2007.03.31 Saturday
席の譲り方
席を譲るのは難しい
先日の東京行きで、「電車の中で席を譲る」場面に3回も遭遇した。
それを眼前にしてつくづく、席を譲るのは難しいなあ、と感じたものだ。
ケースその一
駅で停車して、私の右隣の席が空いた。
私の目の前に立っていた、中年の女性。
ぼんやりとしていたようで、しばらく間があってからその席に座ったが、突然立ち上がって
「すいません、前の席に気が付かなくて」
そう、空席の前にはもう一人年輩の女性がいて、まさに座り掛けようとしていたのだった。
しかし座ってしまってから、また立ち上がって譲られても、相手はとまどうばかり。
「いえ、けっこうです」
固辞するばかりでらちが明かない。
立ち上がったばかりにバツが悪いのか、中年の方はよそに行ってしまった。
ケースその二
小学校5,6年ぐらいの姉妹を連れたお母さんとみられる女性。
大きな荷物を持っているのは、たぶん旅行帰りなのか。
疲れている子供二人を、隣り合わせの席に座らせ、自分は立って乗っている。
その一つ隣、母親と反対側の席が空いた。
直ぐ前には、仲良さそうに話をしていた二人連れの女性。
空いた席に素早く60歳ぐらいの方の女性が座る。
その前には、たぶん娘らしい30ほどの女性が立っている。
傍らの女の子は、すんなりと席を立って譲った。
お母さんはきっと、睨んでいたように見えた。
ケースその三
これは向かいの席に座っていた、60歳ぐらいの女性。
停車駅で乗り込んできた、2歳ぐらいの子供を抱きかかえた女性がいる。
片手には折り畳んだベビーカーを引きずり、荷物も持っている。
少し離れた席の彼女は、立ち上がって
「ここどうぞ」
と、席を譲った、が。
「あ、次で降りますから」
「いいですよどうぞ」
「次ですから」
全く座る素振りさえない。
困った女性は結局元の席に戻って、バツの悪そうな顔で座った。
子供連れはその通りに、次の駅で下車しました。
席を譲るタイミングって、本当に難しいですね。
2007.03.30 Friday
四川飯店@池袋
四川飯店@池袋スパイス店
なんと言っても「料理の鉄人」陳健一である。
健一氏は伝説の大名人、陳健民氏の長男で、生まれも育ちも腕も良いという三拍子揃った料理人。
この陳健民氏だが、自宅ではけっこうインスタントラーメンを作ったという。
この神話とも言われるラーメンのレシピが伝えられているので、紹介しよう。
銘柄は「サッポロ一番」とか、「中華三昧」という普通の市販品。
作り方はというと、まず乾麺をたっぷりのお湯で茹でる。
添付の「スープの素」は使わない。
丼にねぎ、醤油、こしょう、ごま油を入れて、お湯を張っただけのスープに、茹でた麺を入れる、これだけ。
こんな簡単な作り方なのに、名人が作ると絶妙の味になるのだという。
食べたお客は皆「このスープとても美味しいねえ」と絶賛する。
「どうしたらこんな味になるのか」
と良く聞かれるので、困って
「裏庭にスープのタンクあるよ」
といってお客を煙に巻くのが、大名人のお茶目なところです。
さて、話は息子に戻り、陳健一の店として有名な四川飯店である。
今日はここの名物である一枚看板「四川麻婆豆腐」を食べに行きました。
池袋駅に着き、東武方面に向かう。
目指すはこの14階にある四川飯店だ。
ところが直通のエレベーターが見つからない。
そこで、取りあえず3階まで行きそこで乗り換え。
次のエレベータはというと、あれっ10階までだ。
そこでまたもや乗り換えて、3回目にしてようやく14階に到達したのだ。
何とも効率の悪い乗り方だなあ。
ちなみに帰りはというと、直通で地下1階まで行けました。
ともかく四川飯店の前につき、中を窺う。
メニューには麻婆豆腐に色々付いたセット(2310円)があったので、迷わずこれに決定。
入り口に行くと、まず女店員が喫煙か禁煙かと聞く。
禁煙席を希望すると、窓際の4人掛けテーブル席に案内された。
店内は広く取られており、ゆったりとした気分になる。
おしぼりとお冷やに暖かいウーロン茶が出た。
余り考えもせずに、ビールと、ランチのセットメニューを頼む。
12時半過ぎというのに、客の入りはボチボチで、けっこう空いている。
待つ間もなくトレイに乗った料理が出された。
メインの「麻婆豆腐」にもう一皿は「海老の塩味炒め」、さらに「シュウマイとギョウザ」が1個ずつ、「フカヒレスープ」に「ご飯」「ザーサイ」「アンニンドーフ」という揃い踏みだ。
お代わりのご飯は黒いお櫃に入って、脇に置かれている。
まずはレンゲを取り、期待の麻婆豆腐をすくう。
口に入れると、想像以上のピリ辛さが口中に広がる。
決して食べられないほどの辛さではないが、さすがに四川山椒は舌が痺れる。
所々に葉ニンニクが見え隠れしているのが、妙に綺麗だ。
味付けはテンメンジャンが表に出ていて、確かに一般的な麻婆豆腐とは全然異なるものである。
途中で気付いて、ご飯に掛けて食べることにする。
贅沢な「麻婆どんぶり」完成である。
食べて気付いたのは、「これはご飯に合う」ということだ。
ご飯と一緒に食べると、辛さが和らげられて食べやすい。
あっという間に、ご飯のお代わりをすることになった。
海老の炒め物は、さっぱりとした塩味で、珍しいのは具としてハムが入っていること。
歯応えの良い角切りの緑野菜は、キュウリなんだろうか、量も十分で満足。
シュウマイは豚肉がぎっしりと詰まっていて、もちもちとした食感。
フカヒレスープは当然ながらじんわりとした上品な味わいだ。
残念ながら、とても全部は食いきれない。
少し休憩しながらと、ビールをちびちびやる。
そこへやって来た店員が
「お下げしてもよろしいでしょうか」
「まだ食べます」
危ない危ない、取られるところだった。
しかし敵も然る者、1分とたたない間に、別の女店員が
「お下げしても・・・」
不意を突かれた。
だってもう手を出しているんだもの。
そんなに混んでいるわけじゃないのに、マニュアルなのかなあ。
さて、帰りにお店を出た時、初めて気が付いた
(坦々麺という手もあったか!)
2007.03.29 Thursday
久々の更新
久々の更新です。
今日だけ多少休憩が取れるので、忘れないうちにと。
まず、なぞなぞの答えです。
スカウトの名刺は「表だけ」で、「裏が無い」「裏がネエ」
あっ 「裏金」じゃ。
裏金渡してるんですね。
チャンチャン。
馬鹿馬鹿しいついでに、もう一つ。
健康増進という目標を持って歩くのは 「ウォーキング」
ですが。
では何の目標もなく歩くのは 何でしょうか?
答え 「サオーキング」 でした。
昨夜は久々の「シンポジウム」を行いました。
あ、「シンポジウム」とはギリシャ語で、「一緒に飲む」という意味ですので、誤解の無きように。
久々の「昭和食堂」でしたが、相変わらず安くて量が多い、まさに庶民の味方です。
味の方も申し分無く、楽しんだ割りには安く上がりました。
ここでのお勧めはなんと言っても「出汁巻き玉子」
とにかく大きいです。
あと5日、一息ついてまた頑張るぞっと。
2007.03.24 Saturday
どっちが楽?
どっちが楽?
最近の子供たちは、辛抱することが大嫌いだ。
特に繰り返してコツコツやるというのは「ダサい」らしく、みなが敬遠する。
問題の解き方でも、「Aと言う方法もあるし、別解でBと言うやり方 もあるよ」
そう教えると、ほとんどが
「じゃあどちらが楽ですか」と聞き返してくる。
「一番楽なのは、答えを写すことだよ」
と思いきり言いたくなるが、大人だからそんなことは口に出しません。
この、人生において「楽な道」ばかりを選ぶ生き方というのは、どうなんだろうか。
よく「一を聞いて十を知る」と言うが、私のような凡人は、十を聞いて一を知るぐらいです。
しかし、この十回聞くというのが、後で役にたつわけでして。
天才はすべてを一回で理解してしまうから、行間を読めないし、読みもしない。
ところが凡才は、無駄なところで時間を使うために、隠れた意味を読みとることが出来るわけです。
汽車の旅で言いますと、新幹線ですうっと行ってしまうと、途中の景色には気が付かない。
しかし鈍行列車で行く旅では、小さな駅で咲いているコスモスの花壇の美しさが分かる。
物覚えが悪くて、無駄なことを何回もやって、ようやく理解できた。
そうして覚えた事柄というものは、ずっと記憶に残ることでしょう。
そして、障害に対する対応法も学べることになります。
実は勉強という物は、覚えることよりも、覚えようと努力することが大切なわけでして、極端な話、試験は0点でもよろしい。
(最もそれでは商売になりませんが)
何かを達成しようとして、努力する事が、自分を磨くと言うことなのです。
まあ、実社会では矛盾や不条理ばかりで、何をしたらいいのか、分からない場面が数多くあります。
何も悪いことはしていないのに、失敗し結果として窮地に陥る場合もあるでしょう。
その時に、「楽な道を探す」方が良いのか「苦しんで考える」方が良いのか。
それを子供のうちから学ばなければいけない。
目先の点数にとらわれず、地道に進むことを大切にして欲しいんですが、なかなかそうはいきませんね。
2007.03.23 Friday
スカウトの名刺
今日から集中講義で、更新が遅れます。
1週間は期待しないで下さい。
そこで、友人に評判の良かったなぞなぞ。
プロ野球西部球団
そのスカウトが差し出す名刺は、「表面だけ」しか印刷していないのだそうです。
選手に差し出す時は、そっと隠して出すのですが。
さて、どうしてでしょうか?
