の駅を下車し、徒歩で目的地に向かう。
今回のもう一つの目当ては滝野川の老舗居酒屋「高木」で、ここをまず確保してから、「長野屋酒場」を探す。
場所は大通り沿いなので分かり易い場所だ。
しかし、これがなかなか見つからない。
地図をあれこれ確認して、結論はすぐに出た。
無くなっているのである。
メモに記した所番地には、新しいマンションが建てられ、1階はピザ屋になっていたのだ。
残念、段々に古い酒場はなくなって行くのだ。
やはり古い店から回ってゆかないと、幻の居酒屋がドンドン増えてしまうことになる。
気を取り直して「高木」に向かうも、ここの開店は午後5時。
まだ30分余りもある。
どう時間を潰そうか。
脇に「ビックリらーめん」の店が開店していて、チューハイ340円などと書いてある。
よっぽどここで時間つぶしをしようと行きかけたが、やっとの事で思いとどまる。
仕方がないので、周辺をあちこちとお散歩。
町の片隅に古いパチンコ店を発見。
これは営業していないだろうと思ったが、あれっ張り紙には「月曜定休」とある。
これはひょっとしたら今でもやっているんだろうか。
確かめたいような気もするが、詮無い夢だろうな。
ペットショップで子犬を見ながら暇つぶししつつ、お店の様子を眺める。
続く
2007.07.30 Monday
ルミネtheよしもと@新宿
ルミネtheよしもと
空前のお笑いブームである。
中でも、吉本興業の勢力は著しく、東京にも進出している。
今回は新宿駅ビルの「ルミネ2」7階にある「ルミネtheよしもと」でお笑いを堪能してきました。
まず、あらかじめインターネットで前売りのチケットを購入。
便利になったもので、インターネットで購入(予約ではない)したチケットを、当日現地で発券出来るのだそうだ。
目当ての公演は「1じ-3じ」といって、午後12時30分に開場、1時から3時までの開演になる。
開演より10分も早く会場に着き、まずは係員に尋ねてチケットの発券機へと向かう。
この機械に自分のクレジットカードを挿入すると、表示が出て画面に触れる。
割とあっさりチケットが出てきた。
全席指定で、席の番号は「I列の1番」と言う端の席になっている。
まだ開場まで時間があるので、色々と並べてあるノベルティを見て歩く。
入り口近くには大勢の行列が開場を待っている。
係員に聞くと、「当日立ち見」のお客なのだそうだ。
うーん、夏休み始めとはいえ、平日の昼間なのに、凄い人気だなあ。
客層は若い者ばかりで、20代の女の子が多い。
中には年輩客や、子供を連れた家族連れもちらほら見られる。
まず始めに立ち見客がどっと入るが、場所は一番後の専用立ち見席。
おもむろに入場すると、「オロナミンC」と交換できる「コイン」を1枚くれた。
席について開演を待つ。
すぐに満席になり、隣には20ぐらいの女性二人組が座る。
まずは無名の若手コンビが「公演の注意」と宣伝をあれこれ。
時間が1時を過ぎて、ついに開演となった。
ステージの左右には大型ビデオの画面があり、ここでインフォメーションを流しているのが、現代風らしい。
まず出てきたのが「POISON GIRL BAND」で、リレーのネタで笑わせる。
しかし、どうも声がぼそぼそしていて聞き取りにくい。
これが持ち味かも知れないが、やはり聞き取りにくいのはどうかと思う。
次は「笑い飯」
相変わらず掛け合いのテンポが良い。
後半は一気呵成に観客を引っ張り込んで場内を沸かせる。
続いて「ネゴシックス」
「私をテレビで見たことある人」
ほぼ全員に近い手が上がる。
「エンタの神様で見たという人」
半分ぐらい。
「笑金で見た人」
4,5人が手を挙げる。
「私その番組には出たことありません」
(これどこかで聞いたネタだな)
お馴染みの小道具を駆使したネタで、これも大爆笑。
続いては本日のメインである「タカアンドトシ」
やはり上手い。
ツッコミの「○○か!」で相方の頭を叩く音が、気持ちいいほど場内にこだまする。
いやあ生はいいですなあ。
場内大爆笑のうちに、時間となる。
さすがタカトシは人気実力ともトップクラスだ。
続いて人気の「オリエンタルラジオ」が登場する。
ファンの声援は一番で、やはり若い女性に大人気なのが分かる。
初めて「武勇伝」以外のネタを見た。
そういえば最近お笑い番組では見なくなったなあ。
内容と爆笑度はイマイチという感じだ。
そして最後のトリは、「まるむし商店」
関西の漫才コンビで、あまり知らなかったのだが、これがまたパワフルでガンガン行く。
出だしこそ緊張していたものの、後半は絶好調で、かなりの受けを取っていた。
なるほどトリの実力は充分持っているようだ。
ここで中入り、10分間の休憩になる。
トイレを済ませて、入り口で「オロナミンC」を交換する。
隣のペアは、膝の上にお弁当を置いて、お食事の真っ最中だ。
さて、後半は「吉本新喜劇」
実はこれを生で見るのは初めてなので、期待している。
メンバーは知らない名前ばかりで、分かるのは唯一「三瓶」だけだ。
新喜劇専門のメンバーと、お笑いグループも参加しているような感じだ。
結論から言うとこれが一番面白かった。
50分ほどの公演中は爆笑の連続で、新喜劇を堪能しました。
よく練習しているのが分かり、演技も分かり易くて、お笑いの王道ですな。
帰りに「四つ葉のクローバ」CDを販売していたが、200円なので、記念に買っておけば良かった。
これはまた見に行きたいものだ。
入場料4000円が前売りで3500円。
8月からはそれぞれ500円値上がりするが、この値段なら見に行く価値は充分あります。
2007.07.28 Saturday
絶好調
祝! 勝率5割復帰。
ついでに貯金までしてしまった。
まあ、喜んでいると、また期待を裏切りそうなので、控えめに祝杯をあげた。
交流戦が終了してから、どういうわけか絶好調。
何とも不思議な勝利を続けている。
にっくき巨人には連勝するし、去年あんなにいじめられた中日を、ナゴヤドームで3タテ。
いやあ久しぶりに気分がいいねえ。
さて、戦力はというと、抑えのウィリアムスは故障中だし、今岡もリハビリ中。
期待の林は頑張っているが、シーツもいまいちだし、取り立てて良いところはない。
それなのに勝ってしまうのが全く持って不思議だ。
長らく苦しめられていた借金生活から、ようやく脱出。
いやはや毎度毎度やきもきさせられます。
上位を叩いたので、気が付いてみたら
(おい、そんなに差があるわけじゃないぞ!)
