2008.02.29 Friday
努力は才能の一つ
努力は才能の一つ
「わたし頭悪いから」
そういう生徒にも二つのタイプがある。
どうせ頭が悪いんだから、できなくてもいいやと言う投げ出し型。
もう一つは、出来ないなりに頑張っているが、やはり駄目だというタイプ。
一見後者の方が深刻に見えるがそうではない。
なぜなら、「勉強が出来る」という才能よりも優れた「努力する事が出来る」という才能を持っているからだ。
そしてこれは「頭がいい」という事よりも素晴らしい能力の一つだと思う。
能力というものは単なる断面図でしかない。
それはどのように切るか、またはどのような切られ方をするかによって、大きく変わってくる。
人に合わせて上手に断面を見せてゆく者もあれば、頑なに一面だけを守る者もいる。
そして努力する人というのは、少なくとも歩き始めている人を差す言葉なのだと思う。
近年では、競争することや、頑張ることが悪いことだという主張をよく耳にする。
小学校の運動会で、順位を決めてはいけないと、手をつないでゴールインするようなものだ。
もちろん弱者をいたわる気持ちは大切だ。
しかし「正当かつ公正な」競争は必要である。
その競争によって人類は進歩してきたとも言えるのではないだろうか。
現在は「結果が全てだ」という主客転倒した考え方が主流になっているが、それは違っている。
不幸にして結果が出せなかった者にも、「努力した」という成果が残っている。
そしてその経験が人間を作ってゆくのではないのかなと思う。
だから私は合格したお祝いにこんな言葉を言う。
「合格したという結果よりも、そのために努力した自分を誇りなさい」
今年もそんな季節が来た。
桜が満開になればいいなあ。
2008.02.28 Thursday
美濃屋＠安西
美濃屋＠安西
静岡市内に「美濃屋」という名前のお店は、何軒かあります。
いずれものれん分けしたもので、静岡では大御所の部類に入る中華飯店です。
その中でも一番と言えるのがここ、「美濃屋安西支店」です。
あいにくパラパラと雨が降ってきたので、慌てて自転車を走らせます。
安西の広い通り沿いにあるお店は、その前が広い駐車場になっています。
自転車を止めてお店に入ります。
広いお店ですが、入り口側の席には老年の男性がお一人で食事中でした。
さっそく二人掛けのテーブル席に座ります。
すぐにお冷やとメニューが出されます。
迷うことなく、「ラーメン（４７０円）」を注文しました。
ゆったりと広い店内は、雨模様のためかお客も少なく、しんとしています。
ぼんやりと出来上がりを待っていると、女性がスポーツ新聞を持ってきてくれました。
こういうさりげない気配りが良いですねえ。
僅かな間といえども、お客さんを退屈させないようにとの配慮は嬉しい限りです。
思えば昔の飲食店ではよくあった光景でした。
もちろん待つほどもなくラーメンが出てきました。
お馴染みの美濃屋のラーメンです。
コショウを掛けて、まずはスープをすすります。
熱いです。
脂の少ないさっぱりとした醤油味は、薄味で懐かしい昔風のラーメンですね。
その具には、チャーシューが二切れに焦げ茶色のメンマが乗っています。
チャーシューは適度の堅さを残していて、今時ではないかもしれませんが、私はこれが好みです。
麺は細麺のストレートで、食べやすいお馴染みの中華麺ですね。
ラーメンを食べていると、ちょうど頃合い時なのか、お客さんが続いて入ってきました。
「ラーメンセット二つ」
あれ、確かメニューにはなかったはずが。
お昼時専門のメニューがあるのは気が付きませんでしたね。
次はそれを試してみましょう。
「ごちそうさま」
お会計をして自転車のところに戻ると、自転車は屋根の下に移動してありました。
少しでも濡れないようにとの気配りは、雨で湿った心を晴れ晴れとさせてくれます。
「ごちそうさま」
もう一度胸の中でお礼を告げるのでした。
2008.02.27 Wednesday
たこ八＠常連ばかり
たこ八＠常連ばかり
週の初めは月曜日。
今日は少しばかり出遅れて、午後９時過ぎにたこ八に着きました。
入り口ののれん越しに中を覗くと、相変わらず満員のご盛況です。
おや、目の前にお馴染みの「町屋庵」さんだ。
さっそく詰めてもらって、隣に座ります。
おもむろに辺りを見ますと、ジンちゃんがいる。
「何でそっち行くんだよ、素っ気ないなあ」
見るとその左隣にはＳジイさんがおとなしく座っている。
これは今年初めてかな。
「お久しぶりですね」
軽くご挨拶する。
（マシンガンが爆発しないように）
天に祈りを捧げるが、後ほど流れ弾に当たることになるとは、思いもしませんでした。
「こんにちは」
一つ置いた左隣から声を掛けるのは
「あれ、おスミちゃん」
お久しぶり、といっても今年はすでに２回目になる。
「おスミは、失恋するとたこ八に来るんだよな」
町屋庵さんがそう言ってからかうと、あまり否定しなかったのは何故かな。
ジンちゃんは飲み会の帰りに寄ったそうで、ビールをチビチビとやっている。
おスミちゃんと私の間には中年の男性で、知り合いなのかと思って遠慮していたら、何と初対面だという。
歓談しているうちに半時ほど経った。
この時間になるとたこ八にいるお客は常連ばかりで、最近は珍しいなあ。
あれ、一番奥にいた「シンチャンもどき」さんが、寂しそうに帰っていく。
遠慮せずに話せばよいのに、けっこう気が小さいのかもしれない。
その辺りは本物のシンチャンとは大違いか。
ジンちゃんも、町屋庵さんもご帰宅になって、お店には４人が残された。
おスミちゃんは隣の男性と仲良く話しているので、当然残されたＳジイさんは私の方に向かうことになる。
そしてやはり危惧していた通りの展開になってしまった。
パチンコの話になると、もう止まらない。
いいかげんに相づちを打っていたが、１０時半を過ぎたので、私もそろそろ定量だ。
火を付けたままで申し訳ないが、後はよろしくとお店を後にする。
そう言えば最近は常連さんも出席率が悪いので、なかなか集合しないんですね。
皆さんもぜひ「たこ八家族」になって下さいね。
2008.02.26 Tuesday
鉄のハインリッヒ
鉄のハインリッヒ
カエルつながりで、こんな話を思い出しました。
別名は「かえるの王様」とも呼ばれています。
ご存じグリム童話集の冒頭を飾る物語です。
題名であるハインリッヒは主人公ではなく、王子様の忠実なしもべです。