2007.03.22 Thursday
スミレの季節
スミレの季節
今年もまた、庭のスミレが花開いている。
品種でいうとヒメスミレのようで、比較的小柄なスミレだ。
花は薄いピンク色をしている。
背も低く、パラパラと小さな群落を形成している。
スミレにも色々あって、見栄えの良いのもいれば、ウチみたいのもあるのだ。
まあ自然に増えているのだから、それなりに苦労があるに違いない。
花言葉は「誠実」「貞節」
道路に面した場所には、きれいな濃い紫色のスミレも一輪咲いていて、こちらはピンしゃんとした美人だ。
待ち疲れた桜の開花も、たぶん今日は宣言されるだろう。
春ですね。
2007.03.21 Wednesday
魚がし@二杯目
魚がし@二杯目
昨日は友人3人で久々の飲み会。
前回他のメンバーに評判が良かった「魚がし」を予約する。
集合場所からは少し距離があったが、メタボ防止にと、てくてく徒歩で向かう。
おかげで連絡時間の6時15分を大きく遅れての到着。
しかしお店の方は機嫌良く迎えてくれました。
今回は2階の席で、一番奥になった。
4人掛けテーブルに席を取るが、座椅子がやや高くなっていて、回転するのだ。
皆さんとまどっていて、位置を定めるまで一苦労。
まあ、一度座ってしまえば特に問題ないんですが、メカ(と言うほど大層なものでもないが)には弱いオヤジ丸出しだ。
まず最初は生ビール。
これはセルフサービスでの提供だ。
足高のグラスを三脚渡され、専用の機械にセットすると、おおっ自動でビールが注がれるのだ。
まずグラスが斜めに持ち上げられて、ステンレスの管からゆっくりとビールが出てくる。
後少しとなったところで、傾きがゆっくりと元に戻される。
仕上げに別の管から泡状のビールが出てきて完成。
うむ、世の中進歩したものだ。
料理はお決まりで、まず小鉢とお造りが出される。
小鉢は南蛮漬け、お造りはマグロをはじめとする盛り合わせで、色々な刺身がちゃんと三切れずつ盛ってある。
続いての焼き物はブリで、白子と、山菜の天ぷらがお供に付いている一皿。
ここでお酒を日本酒のぬる燗に替える。
ここの2階は生ビールだけがセルフ方式で、それ以外は店で出すシステムなのだ。
二階の担当はオネエサン一人で、お客はこちらを含めて五組。
総勢20人ほどの面倒を一人でみているのですね。
揚げ物と一口大のピザが出てきた。
前回と似た組み合わせだが、品物は変化しているので、飽きるということはないだろう。
こちらの席は遅れてのスタートなので、回りよりも料理の出てくるのがずれている。
それが何時の間にか追いついてきて、みな同じペースになっている。
まあお店としてはその方が楽ですし、特に文句はありません。
最後のシメはにぎり寿司と、お椀に入った蕎麦。
やはりお寿司が出てくると、それだけで儲けた気分になってしまう。
冷たい蕎麦も、意外とコシがあり美味しくいただける。
お品書きに「ご希望によりデザートを用意します」とあったので、欲張って聞いてみると
「ご予約の時におうかがいしていると出せますが」
おねえさんの冷たいご返事。
そうだったのか。
よーし、次は頼んじゃうからね。
看板の9時まで、しっかり飲んじゃいました。
2007.03.20 Tuesday
居酒屋ふらいぱん@浜松町
居酒屋ふらいぱん@浜松町
「秋田屋」を出てはみたが、まだあたりは明るい。
せめて5時ぐらいまで飲みたいものだと、浜松町のモノレールビルを歩いていると、看板を発見。
何と「タイムサービス・サワー全品150円」
貧乏人の悲しさで、「安い」という言葉にはつい誘われてしまう。
ちなみに私の好きな言葉は
「無料、割引、お買い得」です(笑)
「タダに、サービス、取り放題」というのも良いなあ。
さっそくの入店は、どうも中国系の方らしい、女性の店員に出迎えられる。
「イラッシャイマセ」
奥のテーブル席に案内される。
室内はテーブル席ばかりで、なにやらファミレス風の造りだ。
一部がカウンターになっていて、物寂しい中年のサラリーマンが、グラスを傾けていた。
「レモンサワーとカルピスサワー」
取りあえず注文しておいてつまみを選ぶ。
ソファーが大きくゆったりとしていて、居酒屋という感じがしない。
さすがにつまみは普通の値段で、秋田屋に比較しては可哀相だが、高めに感じる。
その中から、イカ刺身(600円)と、お新香(380円)を注文する。
お通しに小鉢の「お浸し」が二つ出て、後の計算では300円になっていた。
さらに、この値段は外税で、お会計の時には、ちゃんと5%がついていました。
隣の客はなにやら怪しい年輩のオヤジと、疲れた感じの年齢不詳の女性ペア。
出された「オムライス」らしき物を、ほとんど残したまま、そそくさと出ていってしまった。
まあ平日4時半の大都会である、まともな人間が一杯やっているはずがない。
薄めのサワーはあっさり空になってしまい、追加でもう1杯ずつ頼むことにする。
そろそろ5時になる。
もう少しで夕暮れ、この辺で中締めとして、後は車内という打ち合わせ通りだ。
お会計は二人で2280円。
「150円サワー」を存分に楽しみました。
2007.03.19 Monday
秋田屋@浜松町
秋田屋@浜松町
JR浜松町駅北口で降り、東京タワー方面へ続く大通りを進む。
眼前にあるは芝増上寺。
その大門をくぐると、大都会東京の都心とは思えないほどの静かな境内に入る。
無心に廻る風車を友に、無我の境地に至るのもまた、風流なものだ。
それはさておき、参道の途中で飲んべえの足を止めるのが、老舗居酒屋の「秋田屋」だ。
この店は屋号の通り、秋田出身の先代が開いた居酒屋だそうで、昭和4年の開店は麻布でという。
戦後に今の場所に移転し、昨年は店を改築してきれいになった。
夕暮れ時になると解放された店から、モツ焼きの良い匂いが漂ってくる。
この薫りに誘われて、今日もまたサラリーマンが、暖簾に吸い寄せられてゆく。
ほろ酔い気分の二人もまた、当然のごとく吸い寄せられました。
店の開店は3時30分。
開店から10分も経たないというのに、もう半分ほどの入りである。
6人掛けのテーブル席には先客が二人。
そこに間を空けて、相席とさせていただく。
まずは「瓶ビール(550円)」で乾杯。
これは外せないという名物の「タタキ(220円)」を2本に、「煮込み(450円)」を一つ注文する。
名物「タタキ」は豚肉のつくねで、きりたんぽのような棒状をしている。
細かく叩いた軟骨を入れてあるのが特徴だ。
テーブルの上にある一味唐辛子を、添え付けのスプーンでパラパラッと掛ける。
甘辛いタレで味付けされており、一口囓るとカリッとした外側とは裏腹に柔らかな中心部から、じわっと肉汁がしみ出してくる。
肉質はねっとりと細かく、合間に感じる軟骨のコリコリした食感が絶品だ。
何本も食べたい物だが、残念な事に「お一人様1本限り」という限定商品なのだ。
続いての「煮込み」もまた貫禄十分の一品だ。
豚のシロとコンニャクを醤油味で煮込んだものだが、モツが柔らかくぷりぷりしている。
思わず「うまいなあ」と言葉に出てしまう。
割と広めの店内だが、ひっきりなしに客の出入りがあり、席もほぼ埋まってきた。
だいたいが一人客で、3人以上は2階へ通されるようだが、これは推測。
瓶ビールを追加して、「浅漬け(300円)」に、「レバー(二本340円)」を注文する。
レバーは中央部が半生の状態で焼かれていて、ねっとりと舌に絡む旨さ。
口直しのお新香もさっぱりと後味が良い。
まだまだ明るいほんの昼下がり(でもないか)だが、混んできた時はさっさと席を譲るのがマナーだ。
お勘定は二人で2630円。
いやあ久しぶりの「タタキ」に堪能しました。
2007.03.18 Sunday
いこい@四杯目
いこい@四杯目
東京で明るいうちから酒を飲もうと思えば、やっぱり赤羽の「いこい」に限る。
ましてや「青春18切符」で交通費ゼロとあれば、いかに遠くても駆けつけるべし。
先週行ったばかりだというに、懲りずにまた足を伸ばすのであった。
さて、昼下がりの2時に入店するが、何とかなりの混雑だ。
カウンターには、ずらりと10人ほどのオヤジが並び、空きを見つけるのも難しい状態。
しかし今日は大将がいて
「いらっしゃい、こっち空いてるよ」
向かって左側の、ケースの向かい側に手で案内された。
ここは影になっていて、品物の受け取りに不便なのだが、まあしょうがないか。
「飲み物は」
「ホッピー(300円)」