と、ここで期待すると、いつものようにまた負け続けるのが定番。
そういえばもうすぐ始まる「死のロード」
例年ここで大きく調子を崩すのだから情けない。
というわけで、しばらくは5割で良いです。
8月も5割ラインで上々。
もう、多くは望みません。
この調子で頑張ってくれよ。
2007.07.27 Friday
満来@新宿
満来@新宿
ラーメンの中の王者と言えば、もちろん「チャーシューメン」にとどめを刺す。
これでもかとチャーシューが乗ったその勇姿は、ラーメンフリークの魂を熱く揺さぶるのだ。
世の中、数ある「チャーシューメン」の中でも一二を争うというのがここ、新宿にある老舗のラーメン店「満来」である。
何しろ20年前の伝説の名著「ベストオブザラーメン」でも表紙を飾ったほどのすばらしさなのだ。
とにかくデカい肉の塊がドカンと乗っているチャーシューメン。
以前食した時は、普通のラーメンでも満足するほどの大きさだったことを覚えている。
さて、今回はちょっと変わったラーメンがあると聞いてこの「満来」にお邪魔したのです。
JR新宿駅を下車し、小田急ハルク方面に向かう。
天候は細かい霧雨が時々降っていて、暑さ逃れにはちょうど良いくらいだ。
お店は新宿駅から徒歩で5分もしない、まさに大都心の一等地に構えている。
11時53分にお店に着くが、既に行列は10名ほどになっていた。
お客の大半はサラリーマン風で、たぶん昼食を求めて来たのだろう。
さっそく列の終わりに並ぶが、意外と進み具合が早く、安心する。
店の掲示には「チャーシューメンは中止」の寂しい掲示だ。
再開したらぜひとも一度は挑戦してみたいものだ。
順調に行き、12時ちょうどには列の先頭になった。
ここで店の左手内部にある自動券売機で、食券を購入する。
さて、今日の目当てはなんだと思いますか。
実は「納豆らあめん」(870円)なのです。
これは珍しいでしょう。
もちろん温かいヤツです。
もちろん私も(たぶん)初めて食べます。
店は厨房を丸く囲むカウンターのみで、20席はあるだろうか。
ラーメンの配膳をしているのは、30台の女性ただひとり。
この人がそれこそもの凄い勢いで、注文の手配をしてゆく。
「チャーざる」「チャーざる大盛り」「ざる大盛り」
聞いていると9割方が「ざるラーメン」の注文だということが分かる。
この「ざるラーメン」(800円)も人気の逸品で、実はこれにも気を引かれたのだが、今回はパスする。
すぐに席が空き、ちょうど向かって左側、一番端の席に座ることが出来た。
さっそく食券を渡し、出番を待つ。
もちろんお冷やは最初に出してくれる。
しかし次から次へと、もの凄い勢いで品物が出てくる。
御客も心得ていて、食べ終えた者はすぐにそくさくと出てゆくから回転が速いのだ。
また、ざるラーメンは冷たいので、食べる時間も短いのだろう。
と言っている間に、なんと5分もしないうちに、出てきましたよ「納豆らーめん」
いやあ、なかなかボリュームがありますなあ。
簡単に言えば、ラーメンの上に、納豆を卵で混ぜた具を乗せ、海苔を散らした物だ。
残念ながらチャーシューは入っていない。
あとはホウレン草が参加しているのみで、けっこうヘルシーという気もする。
コショーを掛けてまず麺をたぐる。
平打ちの中太麺で、腰はそれほど無く、柔らかで食べやすい。
これを納豆に混ぜていただくと、本当にずるずる滑らかに入って行く。
スープは出汁の利いたあっさり醤油味で、脂は少ないようだ。
麺の合間にレンゲでスープに納豆をすくい、これを飲むと、なかなかに良い塩梅だ。
しかしこれは「普通盛り」のはずなのに、けっこう量が多い。
さらに納豆の混じったスープを飲むと、お腹はふくれるばかりだ。
いやいや「納豆らーめん」初めて食べましたが、大した物です。
さすがにスープまで飲み干すことは出来ず、納豆も残しましたが、麺は完食しました。
時間は12時10分。
こりゃあ店の回転が速いはずだ。
2007.07.26 Thursday
富士屋本店@渋谷
富士屋本店@渋谷
前回無謀にも一杯機嫌で迷い込み、挙げ句の果てに探し疲れて無念の撤退。
こんな体たらくであった、因縁の立ち飲み(勝手に思ってるだけ)渋谷の富士屋本店。
今回はその轍は踏まじと、不倶戴天の決意と共に渋谷駅に降り立ったのであった。
だいたい始めての店なので、所番地ぐらいは控えておけば良いのに、いいかげんで済ますからこうなる。
まあ方向音痴だし、特にお酒が入るとけっこう迷う私です。
「あべちゃん」ではほろ酔いのはずが、相変わらず地図が読めない男は苦戦しています。
それでも、今回は地名の「桜丘」をしっかり覚えていて、まずはラーメンの「亜寿加」を発見。
この店は以前入ったことがあるが、「ラーメン」680円とけっこう高めの値段になっていた。
それを横目に見ながら、同じ町内だと周囲を探す。
いやあ、あっさりと発見しました。
ただいまの時間は開店の5時に15分ほど間がある状況。
最近はどうも時間に追われて、開店前に店に着くことが多い。
計画性のなさを恨みながら渋谷駅周辺をお散歩して時間を潰す。
さて、ようやく5時5分になった。
勢い込んで店に向かう。
ビルの狭い階段を下りて、地下1階のお店に入る。
やはりお客はいない、当然の一番乗りなのだ。
店は案外に広く、中央の調理場をぐるりと囲むカウンターになっている。
さっそく向かって左手の中央あたりに席を取る。
まあ席といっても立ち飲みですから、そこに行くだけですがね。
ちょうどそこからは、入り口の上あたりに置いてあるテレビが良く見えるのだ。
普通はこういう一等地が常連さんの指定席になっているのですが、口開けなので良いでしょう。
自分から見て右後方にある壁には「大滝秀次」さんの色紙が3枚も貼ってある。
どれもまた味わいのある文字で、この店を讃えている。
そう、「秀じい」はこの店が大のお気に入りなのだそうだ。
「サライ」の居酒屋本にも旨そうに「一ノ蔵」のコップ酒を立ち飲みしている写真が出ていた。
今写真で見ると、ちょうど私の左手側すぐ隣に秀じいが飲んでたんだなあ。
まずは「瓶ビール」(450円は安い)に「イカ納豆」(350円)を注文する。
財布からおもむろに千円札を取り出し、空の灰皿の下に敷く。
ここはキャッシュオンデリバリー、商品と代金は引き替えなのだ。
ビールと、遅れてつまみの皿を置いた店員は、お札を取りお釣りの200円をカウンターに置く。
これはそのままに置いて、まずはビールを一杯。
「クウーッ」
のどに染み渡る旨さだ。
ボチボチとお客が入ってくる。
ほとんどが常連客らしく、店員と挨拶を交わしながら、思い思いの席に着き、グラスを傾ける。
さて、つまみの二品目は「ナス味噌」(250円)を注文する。
受けた店員は、乱切りにしたナスを前のフライヤーに投入。
ジャジャーっと揚げられたナスを器に取ると甘味噌を掛けて混ぜ合わせる。
これを小鉢に移して出来上がりだ。
「お待ちどうさま」
財布から50円を追加で出し、テーブルのお釣りに重ねておくと、そっくり取ってお会計完了だ。
まだ飲み足りないので、燗酒(280円)も頼むことにする。
銘柄は「寒桜」で、燗付け器に逆さまな一升瓶が付いたお馴染みのスタイル。
ちょうど細かいのが無くなって、1万円札をカウンターに置く。
「すいません細かいの無いですか」
「申し訳ない、これしかないんだ」
ん、開店早々だというのにお釣りの用意も無いとは、ちょっとなあ。
両替に行っているらしく、万札はカウンターに置いたままとなった。
客が近くにいないから良いけど、混雑してたらちょっとまずいな。
酒を飲みながらお釣りを待っていると、ようやくできたらしく、さすがにお札は手渡しで返してくれた。
そろそろ40分ほどになるか。
前金なので、帰るのは御客の勝手で、気が楽だ。
ゆったりとした雰囲気の立ち飲みを堪能して、店を後にしたのでした。
2007.07.25 Wednesday
あべちゃん@麻布十番
あべちゃん@麻布十番