ある日、彼が仕える王子様が「かえる」に姿を変えられてしまったのです。
ハインリッヒはそれをとても悲しみました。
それは悲しみのあまり心臓がはり裂けないように、胸のまわりに３本の鉄のたがを巻かなければならないほどでした。
そのカエルの王子様は、森の中で王女様の「金のまり」を拾ってあげたことから、元の姿に戻ることができました。
ハインリッヒは二人を迎えに豪華な馬車で駆け付けます。
二人はそろって馬車に乗り、王子の国へと向かいます。
馬車の後ろには、忠実なハインリッヒが乗り込みました。
馬車が進むと突然、大きなはじける音が聞こえてきました。
「ハインリッヒ、馬車が壊れたぞ」
「いいえ、ご主人様、馬車ではございません」
「私の胸のたがが一つ壊れました」
馬車が進むともう一度、そしてもう一度、王子ははじける音を聞きました。
それは主人が魔法から救われて幸せになったので、忠実なハインリッヒの胸からはじけ飛んだ、たがの音でした。
幸せは悲しみよりも心を打つものなのです。
こういう童話も良いものですね。
2008.02.25 Monday
ワンフ＠伝説の店
ワンフ＠伝説の店
静岡市内には、ラーメンを出すお店が沢山あります。
しかし、ラーメン店と言ってもその肩書きは様々です。
その中で多いものは、「中華料理店」や「ラーメン専門店」ですが、「食堂」というのも結構ありますね。
いろんな店がありますが、こんな看板を出している店はまずここだけでしょう。
かなりの年季ものですが、夜の闇にぼんやりと輝く照明。
そして浮かび上がるその看板にはなんと「中華スナック」と書かれてあります。
この看板だけでも一見の価値があると思います。
さて、その中華スナック「ワンフ」のある場所は、静岡の繁華街から少し離れた辺りで、営業も夜間のみです。
しかしご主人の腕は素晴らしいもので、食通の間では評判の名店でした。
といいましても、今から２０年ほども昔の話です。
そのころは飲み会の最後に行く店の定番でした。
まずは名物の「カニタマ」か「餃子」をたのんで、紹興酒で乾杯。
最後のシメに「ワンフ＝メン」という辛口のメンをいただくのがきまりになっていました。
この紹興酒が、洒落たガラスの徳利に入っていて、なかなかに風情がありました。
でも安定が悪くて、良く入れ物を倒してはご主人に睨まれたものです。
まあ、徳利が倒れやすいのか、わたしが酔いすぎていたのかは、自明ですけどね。
その時分は深夜まで営業されていたので、ここぞという時のあてにしていたのですが、近年はお終いも早まったようです。
そんなこんなで、ずいぶんご無沙汰していたこともあり、今日はここ「ワンフ」を尋ねることにしました。
いつもながら人通りの少ない人宿町の通りを進みます。
少しばかり心配していましたが、お店の明かりは点いていたので、ひと安心です。
ガラスのドアを開けてお店に入ると、先客の中年男性が一人だけでした。
テレビではちょうどサッカーの日本中国戦をやっています。
「あ、日本勝ってますか？」
「１点リードしてるよ」
向かいのソファーに腰を下ろして、マスターに
「ワンフーメンお願いします」
「今はやってないんで」
「あ、そうですか、ではラーメンお願いします」
思い出した。
そういえば辛口のワンフーメンはやめてしまったんだった。
さすがに今日はお酒を飲む元気はなく、ラーメンだけの予定であります。
このマスターが無口で、ほとんど喋らないので有名なんです。
しかし仕事は凄い。
いつでも清潔な白い調理着姿で、大きな中華包丁を小気味良く振るう。
タンタンタンと軽快なリズムが聞こえてくるのは葱でも刻んでいるのだろうか。
待つほどもなく「ラーメン（８００円）」が出てきた。
器からしてきれいな小ぶりの錦手に、鮮やかな盛りつけだ。
ダシは中華風のさっぱりしたもので、脂っ気は少ない。
しかし奥深いほどのコクがあって、思わずホッとする。
具には大ぶりのチャーシュー１枚に大きめの角切りメンマ。
メンマがこりこりとしていて良い歯応えだ。
麺はストレートの細麺で茹でかげんもよろしい。
ホントに久しぶりにいただくワンフのラーメンですが、昔と変わらない味わいが嬉しい。
あんまり美味しいので、とうとうスープまで完食してしまいました。
ラーメンのスープは必ず残すようにしているのですが、何と数年ぶりに飲み干してしまいました。
（やっぱりたまには来ないといけないなあ）
今度は友人と一緒に「カニタマ」で一杯やりましょうか。
2008.02.22 Friday
緊急企画
緊急企画
「このラーメンは？」
実にいいかげんですが、今日は一日中忙しく、更新する暇がありません。
そこで急遽思い付いたのが、ありきたりのこの企画です。
問題：私が水曜日に食べたラーメンの店名を当てて下さい。
ヒントは、たこ八を出てから向かったお店です。
と言うことは、静岡市葵区のお店ですね。
ズバリ正解されたラーメン通には素敵なプレゼント？を差し上げます。
正解とその時のレポは月曜日に載せます。
2008.02.21 Thursday
たこ八＠不粋な乱入者
たこ八＠不粋な乱入者
水曜日、定番のたこ八詣でです。
７時半過ぎにお店に着きますと、今日もほぼ満員でした。
空き席は一番奥か右端のみで、常連客は「二千円札夫婦」のみ。
軽く会釈をして、右端の席に座ります。
例によって瓶ビールで一人乾杯。
今日は混雑しています。
一組のお客さんが帰ると、すぐに代わりが入ってきます。
このお店は詰めても１２人が満席で、無理すると１３人座れますが、今日はずっと１０人以下になりません。
それほど混んでいるのに、気が付かないのか、知らんぷりか、奥の中年男性二人客はどすんと構えたまま。
奥にはもう一席空きがあって、一つ移動してあげれば、ゆったり座れるんですが。
後から隣りに入った女性二人連れが窮屈そうにしていました。
この親子らしき二人は埼玉から「静岡おでん」を求めてやってきたそうです。
「場所が分からなくて、交番に電話を掛けて聞きました」
うーん、便利な世の中になりましたね。
今日は珍しくジンちゃんが早帰り。
お家にはマリちゃんの「手作りチャーハン」が待っているとか。
「まさか中国製じゃないよね」
「大丈夫、ジンちゃん鍛えてあるから」
入り口を開けた酔客が
「３人ぐらい入れる？」
ギリギリの混みようだったので、気を利かせた二人連れが、すかさず