財布から千円札を出して、カウンターに置く。
相方にも出してもらい、重ねて置いておく。
「中ジョッキありますか」
「生ビール(360円)でいいですか」
「じゃ、生ください」
(じゃ、は余分だ)
今日は例の新人くんがいる。
前回よりも大分慣れてきたようで、けっこうてきぱきと動いているのが嬉しい。
このあたりは彼の担当で、ホッピーの栓をポンと抜いた。
続いてジョッキにショーチューとアイスを入れて、セットで出す。
ジョッキに注ぐと半分ほどで一杯になった。
生ビールは大将の担当で(シロウトは時間が掛かる)反対方面から登場。
「つまみは何にしましょ」
ちょうど揚げたばかりという感じのカレイが、バットに並んでいたので、これにする。
「カレイ下さい」
「煮たの、揚げたの?」
そう言えば角皿に乗せた、カレイの煮付けも出ていた。
「こっちのヤツお願いします」
友人も便乗して、今日はカレイのペアでスタート。
大将はお皿にカレイを一枚ずつ乗せ、手渡しする。
次にはテーブル状の紙幣を取って、じゃらじゃらっとお釣りを返す。
どうも「カレイの唐揚げ」は一皿200円のようだ。
新人くんは相変わらず厳しい指導を受けている。
「空いた皿は片付けるんだよ」
「綺麗にしとけばお客さんも気持ちいいだろう」
ま、大将の動きが凄すぎるんで、彼が怠けてる訳じゃないんですが。
ホッピーのショーチューだけをお代わりする。
続いてのつまみは「マグロ刺身(110円)」に「お新香(110円)」
友人は「レモンハイ(210円)」を頼んだ。
店は相変わらず混んでいるが、ほとんどが一人客で、30分ほども楽しんだら、さっと帰ってゆく。
ここでは酔っ払って大声を上げたりする輩は皆無なのだ。
「イカ刺しある?」
新人くんが冷蔵ケースの中をあれこれ探すが、見つからない。
大将に尋ねると
「今日はないの、築地が休みだからね」
隅で飲んでいたお客が、つまみに何かのかけらが入っていて、文句を付けると。
「ああ、途中で入ったんだ、悪かったね」
客あしらいも天下一品だ。
さて、珍しいところで「身欠きニシンの煮物(130円)」をいただいてみる。
これは久しぶりに食べたが、懐かしいお袋の味かな。
客がたて込んで来たので、大将はお釣りの小銭をこちら側に寄せてくれる。
小銭が手に触れたりして、お客さん同士のトラブルが起きないようにという気配りだ。
30分ほどでほろ酔い気分、そろそろ退散としようか。
カウンターの小銭はちょうど400円。
一人あたり800円の立ち飲みタイムでした。
(あれっ、計算よりもお釣りが多いと、今、気が付きました)
新人くんが計算間違えたのかしら。
2007.03.17 Saturday
九十九とんこつラーメン
九十九ラーメン@恵比寿
世の中色々なラーメンがある。
醤油に味噌塩、豚骨に魚介系など、まさに百花繚乱だ。
これもラーメンというものの自由性からで、いわゆる何でもありの状態。
しかしこの広いラーメン業界の中で、唯一無二の存在というラーメンがある。
それが今日尋ねる「九十九とんこつラーメン」の「元祖○究味噌チーズラーメン」なのです。
そのこだわりは大変なもので、意匠登録してあり、一日限定200食(それでもこんなに多い!)という。
しかし、ラーメンに、味噌に、チーズである。
本当に合うのだろうか。
雑誌の記事で見ると、申し訳程度にスライスチーズ一枚というわけではない。
丼の中央部に、削られたチーズが山盛りに乗せてあるのだ。
これはもう食べてみるしかないでしょう。
さて、例によって地図の解読に手間取り、お店に着いたのは12時30分ほど。
店の前には8人ほどの行列が出来ていた。
急いで列に並ぶ二人。
前の3人連れは若い女性のグループだ。
店の入り口横には、大きな木製の丸テーブルがあり、そこでも5、6人がラーメンを食べている。
混雑時なので、特別に解放しているのかもしれない。
列の先頭に着くと、4人掛けほどのベンチに座ることが出来る。
そこから次のステップは、係りのおねえさんに呼ばれて、店の中に入ることが出来る。
そこから壁際に並んで立ち、さらに席の空くのを待つ。
客層は10代から20代の若者が多い。
店の中には子供連れの家族も食べていて、混雑店では珍しい。
グループはまとめて席を作るため
「さん、にー、にー、いちでーす」
などと、席待ちの状態を告げて、常に確認している。
待っている最中に、メニューを示されて、前もって注文を取る。
「○究味噌チーズラーメン(900円)」
さらに、ランチタイムのサービスで、トッピングが2品選べる。
半ライス、モヤシ、コーン、ゆで卵、サラダなどがあったが
「ゆで卵とサラダお願いします」
見ていると、8割がたの人が「味噌チーズラーメン」を食べている。
店の造りは調理場に面したカウンターと、向かい合わせのテーブル席という標準の造り。
テーブルは大きく、割合ゆったりしていて、店全体では35人ほどが入れそうだ。
カウンターの中央には電動の機械があり、そこからうなりを上げて、チーズが丼に降ってゆく。
使っているのは本物のグリュイエールチーズのようで、直径30センチほどの鏡餅のような形をしている。
まず丸のままのそれを十文字に切る。
続いて表面を削って綺麗にした上で、この機械に掛けるのだ。
麺とスープを張った丼を下に置き、機械のスイッチを入れる
すると細かく削られたチーズが丼に降り注いで、中央が山盛りになるのだ。
さて、ここでは一人客はごぼう抜きして席に着くことが出来るようで
「すいませんお一人様先になりますが、よろしいでしょうか」
といったようなことを早口で告げて、一人が追い抜いて行った。
何とか20分ほどでカウンター端が空き、ようやく席に着いた。
テーブルには「味付けモヤシ」「激辛高菜漬」「青ネギ」の容器が並び、これは入れ放題になっている。
ライス用に「ふりかけ」のビンもあって、さらにはギョウザ用のたれや、様々な調味料も置いてある。
先に小鉢に入れた「サラダ」が出されてきた。
キャベツに彩りの人参が入った千切りの盛り合わせで、和風のタレが掛かっている。
お腹も空いたので、これだけ先に食べてしまうと、ラーメンが来た。
「チーズを端から混ぜてお召し上がり下さい」
うーん、これは個性的な出で立ちだ。
オレンジ色の丼に茶色のスープがたゆみ、中央に乳白色のチーズが山盛りになっている。
これを端から大きめのレンゲで突き崩し、スープに混ぜてゆく。
粉チーズはスープの熱で溶け、一部は糸を引き、スープと混ざってトロミがたつ。
まずはスープを一すくい。
これが実に良い味なんですね。
まさかチーズと味噌が、こんなに合うとは思わなかった。
具は茹でたモヤシとコーンのみだが、チーズがこれを補って余りある。
麺は太麺で歯応えも良く、チーズ味のパスタのようだ。
なんと言っても決め手はチーズだ。
スープに溶け込んだチーズがまた美味しいので、ついスープを飲んでしまう。
ゆで卵も大きめで、食べ出があり、かなりの満腹になってしまった。
ここで思い付いたのだが、小ライスを頼んで、スープに入れ、「リゾット風」にしたら美味そうだぞ。
まあとても満腹で、全部は食べられないかもしれないが、次はやってみたいと思いました。
これは一度食べてみる価値、十分にありますよ。
2007.03.16 Friday
グリーン車に乗る
グリーン車に乗る
さて、今期二回目の東京旅行から、無事帰宅いたしました。
今回は二人旅ということもあって、早い時間からハイペースの飲み続けです。
午後二時から飲み始め、場所を替えてのはしご酒。
あれこれと、東京の居酒屋を3軒駆け巡って、もはやベロベロ。
これ以上は危険が伴うと判断して、まだ夕刻という早い時間にもかかわらず、無念の撤退。
予定よりも2時間あまり早い、夕暮れ時刻の東海道線に乗る。
そこで今回は奮発しての「グリーン車」にて、ゆったりと帰ることに決めた。
品川駅で「普通列車グリーン券」(950円)を購入。
これは自動券売機で買うのだが、けっこうややこしいことになっている。
単純にお金を入れて、ボタンを押すのではなく、決められた条件をいちいちたどって行かなくてはいけないのだ。
最近では、「切符を買う」代わりに「スイカに情報を入れる」というのがあるんですね。
しかし、慣れない田舎モンは、酔っ払っていることもあり、けっこう苦労しました。
一度間違えると、キャンセル押して、小銭ジャラジャラ出すんだから、後の人はイライラしただろうね。