「麻布十番」と言えば、まあ田舎者には東京の代名詞というような地名です。
そこには近代的な店から、古風な店まで、様々な店が営業しています。
その一角を占める老舗居酒屋「あべちゃん」を尋ねてゆきます。
さて、予定ではこの店の開店は3時半とのこと。
色々と探すと、すぐ近くに「山忠」という居酒屋が開店15時からとある。
これは好都合とばかり、まずそちらを目指す。
地下鉄南北線「麻布十番」駅で下車し、店に付いたのはちょうど良いかげんの3時5分過ぎ。
ところがところが、その「山忠」に入ると
「開店は5時です」との冷たいお言葉。
これはデーターのミスなのか。
それですっかり予定が狂ってしまった。
「あべちゃん」の昼間はお酒ではなくお食事をメインとした営業なので、入るには気が引ける。
そんなわけでかれこれ20分ほどうろうろしたが、どうやらお酒を飲んでいる客を発見。
そこで意を決し(そんな大袈裟なもんではありませんが)お店の入り口をくぐる。
お店の前面では、通りに面した場所で焼き鳥を焼いている。
その良い匂いに釣られてか、テイクアウトのお客が何人か待っている。
近所のオバサン連中が夕食のお総菜やお土産にと、買い求めに来たのだろうか。
いやあなかなかの賑わいですなあ。
タレを入れた瓶に焼き鳥の串を浸けて、もう一度焼き台に乗せてゆく。
そのタレが瓶から垂れてゆく。
長い年月の末なのだろう、このタレは溶岩のようになって、積み重なり固まっていた。
これはまた年期を感じさせる風景だ。
さて、カウンターの端に座り、まずは「生ビール(500円)」に、あべちゃん名物「煮込み(500円)」を注文する。
先ほど目を付けた隣の客は生ビールに、焼き鳥をあれこれ頼んでいた。
その隣に来た若者が頼んだらしい「焼き鳥丼」がやって来た。
これはランチタイム専用のサービスらしい。
丼にご飯を盛り、上には焼き鳥が3本串の付いたまま乗っている。
当然自慢のタレがご飯にも掛けられている。
これにスープが付いて650円は、なかなか旨そうだ。
他には「煮込み」プラス「ご飯」にスープの定食もあるようだ。
入り口すぐ横のテーブルには老人が一人、ぽつねんと佇んでいる。
ちびちびお酒でも飲んでいるのかと思ったら、焼き鳥のお土産待ちだった。
手提げの紙袋に入った焼き鳥を手に、満足そうに帰っていった。
さて、ビールと煮込みが登場した。
この煮込みは、かなりの甘口だ。
いや、甘い、本当に甘すぎるぐらいだ。
肉は牛のシロが主体で、じっくりと柔らかく煮込まれている。
そしてその下には焼き豆腐が敷かれていて、濃厚な味を和らげてくれる。
あべちゃん名物の「煮込み」は、甘いお江戸の味でした。
ビールを空け、「お酒」というと
「冷たい、熱い」と聞かれたので
「燗付けてお願いします」と返す。
次のつまみは焼き鳥にしようか。
「カシラと鳥皮を1本ずつ焼いてください」
「2串から」
(なんだ一種類2本からか)
「じゃ、カシラ2本」
「塩、タレ」
「タレでお願いします」
向こうの会話は単語だけかよ。
出てきましたカシラは、元の所に野菜が1片刺してある。
面白いことに1本がシシトウ、もう一つはネギと分かれている。
これは面白い粋な計らいだ。
さっそく七味をかけてかぶりつく。
これはよい焼き上がりだ。
こちらのタレは甘すぎず、良い感じに仕上がっている。
下に敷かれたキャベツもタレを絡めて食べきってしまう。
煮込みもこの程度の甘さなら良いのにと、つくづく思う。
そこで入ってきたのが、外人らしい巨漢の男性と小柄な女性のカップル。
旅行帰りかその最中か、大きな荷物をカートに引きずっている。
それを脇に避け、やっとの事でテーブルに座った。
酒は飲まず、焼き鳥丼と煮込み定食のご注文だ。
さすがはお江戸、色んなお客が来るんだなあ。
少々早いが、今日はこれでお愛想とするか。
2007.07.24 Tuesday
中華そば屋伊藤@王子
JR京浜東北線を王子駅で降りる。
ここから徒歩で目指すのは、本日の目的地「中華そば屋伊藤」だ。
まずは北へと向かう通りをまっすぐに歩み出す。
しかしプリントアウトした地図が大雑把なせいか、いつもより微妙に頼りない。
頼みの綱のお馴染み「東京地図」も気が付けば2002年製。
当然建物や目標となる場所もかなり変わってきている。
そろそろ新しい地図に買い換えなくてはいけないかな。
まあこの地図というものも、大きくては重たいし、かといって小さければ、老眼の目にはキツい。
最近はやりのモバイルでもやりたい気がするが、昼間の道路では携帯の画面は見にくい。
文句を言うより地図の見方を勉強するのが先か。
さて、途中で小さな公園にたどり着いた。
そこでじっくり5分ほど掛けて現在の位置を確認する。
なんとか目的地を探し出し、東に向けて進む。
路地を曲がって行けば近道になるのだが、やはり大通りを行くのが安全だろう。
直進すると、豊島商店街が左に見える。
どうもこの通りが怪しいと、決めつけて左に曲がる。
お昼時というのに人通りの少ない商店街だ。
しばらく進むと、右手前方に目指す「伊藤」を発見。
ここまで20分ほど掛かった。
なんと、ラーメン店とはほど遠い、ごく普通の商店という外観だ。
店頭の張り紙も素っ気ないし、内部も作りつけで、内装はゼロに等しい。
カウンター6席に椅子は丸椅子の安物、テーブルは4人掛けと壁に面した2人用のみ。
ほぼ満員だが幸いに行列はなく、すんなりと店に入ることが出来た。
ちょうどカウンターの真ん中ほどに空きがあり、そこに座る。
係の若いお姉さんが片づけをしている。
お冷やはセルフサービスと張り紙があり、さっそく汲みに行く。
メニューはシンプルそのもので、「そば500円」に「肉そば650円」の2種類のみ。
お客の大半は「肉そば」に「大盛り150円増し」を頼んでいる。
こちらは「肉そば」を告げる。
客は後からひっきりなしに入ってくるが、うまい具合に回転していて、行列ほどにはならない。
入ってきた近所のオバチャンらしい二人は、2人掛けのテーブルに座ると「そば2つ」
厨房は奥にあって、客席からは見えないようになっている。
さてお待ちかねの「肉そば」登場。
第一印象は、(少なっ!)
見るからにこじんまりとしている。
とにかくスープが少ないのだ。
そういえばオプションに「スープ増し100円」とあったのも頷ける。
まあこのスープにはずいぶん元手が掛かっているのだろう。
具はチャーシューが4切れ、後はネギだけというシンプルさだ。
まず麺を一口。
中太のストレートで、自家製麺というそれは、なかなかの良い歯応えだ。
適度の弾力があり、のど越しも良い。
こういうタイプの麺は久しぶりに食べた気がする。
チャーシューを1枚いただく。
薄めの味付けで、脂の入り具合もよろしい。
丼に口を付けて、スープを飲む。
カウンターの奥にレンゲが置いてあり、頼めば出してくれるんだろうが、誰も頼む人はいない。
しかし、このスープは絶妙だ。
うす茶色に濁った液体は完全な煮干し味の魚介系だ。
これは原価がかかっていますなあ。
スープ増し100円というのも頷ける。
ところで、店員のお姉さんがどうもすっきりしない。
隣に座ったお客に「肉そば大盛り」を出したが、
「そば大盛り」を頼んだのにと、クレームが付いた。
いわれてまごまごした挙げ句、奥に聞きに行く。
幸いに「これで良いよ」と落着したが、それほど忙しいわけでもなく、しっかりしてくれと心の中で叫ぶ。
カウンターには胡椒と七味と割り箸が置かれているだけ。
ついクセで胡椒を掛けてしまったが、これは七味が似合いそうだ。
あっさりと完食。
スープまで全部飲み干してしまった。
まあ、スープは少ないので、この店ではほぼ100%がスープを飲み干します。
いやあ将に、シンプルイズザベスト、そのものですなあ。
2007.07.22 Sunday
○ん勝@片羽町
静岡市葵区片羽町にある蕎麦屋さん。
時々前を通るのだが、その度に考える。
(これはいったい何と読むのか?)
