2010.01.30 Saturday
たこ八@みきのくち
たこ八@みきのくち
今週も相変わらずのたこ八通いです。
月曜日は珍しく常連さんが大集合しての大賑わい。
私としては珍しく3時間ほども居座ってしまいました。
総勢9人ほどで、皆さん一人客です。
示し合わせたわけでもないんですが、これだけ揃うとは壮観でした。
さて、今日は水曜日。
またしても早い時間にたこ八さんを覗きます。
すると奥で手招きするOちゃんを発見、さっそくそばに行きます。
この男、一人飲みで寂しいとすぐに友達を呼び寄せる悪い癖があります。
そのせいで彼に携帯の番号を知られている友人は夕方になると戦々恐々としているらしいんですが、今日もすでに呼び出しているようです。
「あ、すぐジンちゃんが来るからここ座ってね」
すでに座る配置まで仕切っています。
ただいま6時半ほどですが、Oちゃんが来てまだ間もないようす。
それなのにジンちゃんには5時半ごろに電話を掛けていると言いますから、抜かりはない。
「そうだ、Rチャンも呼んでやるか」
とうとう私をサカナにして、Rチャンまで呼び出しました。
「これ食べてみて」
オカアサンが出してくれたのは、こんなものです。
さて、なんだと思いますか?
最初は私も分かりませんでした。
半分かじって、なるほど。
これは茹でた里芋の皮を剥き、衣を付けて天ぷらに揚げたやつですね。
そして「たこ八」特製の、おでんの味噌を付けてあります。
里芋にお味噌ですから合わないわけがありません。
オカアサンもたまに面白いことをしてくれますね。
しばらくしてジンちゃん、さらにはRチャンも登場、そろったところで乾杯です。
さて、そこでOちゃんの真面目なお話がありました。
皆さんまずはこちらをご覧下さい。
これ、なんだと思いますか?
「たこ八」に行かれたことのある方は見たことがあるかと思います。
お店の奥にある冷蔵ケースの上に飾ってあるものです。
その名称は「みきのくち」といいます。
材料は木の薄い板を削って、しかもそれに切り込みを入れて組み合わせて作ってあります。
接着剤などはいっさい使ってありません。
まさに熟練の職人技が作り上げた工芸品です。
何でも神棚にお供えする飾りで、「御神酒」の徳利の上に飾るところから、「みきのくち」と呼ばれるそうです。
古くから受け継がれている飾りなんだそうですが、最近ではすっかり見かけなくなりました。
もちろん私も知りませんでした。
そんな伝統の工芸品が最近見直されるようになってきたといいます。
職人さんの手のぬくもりが感じられる伝統の飾りですが、色々と新しいデザインも考えているといいます。
「たこ八」で飲んでいる時は、ただのたちが悪い「酔っぱらい親父」ですが、Oちゃんはちゃんと仕事をしているんだなあ。
ほんのちょっぴり見直しました。
「みきのくち」
機会があったらぜひ見てやってください。
2010.01.29 Friday
たちより家@静岡駅
たちより家@静岡駅
静岡駅の南口を出て、そのまま駅ビル沿いに左へと曲がります。
10メートルほどのところに見えてくるのがこの「たちより家」さんです。
同じ駅ビルの中にあるお店で分かりやすいということもあって、仕事帰りのサラリーマンたちで賑わっているという話を聞きました。
ところがなかなか行く機会が無く、ようやく今回が初めての訪問となりました。
これは昼間に撮った写真ですが、立ち飲みで全品均一の料金だそうです。
お酒がどれでも1杯350円、肴は550円と大きく書いてあります。
はたしてどんな居酒屋さんなんでしょうか気になりますね。
今日は日曜日、ちょうど6時半ですが駅を通ると明かりがついていました。
あれ日曜日でも営業しているんですね。
これはラッキーとばかりに中に入ります。
「いらっしゃいませ」
先客は男性の裏手中央に二人連れが一組、正面に一人客という3人だけでした。
入り口正面に楕円形の調理場があり、そこにご主人らしい年輩の男性が準備をしています。
客席はそれをぐるりと囲むカウンターになっています。
さらに奥の部分にもテーブル席がずらりと並んでいて、意外に広いお店です。
特に選ぶこともなく、そのまま入ってすぐの右手の席に着きました。
席に着くといってもここは立ち飲みですから荷物を置くぐらいですが、とりあえず場所を決めておきます。
「お飲物は?」
「あの、メニューありますか?」
「いえ、メニューはありません、すべて350円です」
何と壁にもカウンターの上にも、全くメニューがないお店なんですね。
これは驚きました。
「じゃあ、お酒を下さい、ぬる燗で」
ご主人は小さな升にグラスを入れて、自動燗付け器から燗酒を注ぎます。
見ているとそこに一升瓶から直接お酒を入れて、温度を調節しています。