なぜグリーンかというと、東海道線の下りはメチャメチャ混むので、始発の東京駅で並ばないとまず座れない。
さらに最近ではすべてが「フラットシート」なので、座席で酒が飲めない。
よって品川駅で乗ってもゆったり座れる、ボックスシートのグリーン車で、となったのです。
列車が来たので、まず二階建ての上部座席に行くが、二人掛けの席に一人ずつ座っている。
半分は空いているのだが、二つ並んでの空き席は無し。
仕方なく下部に行くと、ようやく二つ並んだ席があった。
そこで急ぎ席を確保する。(焦らなくても良いのにね)
缶チューハイを開けて、無事の乗車に本日4回目の乾杯。
駅を出ると直ぐに車掌が巡回に来た。
切符を渡すと、チェックして返してくれるのだ。
さて、新しい発見だ。
席の真上には一つずつLEDランプが点いている。
空席では「赤」、乗客がいると「緑」に変わるのだ。
車掌が帰ってしばらくすると、頭上のランプは「緑」になっていた。
面白いことに、客が降りる駅を登録してあるので、降りた席は自動的に「赤」に変わるのだ。
さすがだと思ったのは、「スイカ」を頭上のセンサーに当てると、ランプの色が変わるのだ。
途中から乗ってきたお客は、ほとんど常連らしく、みな当然のごとく「スイカ」を当てて、チェックしていた。
こんなの都会じゃ当たり前なのか。
ま、静岡では「スイカ」使えませんが、いやはや凄いことになっているのですねえ。
知らないうちに、世の中進化しているのです。
2007.03.15 Thursday
鈴木ヒロミツ氏を偲ぶ
ロックバンド「モップス」のリードボーカル、鈴木ヒロミツ氏が逝去された。
モップスは大好きなバンドで、そのデビューから、ずっと応援していました。
当時一世風靡していた、「サイケデリックサウンド」を取り入れた、初めての和製バンドであった。
そのジャケットが今では笑っちゃうほどの、「ヒッピー」もどき。
トレードマークの丸い眼鏡に、妙に愛嬌があった。
デビュー曲の「朝まで待てない」はコード進行が変わっていて、不思議な曲だった。
もちろんレコード(古いですね)は買っていて、何度も掛けていました。
当然カラオケでも、仲間うちでは良く歌ったものでした。
特に、サビの「キャントウェイト・・・」の部分は力が入ります。
2曲目の「ベラよ急げ」からは、あまり売れなかったようで、しばらくは埋もれていました。
しかし、突然に「月光仮面」が売れ出して、「色物バンド」風にも言われましたが
「たどり着いたら今日も雨降り」は良かった。
これも良く歌いますが、高音のところが出ないので、苦しい曲ですね。
バンドの解散後は、時々テレビで俳優やレポーターとして見かけました。
でも、たまに「悪役」をやっていたりすると、ちょっと残念な気がしましたね。
そう言えばあるラーメン本で、「オレ・ラーメン」を出していましたが
ヒロミツ氏のお勧めするラーメンは、自宅の近所だという、東京は江戸川橋の「姫だるま」でした。
ちょうどそのころに、この記事を見て、食べに行ったことを思い出します。
まだ60歳の若さだということで、誠に残念でした。
ご冥福をお祈りいたします。
2007.03.14 Wednesday
豚龍@下島
豚龍@下島
旧静岡市のラーメン店といえば、かなりの数になるだろうか。
暇な時に電話帳でピックアップして、未食の店を書き出してある。
やはり地元の店ぐらいは、全店廻るというのが筋だろう。
それならどんどん行けばいいのだと思ってはいるが、遅々として制覇は進まない。
というのも、近隣の店はあらかた済んだが、遠くばかり残っているのだ。
車で探しながら、というのは危険が伴うので、もっぱら自転車で行くことになる。
ただいま花粉の真っ最中で、辛い季節だなあ。
さて、今回は片道20分かけて、下島までやって来ました。
石田街道をずっと下って行き、東名の高架をくぐってさらに一漕ぎ。
150号線に出る手前の角に、目指す「豚龍」を発見。
引き戸を開けて店に入ると先客は二人で、いずれもカウンターに一席空けて座っている。
それではとこちらもまた、同じように一席空けて座る。
入り口左手に、調理場とカウンター、右手にテーブル席という一般的なラーメン店の造りだ。
入り口横の壁には、「はなまる」に掲載された記事が、大きく貼られている。
「ラーメン(550円)お願いします」
「はい、ラーメン一丁」
松坂がホームランを打たれたスポーツ新聞を読んで、麺を待つ。
「おまちどうさま」
お盆に載せたラーメンが出てきた。
スープを一口いただくと、これがなかなかのものだ。
いわゆる中華のあっさりとした醤油味だが、ほんのりと甘みがあって、味わい深い。
もちろん熱く、市内の中華やさんの中では、かなり上位に来るスープだ。
具は、メンマにノリ、懐かしいナルトが一切れ、そしてチャーシュー一枚。
このチャーシューが特筆ものです。
たまたま私のだけが特別だ、というわけではないのだろうが、とにかくデカい。
丼の三分の一ほどもあろうかという大きさで、しかも厚みがある。
これは食べ応えがあるもも肉の一枚だ。
一口、二口では到底無理な特大サイズに、思わず脱帽する。
麺は中細の縮れ麺で、スープとの相性も良い。
年輩の店主と奥さんの、二人で営業されているようだが、なかなかに丁寧な仕事をしている。
こういう店は長く続けていって欲しいものだと思う。
「どうもごちそうさま」
嬉しい発見をしたものだと、感謝しながらお店を後にする。
2007.03.13 Tuesday
静岡へ
静岡へ
さて、無事に東京でのお勤めを終え、帰りの電車に乗る。
山手線に乗ると、隣の席の二人は中国語であれこれと愚痴の言い合い。
いずこの国も、女性のうわさ話の元は同じと言うことなのか。
やはり東京は異国人が多いなあ。
東京駅に着き、東海道線のホームに向かう。
ホームに止まっているのは、6時38分発の小田原行きと、45分発の平塚行き。
本来なら一つ後発の「伊東行き」を待って、熱海まで行くところだが、疲れた。
そこで、乗車待ちの「平塚行き」に並んで扉の開くのを待つ。
後で分かったことだが、このころから山手線でトラブルがあり、電車は遅れ気味だったのだ。
翌日の火曜日は、朝から電車が動かず、大混乱だったようだ。
取りあえず「平塚行き」に乗り込み、なんとか座席に着くことが出来た。
酔いと疲れもあり、そのまま席でぐっすりと一眠りする。
目が覚めると、パラパラと、時にかなり激しく雨が降っていた。
さて、列車は順調に走っていたが、終点の平塚を目前にして突如ノロノロ運転になり、挙げ句の果てには止まってしまった。
アナウンスで「強風のため、平塚茅ヶ崎間で徐行運転をしています」
予定より10分ほど遅れて、平塚の駅に着いた。
ここで、これも遅れている8時3分着の後続列車、東京発伊東行きに乗り換える。
この列車は、遅れを取り返そうと必死で、もの凄いスピードで飛ばしまくるのだ。
平常よりも早いスピードに、打ち付ける雨が窓ガラスをバシバシと震わせる。
駅での停車時間も短く、着いたと思ったら直ぐに発車する繰り返しだ。
座席はぶるぶると震え、今にも脱線するのではないかと、生きた心地もしない。
「脱線転覆」「JRまたも暴走」「生かされなかった教訓」
新聞の見出しが次々と浮かんでは消えてゆく。
(たかが10分じゃないか、気にするなよ)
そう言いたいけれども、日本人は勤勉なのだ。
ヒヤヒヤしながら熱海に着くと、驚く無かれ、遅れはしっかりと取り戻されていたのだ。
凄いぞJR、でも怖かった。
熱海で「静岡行き」に乗り換える。
その合間を縫って、ホームの売店「豚まん屋」で「缶チューハイ」150円をゲットする。
静岡行きは意外と込んでいて、フラットシートはすでに満席だ。
列車が三島駅に着いた。
かなりの人数が降りて、座席はちらほらと空いている。
そこへドアから飛び込んできたのは、年輩のオバアチャン3人組。
年に似合わぬ素早い動作で、私の横に連続して3席を占領。
さらには向かい側に空いた二人分の席に向かって、ぽーんと荷物を放り投げたのだ。
「○○さんこっちが空いてるよお、早く早く」
あとから来た普通のオバアチャンは、動作も鈍くのんびりと歩いてきた。
先鋒の必殺技により、無事おばあちゃん5人組は向かい合わせに着席したのだ。
荷物からすると、どうやら新幹線で到着した模様だ。
観光旅行の帰りなんだろうか。
列車は次の駅である「沼津」に到着した。
あれっ、オバアチャングループはここで下車。
たった一駅間だけかよ。