漢字の教養がない自分には、なかなか読めない。
「○ん勝」
「た」なのか「し」なのか「な」もあるぞ、それとも「こ」、まさか「ち」、大穴の「ふ」
かねて気になっていたので、思い切って店に入ることにした。
祝日の昼下がりは1時過ぎ。
やや立て付けの悪い引き戸を開けて、お店に入る。
「いらっしゃいませ」
意外にも先客は無し。
中年の男性が迎えてくれた。
民芸調の焼き板に挟まれたメニューを見る。
値段が書いてないが、ラーメンとあったので
「ラーメンは出来ますか」というと
「今は、やっておりません」
小考の末「天南そば」(750円)を頼む。
店には子供らしい小学生高学年の男子が、何か用ありげに待っている。
片隅には、静岡特有の文化「おでん鍋」が置いてあるが、使ってはいない様子だ。
意外に時間が掛かる。
(これは、客切れの悪い時間帯に来てしまったか)
「お待ちどうさまです」
出された「天南そば」は、カツオだしの香りがプンとする。
海老天を持ち上げて、衣を囓る。
やはり揚げたてだ。
莫ではなく、注文を受けてから揚げるために、時間が掛かったのだろう。
たった一本の海老天だけに面倒掛けて、済まない気がするが、そこはまた商売。
蕎麦もまた茹でたてのようで、しっかりしている。
「南ばん」も甘いし、この足りないぐらいの量がちょうど良い。
ささっと食べ終えて、お勘定をする。
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」
子供の声に送られて、店を背にする。
哀愁のある看板だなあ。
2007.07.21 Saturday
鹿島屋@3杯目
さて、ワインでほろ酔いの5人組が辿り着いたのは、お馴染み「鹿島屋」
「こんちわ」
久しぶりの若主人にご挨拶する。
靴を脱いで、座敷席に上がる。
テーブルの間に小さな机状の物を挟み、繋げると6人用の席が出来上がる。
なるほどこれは上手く作ってあるもんだ。
まずは生ビールで乾杯。
人数分のお通しが出る。
ここでも気になるのは、騒がしいお客が目立つことだ。
酒場の賑やかさは悪くないが、やはり限度というものはある。
貸し切りならともかく、見ず知らずの他人が隣にいるのだから、気配りは必要だろう。
まあ文句を言ってもしょうがないと、諦めるのが早道か。
つまみに、まずは「はんぺんフライ」
静岡人ならこれは外せませんね。
続いては、鹿島屋名物の「カツオ刺身」
まあこの切り身の分厚いこと。
思わず笑っちゃいますな。
薬味のミョウガをごっそり付けて一切れ頬張ると、これがまた美味いのなんの。
もっちりねっとりっとした、カツオの旨みが口中にさっと広がります。
ああ、静岡人で良かったとつくづく感じますねえ。
ビールで喉を潤した後は、やっぱり「磯自慢」
こちらをぬる燗でグイグイといきます。
皆さんもつきあいよろしく、お猪口で乾杯。
つまみの第二弾は「焼き鳥の盛り合わせ」
ここらへんでそろそろ満腹加減か、こちらの売れ行きがぱっとしないようだ。
やはり人数が多い時は、取り分けられるもののほうが食べ良いか。
だらだら飲んでいると、お開きの時間のお知らせ、お新香に水菓子のサービスが出てきた。
じゃ、そろそろシメに「イワシの団子汁」といこうか。
これを3杯もらって、熱々を分け合う。
いやあ、久しぶりの団子汁は喉に染み渡る旨さ。
日本酒の合いの手は、やっぱりお吸い物。
この味はやっぱり鹿島屋でなくちゃあね。
すっかり満足して、お店を後にしました。
この後最後の続きはもちろん「たこ八」
ワインで始まり、ビールで締め、今日はホントに良く飲みました。
2007.07.19 Thursday
フロマージュミナミでワイン
フロマージュミナミ@二杯目
ミナミさんが開店から1ヶ月を迎えた。
これは目出度い、ぜひお祝いに行かなくては。
お洒落なワインバーに、一人で入るのは気が引けると言うオヤジを3人引き連れ、総勢4名で夕暮れ時のお店に押し掛けた。
午後6時40分のお店は、若い夫婦と思われるカップル客があれこれ品定めの最中。
おやじカルテットはチーズにわき目もふらず、奥のワインバーへ一目散。
メニューには1番から6番まで、テイスティング出来るワインが記されている。
価格は200円から600円が、グラス1杯分。
1週間単位で銘柄が入れ替わるのだそうだ。
あいにくと、ワインの担当者が不在で、ただいま呼び寄せている最中。
面白いことに、ここではワインを飲むことが出来るが、買うことは出来ない。
しかし、逆にウィノスやまざきでは、ワインは買えるが飲むことは出来ないという。
後で社長に聞くと、「免許の関係でね」と言っていましたが、面白いもんだ。
さて、駆けつけた担当者に思い思いの番号を告げる。
私の口開けは3番の「ロゼ」から入ってみる。
この、ワインだけ飲むと言うのもまあ乙なものだ。
裏口から社長が入ってきて、また飛び出ていった。
連休は家族サービスで旅行に行き、今お帰りとか。
うーん、孝行息子の鏡じゃなあ。
背中姿に商売繁盛をお祈りする。
すぐに着替えて戻ってきた。
ふふふ、こいつさえいればもう怖いものなしだ。
「ネエチャン、おつまみ何か見繕ってくれい」
「3番大盛りでおかわり」
「こっち来てお酌せんかい」
「店のチーズぜーんぶ、こうたるさかい、持って来なはれ」
(一部創作がありますので、ご了承下さい)
まあ、全てわきまえている店員さんですので、相手にはしてくれませんが。
それでも気の利いたつまみが出てきた。
色んなチーズを少しずつワインの合いの手にする。
ブルーチーズを一かけら口に含む。
じっくり味わってワインで流し込むと、旨さがよく分かる。
干しイチジクはかなり甘いが、社長の解説では
「通はこれでワイン飲むんだぜ」
(どうせ田舎もんだよ)
この際だからと、全品制覇に挑むオヤジ軍団。
飲む順番もいいかげんで、赤の次にシャンパンをいったと思えば、白を挟んで今度はロゼだ。
さすがに6番の赤は良く、S紙に紹介されて評判だったと言うのも頷かれる。
かれこれ1時間もスタンディングバーで過ごした後
「さて、本格的に飲もう」
と言うことで、店を後にしました。
美人店員のAさん、ご迷惑おかけしました。
2007.07.18 Wednesday
杉の屋@両替町
杉の屋@両替町
両替町はドンキホーテの向かい側、交差点の角にある居酒屋である。
今年に入ってからの開店で、以前はたこ焼き屋だったか。
「生ビール最初の1杯100円」に釣られて、初めての入店となった。
3人で生を3杯。
サービスで半額と書いてある「豚レバ刺し」二皿に「もつ煮込み」を一つ。
何かサービス品ねらい打ちのようで気が引けるが、お初なのでここは図々しく行く。
ん、注文を受ける30代ぐらいの男性店員が、かなりの無愛想だ。
何か面白く無さそうに、ビールのジョッキをどすんと置いてゆく。
(まあ、安いものしか注文しない下客ですけどね)
そういう店員の態度は、けっこうシビアに伝わるものなのだ。
店はカウンターに若い男女の4人組が陣取っている。
こいつらがまあうるさい。
辺り構わずギャアギャアとわめいている。
さては店員の機嫌が悪いのもそのせいか。
直感的にハズレを意識した。
先ほどの「常きわ」に比べると雲泥の差だ。
店の裏看板はお酒でもない、料理でもない、サービスとお客である。
良い店には良いお客が付き、それがまた次の客を呼ぶ。
残念だが急速に飲む気が失せた。
お互いに目配せをすると、急いでジョッキを空ける。
つまみは多少残したが、そくさくと店を出ることにした。
そんなわけで、料理の味は忘れました。
「豚レバ刺し」を出す店は珍しいので、また行きたいとは思いますが、どうしようかなあ。
2007.07.17 Tuesday
サッカー対ベトナム戦
昨夜は珍しくテレビでサッカー観戦。
一杯飲みながら見るとなぜか途中で眠くなるので、今回はノンアルコール。
引き分けでも予選突破という、恵まれた条件だが、相手のベトナムも調子を上げているとか。
カタール戦でのイライラがあったので、とても楽観は出来ない。
当地の気温はなんと37度、選手も大変だ。
選手入場で、目に付いたのが13番。
思わず
「誰だ、ムーディー勝山呼んだヤツは」
マイク持たせたらそっくりな気がするが、ファンには怒られるか。
試合は序盤から大荒れ。
ベトナムのコーナーキックを、このムーディーくんが
「右から左へと、受け流すうー」
なら良かったのに
「右から、右から、ゴールへとー」
受け流さないで入れちまったよ!