「ここ、お勘定してください」
さすがに粋な計らいです。
お互い譲り合ってお酒を飲む。
この酒場精神を大切にしたいものですね。
しかし、しかし、片づけが済んだというのに、新客は入ってこない。
（なんだい冷やかしか）
マナーの悪いヤツもいるものです。
さて、この事件から少し置いて落ちついた頃、突然にそれがやってきました。
いきなり入り口からテレビカメラが入ってきたのです。
レポーターらしき若者が、オカアサンにマイクを突きつけて
「俺たちにゃ、と言えば？」
（何だこいつらは）
オカアサンもわけが分からず、とまどっています。
一瞬の空白があって、何となく分かってきました。
どうも、「学生服のヤマダ」に付いてのレポートらしい。
静岡では伝説になっている、「学生服のヤマダ」のコマーシャル。
このフレーズがどこまで浸透しているのかというレポートなんだろう。
ちょうどすぐ右にいた私に、訴えるような目つきでマイクを向けた。
それなりにおざなりな答えを返しておく。
お店の中は完全に白けている。
場の不機嫌さに気づいたのか、カメラはそそくさと逃げ帰っていった。
それにしても失礼だ。
街角でインタービューするにしても、いちおう了解は取るだろう。
ここは営業中のお店である。
堅苦しいことを言えば、営業妨害にもなる。
あらかじめお話しをしてから、取材するのが常識だ。
ハプニングを期待したのかもしれないが、そんなに甘いものではない。
「良いとこ取り」で番組を作ろうとする意図が見え見えで侘びしい。
たこ八の帰りに見ると、まだ他の店を回っていたが、これもまた往来の迷惑だ。
テレビといえば、誰でもみんな嬉しがる、とでも思っているのかな。
2008.02.20 Wednesday
山嶽党奇譚
山嶽党奇譚
大佛次郎 著
言わずと知れた「鞍馬天狗」大活躍の時代小説です。
復古版という形で、新書版の登場です。
実は不勉強で、このお話は初めて読みました。
もちろんテレビや映画での鞍馬天狗は良く知っています。
でも、原作となるとかなりイメージが違いますね。
悪者相手には大苦戦しますし、かなりの大けがをする場面もあります。
それでも何とか乗り越えてしまうのが、ヒーローの凄い所でしょうか。
時代は昭和の初めに書かれたもので、元々が少年読者向けのものなんですね。
そのせいか「杉作少年」の大活躍がちりばめられています。
面白いのは、「近藤勇」がけっこう好人物に書かれていることです。
敵味方に分かれてはいるものの、お互いに相手を好敵手と認めていて、卑怯な手段は使わない。
単純な対決話というわけではないんですね。
本作では、勤王でも佐幕でもない第３の勢力「山嶽党」が台頭してきたお話しです。
お決まりの合い言葉など、時代劇には定番の場面が盛りだくさんです。
時代を超えて読み継がれる、まさに名作と呼ぶにふさわしい一冊ですね。
カエルくんも応援しております。
2008.02.17 Sunday
今週は忙しいです
今週は集中講義が続きますので、更新が遅れます。
次はたぶん水曜日になると思います。
写真はこの時期によく働く、カエルくんです。
可愛い？と思っているのは私だけかな。
2008.02.16 Saturday
日本全国ローカルフード紀行
日本全国ローカルフード紀行
日本という国はけっこう広いものです。
各地には、その地方に独特の「ローカルフード」が存在しています。
かく言う静岡にも、「静岡おでん」や「富士宮焼きそば」があるのは有名ですね。
この本には有名無名の様々なローカルフードが紹介されています。
中には「？」がいくつも付きそうな下手物（失礼）もありますが、けっこう旨そうなものもあります。
写真も豊富なので、日本の食文化発掘にはけっこう役に立つ一冊かもしれません。
その中の一部を紹介します。
あなたはどれだけ知っていますか？
武蔵野うどん 東京都・埼玉県
深大寺そば 東京都
ご当地うどん 伊勢うどんなど
札幌スープカレー 札幌
ソースカツ丼 福井県
エスカロップ 北海道
トルコライス 長崎県
日本三大焼きそば
富士宮焼きそば 静岡県
横手焼きそば 秋田県
太田焼きそば 群馬県
地元ラーメン
伊那ローメン 長野県
広島つけ麺 広島県
イタリアン 新潟県
佐世保ハンバーガー 長崎県
ラッキーピエロ 北海道函館
ゴーヤーバーガー 沖縄県
チキン南蛮バーガー 宮崎県
ミソカツバーガー 名古屋
うなバーガー 名古屋
あんかけスパゲッティー 名古屋
おでん各種
静岡おでんなど、多数あり
フライ（と言っても揚げ物ではありません） 埼玉県行田市
灰焼きおやき 長野県
この中で気になったのが、「フライ」です。
これは埼玉県行田市周辺に伝わる名物で、小麦粉を溶いたタネを鉄板で焼いた薄焼き状の食べ物だそうです。
具には細かく切った肉やネギが入っていて、これにソースや醤油を塗って、いただくといいます。
大きさは結構あって、お皿からはみ出すぐらいの大きさです。
しかし薄いので、女性でもぺろりといただけるとか。
もともと行田は足袋産業が盛んだったのだが、工場で働く女工さんたちのおやつとして作られていたのが始まりだといいます。
では何故フライという名前になったのか。
これには諸説あって、「風来」がなまったとか「福来たる」からきたとか、決定版はないようです。
さらには「ゼリーフライ」というヤツもあって、これは全くの別物だといいます。
何と「おから」を小判型に丸めて油で揚げた、コロッケ状のものでした。
この由来は「小判型」イコール「銭形」なのでゼニーフライがなまったということです。
こいつが、ひどく気になりました。
機会を見て一度食べに行きたいですね。
2008.02.15 Friday
はなまるうどん＠青葉通り
はなまるうどん
静岡市は葵区青葉通りにある「はなまるうどん」
そういえば最近とんとご無沙汰している。
何と言っても安いし、味もなかなかですから庶民の味方ですね。
そこでたまにはうどんでもと、夜更けに覗いてみました。
入り口で茶色のトレイを取り、厨房にオーダーを告げます。
メニューの中でもっとも安い「かけの小（１０５円）」をお願いします。
店員さんが手際よく作ってくれます。
その時間はほんの１０秒ほどで、まさにファスト・フードそのものです。
トッピングは「きつね」にしようと思って探しますが、どうも見つかりません。
さては売り切れたかな。
小考の末「ちくわ磯辺揚げ（９５円）」にしました。