沼津駅でも「御殿場線」の遅れにより、しばらく待たされたが、例によって、静岡に着くまでには無事定刻になっていました。
さすがはJR、22時3分無事の静岡帰着でした。
2007.03.12 Monday
兆楽@渋谷
兆楽@渋谷
新宿駅を後にして、JR山手線で渋谷にと向かう。
実は急遽予定を変更して、居酒屋「富士屋本店」を目指したのだが、地図がない。
準備しておけば良かったのだが、以前一度来たことがあったので、甘く見ていたのだ。
しかし、本日3軒目ということで、酔っ払っていたせいか、見つからないのだ。
確かこの辺だったはずだがと、30分ほども彷徨した末に、潔く諦めた。
そこで以前から気になった、老舗のラーメン店「兆楽」へと向かうことにする。
渋谷駅から道玄坂を下り、通りを右折すると、繁華街の真ん中に店があった。
ここはかつて食通の山本益博氏も、グルメ本に載せていた店なのである。
しかしあれから15年たち、時代は全く変わっている。
オープンな入り口は2カ所有り、開放的な店だ。
通りからもガラス越しに、店内が良く見える造りになっている。
カウンターのみのこじんまりとした店で、中にはいるとカウンター端の席に案内された。
5時30分の平日は、お客が2、3人というがらんとした状態だ。
暇なのか、年輩の店員が雑談をしている。
サービスの女性が一人に、洗い物の若手が一人。
そしてメインの調理人が、60歳ぐらいの、見るからにベテランという二人だ。
鍋を振りながらも、あれこれと話題は尽きないようだ。
お冷やを出されたので、すかさずの注文はもちろん
「ラーメン(520円)」
この値段は、都会では安い方だと思う。
ランチ時にはこれに、サービスでセットが出来るようだ。
待つほどもなく、すぐに昔ながらのラーメンが出てきた。
あっさりとした醤油味のスープで、脂の浮きは少ない。
具は固めのチャーシュー一枚にメンマ、モヤシという出で立ちだ。
麺は中太麺で、可も無し不可も無し。
この所コッテリとした味わいのラーメンが多かったせいか、非常にあっさりとした感じがした。
昔ながらの、いわゆる正統派の「中華料理屋のラーメン」でした。
2007.03.11 Sunday
おおの屋@新宿
おおの屋@新宿
本日2軒目の立ち飲み屋は、新宿の「おおの屋」
新宿西口からしばらく歩いて、西新宿7丁目のお店に着いたのは、開店の4時を5分ほど過ぎた時刻だ。
当然のごとく一番乗りで、開けっ広げの入り口から、カウンターに陣取る。
紙のおしぼりを渡され、注文を聞かれる。
「いらっしゃいませ、お飲物は」
「チューハイ(300円)」
事前に調査の結果、この店ではツマミの皿を勝手に取る、と分かっており、ガラスのショーケースに向かう。
ケースの中からお目当ての「レバ刺し」を探すが、見つからない。
「えー、レバ刺しありませんか」
「今日は月曜で、レバ刺しはありません」
(えー、これが目当てだったのに、なんてこったい)
しかし思い出してみると、日曜休みで月曜日の仕事始め、というのはお休みメニューが多い。
かつて恵比寿の「たつや」でも、月曜のはなあけに行って、名物の「煮込み」が食べられなかった事がある。
仕方なく、気を取り直して、「煮込み250円」をいただくこととする。
これはセルフサービスで、ジャーに入っている煮込みを、自分で好きなだけ器によそうのだ。
しかし、勝手にとは言え、容器は限られているので、溢れるほどは入れられない。
まあ、私は品良くほどほどに盛りつけましたがね。
ここもキャッシュオンデリバリーで、千円札を出すと、お釣り450円がカウンターに置かれた。
店員は共に眼鏡の二人で、おそろいの豆絞りの鉢巻きがきりりとしている。
注文を受けた、年配の方の胸には「大野」と書いてある。
たぶんこの人がご主人の「大野さん」なんだろうね。
もう一人はアルバイトらしい若者で、ひたすら生キャベツの仕込みをしている。
切り分けたキャベツを皿に乗せ、ラップで包んで行くのだ。
ここも焼き鳥の合いの手として、キャベツが売りなんだろう。
チューハイを飲みながら煮込みをいただく。
あっさりとした醤油味で、ゴボウや人参など野菜がたっぷり入っている。
肉は豚のモツで、歯応えを残した弱めに煮込まれている。
酎ハイを空けて、お代わりを頼み、つまみは
「テッポウ(80円)をタレで2本」
「はいっ」
暗算して財布から十円玉を一枚取り出し、前の硬貨に合わせる。
これでちょうどぴったりの金額になるはず。
この「テッポウ」というのは豚の直腸で、歯応えのある部分です。
それを平たく串に刺して、焼いた後にタレを絡める。
出された串に七味を振り掛けてかぶりつくと、かなり甘めのタレだ。
店内のテレビでは、昔懐かしい「水戸黄門」は東野栄治郎の再放送。
不思議なことに、居酒屋では良く「黄門様」と出会う。
居酒屋には黄門様がよく似合う、ということなんだろう。
結局最後まで一人客のままで、30分が経過。
「ごちそうさま、また来ます」
「ありがとうございました」
まだ明るい、夕暮れ前の新宿駅へと向かうのだった。
2007.03.10 Saturday
いこい@三杯目 後編
さて、店内が落ち着いてきたので、目を付けていた一品を注文。
「ホタルイカ下さい」
刺身と一緒にケースに入っているのを取ってもらう。
「ハイよ」
ジャラジャラッと硬貨を取って、代金は130円なり。
小皿には茹で上げたホタルイカが5,6匹。
数は少ないが、ちゃんと大根のツマにワサビまで付いている。
そこにやってきた20代後半の二人連れだが、一目この店は初めてのようだ。
システムに慣れていないせいで、注文の仕方が悪い。
「飲み物は何?」
「ショーチュー割り、いや、緑茶割りにするか、お前何にする」
スタートの飲み物からして、ごにょごにょとはっきりしないのだ。
まあこれは女将さんが気短なせいで、ポンポン聞いてくるせいなのかもしれない。
「焼き物は3本で220円、うなぎもあるよ」
「バラ肉がいいな、タレで!」
「バラは塩だけだよ」
お釣りを置いておくシステムが珍しいらしく、ポケットから取り出した小銭を、種類別に積み上げて喜んでいる。
さて、お兄さんの手さばきがもの凄い。
客から注文があると素早くその皿を取って渡し、硬貨を取ってお釣りを返す。
その合間には流しに行き、傍らのスイッチを入れる。
するとモーターが廻って、上向きに立ったブラシが回転するではないか。
これにチューハイのジョッキをかぶせると、内部がきれいに洗われる。
何と自動洗浄機なのだ。
それでささっと洗ったジョッキは、乾かす間もなく使われる。
一升瓶からショーチューをぐびっと入れ、炭酸のサーバーに置いて注ぐと同時に氷を入れる。
いい加減に入れているようだが、その量がほとんど変わらないのだから、大した熟練の技だ。
年輩の常連客は「ホッピー」を頼んでいる人が多い。
これを頼むと、ジョッキにショーチューと氷、そして栓を抜いたホッピーのビンが出される。
半分ほど注ぐと、ジョッキ一杯になるので、飲み干した後
「ナカ、お代わり」
ジョッキを出して、ショーチューを追加してもらう。
これとつまみを2,3品たのんで、20分ぐらいで飲んで出てゆく。
そんな達人が多いのだ。
ここでビールも空いた。
お総菜風のツマミで、「イカ大根」や「ニシン煮」「切り昆布の煮物」なども気を引いたが。
「チューハイ(180円)とマグロ(110円)お願いします」
電光石火の早業で、どすんとチューハイが出される。
マグロの刺身は3切れだが、中トロに近い脂の乗りで、当然ツマを枕にしている。
ついさっき出来たばかりもので、切り口も鮮やか、生半可なチェーン店よりもずっと高級な刺身なのだ。
そこにやってきたのは男一人と若い女性2人という場違いなグループ。
これは隔離せねばと、女将の手配で奥のテーブル席に導かれる。
ここも注文決めでごたごたしているようだ。
まあ、こんな風に通ぶって書いてはいますが、私も初回はけっこう神経を使いました。
みんなこうやって成長してゆくんだなあ。
注文決めで揉めている若者を後目に、残ったお釣りの硬貨を財布に入れて退散する。
今日は、たったの910円で、かなり酔っ払ってしまった。
頑張れ、青年たちよ。
2007.03.09 Friday
いこい@三杯目 前編
いこい@三杯目
中村屋を出て、高座渋谷の駅に向かう。
風が強く吹いて、土埃を巻き立てている。
お持ち帰りギョウザの店で、若い女店員が一生懸命宣伝をしているが、客は疎らだ。