まさかまさかのオウンゴール。
参ったなあ。
「ああああー、このベトナム砂漠」
幸いにして、すぐに同点に追いつくと、そこからはゴールラッシュ。
結果としては大差の勝利に終わって万々歳。
次は頑張れよ、ムーディー。
2007.07.16 Monday
常きわ@梅屋町
常きわ@梅屋町
昨夜は久しぶりに梅屋町の「常きわ」(ときわ)さんにお邪魔した。
メールで「5時に谷島屋」との連絡があり、立ち読みをしながら友を待つ。
例のベストセラーの続編「食い逃げされても、バイトは雇うな」があったので、めくってみる。
典型的な「二匹目のドジョウ」だと思って読んでみると、ホントにそうでした。
立ち読みで感想を言うのはフェアでないから書かないが、5分で読めました。
そうこうするうちに、早20分過ぎ。
(それにしても遅いなあ)と焦れていると、携帯に着信。
「オーイまだかい、どうした?心配してるぞ」
どうやらお店で待っているようだ。
「あれ、連絡と話が違うじゃないか」
「おや、そうだったかなあ」
慌てて自転車を飛ばす。
どうにか店にたどり着き、二人に合流する。
テーブルには、生ビールがもう残り少ない状態で、こいつら本当に心配してたんだか。
取り急ぎこちらも生を注文する。
店はカウンターにテーブル席という、お馴染みの造りで、奥には座敷もある。
ちょうど座敷席には家族連れが入り、忙しい最中のようだ。
カウンターには常連とおぼしき老人客が2名、ご主人と楽しげに会話をしている。
突き出しは大根の明太子合え。
最初の一皿は「刺身盛り合わせ」ときた。
夏向きに涼しげなガラスの器に盛ってある。
マグロの赤身とトロ、透明な身が美しいヒラメにそのエンガワ。
イカに生の車エビ、いやサイマキは頭も添えてある。
やはりお刺身は居酒屋の華、この一皿で場が盛り上がりますなあ。
ワサビを付けて口に運ぶと、このトロがお口で溶けます。
縁側もこりこりとしていて、良いものですねえ。
続いては「フライの盛り合わせ」が二皿。
定番の黒はんぺんにレンコン、イカに海老という勢揃いだ。
熱々をソースでいただくと、コレも美味いのなんの。
お酒のお代わりはやはり日本酒で。
メニューに「日本酒1.3合」と書いてあるのが面白い。
「標準の1合よりサービスしてありますよ」とのアピールなのか。
メニューを見ると「煮魚」の所だけ、値段が書いてないことに気が付く。
何となく恐ろしい予感がしたが、無謀にも
「大将、今日の煮魚は何?」
「メバルだよ」
「じゃそれお願いします」
思えばこの「煮魚」昔はよく食べたが、最近遠ざかっているなあ。
魚はもちろん注文を受けてから、じっくりと調理される。
それを待ち待ち、お酒を空ける。
待ちかねた「煮魚」が到着した。
箸でつつくと、まっ白な身がほろりと崩れる。
一口ほうばると、これは好い加減の甘さが広がる。
何か昔懐かしい甘じょっぱさだ。
まさに骨までしゃぶり尽くすほどの美味しさ。
もちろん目玉も美味しくいただきました。
カウンターなら残りに白湯を差してもらって、飲み干す所なんですが、今回はお行儀良く断念する。
いやあごちそうさまでした。
いつもながら、落ちついて飲むには一番という、正統派居酒屋ですねえ。
2007.07.14 Saturday
養成軒@横浜
突然ですが「サンマー麺」知ってますか?
もちろん「サンマの乗っている麺」ではありません。
漢字では「生馬(碼)麺」と書きます。
答えは「新鮮な野菜をのせた広東麺」なのですが、主力はモヤシです。
静岡ではまず見かけませんが、老舗の中華料理屋ですと、メニューの片隅に
こっそり乗っていたりします。
某雑誌の説によると「島田市」あたりが最西端だといいます。
何故か横浜人が好むため、横浜周辺ではポピュラーな麺です。
「モヤシソバ」とはどう違うのかと言えば、片栗粉でとろみが付いている点。
横浜では両方をメニューに載せている店があり、ちゃんと作り分けていると聞きました。
横浜中華街の「聘珍楼」が発祥の地らしいですが、このあたりの話は
あまりアテにならないので、「日本生まれの中華麺」なんでしょう。
さて、今回の訪問は、横浜関内の老舗中華料理店「養成軒」です。
駅から線路沿いに下り、松阪屋前の繁華街を行く。
左手には「横浜カレー博物館」
店の前ではオネエサンが呼び込みやってますね。もう飽きられたのかな。
さすがに横浜、中華料理の店は多いようです。
お目当ての「養成軒」店前にはサンプルがずらりと並ぶ昔ながらの容貌。
面白いことに、「ラーメン」「ワンタン」「ギョウザ」は無いんですね。
早速2階の席に向かう。広い店内です。11時半ですが客はまばら。
10人ほど座れる丸テーブルに着く。2人だけの相席。
「ご注文は?」
あ、メニュー持ってこないんですね。壁にもないし、座る前に決めとけと。
「Bランチ」(サンマー麺+半チャーハン+アンニンドーフ)で、700円。
客相は 年輩が多いようです。きっと2,30年と通い詰めてるんでしょうね。
さて、出てきました「サンマー麺」
中細のストレート麺に上湯の澄んだスープ。
その上に乗るのは、モヤシ、玉葱、豚肉細切りを炒め、とろみを付けた具。
彩りにグリーンピースがぱらぱらと。
そう言えば最近グリーンピース見なかったなあ。
久しぶりの再会に涙。
テーブル回して(何か楽しい)コショーを取り、麺に向かう。
味付けは非常に上品な塩味。
モヤシはしゃきっとしていて、豚肉もけっこう多い。
何よりとろみが良い。温度が下がらないので、最後まで熱々だ。
ダシがしっかりしているせいか、最後まで飽きずに食べられる。
半チャーハンは、赤いチャーシューで、しっとりした感じ。
アンニンドーフも本格派。ただのサービスではないところが憎いね。
壁には「五福臨門」の飾りや「財神」「福銭」など中華風の飾りが見られる。
レトロな雰囲気を味わうのもまた楽しい。
帰りにお会計をすると、消費税35円のところ、30円でした。
何か5円でも大もうけした感じだなあ。
(以前訪問した時のものです)
2007.07.13 Friday
セミの初鳴き
昨日は一休み。
決して、参議院選挙が始まり急がしかったわけでもなく、さりとて巨人戦に3連勝で舞い上がっていたわけでもありません。
でも、やはり伝統の一戦は盛り上がりますなあ。
そういえば平日のお休みは久しぶりでした。
今週の初めごろ、梅雨の合間を付いて「セミの初鳴き」を聞きました。
駿府公園のそばを通り掛かった時でしたか。
雨が止んだ僅かの晴れ間をにらんで、賑やかにクマゼミが鳴いていました。
このセミという生物は、7年間を地中で過ごし、一生の最後2週間ほどだけを地上で終える。
して見るとこの生き物の本体は、地中の幼虫時代なのかも知れません。
以前「素数ゼミ」の題でも書きましたが、たかがセミといえども生き残るための工夫は欠かせません。
受精産卵をするために敢えて危険な地上に出てくるわけですから、それなりの準備は必要なのでしょう。
セミは産卵をしてその一生を終えるわけですが、昆虫や魚類などはこのパターンが多いようです。
少し高級な生き物になると、子育てまでするようになる。
燕なんかはこの類でしょうか。
つがいを作り、卵を産み、子を育て巣立ちさせてゆく。
子供が出来なくなると燕はその一生を終える。
いやその体力が、渡りに耐えられなくなると、死んでしまうのかも知れません。
多くの生物は、自らの「食料を取る能力」がなくなると死を選びます。
唯一これに反しているのが「人類」でして、回りが生かしてくれる。
今話題の「年金」や「介護福祉」、皆人間だけのシステムですね。
昔は人生50年でしたから、その費用も低かった。
今やその費用は莫大になり、そのために多くの予算と人員が費やされる。
それ自身は素晴らしいことであると思いますが、人類全体の発展を考えるとどうなんでしょうか。
暴論かも知れませんが、人類の英知は未来に向けて使われるべき物と思います。
たまにはセミを見習うのも、よろしいんじゃないでしょうか。
2007.07.11 Wednesday
りこうなハンス2
またハンスは驚くべき記憶力がある。
暦に関する問題では、質問する年の月日を言うと、正しい曜日を即座に答える。
かなり前にたった一回だけ会っただけの人物を識別することも出来る。
こうした記憶力や理性に基づくらしい驚くべき応答は、ハンスの非常に鋭い感覚によるらしい。
ウマは一般に視力が弱いとされているのに、ハンスは遠くの物も正しく数えた。
また、人の話し声の微妙な差異も聞き分けられるような耳の持ち主らしい。
さて、ハンスの行動について、大きく2つの説が立てられたという。
一つは、全ては単なる機械的な記憶力のみに基づくと言う説。
つまりこのウマは「学習させられたウマ」だという。
ハンスの頭には様々な問題に関する答えが記憶されていて、それにしたがって答えるのだというのだ。
なんでも動物の脳には何世紀にもわたって休息している部分があって、そこには莫大なエネルギーが蓄積されているという。
それは身か偉人の驚くべき記憶力を引き合いに出して語られる。
二つ目はトリックだという説である。
飼い主から送られる特定の合図にしたがっているという説だ。
世間一般の常識としては、この見方がおそらく大勢を占めるのでは無いだろうか。
しかし、観察眼の優れた多くの人々がオステン氏を観察したが、不審な点は見つけられなかった。
また、奇術組合の組合長で、トリックのことならなんでも熟知している人物でさえも、飼い主に不審な点はないと認めている。
著者は、ハンスに対して様々な実験を行い、ついにその実態を究明することが出来た。
それを全てあげると余りにも長すぎるので、要点のみを記すことにする。
結論から書くと、ハンスは質問者の体の僅かな動きを、見つけることが出来るのだ。
ハンスは幾つかの合図にしたがって動いているというのだ。
この動きが観察されるとウマは動きを止める。
その時の数そのものが、問題の正解だと言うことになる。
この合図は、質問者の頭部あるいは胴体の、特定の位置や動きであることが判明した。
そしてそれらはどの質問者の場合も、決して故意に送られているのではない。
あくまでも不随意に発せられているのだという。
更には発した当人もそのことに全く気づいていない、無自覚的なたぐいの物なのだ。
著者の素晴らしい点は、これと同じことを自分でやってみたと言うことだ。