理由はビジュアル的に良いかと思ってのことですが、こんな感じでした。
合わせてのお会計は２００円ですから、安くて申し訳ないぐらいです。
この店の価格は特徴があって、とにかく「かけうどんは安い」のです。
１玉の「小」が１０５円、２玉の「中」が２１０円、３玉入る「大」でも３１５円です。
だからといって嬉しがってトッピングを欲張りすぎると、普通のお店と変わらない値段になってしまいます。
このトッピングがくせ者なんですね。
と言っても特別に高いわけではなくて、普通のお店で付ける価格なんですが、何たってうどんが安すぎるのでつい同じ感覚で見てしまうわけです。
そこら辺はお店の思うつぼといった所ですかね。
さて、おまけに入れ放題の天かすと削り節も取って、席に向かいます。
これは結構空いていますね。
広いお店に５人ほどでしょうか。
まあ夜の９時過ぎですから、こんなものなのかもしれませんね。
七味唐辛子をかけて食べ始めます。
いつもながらの腰の強いうどんです。
ダシもそれなりに出ているし、「小」でも十分な量です。
そういえば以前「カレーうどん大」を注文して、量の多さに大苦戦したことがありました。
うどん好きの人なら、「３玉４玉当たり前」なんでしょうが、今の私には小が適量ですね。
お客さんは女性が多いようですが、うどん１杯で長話を楽しんでいるのかもしれません。
「ごちそうさま」
返却口に器を返して、お店を後にします。
最近では小麦粉も値上げになっていますし、この値段でやっていけるのか心配です。
庶民の味方として頑張っていただきたいお店の一つですね。
2008.02.14 Thursday
たこ八＠つまみは焼売
たこ八＠つまみはシュウマイ
さて水曜日の夜は定番の「たこ八」巡礼。
仕事を終えていそいそとたこ八に向かいます。
（きょうはどうかな）
のれん越しにうかがうと、今日もほぼ満員の入りです。
ぐるりと見渡すと一番奥の指定席に、町屋庵さんを発見。
隣にはジンちゃんまでいる（あ、「まで」は余分でした）。
隣のお客さんに頼んで席を空けてもらう。
この譲り合う気持ちが居酒屋の真骨頂なんですね。
席に着くやいなや、ジンちゃんに
「これ食べて」
なにやらお皿に乗ったつまみを渡される。
持ち込みのシュウマイで、そのままと、衣を付けて揚げたものの２種類ある。
何でもお誕生日祝いにいただいたシュウマイを持ち込んで、オカアサンに調理してもらったんだとか。
本来居酒屋では持ち込みは御法度なんですが、たまにわがままな客がいて、こういう事をする。
「しょうがないなあ」
と言いながらも袖の下をありがたくいただく。
まるで越後屋とお代官様の関係だね。
あれ、お肉がたっぷりでなかなかいけるじゃないか。
３人で歓談しながら、飲み始めます。
さてお客は入れ替わり、こちらの３人と、反対側に２人で、だいぶ空いてきた。
そこへ
「７人入れますか？」
若い男性の団体が顔を突っ込んできた。
これを受けて、ジンちゃんが
「入れるよ」
（おまえは店員かい）
合計１２人はここたこ八の定量です。
見かねた中年夫婦の２人客が
「こちらお勘定してください」
ああ、追い出したみたいで申し訳ないですね。
すかさずジンちゃんが席を立ち、後かたづけの手伝いをする。
若者が
「すいません」
と恐縮しているので
「大丈夫、この人店員だから」
「ああそうでしたか」
いくら何でも背広を着た店員はいないだろう。
７人並んで席に座るが、もうどこかで呑んできたようで、けっこう賑やかだ。
奥で町屋庵さんが渋い顔をしている。
よっぽどおだてて注意してもらおうかと思ったが、彼も最近は知恵が付いてきたので、断念する。
私も大人になったものだ。
「あ、８時だ、もう帰らなくちゃ」
ジンちゃんがしおらしいことを言う。
どうやら、道に迷ったマリちゃんが家で待っているんだとか。
この素晴らしき夫婦に幸あれと祈る。
（と言いながらも、３０分引き留めてしまいました）
なんやかんやで、今日もたこ八の時間は過ぎてゆくのでした。
2008.02.13 Wednesday
ペンシルパズル
ペンシルパズル
ここしばらく、ペンシルパズルに凝っています。
元々は「ニコリ」というパズル誌を見かけて、やってみたのがきっかけで、たぶん２０年近く前だと思う。
簡単に言えば、ルールに従って数字を入れたり、線を引いたりするパズルですね。
有名なものでは「数独」というパズルがあり、これ専門の雑誌まで出ているほどにファンは多い。
印刷されたものに鉛筆で書き込んでゆくわけだが、これがけっこうハマる。
中でも気に入っているのが「スリザーリンク」というパズルですね。
０，１，２，３ と言う数字を頼りに線を引いてゆくパズルです。
まあ説明するのは難しいので、省略しますが、けっこう時間が掛かります。
一題のパズルに１時間以上も掛かるほどです。
それで完成したからと言って、どうと言うことはないのですが、独自の達成感があります。
さて、そこで困るのが、途中で行き詰まった時です。
当然どこかにミスがあるのですが、それを見つけるのはかなり難しい。
そういう時にどうするのかというと、きっぱり諦めるのが一番です。
人生はやり直せないけど、パズルはやり直せるのが嬉しい。
でも、一部分を消しゴムで消したりしてはいけません。
きっぱりと最初からやり直す。
そのためにちゃんとコピーを取って置いて始めるんですね。
興味のある方は「ニコリ」で検索すれば出てくると思います。
やっぱりいつでも脳を鍛えていかないといけませんね。
2008.02.12 Tuesday
和民で黒ホッピー
今日は祝日。
月曜日とあって、通常ならば当然いそいそとたこ八に出かけるのだが、残念。
先週末から行われている「静岡おでんフェスタ」のため、今日はたこ八がお休みなのだ。
と言ってもフェスタにたこ八が出店しているわけではありません。
オカアサンいわく
「おでんを食べに来るお客さんが多くて、やりにくい」
確かに、子供連れや初心者には優しくないお店なのです。
おでんの食べ方や、マナーを教えてくれる常連さんがいれば、問題ないが、いつもそうであるとは限らない。
決して子供が嫌いなわけではなくて、怪我をしたりはしないかと心配してしまうんだという。
お客さんもたくさん来るし、稼ぎ時だと思うのは私だけではないだろう。
そんな商売っ気のないところがまた、「たこ八」の魅力でもある。