駅に着き、ベンチで帰りの電車を待つ。
ホームの端には「禁煙」にもかかわらず、タバコを吹かしている親父が一人。
「マナーが悪いなあ」 ちらっと横目で見やる。
するとこのオヤジ、吸い殻を足でもみ消して、すたすたとこちらへ来るではないか。
一瞬どきっとしたが、関係ない風で、隣に座るとポケットから新聞紙の端切れを取り出した。
何かそれをじっと見つめているが、競輪のデーターが出ているページだった。
折良く列車到着のアナウンスがあり、席を立つ。
小田急線を降り、藤沢駅でJRの改札をくぐると、運良くやってきたのは「湘南新宿ライン」の快速電車だった。
この高崎線直通「籠原行き」快速は、新宿まで乗り換え無しに行ける、便利な路線なのだ。
効率よく、50分ほどで新宿に到着した。
新宿での予定を終え、最近お気に入りの赤羽、「いこい」へと向かう。
赤羽も風が強く、自転車が倒れたり、床屋のくるくる回るヤツが横倒しになっていたりする。
駅から直ぐの裏通りに、開けっ放しの店に入る。
「いらっしゃいませ」
時間は2時40分だが、ここは朝からの開店で、今は中休みぐらいの時分か。
割と空いているので、ちょうど正面のカウンターに立つ。
今日はいつもの大将がいなくて、女将さんらしい年輩の女性が、若いバイト風を指導している。
この兄ちゃんどうも不慣れらしく、動作がぎこちない。
そこで、女将さんに注文をして「瓶ビール380円」に、「煮込み110円」でスタートだ。
この店ではつまみは3種類に分かれる。
一つ目の、「マグロ刺身」「ポテサラ」「おから」などは一人前ずつ小皿に盛られて、ケースに並んでいる。
客はその名前で呼んでも良いし、「これ」と指差してもよい。
二つ目はカウンター内の鍋や、大皿等に入っているもの。
「煮込み」「おでん」などで、「穴子天ぷら」もそう。
これは注文を受けると、一人前を小鉢にとって出される。
最後に「焼き鳥」関係のもの。
これは奥の焼き場で、注文を受けてから焼かれるのだ。
まずはガラスのコップと瓶ビール。
次に大鍋から一すくいの煮込みに、ぱらっとネギを散らして、カウンターに出した。
財布から千円札を出して前に置くと、女将さんはささっと取って、お釣りの硬貨を返した。
何時も通りの「キャッシュオンデリバリー」素早い精算だ。
皆さんこれを置いたままにして、立ち飲みを楽しんでいる。
若いアンちゃんは、手持ち無沙汰のようで、一生懸命グレープフルーツを搾っている。
これはグレープフルーツサワーに使うものを、あらかじめ作っておいているのだ。
一個を半分に切り、これを専用の絞り器に乗せ、レバーを下げる。
お椀を伏せたような形のカップが、上から押さえつけてきて、下のジョッキに果汁が絞り落とされるのだ。
一度絞った後に実を取り、もう一度横向きに置いて絞り直す。
丁寧にこれを何回も繰り返しているが、二回で充分絞り尽くされている。
後で、ベテランのお兄さんがやっていたのは、ささっとほんの5秒で絞り終わっていた。
客が立て込んできて、ベテランのお兄さんに交代する。
このお兄さんの威勢がいい。
なんせ仕事が速いのである。
けっこう気も短いようで、さっそくアンちゃんに怒っている。
ショーチューの一升瓶が空になったので、取ってこいと言ったのにキョトンとしていたのだ。
さらには女将さんに向かって
「誰がおでんと奴だい」
どうも注文がはっきりしていないようで、ボヤキが飛び出る。
「それだけじゃ分からないでしょ」
「おでんの薩摩だけ追加して」
奥に戻った女将さんと、丁々発止の掛け合いだ。
続く
2007.03.08 Thursday
中村屋@高座渋谷
小田急藤沢駅、券売機で「高座渋谷」行きの切符を買う。
6駅間で210円になっている。
ホームは広く、いくつかの乗り場がある。
ちょうど出発直前の車両があり、「町田行き」と書いてある。
慌てて路線図を確認するが、よく分からない。
どうしようかと迷ったが、こんな時には係員に聞くのが一番。
「これ、高座渋谷に行きますか」
「はい、行きます」
車掌さんはあっさりと答えてくれました。
それにしても、慣れない電車に乗るのは、何時も苦労します。
静岡に住んでるとほとんど同じ電車なので、迷うことはないんですが、都会は違うなあ。
無事「高座渋谷」に着き、目的地を探す。
なんでもジャスコの近くのようだが、とにかく風が強い。
このまま歩いていると花粉で大変なことになるので、ゴーグルを着け、匍匐前進だ。
目的の店「中村屋」は、通りを曲がって直ぐの並びにあった。
開店の11時を10分ほど過ぎているが、行列はなく、すんなりと入店する。
強風に煽られて、暖簾がくしゃくしゃになっている。
「いらっしゃいませ」
元気な声で迎えられて、一人だというと、カウンターに案内された。
どうやらここでは一人客はカウンター、二人以上はテーブルと、決めているようだ。
店内は4人掛けのテーブル席が3席に、L字形のカウンターで10名ほど。
ちょうどL字の角のあたりに座ると、お冷やとおしぼりにメニューを持ってきてくれた。
迷わず、「特中村屋(醤油)950円」を注文すると
「今出来たての、薫製玉子(150円)をお付けできますが」
「いりません」
店の壁には「中村屋」と大きく書いた、かなり立派な看板が掲げてある。
店員は4名で、みなおそろいの黒いTシャツは×印のデザイン。
それに合わせて、白と黒の、いかにも若者好みな帽子をかぶっている。
目の前の厨房ではひっきりなしに色々な仕事をしている。
金網で叉焼を焙っているもの、スープの用意をするもの、活気があって気持ちが良い。
「お待ちどうさま、特醤油です」
出されたものは、ステンレスの皿に乗った、こじんまりした丼だ。
具はノリが5枚と半熟玉子半分が乗り、彩りに青菜。
メインのチャーシューは2種類で、部位によって小間切れとスライスに分けられている。
レンゲでスープをすくうが、興奮のせいか、手先が震えているのが分かる。
いつもは真っ先に胡椒を振り掛けるのだが、今回は味を見てからにする。
魚介系の出汁が利いたスープで、やっぱりコクがある。
で、その後どうしたのかというと、やっぱり胡椒を振り掛けました。
麺は極細のストレート麺、つるつるっと滑るように通ってゆく。
そう言えば「天空落とし」で有名なパフォーマンスもやっていたが、なかなか様になっていて、なるほどと思った。
やはり噂通りの出来で、チャーシューが秀逸だ。
単純に柔らかいだけの「煮豚」と違って、きちんと叉焼になっている。
さらに、客に出す直前に焙りを利かせるため、脂が温まって旨さがしみ出てくる。
2種類の味が楽しめるのもまた良い。
あっという間に完食、久しぶりにスープまで飲み干してしまった。
あえて言えば、もう少し量が欲しいとは思うが、腹八分で我慢しろと言うことか。
伝票を奥のレジに差し出してお勘定を終える。
最後に付け加えると、ここの接客は非常によい。
はきはき、てきぱきとしていて、気分が良くなる。
やはり一流店には、それなりのものがあるのだ。
「ごちそうさま」
曇りながら暖かい3月の街へ、気分良く飛び出した。
2007.03.07 Wednesday
電車でGO その2
9時33分、終点の熱海駅に到着する。
ここから当駅発の東京行きに乗り換えだ。
階段を下り、4番線のホームに停車している列車を目指す。
まだ、車内の清掃が済んでいないようで、ドアは閉まったままだ。
一番後ろの車両に行くと、前には若いお兄ちゃんが一人、素早く並んでいた。
なぜ後ろの席に行くのかというと、後列の2車両だけは「ボックスシート」なんですね。
長距離を座ってゆくには、このシートの方が景色も見えるし、体も楽なんです。
ま、長く同じ列車に乗っていると、こんな事にも気が付くわけでして。
ようやくドアが開いた。
前の若者は車内に飛び込むと、一目散に何と目の前のトイレに突入したのだ。
何だ、トイレ待ちで並んでいたのか。
この車両の後半に一つしかないトイレは、人気があるらしく、通り過ぎる何人かが覗いていたが、残念使用中です。
それにしてもこいつ長いぞ。
5,6分は入っていただろうか、熱海を出発してもしばらくは出てこなかった。
え、決して見張っていたわけではなくですね、ちょうど視線の先にあったんです。
次の停車駅である函南を出たあたりで、参考のためトイレに入ってみる。
まず、入り口がボタン式の開閉になっている。
入る時も出る時も、ボタンを押して開閉するしくみなのだが、使いにくい。