カードに書かれた数字を見えないように覚えてもらい、それを当てる。
さすがに「ウマよりも正確」ではなかったが、訓練により成果が出たのだ。
結論として、ハンスは「ウマ並はずれた」動態視知覚力、動体視力を持っている。
かなり敏感な観察力と、優れた記憶力もあった。
よく考えると、やっぱり相当に頭の良いウマだったように感じられる。
間違いなく「りこうなハンス」ですね。
2007.07.10 Tuesday
ウマはなぜ計算できたのか
ウマはなぜ「計算」できたのか
オスカル・ブフングスト著
副題は 「りこうなハンス効果」の発見 となっている。
1904年ドイツでの出来事。
ここ数年、「計算する」ウマが出現したと言う話で、ドイツ国内はもとより、ヨーロッパ中が大騒ぎになっていた。
執筆者のブフングスト氏は、動物心理学の研究者で、この問題の調査に乗り出した。
この「動物にも心があるのか?」という問題について、次のような3つの見解を述べている。
一つは、動物にも心があるが、動物の心と人間の心の間には画然たる違いがあるとする見解。
二つ目は動物には人間と異なり、抽象思考はおろかいかなる心的活動もない。
外部からの刺激に反応して動く、機械のような存在に過ぎないとする見解。
3つ目は人間と動物とでは、程度の差はあるが本質的に異なる店は何もないとする見解である。
「りこうなハンス」こそがこの3つ目を示す、理性を備えた動物なのである。
場所はベルリン市北部の、高いアパートに囲まれた石畳の中庭。
毎日正午から公開されているショーを見学するに、買い主の許可はいるが、料金はいらない。
その飼い主フォン・オステン氏は、65歳前後の白髪の男性。
つばが広くて柔らかなソフト帽を被っている。
その左側に威風堂々と黒毛の雄馬が立っている。
馬齢は8歳で一人乗りの二輪車をひかせる競争に使われる、ロシア産オーロフ種だという。
手綱もないのに、馬は従順な生徒のように、飼い主のそばを離れようともしない。
飼い主はムチではなく、優しい物言いで質問しては、ウマに答えさせている。
ウマが正しく答えると、その都度といっていいぐらい頻繁に、パンや人参と言った褒美を与えてもいる。
時として答えが間違っていることもあるが、その時にはムチで叩いたりはせず、ただパンや人参を与えないだけだ。
このハンスと呼ばれるウマは、彼の方を向いてドイツ語で言えば、ほとんどの質問に、正しく答える。
彼は質問が理解できた時は、すぐに頷く(頭を縦に振って答える)。
質問の意味が飲み込めなかった時には、首を横に振ってその旨を伝える。
飼い主によると、質問は一定の語彙を使ってなされなければならないそうだ。
当然のことだが、ウマは口で答えを言うことが出来ない。
それに代わって、主に右前足で軽く叩く方法を用いている。
また、頭を動かす方法でも表現できる。
「はい」は首を縦に振って、「いいえ」はゆっくりと横に振って示すのだ。
ハンスに
「ここにいる人は全部で何人か?」
と聞くと、彼は答えと同じ回数を右の前足で正確に叩く。
また、数を数えるだけではなく、計算することも出来る。
基本的な加減乗除をはじめ、分数を小数に変換したり、その逆もやってのける。
(続く)
2007.07.09 Monday
7月度例会
昨夜は7月の例会 。
仕事の都合で20分ばかり遅れて到着すると、いつものメンバーがご歓談中。
「これお土産だよ」
N氏が韓国旅行したお土産のお裾分けに預かる。
さっそくの中生ビールで乾杯。
いや、仕事の後の一杯は美味いねえ。
というか、仕事帰りは私だけか。
8月の旅行参加者を確認する。
今年は予約していたと同じ5人での旅行になった。
さっそく予定表を配布する。
ふと見ると、何時も大きなD氏が幾分小さく見える。
なんと10キロの減量に成功したとか(いや12キロだったか)
いつの間にか「普通のデブ」になっている。
「運動すると、食べても太らないんだよ」
まあ何時まで続くか分からないが、取りあえず褒めておこう。
「銀婚式の記念に、スイスに旅行するんだ」
むむ!
これは女房には内緒にしておかなくては。
仲間内では戒厳令が引かれた。
(ここに書いておいて、秘密もないか)
ニセ大杉氏から、恒例のワインが出される。
一本はなんだか珍しいワインと言うことだったが、すっかり忘れてしまった。
テレビでは大相撲夏場所の初日を中継している。
白鵬はもたつきながらも勝ち。
「今場所は千秋楽の横綱対決かねえ」
とささやいていたら、朝青龍負けちゃったよ。
強すぎても面白くないが、弱いと更に面白くない。
まあ、ファンというのは身勝手なものであります。
大杉氏からお店の開店でのお礼のご挨拶と、なんでも特別に美味いらしいバウムクーヘンのお土産。
これは切り分けて、各自の家庭に持ち帰る。
「まだ行ってないんで、チーズを買いたいんだが、一人じゃなあ」
そんなヤツが二人もいたので、オヤジ3人束ねてワインを飲む算段をする。
しかし集合場所が「谷島屋」とは、学生じゃあるまいし。
珍しく「揚げニンニク」が出てきた。
「これ、いけるねえ」
調子に乗ってポリポリ食べてしまうが、やっぱりツケが来た。
翌日の寝室は大不評の異臭騒ぎとなったもんだ。
ホントに学習しない男だなあ。
2007.07.07 Saturday
冷やしタンタンメン
冷やしタンタンめん@五味八珍
五味八珍で季節限定のランチを始めたと聞き、さっそく試しに向かう。
夏場らしく「冷やしらーめん」のランチセットなのだが、「冷やし中華」ではなく「冷やしらーめん」なのだ。
「冷やし中華」は一日中やっているが、この「冷やしらーめん」はランチタイムのみ。
「らーめん」なので、タレを掛けるタイプでなく、冷たいおつゆに麺が浮かぶスタイルになる。
種類は3種で、冷やししょうゆらーめん、冷やし塩らーめん、冷やしタンタンめんと並ぶ。
これに自慢のギョウザ5個と、お代わり自由のライスが付いて税込み714円。
なかでも「冷やしタンタンめん」が気になって仕方がない。
お昼時は混み合うだろうと、時間をずらして1時20分に五味八珍若松町店に着いた。
お店は意外なほど空いていて、すんなりと2人掛けのテーブル席に案内される。
さっそくそのセットを注文する。
それにしてもこれだけ空いているのは初めてだ。
ピークを外したせいなのか、おかげでのんびりと待つことが出来る。
調理場も空いているようで、すんなりと「冷やしタンタンめんセット」が出てきた。
薄手の涼しげな容器に詰めたいスープが張られ、タンタンメン風のタレが掛かっている。
上置きの具は、チャーシューにトマト、水菜に白髪ネギ、あしらいに糸唐辛子。
まずはスープをレンゲで一口飲んでみる。
ほんのり黒酢の風味がするが、キツくはなく、塩っぱすぎもしない。
タンタンメンらしくゴマの香りと、ラー油も利いている。
続いて麺をいただく。
やや細めの麺はしっかりと冷やされていて、腰が強い。
ギョウザをおかずにして、ライスを食べる。
この「ギョウザライス」は久しぶりという気がする。
だいたい何時も、「ギョウザ」と言えば酒のつまみと決まっていて、ご飯のおかずにするのは珍しい。
これがけっこう旨くて、ご飯が進む。
(ライスのおかわりは、何杯でも無料です)
そう書いてあるが、私の胃袋がおかわりを許すはずがない。
実際におかわりをする人っているのかなあ。
さて、「タンタンメン」のほうだが、やはり「冷やし」の問題点が出た。
タレの中にラードが入っているので、それが固まってしまうのだ。
固まったラードの食感は、やはりよろしくない。
これはやはり設定に無理があるとしか言いようがない。
斬新的なアイデアだがなあ。
でも、全体の感じは良いので、「冷やししょうゆらーめん」はかなり良さそうな気がしてきた。
限定が終わらないうちに、もう一度行ってみようか。
2007.07.06 Friday
さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
山田真哉 著
言わずと知れたベストセラーである。
副題が「身近な疑問からはじめる会計学」とあり、内容は優しく会計学を教える本ということでした。
最近の流行でもないが、やはりネーミングというものは大きいですね。
大ヒットになるんですから、もちろん内容も良いのですが、それを手に取ってみようという気持ちをおこさせるのは「タイトル」です。
それが「さおだけ屋」ですから、著者のセンスは素晴らしいですね。
ベストセラーの時に店頭で見かけ、衝動買いしかかったんですが、思いとどまって数十ヶ月。
たまたま図書館で検索すると、しっかり置いてあるじゃないですか。
もちろんすぐには借りられなかったので、予約をしました。
素早いことに翌日に連絡があり、急いで借り換えに行きました。
こういうところ、最近の図書館はなかなかサービスがいいです。
さて、本文ですが、割とあっさり読めます。
表題の「さおだけ屋」ですが、私としては期待外れの気がします。
これは正確に言うと「さおだけ屋が潰れない」のではなく「潰れないさおだけ屋もいる」ですね。
数学で言うところの、「必要条件」と「十分条件」の違いということになります。
潰れない「さおだけ屋」の例をいくつか挙げていますが、本当のところはどうなんでしょうか。
最初の事例ではこんな「さおだけ屋」を挙げています。
Aさんはちょうど通り掛かった「さおだけ屋」さんを呼び止め、「2本で1000円」のさおを買うことにした。
ところがさおだけ屋は、「コレなら一生持ちますよ」と高級品の「一本5000円」のさおだけを勧める。
迷ったが「2本で8000円のサービル」でこちらに決めた。
なるほどこんな風に商売するものなんですね。
さらには言葉巧みに、物干し台の点検を無料でやった結果は、「こりゃ駄目だ、良い業者を紹介しましょう」
後日やって来た業者が修理をして、代金10万円。
さおだけ屋さんはこのバックマージンでも潤っていることになる。
誤解の無いように言い添えておきます。
著者も断っておりますが、「全部のさおだけ屋さんが、こういう商いをしているわけではない」ということです。
全てが悪徳業者さんだとは申しておりませんので、くれぐれも誤解の無きように。
これとは関係ありませんが、以前「屋根の無料点検」とかいう業者に引っかかって、
修理代金を20万円もぼったくれたのは、どこのどいつだい!