そんなわけで、今日は「和民」で一飲みしようと出かけてみた。
実は開店からすぐの、早い時間は席も空いていて、のんびりと飲めるのだ。
それに、先月預けたボトルが、早くも期限切れ寸前になっている事もある。
この店、安いのは良いが、ボトルの有効期限が１ヶ月なので、まず３回に１回は流してしまうことになる。
まあそうならないように、足繁く通えばよいのですね。
さて、６時にお店に入ると、予想通り空いていて一安心する。
いつもの通りにカウンター風の席は一番端に座る。
おしぼりを持ってきてくれた若い女性の店員に、ボトルのカードを渡して
「ホッピーをお願いします」
店員は何を思ったか、カードにスタンプを押して、カードだけ返してきた。
おかしいなと思っていると
「ホッピーです」
当たり前のように「ホッピー」と「ジョッキ入りのショーチュー」を持ってきた。
「あのね、これはボトルのショーチューを割るんだよ」
慌てて店長さんが、預けたボトルを持ってきた。
さてとホッピーの瓶を見ると、あれ「黒ホッピー」ですね。
普通は「黒」と言わない限り、「ホッピー」を出す所だが、まあ良いか。
「お通し（２６２円）」はザーサイ。
唯一不満に感じるのがこのお通しです。
（ご不要な方はお申し付け下さい）とは書いてあるものの、いまだに断ったことはないです。
量も少ないし、まさに場所代の代わりというところかな。
そこでつまみは「特製牛煮込み煮玉子入り（３９９円）」に「海鮮ユッケの明太和え（４９９円）」にします。
牛煮込みは豆腐も入っていて、なかなか良い感じです。
これは次に行く時も候補にしておきたい味ですね。
海鮮ユッケは味が濃すぎて、大幅減点です。
これならお造りの方が良かったか。
やはりここでは海鮮系統よりも肉ものが無難ですね。
ジョッキにショーチューを入れてホッピーで割ります。
大体２杯ぐらいになりますが、はじめの１杯は薄めに作って一息で行きます。
この、濃度を調整出来るのが嬉しいんですね。
はじめは薄めでグイグイ行って、後半は濃いめにしてチビチビやる。
このメリハリを付けた飲み方がお勧めです。
すぐに１本目が空いて、ホッピーのお代わりをします。
お店はボチボチの入りで、けっこう静かです。
こういう静かな店でのんびりと飲めるのは幸せの限りですね。
１時間ほどで２本目の瓶も空き、ボトルも切りよく空になりました。
（そういえばボトルクラブのサービス、前回忘れていたな）
お会計の時にそう伝えると
「次のご来店の時に、ニューボトルをサービスします」
これはまた出かける口実ができました。
さて、続きは家で飲もうっと。
2008.02.11 Monday
ついに花粉が
ついに花粉が 飛び始めました。
例年よりも遅かったので昨日まで続けていた散歩も、しばらくお休みすることになりました。
花粉の対策も決定的なものが無く、苦労しています。
現在飲んでいるのが、「シソの葉エキス」
ここ数年はこれで凌いでいます。
効果はあるのかないのか、気分の問題なのかもしれませんね。
昨日の例会で、「べにふうき緑茶」を紹介されました。
一口飲んで
「お、これは利く、長年の悩みが一気に解消した」
となったらいいのになあ。
今までの経験からいますと、実際に効果のあったのは一つだけです。
それはお医者さんに処方箋を書いていただき、薬局でもらってくる目薬。
これが効いてくれるので、何とか収まっています。
花粉が目に来る方はお勧めですよ。
そういえば去年も２月１１日に花粉症の愚痴を書いていました。
何故かこの辺りで症状が出てくるんですね。
してみると去年よりはまし、と言うことかな。
2008.02.09 Saturday
ボナンザＶＳ勝負脳
ボナンザＶＳ勝負脳
最強将棋ソフトは人間を超えるか
保木邦仁 渡辺明 著
著者の保木邦仁さんは、１９７５年生まれで東北大理学部卒。
個人で、将棋のソフト「ボナンザ」を開発し、２００６年の世界コンピューター選手権で、初出場初優勝を飾る。
その改良版ソフトは、初めて公式戦で将棋のプロと対戦しました。
何しろ最強といわれる将棋ソフトを、一人で完成させたのですから凄いものです。
しかも本人の将棋の棋力は級位者クラスで、ルールを知っている程度というから驚いてしまいます。
彼のシステムは「全幅検索」
つまり可能な差し手をすべて調べてゆくという、まさにコンピューターの専門分野です。
では、それまでの将棋対局ソフトはどうであったかと言いますと、「選択的探索」でした。
というのもいくらコンピューターでも、読む手に限度があったからです。
将棋では一つの局面で、約８０通りの差し手があります。
２手ですとこの累乗で６４００通り。３手なら更に８０倍に膨れあがります。
「全幅検索」はそのすべてを調べてゆくわけです。
そこで、選択的探索は、ゲームの戦略性を考慮してその差し手を狭めてゆく事により、効率的になるのです。
ただ、この方法にも欠点があって、絞り込みの時に、人間であれば気が付くような、重要な手を見逃すリスクも高くなります。
まあそこの辺りはどちらが良いとは、一概には言えませんね。
さて、将棋ソフトは当初、とても弱かったものです。
それが、開発の進行によって強くなり続けました。
現在では、条件によってはプロにも匹敵するほどの強さになっています。
そこで、２００５年１０月１４日、こんな通達が出されました。
「公の場で許可無く将棋ソフトと対局することを禁じる」
これは日本将棋連盟から出された衝撃的な通達です。
それまでにチェスのソフトは人間を超えていました。
でも、囲碁や将棋では、まだまだ追いつけないと言われていました。
しかし急成長した「ボナンザ」の出現によって、事態は大きく動きました。
そして記念すべき、「ボナンザ」対「プロ棋士」の対決が行われたのです。
その相手に選ばれたのが、将棋界の若手ナンバーワンで、「竜王」というタイトルを持つ第一人者、渡辺明です。
１９８４年生まれと若い彼ですが、まさしく将棋棋士の頂点に立つ男です。
２００７年３月にその対局は行われ、結果は渡辺竜王の勝利でした。
この公開対局は大きな話題となりました。
しかも途中まで、将棋ソフトが局面をリードしていたと言いますから、凄いものです。
結局は「人間」の勝ちとなったわけですが、ソフトが勝利するのも遠い未来ではなくなったようです。
将棋に興味のない方も多いかと思いますが、読み物としても面白いと感じました。