中は洋式の便器一つで、何と備え付けのトイレットペーパーは空っぽだ。
これはあいつが使い切ったのだろうか。
念のために言っときますが、私は「小」の方でした。
やはり、揺れる車内では使いにくいものですね。
ボタンを押して外に出ると、前にオバアチャンが待っていた。
大丈夫かなあと思っていると、やはり開け閉めするのに1分ほどかかっていました。
途中で、また激しい雨、しかし早川を過ぎ、小田原で特急待ちをしている時には、大分明るくなってきた。
本当に今日の天候は、めまぐるしく移り変わるものだ。
そうこうしているうちに、無事藤沢の駅に到着、ここでJRを途中下車する。
これから小田急線に乗り換えて、目的のあの店へと向かうのであった。
(詳しい人には、これでもう分かりますね)
2007.03.06 Tuesday
電車でGO その1
電車でGO その1
八時五分に静岡発の、熱海行き普通列車は、ステンレスの綺麗な車体だ。
ホームに入ってきた列車から、乗客がどっと降りてくる。
満員の状態だった車内は、空席が半分ほどに空く。
そこに滑り込むのだが、何とか座ることに成功した。
この車両の一部を切り離すため、発車までしばらくの余裕がある。
車内は段々に込んできて、立ち客が半分ほどになっている。
暇つぶしに目の前の「富士そば」を見ていると、「かけそば250円」「きつねそば280円」
これに比べて、「かき揚げそば310円」これはかなりサービス価格だ。
「和風ラーメン310円」の短冊もある。
そう言えばずいぶん前に、一度ならず二度三度と食べたことがあった。
確か「そばのスープ」で、麺と具がラーメン。
ゴマ油のようなものを、垂らしてあったように覚えている。
久しぶりなので、今度また頼んでみようか。
一列に並んだシートの端に座ったのだが、隣が中年のオヤジ。(ま、私もそうなんですがね)
これがまた凄い貧乏揺すりをする。
更には風邪か花粉症か、立て続けに激しい咳をする。
マスクぐらいしてくれればと思うが、大人しく耐えていると、あっけなく「草薙駅」で下車してくれた。
このあたり、本日の運勢は「中吉」かな。
何時もは清水を過ぎるとガラッと空いてくるのだが、今日は割合と込んだままだ。
かといって、満員というわけではなく、立ち客がパラパラといる程度です。
8時50分吉原あたりでの出来事。
突然車内に怒鳴り声が響いた。
声のする方を見やると、50過ぎのネクタイ締めたオヤジだ。
(今日はオヤジに縁がある日だ)
隣の席の若い女に向かって
「うるさいんだよ」
と怒鳴っているのだ。
更には色々とぶつくさ文句をたれている。
どうも女性の使っている、イヤホンのシャカシャカ音が煩わしかったようだ。
女性は20代前半ぐらいで、言い返すでもなくしらっとして繕っている。
その後、男性は腕組みをして黙ったまま。
空いた他の席に移るわけでもなく、二人並んで座っている。
突然雨が激しく降ってきた。
列車のガラス窓に大きな音を立てて、雨が打ち付ける。
しかし、それから20分も経ったか、三島に着いたあたりでは、何と陽が差してきたのだ。
今日の荒れた天候は、旅の行く末を暗示するかのように思えたのでした。
(続く)
2007.03.05 Monday
雨ですが
東京ラーメンツアー第一弾
あいにくの雨模様となってしまいました。
18切符を使っての一人旅。
たぶん1杯だけしか食べられないと思いますが
さあ行くぞ。
2007.03.04 Sunday
赤黒白の胡麻らー麺@あかつき屋
あかつき屋@二杯目
赤黒白の胡麻らー麺
両替町の「あかつき屋」で期間限定のラーメンを出しているとのこと。
それは「坦々麺」のアレンジだそうな。
販売開始からしばらく経ったものの、やっと出かけることができました。
11時半開店に10分ほど遅れて店に着くと、入り口の券売機には男女二人組が選択の真っ最中。
あれこれと、何にするか相談している。
こんな時後ろで見ているのは、何とももどかしい。
この自動券売機って、分かりにくいですねえ。
みんな同じ大きさになっているのが、良くないのか。
種類が少なければ良いんだろうが、それも難しいのか。
と、偉そうに言っているが、はじめて入った店でこれがあると、勝手が分からず妙に緊張しますね。
ここで押し間違えたりした日にゃ、もう大変。
ましてやトラブルで機械が止まってしまったりしたら、後ろのお客さんは大ブーイング。
前の二人も悪戦苦闘して、決定したのは「普通のラーメン2つ」
私はというと、財布の小銭を全部数えて待っていました。
何とぴったり750円。
10円玉までがぴったりと一致した、というのも何かの因縁なのか。
カウンターに座り、おっと忘れた、入り口横に戻り、セルフサービスのお冷やを入れる。
気になるのは床が脂で滑ること。
これはちょっと危険なんじゃないだろうか。
深夜も営業しているので、酔客が転んだりしたら、困ったことになる。
カウンター内では、店主が(たぶん)新入りのバイトくんに、あれこれ指導している。
この新人、どうも動作がぎこちない。
ちょっと不安な気持ちもするが、もう一人、以前からいる女性が加わったので、一安心。
さて、「胡麻らーめん」が出てきた。
カウンター越しに渡され
「これを擂って、お召し上がりください」
プラスティックの胡麻擂り器がセットで出された。
麺には白いスープに赤と黒の油が模様に飾られている。
どうやら、赤はラー油、黒はマー油、そして白はスープを表すようだ。
いやもう一つの「白」がこの擂り胡麻なんだろうか。
具材は味付けの豚挽肉に青菜という定番。
スープをレンゲで一口。
前もそうだったのだが、気になるのは、ここのスープが温めだという点。
魚介系の出汁なだけに、温度を上げると酸化して、風味が落ちる。
そんな事を心配しているのだとは思うが、私の好みは「熱々のラーメン」。
そうだ、今度頼む時は「スープ熱くして下さい」と頼んでみようか。
肝心の味はと言うと、胡麻の風味が利いていて、コクがある。
それが魚介主体の出汁に合わせているから、面白い。
挽肉もしっかりとした味付けで、スープに合わせて飲むと、いい感じだ。
麺は細麺でやや柔らかめになっている。
残念ながら健康面の問題で、そうはしなかったが、若い頃なら飲み干していただろう。
食べ終えて店を出、帰ろうとした時に気付いた。
(マフラーを忘れた!)
慌てて店に戻ると、新人くんが不思議そうに、忘れ物を手に持っていました。
これで顔を覚えられたか。
2007.03.03 Saturday
電気釜でおいしいご飯が炊けるまで
電気釜でおいしいご飯が炊けるまで
大西正幸著
なんと言ってもタイトルがタイトルである。
こんなタイトルの本を見つけたら、これはもう読むしかありません(笑)
でも、本当にまじめな本なんです。
さて、「電気釜」が登場したのはいつごろなのか。
本書によると、1955年(昭和30年)、東芝からはじめて自動式電気釜が開発され、発売されたとあります。
その秘話は、「プロジェクトX」でも紹介されています。
とにかく、これまでに累計5億個が販売されたほどの、大ヒット商品です。
なお、JISでは「電気釜」ではなく「電気がま」と表示しています。
なるほどワタシは正しかったのだ!
電気がまの開発にはかなりの苦労がありました。
さて、米がおいしいご飯に変化する事を食品学的に言えば
「β澱粉が、α澱粉に変化(糊化)する」
といいます。
一般には、α澱粉に変化することを、アルファー化と呼びます。
β澱粉は「生澱粉」とも言い、消化しにくいものです。
それに対して、α澱粉は「のり状澱粉」とも言う消化吸収しやすい澱粉です。
当然後者の方が、体にも味覚的にも良いものです。
β澱粉は、水温を98度以上で、20分間以上保つとアルファー化します。
この変化の過程を「蒸らし」と呼び、これが大切だそうです。
このアルファー化が不十分なものは、いわゆる「生煮え」ご飯になります。
はじめチョロチョロ
なかパッパ
じゅうじゅうふいたら火を引いて
赤子泣いてもふた取るな
そこへババさま飛んできて
わらしべ一束くべまして
それで蒸らしてできあがり
できあがり
これが「ご飯を上手に炊く方法」です。
かまどで炊いたご飯は、これが理想的に行われているご飯なのだそうです。
現在では「二度炊き」のプログラムを組むことによって、かまど炊きに遜色のないまでの、おいしいご飯が炊けるようになりました。
更には「黒釜」の開発もあります。
なぜ釜を黒くするのか?