(ワタシだよー!)
皆さん「無料」とか「安い」という言葉にはお気を付け下さいね。
2007.07.05 Thursday
玉蜀黍2本目
2本目の玉蜀黍
あいにくの雨模様で迎えた水曜日。
時折激しく降る 雨を横目に見ながら、そそくさとたこ八に向かう。
やはり雨のせいか静岡の繁華街も人通りが少ないようだ。
お馴染みの赤ちょうちんに誘われるかのように「たこ八」の前に着いた。
いつものように、暖簾越しに店内を伺う。
先週は満員だったので、どうかなとは思ったが、大丈夫、今日はゆったりと座れそうだ。
引き戸を開けると、いたいたジンちゃんだ。
今日は少し様子が違っていて、女性を侍らせている。
たまには上司面を見せようと言うのか、手下の美女を3人も引き連れているのだ。
さっそく紹介してくれたが、お馴染みの一人は「寿退社」が決まり、今日は送別会も兼ねてとか。
そう言えば何回か会ったことがあったっけ。
後の二人はたこ八デビューだそうな。
さっそくお土産の「ニューサマーオレンジ」が出てきた。
オカアサンが皮をむいてくれていて、さわやかな酸味だ。
ひとまずコレをつまみにビールをいただく。
今日も自慢の玉蜀黍が登場しているらしく、さっそく炭火に乗っかっている。
この「炭火焼き」が応えられない旨さだ。
まず素焼きにして、次には醤油に浸してからまた焼き上げる。
あたりに香ばしい醤油の焦げた香りが立ちこめる。
入り口からシンチャンが入ってきた。
いきなりオカアサンにマクドのドリンクを差し出す。
なんでもマクドナルドで「海老フィレセット」を2人前食べてきて、ドリンクが1杯余ったとか。
「駐車所が混んで入れなかったので、車を置いて歩いてきた」
なんか凄い根性だなあ。
そんなわけで今日は珍しく
「お酒」
ハンバーガー2つも喰って良く酒飲みに来るもんだ。
焼き上がった玉蜀黍は半分に切られて、シンチャンと半分こ。
さっそくかぶりつくと、コレがまたうまいのなんの。
甘みがじんわりと伝わってくる。
醤油の利きかげんも絶妙で、ちょっと足りないぐらいがちょうど良い。
商売上手なシンチャンは、さっそくサンプルの無料進呈でお客を増やしているようだ。
なるほど転んでも只では起きまへんなあ。
遅れてシラちゃんもやって来た。
例によって映画鑑賞の総仕上げ。
今話題の大作を、じっくりと見てきたようだ。
ここでもお土産に「酒泥棒漬け」なる物を皆にふるまう。
2本目の玉蜀黍が焼けてきた。
今日は常連が少ないらしく、一人あたり1本の大盤振る舞い。
しかし丸1本食べてしまうと、どうしてもつまみが進まない。
常連客のお土産も、お店にとっては良し悪しなのかな。
「ごちそうさま」
お礼を告げて、店を後にする。
おや、いつの間にか雨が止んでいる。
明日は晴れるのかな。
2007.07.04 Wednesday
どうせ今夜も波の上
どうせ今夜も波の上
椎名誠 著
週刊文春連載中のエッセイをまとめたもので、このシリーズは何時も楽しみにしている。
椎名さんの文体は読みやすく、分かり易い。
こんな風に書けたらいいなあと、つくづく思います。
まあ、思うだけで終わってしまうのがシロウトの悲しい習性ですが。
さて、毎号思うのですが、シーナさんの行動力はだだものではないですね。
とにかく日本中いや世界中を駆け回っている。
それもただ回るだけではなく、体を動かしているのが凄い。
恒例になっているキャンプや草野球など。
とにかくよく食べよく飲む。
作者自ら体を張って遊び回って、いや取材している。
本号の途中で、連載700回を迎えているのがわかる。
週刊だから一年で約52回、2006年2月の時点で目出度く777回を迎えたとのことなので、現在では850回ぐらいか。
ほぼ14年の連載は今も続いている。
還暦を過ぎた現在でも、そのバイタリティは衰えることがない。
本書の内容からも分かるが、作者はかなりの読書好きで、とにかく良く読んでいる。
何事に対しても好奇心を持つ、その姿勢と行動力が読者を引きつけるのだろう。
ところでこの巻のタイトルもそうだが、他のタイトルもけっこう凝ったものが多く、面白い。
こういうセンスは作者独特のもので、私もまねしたいんですが、まあ無理ですね。
沢野ひとし氏のとぼけた「ヘタウマ」イラストも文章になじんでいて、良いアクセントになっている。
図書館で気に入った本がない時など、読んだと分かっていてもついまた借りてしまう一冊だ。
2007.07.03 Tuesday
てれび絵本
てれび絵本
テレビ番組はあまり見ない。
NHKで朝のニュースと、録画した「将棋の時間」、あ「エンタの神様」は見るか。
最近見るようになったのが「教育テレビ」でやっている「テレビ絵本」です。
これは朝の7時25分から、たったの5分間だけ流している番組なんです。
その5分で何をやっているのかというと、コレが「落語」なんですね。
色んな落語家が一話ずつ、お話しをはじめる。
5分しかないから肝心なところだけ濃縮してつなげてあります。
そのタイトルが絵本と言うだけあって、アニメーションが絵本のようになっている。
シンプルだが、味があって良い絵だ。
お話しもメジャーで、聞いたことのあるものばかり。
このオチが分かっているところが、かえって面白い。
今朝のお話しは「時そば」
たかだか16文のそばを、1文ごまかすのに、大変な苦労だ。
朝のあわただしい時間に、のんびりと聞いていると、日本人は良いもんだなとつくづく思う。
さて、私の好きな落語の一番は「猫の皿」と言う話です。
番組でもそのうちやってくれるのではないかと、密かに期待して見ています。
皆さんもたまにはどうですか。
2007.07.02 Monday
クロスロード
ホテルでバイキング
馬齢を重ねるにしたがって、食事の量は減ってきました。
「食べ放題」という言葉に胸ときめいたのは、遙か彼方の遠い昔。
最近では「飲み放題」というのもそれほど魅力になっていない。
何とも情けない状態なのに、身の程知らずにやって来たのは、予想通りの「飲み放題かつ食べ放題」
ここは静岡市の中心部葵区紺屋町にある「静岡グランドホテル中島屋」地下1階の「クロスロード」だ。
ここで開催されている「ディナーブッフェ」は、食べ放題で2800円、更に男性は4300円で飲み放題が付く。
この料金で、2時間のコースをいただいてきました。
5時30分の開場に10分ほど遅れての到着は、ほぼ団体客のみで、かなり空いている。
受付で「どこでも良いです」と言われるが、料理に近い中央あたりを選ぶ。
4人掛けの丸いテーブルを二つ合わせて、これで4人分の席になった。
椅子は当然8脚あり、各自の携えたカバンをその椅子に置く。
バイキングなので、やはりテーブルはゆったりしていなければ。
初めのドリンクは、各自異なる銘柄の「中生ビール」で乾杯。
いつもながら、仕事の後の一杯は美味いねえ。
さて、ずらりと並んだ料理に向かってあれこれと品定めだ。
種類も色々と有り、しゃれたものが並んでいる。
コーナーの一角には「にぎり寿司」も置いてあり、なかなかの人気だ。
最初のプレートは「スペイン風オムレツ」に「牛肉のなんとか煮込み」で埋めてみた。
彩りにオリーブの実を二粒に、少量の野菜を付け合わせる。
我ながらいい塩梅の飾り付けだ。
料理は目で見て楽しみ、口にして味わうもの。
他の三人はと見ると、まあどいつもこいつも、がつがつと盛ること甚だしい。
子供じゃないんだから節操を持ちなさいって。
あっという間にビールはお代わり。
初めの1杯は出てくるのに時間が掛かったが、追加はスムーズに出てくる。
さて二皿目はと、「茄子のフリッター」に「シシトウの素揚げ」「イカのなんとか風」、それに小じゃれた冷製スープを一杯。
バイキングというのに、まだ半人前ぐらいのボリュームだ。
その分アルコールで取り返すか。
3杯目は日本酒。
例によって「ぬる燗でね」と頼むと
「熱すぎたでしょうか」と気遣ってくれる。
空いた皿はこまめに片付けてくれるし、サービスはきちんとして嬉しいかぎりだ。
しかし、徳利がガラス製の酒造元1合瓶というのは、ホテルとして寂しいんじゃないだろうか。
お猪口とのバランスも悪いしなあ。
突然スピーカーからの放送
「ただいま、子牛の岩塩焼きが調理されています」
おお、コレは美味そうだ。
並ぶのは恥ずかしいので、腰を浮かせた友人にそれとなく
「ついでにオレのも取ってきてくれよ」
