2005.07.26 Tuesday
天神屋には行かないぞ
先日新静岡センター地下を歩いていた時のこと、脇のおむすび店(天神屋)に
「セールに付き全品63円」とあったので、例しに2個だけ購入した。
ところが会計をすると、割引ではなく、一つ126円の通常価格であった。
慌て者の私だから、自分が間違えたと思って、不可思議ながら代金を支払った。
気になったので、その日にすぐメールで本社宛に確認をした。
「販売部長」から返事が届いたのはセールも最終日の3日後。
内容は、本社の連絡ミスによる手違いで、申し訳ないとのことだった。
住所を教えれば返金すると記してあった。
ここには3つの大きなミスがあると思う。
一つは、問題の原因である、チラシの曖昧な表示。
商品の値段が、店員の解釈で変わってくるような物では、安心ができない。
二つ目は、対応の遅れ。
せっかくのインターネットによる、速やかな消費者の声を、迅速な対応が取れないのでは、もったいない。
そして最後は、処理の不備。同じ被害を受けた人は百人以上いると見ていいだろう。
少なくとも、店頭に掲示を出して、返金するぐらいの誠意は無いのか。
クレームを付けた者だけに対応するのは、大企業の体質なのだろうか。
今日もセールをやってるようだが、こんな店には二度と行かないぞ。
2005.07.19 Tuesday
麺点(閉店)
刀削麺の店
麺と言えば ラ−メン。この麺にも色々あり、極細からうどん並の極太までそれぞれ店の特徴を出している。
しかし、私自身この麺は初めて食した。その名を「刀削麺」(とうしょうめん)と呼ぶ。
どこが違うかというと、麺の元を固まりにして手に持ち、金属のへらのような物でそれを削りながら、熱湯の中に落として茹でるのだ。
従って 全て作りたてである。
しかも、かなりの技術を要するので、本場中国ではともかく、日本には数えるほどしか見かけられないと言う。
そんな刀削麺の店がこの静岡にオ−プンしたと聞けば、行くっきや無いでしょう。
店の名は「麺点」両替町である。
このビルは何年か毎に飲食店が入れ代わる「食の天中殺」の様な場所。
実は(無くなる前に行っておかねば)と言う意識もあったのです。
小ぎれいな作りで、カウンタ−とテ−ブル席の標準的な作り。
入り口横の販売機で食券を求める。
ラ−メンは530円、刀削麺は730円から980円まで。
迷うことなく980円の「牛肉角煮刀削麺」にする。
ちょっと高めの価格だ。一緒に来た友人は「ラ−メン」だと、貧乏人め。
ここの店員は2人の女性。片方が食券を受け、金属のコップを置く。
カウンタ−越しに注文を中国語で告げると、それを受けた料理人は、奥から麺の固まりを取り出した。
見ていると、リズミカルな手つきでそれを削りだした。
鮮やかに 白い物体が鍋の中へと 飛び込んでいく。
色々と位置を変えながら、1分程で作業終了。見事な技術だ。
さすがに太麺だけあり茹でる時間は長いようだ。
さて、「牛角煮刀削麺」登場。具はと言えば、牛角煮が2個で、やや不満の大きさ。
他には、乱切りの人参と白ネギの白髪切り。
さっぱりした内容だ。まずス−プを一口。
これは日本ラ−メンとは、はっきりと違う味だ。
澄んだ「清湯ス−プ」に醤油を主体にした、調味料で味付けしてある。
脂濃さは微塵もないこくのある味だ。
次に麺、かなりの太さで、噛み応えがある。気を付けて見ると、麺の中央部と端では感覚が違う。
中央は噛み応えのある太麺、端はピラピラした「ワンタン」の様な食感なのだ。
一つの麺で二種類の味わい。これこそが、刀削麺の特徴なのだ。
しかも、全ての麺が均一な形状をしており、技のすばらしさを感じる。
人参はともかく、ネギはしゃきっとしており、角煮も実に美味しい。
一度は食べてみたい一品と言えるが、いかんせん値段がねえ。
平成12年8月にこの文を書いたが、その後閉店されました。
2005.07.12 Tuesday
新幹線の思い出
新幹線で大失敗をしたことがあります。
今絶好調な「阪神タイガ−ス」が、前々回優勝したのは昭和60年。
その年の秋、根っからの阪神ファンである私は、大阪旅行をしました。
と言っても、日帰りの一人旅で、お目当ては優勝記念の阪神グッズです。
当時はインタ−ネットも通販も無く、わざわざ現地で買うしかなかったのですね。
午前の新幹線で静岡を出て、昼前には大阪に到着。
梅田のデパ−トをはしごして「優勝記念」の展示会を見学しました。
そこで、お目当ての優勝記念品を品定めする。
しかし、会社の同僚に配ろうと選んだ品物が悪かった。
私が選んだのは「タイガ−ス・ワンカップ」つまりお酒です。
6本入りの簡易包装で、何と2ダ−スを購入しました。
何でそんな物をと思うかもしれないが、品物をあげるときに
「これは日本一強い酒だよ!」
と言いたいばかりに選択したのです。
ガラスのコップで当然のことながら、「重い!」
デパ−トの紙袋を二重にしてもらい、他の荷物と共に帰りの新幹線に乗る。
悲劇が起こったのはその時。
足下に置こうとした紙袋の見当が狂い、「ガシャッ」といやな音がした。
直ぐに処置をしていけば、未だ良かったのだが、様子を見ていたのが
最悪の事態を招く。
じわじわと中身の酒がしみ出てくる。当然のことだが濡れた紙袋は破れる。
車内に充満していく酒の臭い。片づけようにも入れ物がない。
這々の体でデッキに向かい、酒でべとべとになりながら始末をした。
静岡までの車内は、周囲の視線が痛いほど感じられる。
いつもより長く切ない、新幹線の旅でした。
さて、こんな苦労をして運んだお酒の味はと言うと、ちょっとほろ苦く美味でした。
懲りずに今年も買いに行きますよ!