それは、黒色が輻射熱を良く吸収するからです。
火を使わない電気がまに輻射熱というのも不思議な気がしますが、、この工夫により一段と熱効率が良くなり、ムラが無くなったそうです。
私たちが何気なく使っているものにも、色々な工夫が積み重なっているのですね。
2007.03.02 Friday
フロンガスを考える 2
フロンガスに付いて 2
オゾンが破壊される反応を、化学反応式で書きますと
O3+Cl → O2+ClO
ClO +(O) → O2+Cl
といった具合です。
いったん成層圏で発生した塩素原子は、ただオゾン層を食うだけではなく、
オゾンの原料も食いつぶし、自らは何時までも再生して存在する。
これが1974年にはじめて、ローラントによって発表された、「CFCによるオゾン層破壊説」です。
このオゾン層というのは、地上約25キロを前後として存在する、オゾンが比較的多い層のことを言います。
ではなぜこのオゾン層が大切なのでしょうか。
それはこのオゾン層が、強すぎる紫外線を吸収して和らげ、我々を守ってくれるからです。
このオゾン層が破壊されると、太陽からやってくる有害な紫外線(UV-B)が、地上に強く降り注ぐ事になり、
白人たちは皮膚ガンにかかりやすくなるといわれています。
また、他の生物に対しても少なからず影響を与え、環境破壊を引き起こすとされています。
ところで問題の成層圏オゾンは、実際に心配するほど減ってきたのでしょうか。
オゾンの量は世界の数十カ所で、常時測定されています。
どうやって量るのかと言いますと、ドブソン計というものを使って、太陽から来る紫外線の量を測定します。
そしてその数値から計算によってオゾンの量を導くのです。
アメリカのNASAが中心となって測定した結果では、1988年には南半球で17年間に5%減少したといいます。
最後に、一番重要な問題なのですが、果たしてオゾン層は元通りになるのかということです。
実は、はっきりとは分かっていません。
現在では、いわゆるオゾン層の破壊が、単純なフロンによるものだけなのか、また、それ以外の用件があるのか。
地球規模の話で言えば、現在の状態が正常であるという根拠はどこにもないのです。
実際にあれだけささやかれた、「オゾン層破壊」ですが、著しい影響というものはほとんど見えていません。
願わくはこの話が、単なる杞憂であってくれればと思います。
2007.03.01 Thursday
フロンガスを考える 1
フロンガスを考える 1
環境問題に関して、世論の関心が高まってきている昨今です。
今最も話題になっているのは温暖化ですが、少し前によく叫ばれていたのが「フロンガス」による「オゾン層の破壊」です。
この言葉は環境汚染の代名詞にもなっており、小学生でも知っているほどですね。
でも、正確な内容となるとまた別で、知られていない部分が多いようです。
そこで、フロンガスについて色々まとめてみました。
まず、フロンという言葉の説明からはじめます。
実は「フロン」というのはフッ素と炭素の化合物を総称する「フルオロカーボン」を略した、和製英語なのです。
したがって国際会議では、フロンという言葉は誰も使いません。
フロン問題は「CFC/オゾン問題」というのが普通だそうです。
さて、このフロンは、過去どのような分野で使用されて来たかと言いますと、
冷蔵庫などの冷却用媒体、樹脂用の発泡剤、精密洗浄用の溶剤、エアゾールなどです。
もう15年ほども昔になりますが、中学生が「エアガン」で遊んでいました。
そのエネルギーが「フロンガス」そのもので、ビックリしたことがありました。
昔はスプレー缶などには当然のごとく使われており、空気中にどんどん放出されていたのです。
当時使われていた、多くのフロンは、フッ素と炭素に塩素を含んだ化合物で、クロロフルオロカーボンの頭文字を取って「CFC」と称します。
蛇足ながら、塩素=クロロ、フッ素=フルオロ、炭素=カーボンといいます。
オゾン層を破壊するのは、この「CFC」です。
この物質は安定で、大気中での分解がきわめて悪いため、成層圏まで拡散してゆきます。
そしてそこでオゾン層を破壊するのです。
では、どのようにして「CFC」がオゾン層を破壊するのか、簡単に説明しましょう。
まず、CFCが大気中に拡散された後、分解されずに約10年かかってオゾン層に達します。
そこで初めて、強い紫外線に出会い、分解して塩素原子(ラジカル)を生成するのです。
なぜそんな高いところまで行かないと分解されないのかというと、「オゾン層が紫外線を吸収する」からなのです。
皮肉なことに、オゾン層が紫外線をカットしてくれるために、フロンは地表では分解されないで、オゾン層に到達できるのですね。
この塩素原子がオゾンと反応して、酸化塩素に変わるのですが、この後が問題なのです。
この反応だけならば、フロンの分解は、ほんの少しで済みます。
ところが、この分解反応でできた酸化塩素が、オゾンの原料となる酸素原子と反応してしまいます。
そして、再び塩素原子(ラジカル)ができてしまうのです。
これは無限に続く事が可能で、オゾン層はどんどん破壊されてゆきます。
(続く)
- ブログのお引っ越し (05/31)
- 弁慶@紺屋町 (05/30)
- ナカミヤ@さらばレバ刺し (05/29)
- レバ刺し禁止令 (05/28)
- らあめん花月嵐@中華そば竹食堂 (05/27)
- 豚龍@下島
⇒ 電気がま (11/30) - 豚龍@下島
⇒ いし (11/30) - 平成元年のベストテン その2
⇒ 電気がま (10/24) - 平成元年のベストテン その2
⇒ shake-jp (10/23) - 高揚@東中野
⇒ 電気がま (03/31) - 高揚@東中野
⇒ 原口 (03/31) - 天神屋には行かないぞ
⇒ 電気がま (08/10) - 天神屋には行かないぞ
⇒ ママ (08/09) - 三勝そば@川合
⇒ 電気がま (05/20) - 三勝そば@川合
⇒ 電気がま (05/20)
- ルミネtheよしもと@久しぶりで
⇒ https://www.newsbreak.com/news/3264401580966-chang-s-beach-maui-s-hidden-gem-featured-in-maui-now-gu (12/21) - 三好屋平和店@平和
⇒ 瀬名川通信 (03/05) - 駒形石ヶ谷@駒形通
⇒ 瀬名川通信 (01/17) - くさデカに第二美濃屋さんが登場
⇒ 瀬名川通信 (01/14) - みんみん@ワンタンメン
⇒ 瀬名川通信 (11/20) - 天下一@新伝馬
⇒ 瀬名川通信 (10/05) - 自転車はルールを守って
⇒ ごはんとさっかーとぐだぐだと (05/29) - 久松@瀬名川
⇒ 瀬名川通信 (03/07) - 紀尾井@宮ヶ崎町
⇒ 瀬名川通信 (02/01) - 清見そば本店@満員でも
⇒ Fat-Diary (01/18)
- May 2015 (27)
- April 2015 (27)
- March 2015 (26)
- February 2015 (24)
- January 2015 (25)
- December 2014 (27)
- November 2014 (26)
- October 2014 (27)
- September 2014 (27)
- August 2014 (31)
- July 2014 (28)
- June 2014 (26)
- May 2014 (27)
- April 2014 (26)
- March 2014 (26)
- February 2014 (23)
- January 2014 (26)
- December 2013 (27)
- November 2013 (28)
- October 2013 (27)
- September 2013 (27)
- August 2013 (28)
- July 2013 (27)
- June 2013 (24)
- May 2013 (27)
- April 2013 (27)
- March 2013 (26)
- February 2013 (24)
- January 2013 (24)
- December 2012 (27)
- November 2012 (26)
- October 2012 (27)
- September 2012 (25)
- August 2012 (27)
- July 2012 (26)
- June 2012 (26)
- May 2012 (29)
- April 2012 (25)
- March 2012 (27)
- February 2012 (23)
- January 2012 (24)
- December 2011 (27)
- November 2011 (26)
- October 2011 (26)
- September 2011 (26)
- August 2011 (27)
- July 2011 (26)
- June 2011 (26)
- May 2011 (27)
- April 2011 (26)
- March 2011 (14)
- February 2011 (24)
- January 2011 (24)
- December 2010 (27)
- November 2010 (26)
- October 2010 (27)
- September 2010 (26)
- August 2010 (26)
- July 2010 (27)
- June 2010 (26)
- May 2010 (26)
- April 2010 (26)
- March 2010 (27)
- February 2010 (24)
- January 2010 (24)
- December 2009 (27)
- November 2009 (25)
- October 2009 (27)
- September 2009 (26)
- August 2009 (25)
- July 2009 (28)
- June 2009 (22)
- May 2009 (20)
- April 2009 (26)
- March 2009 (26)
- February 2009 (21)
- January 2009 (25)
- December 2008 (26)
- November 2008 (25)
- October 2008 (28)
- September 2008 (26)
- August 2008 (24)
- July 2008 (27)
- June 2008 (25)
- May 2008 (27)
- April 2008 (26)
- March 2008 (23)
- February 2008 (23)
- January 2008 (23)
- December 2007 (23)
- November 2007 (24)
- October 2007 (27)
- September 2007 (21)
- August 2007 (24)
- July 2007 (24)
- June 2007 (25)
- May 2007 (24)
- April 2007 (27)
- March 2007 (27)
- February 2007 (28)
- January 2007 (28)
- December 2006 (27)
- November 2006 (29)
- October 2006 (30)
- September 2006 (29)
- August 2006 (28)
- July 2006 (30)
- June 2006 (29)
- May 2006 (30)
- April 2006 (25)
- March 2006 (11)
- December 2005 (1)
- November 2005 (3)
- October 2005 (3)
- September 2005 (6)
- August 2005 (4)
- July 2005 (4)
- June 2005 (4)
- May 2005 (5)
- April 2005 (4)
- March 2005 (5)
- February 2005 (4)
- January 2005 (2)
- December 2004 (4)
- November 2004 (5)
- August 2004 (1)