そういえば最近将棋を指していないなあ。
2008.02.08 Friday
よかたい＠島田
よかたい＠島田
ＪＲ島田駅を降り、駅前の大通りを北へ向かう。
駅周辺は工事中で、至る所に工事中の看板が掛かっている。
道路も掘り返された土が殺風景に放置されていて、荒れ果てた外観だ。
通りを歩いてゆくが、平日の昼にしては人影の少ないのが気になる。
ものの５分ほどで、めざす「よかたい」に到着した。
これは看板も小さいので、見落としがちな店構えですね。
入り口の暖簾を上げて、お客さんが４人ほど出てきた。
それとすれ違いになってお店に入る。
あれ、ちょうど入れ替え時だったのか、中にはお客さんは誰もいませんでした。
どこに座ろうか迷っていると、まだ片づけが済まないテーブルを避けて、端の狭い席になってしまいました。
変形のテーブルの上には、地元の芸術家の作品が並んでいる。
注文は「よかたいラーメン（６５０円）」
「麺の堅さはどうしましょうか」
「普通でお願いします」
卓上には、「紅しょうが」「辛し高菜」「擂りゴマ」などの薬味がひと揃い置いてある。
洒落た造りで、こういう所に店主のセンスを感じさせる。
さすがに出来上がりは素早い。
すぐに出来上がってきたのはこてこての「豚骨ラーメン」です。
真っ赤な丼に白い豚骨スープ、そして黒い香油が浮かんでいる。
具にはモヤシとキクラゲにチャーシュー２枚、糸唐辛子も飾られている。
麺は博多ラーメンらしい細麺のストレート。
スープは本格的な豚骨スープ。
これは豚骨１００％間違いない。
クリーミーに乳化した、獣のスープだ。
半分ほど食べた所で、紅しょうがと辛し高菜を投入する。
これでさっぱりした感じになって、また食べやすくなる。
スープも充分入っているのが嬉しい所だ。
何たってスープが侘びしければ、替え玉もできやしない。
これは久しぶりに「替え玉（１００円）」を頼んでみましょうか。
「麺の堅さは？」
「カタメンでお願いします」
お皿に乗って、替え玉が登場した。
これを丼に追加して、また食べ始める。
麺の堅さの違いはと言いますと、ん、よく分かりませんでした。
細麺にスープが良く絡み、あっという間に食べ終わってしまいました。
ところで、後から入ってきた、たぶん初めてと見える女性二人客です。
「麺の堅さは」と聞かれて
「軟らかめ」
何のためらいもなくそう答えていました。
店員さんがええっという感じで、もう一度聞き直していました。
いつも思うんですが、初めての店で色々とお客に選択させるのは、難しいですね。
面倒くさがりやの私は、全部普通で通しますが、どうなんでしょうか。
お店が自信を持って出せるものを「普通」にしているんだと思いますが、最近の傾向では「カタメン」が普通みたいになっているしなあ。
「ごちそうさま」
健康のためにスープを残してしまいましたが、お腹は一杯になりました。
こういう本格派のお店は、なかなかありません。
だから、機会があると無性に食べたくなりますね。
2008.02.07 Thursday
富士山静岡空港
富士山静岡空港見学
静岡県の主催による、「富士山静岡空港」の見学会。
静岡駅発の募集があって、応募したものの、希望者多数であえなくハズレ。
しかし抽選漏れの人から希望者対象で、現地集合の見学会があると言うお知らせが付いていました。
まあ、この空港については、色々と関わり合いがあるので、一度見ておこうと思い、参加してみました。
平日の９時に、ＪＲ「六合」駅に集合です。
静岡駅から電車に乗って２５分ほどで、六合の駅に着き、そこでバスに乗り込みます。
バスは２台で、名簿を持つ係の人から２号車を示されました。
参加者は浜松から静岡、東部の沼津まで色々だといいます。
２号車には２，３０人ほどが乗り込みました。
ほとんどが老人で、間違いなく私たちは最年少ですね。
自由席だということで、ちょうど真ん中ほどに座ります。
添乗員は職員の男性二人で、バスガイドさんも付きます。
バスで移動しながら、空港の設備を見学してゆきますが、残念ながら工事中の現場には行けませんでした。
そこで、道路設備を主にした経路になります。
お寺の上の高台からは空港の全容が良く見えました。
骨組みが見えるのは、「管制塔」ですが、まだ未完成。
ダンプカーは笑っちゃうほど大きいです。
それがビュンビュンと走っている。
工事が遅れているので、今は徹夜での作業だそうです。
説明は分かりやすかったのですが、さすがに県の立場からのものですから、矛盾する点もあります。
気になったのは、若い人はおろか、中年の人すらもいないということ。
みんな関心など無いのかなあ。
実際に飛行場を利用する人が見学しないで、お年寄りばかりが見て回るのは、不思議な感じがしましたね。
2008.02.06 Wednesday
四川京＠鷹匠
四川京＠鷹匠町
このお店、流通通りに本店があり、本格的な四川料理店として親しまれています。
ここ鷹匠町に支店を出したのは繁盛しているしるしなのか、かなり広いお店になっています。
調理人は皆本場四川のコックさんというのが表看板で、メニューも豊富の高級店ですね。
さて、今日はランチにこの店を目指しました。
場所は静鉄「日吉町」駅のすぐ裏手で、中華風の赤い入り口が目印です。
入り口のオバサンに案内されて、細長い通路を進み、席に着きます。
二人掛けのテーブルと、４人掛け、さらには中華の丸テーブルも混ざって、けっこう広いお店です。
メニューには「ランチのセット」が大きく書かれていて、月曜日は「麻婆豆腐」のセット。
これが美味しそうで迷ったのだが、予定通りに「四川タンタンメン（７５０円）」にします。
「はなまる」に５０円割引のクーポンが付いていたので、ついでにこれを利用。
配膳の若い女性は二人で、どうも日本人なのかあちらの方なのかはっきりしない。
隣のテーブルで食事をしている男女の、女性の方がどうも中華系の方らしい。
食い違う会話で何となくその雰囲気が分かる。
広い店内だが、客はそれほどでもなく、他に男性一人客のみです。
さっそく出てきた「四川タンタンメン」ですが、金属のスプーンが付いているのは面白い。
何か韓国風の趣だが、どうしてなんだろうか。
スープは澄んだ塩味で、辛さはそれほどでもない。
具には、挽肉とザーサイあたりの炒めたものに、モヤシと青梗菜、半分のゆで卵が乗る。