2005.07.05 Tuesday
街の灯り 2
ふと気がつくと、彼が立ち止まって、何かに見入っている。
朽ち倒れた、古木の下あたりを見ている。
なにか動くものの影、見る間に、パッと飛び出すや、向かいの草むらに
消えてしまった。
「イタチかな」
「イタチだろう。うーん、そうだ、イタチだ。」
疲労は人を無口にするというが、会話が復活したことで、
疲れが多少和らいだ気がした。
時計をみると、もう昼近い。
どちらからいうともなく、昼食休憩をすることになった。
お弁当は、梅干しの入った握り飯3個と、沢庵ふた切れに、目刺し1匹。
この飯はうまかった。
いまだに覚えているのだから、相当の味だったと思う。
しかし、楽しみがなくなったことで、足取りが重くなったのは事実だった。
それから「夫婦杉」 「三大杉」などの変わった杉を通り過ぎた。
しかし、道のりは遠い。
これでは、目標の「縄文杉」「大王杉」はおろか、「ウィルソン株」すらも危ない。
また無口に戻った2人は、休憩を取り、計画の修正をした。
とりあえず、ウィルソン株を目指し、
その時点で再検討する、という結論だった。
ウィルソン株は、それからほんの少し、登ったところだった。
何の変哲もない、大きな切り株、洞の隅に、小さな、神社の祠
みたいなものがあった。
昔、ここに生えていた屋久杉をウィルソンと言う人が切り倒して運び出した、その残骸という。後でユ−スの人に話すと、
「生きてる杉を見なきゃ、意味無いよ」と冷たく言われてしまったが、
その時は感動したものだった。
帰りの結論は早かった。とにかくもう日が暮れようとしているのだ。
致命的なのは「灯りを持っていない」と言うことで、
「山道に灯りはない」
と言う当たり前のことは、まるで考えに入れてなかったのだ。
落ち着くように、心で思っていても、ずんずんと早足になっていく。
もう夕焼けを楽しんでいる気分ではない。
とにかく彼に置いて行かれないよう、必死の思いで足を進める。
山の日暮れは早いと言うが、本当にあっと言う間だった。
こんな日に限って、月は出ていないのだから、空を呪いたくなる。
下りは登りの倍以上で歩ける、そんな目算も、段々怪しくなってきた。
そして、日没。本当の暗闇だった。唯一の救いは、ほのかな星明かり。
闇に目が慣れてきたのか、おぼろげに見える山道を、ゆっくりと下っていく。
このまま永久に歩き続けるんじゃないだろうかと、いやな思いが頭をよぎる。
ふと気が付くと、彼の姿が見えない。孤独感がいっそう募っていく。
心細さを押さえ、そのままどのくらい歩いただろうか。前方に黒い陰。
悪い予感が胸をかすめるが、よかった。彼だった。
「おい」
と、指さす向こう側には、
小さな小さな、街の灯りが、微笑んでいた。
- ブログのお引っ越し (05/31)
- 弁慶@紺屋町 (05/30)
- ナカミヤ@さらばレバ刺し (05/29)
- レバ刺し禁止令 (05/28)
- らあめん花月嵐@中華そば竹食堂 (05/27)
- 豚龍@下島
⇒ 電気がま (11/30) - 豚龍@下島
⇒ いし (11/30) - 平成元年のベストテン その2
⇒ 電気がま (10/24) - 平成元年のベストテン その2
⇒ shake-jp (10/23) - 高揚@東中野
⇒ 電気がま (03/31) - 高揚@東中野
⇒ 原口 (03/31) - 天神屋には行かないぞ
⇒ 電気がま (08/10) - 天神屋には行かないぞ
⇒ ママ (08/09) - 三勝そば@川合
⇒ 電気がま (05/20) - 三勝そば@川合
⇒ 電気がま (05/20)
- ルミネtheよしもと@久しぶりで
⇒ https://www.newsbreak.com/news/3264401580966-chang-s-beach-maui-s-hidden-gem-featured-in-maui-now-gu (12/21) - 三好屋平和店@平和
⇒ 瀬名川通信 (03/05) - 駒形石ヶ谷@駒形通
⇒ 瀬名川通信 (01/17) - くさデカに第二美濃屋さんが登場
⇒ 瀬名川通信 (01/14) - みんみん@ワンタンメン
⇒ 瀬名川通信 (11/20) - 天下一@新伝馬
⇒ 瀬名川通信 (10/05) - 自転車はルールを守って
⇒ ごはんとさっかーとぐだぐだと (05/29) - 久松@瀬名川
⇒ 瀬名川通信 (03/07) - 紀尾井@宮ヶ崎町
⇒ 瀬名川通信 (02/01) - 清見そば本店@満員でも
⇒ Fat-Diary (01/18)
- May 2015 (27)
- April 2015 (27)
- March 2015 (26)
- February 2015 (24)
- January 2015 (25)
- December 2014 (27)
- November 2014 (26)
- October 2014 (27)
- September 2014 (27)
- August 2014 (31)
- July 2014 (28)
- June 2014 (26)