まんまと一皿をゲットする。
さすがに焼きたては美味い。
調子に乗ってお代わりを、今度は自分で取りに行く。
日本酒は合計で3本、口直しに「カシスソーダ」
コレは正規の値段では絶対に頼まないものだ。
やはり「飲み放題」のメリットをセコく利用しようと言う本性がにじみ出ました。
カクテルは「モスコミュール」もいただいてみました。
この名前の由来は「モスクワのロバ」で、ロバに蹴られたような酔い心地なんだぜと、威張っていたら、
「ロバじゃなくて、ラバだろう」と返されました。
知ったかぶりはするもんじゃありませんね。
さて7時半を過ぎ、そろそろ終了の時間。
辺りを見回すと、なんとだだっ広いフロアは全て空席。
いくら日曜の夜とはいえ、このガラガラさは驚きだ。
飲食業界もなかなか大変なんだなあ。
- ブログのお引っ越し (05/31)
- 弁慶@紺屋町 (05/30)
- ナカミヤ@さらばレバ刺し (05/29)
- レバ刺し禁止令 (05/28)
- らあめん花月嵐@中華そば竹食堂 (05/27)
- 豚龍@下島
⇒ 電気がま (11/30) - 豚龍@下島
⇒ いし (11/30) - 平成元年のベストテン その2
⇒ 電気がま (10/24) - 平成元年のベストテン その2
⇒ shake-jp (10/23) - 高揚@東中野
⇒ 電気がま (03/31) - 高揚@東中野
⇒ 原口 (03/31) - 天神屋には行かないぞ
⇒ 電気がま (08/10) - 天神屋には行かないぞ
⇒ ママ (08/09) - 三勝そば@川合
⇒ 電気がま (05/20) - 三勝そば@川合
⇒ 電気がま (05/20)
- ルミネtheよしもと@久しぶりで
⇒ https://www.newsbreak.com/news/3264401580966-chang-s-beach-maui-s-hidden-gem-featured-in-maui-now-gu (12/21) - 三好屋平和店@平和
⇒ 瀬名川通信 (03/05) - 駒形石ヶ谷@駒形通
⇒ 瀬名川通信 (01/17) - くさデカに第二美濃屋さんが登場
⇒ 瀬名川通信 (01/14) - みんみん@ワンタンメン
⇒ 瀬名川通信 (11/20) - 天下一@新伝馬
⇒ 瀬名川通信 (10/05) - 自転車はルールを守って
⇒ ごはんとさっかーとぐだぐだと (05/29) - 久松@瀬名川
⇒ 瀬名川通信 (03/07) - 紀尾井@宮ヶ崎町
⇒ 瀬名川通信 (02/01) - 清見そば本店@満員でも
⇒ Fat-Diary (01/18)
- May 2015 (27)
- April 2015 (27)
- March 2015 (26)
- February 2015 (24)
- January 2015 (25)
- December 2014 (27)
- November 2014 (26)
- October 2014 (27)
- September 2014 (27)
- August 2014 (31)
- July 2014 (28)
- June 2014 (26)
- May 2014 (27)
- April 2014 (26)
- March 2014 (26)
- February 2014 (23)
- January 2014 (26)
- December 2013 (27)
- November 2013 (28)
- October 2013 (27)
- September 2013 (27)
- August 2013 (28)
- July 2013 (27)
- June 2013 (24)
- May 2013 (27)
- April 2013 (27)
- March 2013 (26)
- February 2013 (24)
- January 2013 (24)
- December 2012 (27)
- November 2012 (26)
- October 2012 (27)
- September 2012 (25)
- August 2012 (27)
- July 2012 (26)
- June 2012 (26)
- May 2012 (29)
- April 2012 (25)
- March 2012 (27)
- February 2012 (23)
- January 2012 (24)
- December 2011 (27)
- November 2011 (26)
- October 2011 (26)
- September 2011 (26)
- August 2011 (27)
- July 2011 (26)
- June 2011 (26)
- May 2011 (27)
- April 2011 (26)
- March 2011 (14)
- February 2011 (24)
- January 2011 (24)
- December 2010 (27)
- November 2010 (26)
- October 2010 (27)
- September 2010 (26)
- August 2010 (26)
- July 2010 (27)
- June 2010 (26)
- May 2010 (26)
- April 2010 (26)
- March 2010 (27)
- February 2010 (24)
- January 2010 (24)
- December 2009 (27)
- November 2009 (25)
- October 2009 (27)
- September 2009 (26)
- August 2009 (25)
- July 2009 (28)
- June 2009 (22)
- May 2009 (20)
- April 2009 (26)
- March 2009 (26)
- February 2009 (21)
- January 2009 (25)
- December 2008 (26)
- November 2008 (25)
- October 2008 (28)
- September 2008 (26)
- August 2008 (24)
- July 2008 (27)
- June 2008 (25)
- May 2008 (27)
- April 2008 (26)
- March 2008 (23)
- February 2008 (23)
- January 2008 (23)
- December 2007 (23)
- November 2007 (24)
- October 2007 (27)
- September 2007 (21)
- August 2007 (24)
- July 2007 (24)
- June 2007 (25)
- May 2007 (24)
- April 2007 (27)
- March 2007 (27)
- February 2007 (28)
- January 2007 (28)
- December 2006 (27)
- November 2006 (29)
- October 2006 (30)
- September 2006 (29)
- August 2006 (28)
- July 2006 (30)
- June 2006 (29)
- May 2006 (30)
- April 2006 (25)
- March 2006 (11)
- December 2005 (1)
- November 2005 (3)
- October 2005 (3)
- September 2005 (6)
- August 2005 (4)
- July 2005 (4)
- June 2005 (4)
- May 2005 (5)
- April 2005 (4)
- March 2005 (5)
- February 2005 (4)
- January 2005 (2)
- December 2004 (4)
- November 2004 (5)
- August 2004 (1)