スプーンですくってスープをいただきますが、何となくしっくり来ないなあ。
麺は透明なウェーブのある細麺。
つるつるしていて、食べやすい麺です。
いわゆる中華やさんのラーメンとも、専門店のラーメンとも異なる、本格派のスープです。
このスープはなかなか美味しいです。
脂っ気はほとんど無く、澄んだ深い味ですね。
「中国本格四川料理」と言うから、かなり辛いものだと思っていたら、辛さは控えめでした。
すんなりと食べ終えてしまい、スープも飲み干すほどでしたが、何か物足りないぐらいです。
メニューには麺類はあまり無くて、この店では中華素材を主体にした「火鍋」が名物のようですね。
次回は定食が良いかな。
さて、食事を終えて、入り口に進みお会計をします。
伝票には７００円と書いてあって、そこに渡した５０円引きのクーポンを付けてある。
そこで、お会計の担当のおばさんが、ご丁寧にもう５０円引いてくれました。
（ラッキー、いやいやそれは拙いか）
「これ定価の７５０円が割引で７００円だから、それで良いんじゃないですか」
「あ、そうですかすいません」
幻の１００円引きだったが、ホントはどうだったのか。
ひょっとしてランチサービスで７００円だったりして？
2008.02.05 Tuesday
六厘舎＠通販
六厘舎＠通販
このお店、ラーメン通の間で話題沸騰の超人気店なんです。
２００５年４月に東京は大崎に開店。
以来行列の絶えたことはないといいますから大したものです。
本来ならば出かけていって、実物を食べるのが筋ですが、いやいやそのハードルは高いのです。
まずはその長い行列に並ばなくてはならない。
それはそれでも平均１時間ぐらいと言うからまだ何とかなりそうです。
しかしその後が変わっています。
この店は何と「完全入れ替え制」なのですね。
お店にある席は１２席。
これを一度に全員入れ替えるという、破天荒な営業形態なんです。
それは、早食い大食いの人はいいですよ。
しかしこちらはあまり早く食べる方ではないし、胃袋も小さくなっています。
極めつけが、極太麺でそれも大層な盛りだというから大変です。
全員が食べ終わらないと席を入れ替えることはできないので、後ろで並んでいるお客はジリジリと待つことになります。
店員も早く片付けて準備をしたいから、お店も殺気立っていることでしょう。
不幸にして、麺をもてあまして最後の一人になってしまったとしたら。
それを考えてみるだけで恐ろしくなる。
付け加えて、私はあんまり「つけ麺」を食べないこともあり、しばらくご無沙汰していたのです。
しかし、ここの麺が何と「通販」で販売されているというのを耳にしました。
しかももの凄い人気で、楽天の商品の中でもナンバーワンなんだそうです。
そこで一念発起して、まずは販売日を調べました。
その日はちょうど月曜日の午前１０時。
パソコンの準備をして、時間の来るのを待ちます。
１０時ちょうどにアクセスしますが、予想どおりアクセスが集中していて繋がらない。
イライラしながら辛抱強く、クリッククリック、またクリック。
その繰り返しを１０分ほどもしたでしょうか、ようやく繋がりました。
情報によりますとその日は６００セットが３５分で完売になったということです。
お値段は３食で１セットが税別２２５０円、これを２セット購入して、「クール便」の送料が付いて税込み５５８４円になります。
まあ大崎まで電車で食べに行ったと思えば安いものですね。
その「おみやげつけ麺」が先週末に到着しました。
さっそくお昼に家族でいただくことにします。
セットの内容は、冷凍された「生麺」「パウチ袋入りの付け汁」と「魚粉にノリ」となっていました。
まず、大きめの鍋にお湯を入れて、パックのままスープを湯煎で温めます。
同時に冷凍の状態のままの麺を茹でることにします。
麺はもの凄い太麺で、茹で上げに１２分も掛かるほどです。
茹で上がった麺をざるにあけて水で締めます。
スープの袋を切って中身を器に空けますが、スープの中には具のチャーシューにメンマも入っていました。
そのスープがすさまじいものでした。
ドロドロの茶色い液体で、まさに濃厚そのものですね。
豚骨、ゲンコツ、鶏ガラ、モミジ、コンブシイタケ煮干しなどなどが溶け込んだ旨味の凝縮されたスープです。
開ける時に少し手に掛かったものが、ねっとりと水では洗い流せないほどの粘着力なのでした。
さて、冷水で締めた麺を器に盛りますが、これは結構なボリュームです。
通常の１．５倍から２倍はありそうな感じです。
つけ麺ですからラーメンよりは食べやすいのですが、それにしても多いもんです。
そしてこの「浅草開化楼」特製の麺は、超太麺で、もちもちの歯応えがたまりません。
といっても噛むそばから飲み込んでいかないと、あごが疲れます。
この麺がまた美味いなあ。
スープがこれだけ濃厚ですから、麺は太麺でないと負けてしまいますね。
途中で「魚粉」を追加してアクセントを付けます。
「ノリ」がけっこう合います。
これを挟むと口の中がさっぱりして、また美味しく食べられますね。
家のテーブルにおいてある海苔を取り出して、何枚かいただきました。
さて、これほどの大盛りですが、自分でも意外なほどにあっさりと完食しました。
はじめは全部食べられるかと不安でしたが、いやはや魔法に掛けられたように食べきってしまいました。
残ったスープにライスを入れて、とも思っていたのですが、そのまま全部飲んでしまいました。
つけ麺でスープまで完飲したのはたぶん初めてだと思います。
これはクセになる味ですね。
またリピート注文したい逸品でした。
2008.02.04 Monday
アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉
アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉
エリコ・ロウ 著
人と人の輪や自然との調和を大切にして、慎み深く暮らしてきた、アメリカインディアン。
彼らは、ある時は物語に託し、ある時は素朴な生き方そのものを通して、その叡智を継承してきました。
本書は、アメリカ在住の日本人女性が、部族の長老や賢者たちに教えを請い、交流の中で直接伝授された、言葉の数々をまとめたものです。
その中から、幾つかの格言を紹介します。
「大いなる神秘」は
誰もに美しさを見る。
烏が鷲になる必要はない。
スクァミッシュ族の格言