- May 2014 (27)
- April 2014 (26)
- March 2014 (26)
- February 2014 (23)
- January 2014 (26)
- December 2013 (27)
- November 2013 (28)
- October 2013 (27)
- September 2013 (27)
- August 2013 (28)
- July 2013 (27)
- June 2013 (24)
- May 2013 (27)
- April 2013 (27)
- March 2013 (26)
- February 2013 (24)
- January 2013 (24)
- December 2012 (27)
- November 2012 (26)
- October 2012 (27)
- September 2012 (25)
- August 2012 (27)
- July 2012 (26)
- June 2012 (26)
- May 2012 (29)
- April 2012 (25)
- March 2012 (27)
- February 2012 (23)
- January 2012 (24)
- December 2011 (27)
- November 2011 (26)
- October 2011 (26)
- September 2011 (26)
- August 2011 (27)
- July 2011 (26)
- June 2011 (26)
- May 2011 (27)
- April 2011 (26)
- March 2011 (14)
- February 2011 (24)
- January 2011 (24)
- December 2010 (27)
- November 2010 (26)
- October 2010 (27)
- September 2010 (26)
- August 2010 (26)
- July 2010 (27)
- June 2010 (26)
- May 2010 (26)
- April 2010 (26)
- March 2010 (27)
- February 2010 (24)
- January 2010 (24)
- December 2009 (27)
- November 2009 (25)
- October 2009 (27)
- September 2009 (26)
- August 2009 (25)
- July 2009 (28)
- June 2009 (22)
- May 2009 (20)
- April 2009 (26)
- March 2009 (26)
- February 2009 (21)
- January 2009 (25)
- December 2008 (26)
- November 2008 (25)
- October 2008 (28)
- September 2008 (26)
- August 2008 (24)
- July 2008 (27)
- June 2008 (25)
- May 2008 (27)
- April 2008 (26)
- March 2008 (23)
- February 2008 (23)
- January 2008 (23)
- December 2007 (23)
- November 2007 (24)
- October 2007 (27)
- September 2007 (21)
- August 2007 (24)
- July 2007 (24)
- June 2007 (25)
- May 2007 (24)
- April 2007 (27)
- March 2007 (27)
- February 2007 (28)
- January 2007 (28)
- December 2006 (27)
- November 2006 (29)
- October 2006 (30)
- September 2006 (29)
- August 2006 (28)
- July 2006 (30)
- June 2006 (29)
- May 2006 (30)
- April 2006 (25)
- March 2006 (11)
- December 2005 (1)
- November 2005 (3)
- October 2005 (3)
- September 2005 (6)
- August 2005 (4)
- July 2005 (4)
- June 2005 (4)
- May 2005 (5)
- April 2005 (4)
- March 2005 (5)
- February 2005 (4)
- January 2005 (2)
- December 2004 (4)
- November 2004 (5)
- August 2004 (1)