家族のあいだに
調和が保てれば
人生は成功だ。
ウテ族の格言
答えが
ないのも
答えの
ひとつ。
ホビ族の格言
知識でなく、智恵を求めよ。
知識は過去の産物だが、
智恵は未来をもたらす。
ラムビー族の格言
師は教えることで
また
学んでいる。
ソーク族の格言
私の前を歩くな、
私が従うとは限らない。
私の後を歩くな、
私が導くとは限らない。
私と共に歩け、
私たちはひとつなのだから。
ソーク族の格言
歩いた足跡で
ひとは
永遠に知られる。
ダコタ族の格言
怒りは
自分に盛る毒。
ホビ族の格言
泣くことを恐れるな。
涙はこころの痛みを
流し去ってくれるのだから。
ホビ族の格言
過去を忘れ、
こころから怒りを消し去れ。
どんなに強い人間も
そんな重荷に
耐え続けることはできない。
チェロキー族の格言
死は存在しない。
生きる世界が
変わるだけだ。
ドゥワミッシュ族の格言
過ちを見て
それを正そうとしなければ
過ちを犯した者と同罪だ。
オマハ族の格言
アメリカインディアン
なかなかやるなあ
2008.02.02 Saturday
マラソンランナーの悲劇・続き
マラソンランナーの悲劇・続
さて、人間が全速力で走ったとします。
最初の２，３秒で筋肉中のＡＴＰは使い切ってしまいます。
そこで、これを補うために筋肉の中にある「クレアチンリン酸」というものが働いて、ＡＴＰを再生産してくれます。
でも、これも１５秒ぐらいしか持ちません。
全力疾走出来るのはここまでです。（これが�，謀�たります）
次に使われるエネルギーは、筋肉に貯蔵されているグリコーゲンです。
グリコーゲンとは、ブドウ糖が集まって出来たもので、速やかにブドウ糖になります。
しかし酸素の供給が不十分なため、不完全燃焼して乳酸が作られてきます。
（これが�△謀�たります）
ようやくグリコーゲンの完全燃焼を出来るようになるには、それから千メートル過ぎた時点です。
時間では２分１０秒ほどするとエネルギーを安定して補給出来るようになります。
この、酸素を利用する「好気呼吸」（正確には代謝）に切り替わると、ペースは落ちますがグリコーゲンが続く限り走り続けることが出来ます。
しかしこれにも限度があります。
蓄えておいたグリコーゲンが無くなると、もうエネルギーを供給出来なくなります。
これは普通の大人では６０分、スポーツ選手でも７５分ほどで、距離にすると２５キロから３０キロになります。
まさに今回福士選手が失速したのと同じぐらいの距離になるわけです。
肝臓に蓄えられたグリコーゲンを使ったり、外部から即効性の糖分を補給したりして、多少伸ばすことは出来ますが、これにも限度があります。
なお、グリコーゲンを使い果たすと、補給するのに最低２４時間は掛かるといわれています。
そしてブドウ糖の次の燃料になるのが、「脂肪」です。
脂肪はブドウ糖よりも酸素を多く使い、エネルギーを多く出します。
したがってその分、呼吸もたくさんしなくてはいけないことになります。
エネルギー源が脂肪に切り替わることによって、それ以後はかなり長く安定して走れるようになります。
さて、そこで生じる疑問は、なぜ両方同時に使わないのかということですね。
これはホルモンの働きによります。
簡単に言いますと、糖が燃える時には脂肪は燃えないように制御され、脂肪が燃える時には糖は燃えないようにコントロールされているのです。
したがってこの切り替えがスムーズに行かないと、運動能力ががくんと低下することになります。
今回の悲劇はまさにその切り替えが不十分だった事によるのではないかと推測します。
おそらく彼女自身がこの燃料の切り替えを体験したことが無く、体もその準備が出来ていなかったのではないでしょうか。
（注）
私はその専門家ではありませんので、あくまでも科学的な考察のみによります。
話は替わりますが、体脂肪を減らしたい方。
脂肪を燃やすためには、２時間以上のウオーキングをすれば、かなりの効果がありますよ。
でも、無理は禁物ですので、御注意下さい。
2008.02.01 Friday
マラソンランナーの悲劇
マラソンランナーの悲劇
先日の大阪国際女子マラソンで、後半失速した福士加代子選手。
折り返し地点までは快調に飛ばしていたのが嘘のような後半の乱れでした。
今日はマラソンについて科学的に考えてみましょう。
陸上競技などの運動とは、人間を形成する筋肉が収縮活動することによります。
腕の筋肉とか足の筋肉など、様々な筋肉が活発に活動するのですね。
さて、この筋肉の活動にはもちろんエネルギーが要ります。
車はガソリンで走りますが、人間もこのエネルギーが必要なのです。
人間の場合このエネルギーは、ＡＴＰ（アデノシン３リン酸）という物質です。
ＡＴＰが分解する時にエネルギーが出て、これで筋肉が収縮するのですね。
筋肉を使うにはこのＡＴＰが必要なのです。
通常筋肉の内部には、このＡＴＰがある程度貯蔵されています。
でも当然のことですが、使えば無くなってしまいます。
ですから体からはつねに筋肉にＡＴＰを補給しています。
ではこのＡＴＰはどうして作るのかというと、「内呼吸」によります。
複雑な説明は略しますが、細胞内で酸素を使って「ブドウ糖」や「脂肪」を燃やして作るのです。
この糖を燃やす時に、問題があります。
糖は完全燃焼すると最終的に水と二酸化炭素になりますが（好気呼吸といいます）、酸素が充分無い時は、燃焼の経路が変わって「乳酸」が出来てしまうのです（嫌気呼吸といいます）。
筋肉の中のＡＴＰが消費されて無くなりかけ、更に糖が不完全燃焼して乳酸がたまってきますと、筋肉は収縮しづらくなります。
これが「疲労」というものの原因です。
ある学者が陸上の世界記録を調べたところ、走る距離によってスピードの落ち方が四段階に分けられたといいます。
� 〜肝麓請�して約１５秒の時点。
その後千メートルまでの間で急激にスピードが落ちる。
�◆ー，寮薀瓠璽肇襪泙任魯好圈璽匹陵遒訴�が緩やかになる。
�� そして２万５千メートルまでは更に緩やかになる。
�ぁ，海譴魏瓩�るとマラソンの距離を超える辺りまでは、逆に僅かにスピードが上がる。
この��と�い琉磴い浪燭鮗┐垢里�、これがなかなかに面白いのです。
簡単に言いますと、筋肉に補給するエネルギーが替わってくるためなんです。
どうやらその辺りに、今回の失速の秘密があるようです。
続く