なるほどそのままで熱燗、混合でぬる燗というわけですか。
なんだか面白いつけかたですね。
「はいどうぞ」
ぬる燗のお酒がでてきました。
さてつまみは何にしましょうか。
困ったことにこれもメニューがないんだそうです。
「本日の刺身は、鮪、タコ、サヨリ、煮物はここにあるやつ」
そういわれても瞬時に判断できない私は困ります。
まあとりあえずパスということで。
入り口は開けっ放しなので、私のいる端の席には冷たい風が吹き込んできます。
そうかそれで皆さんまん中にいらっしゃるんですね。
実は本日はさる理由で、すでにラーメンを二杯いただいているんです。
そのためにもうお腹がいっぱいなんで、つまみはなくても良いような状態ですから、お酒だけにしておきますか。
奥のお二人はかなり大きな声で話しています。
さほど酔っぱらっているようには見えませんが、地声が大きいのかな。
それにしても何のメニューもないなんていうお店は珍しいですね。
考えてみると「たこ八」さんもメニューがないお店ですが、目の前におでんの鍋がありますから選ぶことができます。
たぶんお店の中をうろうろ歩きながら品定めするんでしょうかね。
すぐにお酒が空いて、今度はハイボールをお願いしました。
天井からつり下がったサントリー角瓶のボトルにグラスを当てると、シングルのウイスキーが流れてきます。
そこに氷を入れてタンサンで満たせばハイボールの出来上がりです。
正面のお客さんはカウンターの角に掘ってあるブロンズの「タコ」の彫刻について、ご主人にあれこれ聞いています。
というか単なる酔っぱらいの愚痴みたいですね。
今日のお客さんはお話好きの方が多いようです。
そこへ入ってきた若いお兄さんはどうも常連さんみたいです。
いきなり熱燗とハイボールという同時注文でした。
何でも熱いのは苦手なんで、少し冷えるまでハイボールを飲むとか。
それなら冷やにすれば良いというのが普通の考え方ですが、それぞれ好みの温度がありますから仕方がないですね。
私はといいますと、何しろお腹がいっぱいなんでこれはもう何も入らない状態です。
アルコールが入ればなんとかなると思いましたが、とんだ思い違いをしていました。
しかも立ち飲みですから体も疲れます。
ともかくお店に入れたのでそれで良しとしましょうか。
「お勘定お願いします」
ご主人は手前の伝票をさっと見て
「700円です」
この伝票は簡単です。
何しろ350円と550円の2種類しかありませんから、注文ごとにそこにマジックで線を引くだけ。
計算もしやすいですね。
ずうっと気になっていた立ち飲みでしたが、ともかく気が済みました。
2010.01.28 Thursday
康華飯店@新富町
康華飯店@新富町
今日はブログにコメントをいただいた、新富町の「康華飯店」さんに行ってきました。
ここの「四川味噌ラーメン」が美味しいという評判なんですが、はたしてどうなんでしょうか。
日曜日のお昼近く、自転車を止めてお店にはいることにします。
正面には駐車場がありますが、なにやら注意書きが書いてありました。
ショーケースには美味しそうな「四川風みそラーメン(730円)」が飾ってありますからお店の看板商品なんですね。
「いらっしゃいませ」
お店にはいると若い女性二人の店員さんが出迎えてくれました。
入り口左手が厨房でそこに向いてカウンター席が3つあります。
あとはすべて4人掛けのテーブル席で、たしか5脚ほどでしょうか。
日曜日なので家族連れが多いようで、すでに半分以上が埋まっています。
カウンターには右側にお一人のお客さんが食事中で、私は左の端席に座ります。
すぐにお冷やとおしぼりがでてきました。
このおしぼりが後で重要な役割を果たすことになるわけです。
メニューをさらっと見て、決めていた「四川風みそラーメン」をコールします。
注文を告げた後で、メニューにあった「中辛、激辛もできます」というのを思い出しました。
「あ、辛口でお願いします」
「はい分かりました」
お嬢さんが奥のたぶん奥さんだと思われる女性に告げると
「中辛だね?」
聞き返してきます。
(あそうか、正確に言わなきゃいけなかったんだ)
「お客さん中辛で良いですか?」
「ええ、中辛です」
どうも余計な手間を掛けさせてしまったようですね。
この「四川風みそラーメン」は人気商品のようで、私のすぐ後で入ってきた男性も私の横の席で「四川風みそラーメン、中辛、大盛り」と注文していらっしゃいました。
(ああこれは二人ぶん同時に作るのかな)
そう思っていましたが、出てくるのは別々でした。
なるほど一人分ずつていねいに作っているようです。
さあ、お待ちかねの「四川風みそラーメン、中辛」です。
第一印象は、「丼が大きい」です。
洗面器を彷彿とさせるほどの大きな平たい丼ですね。
そしてその模様もなかなか洒落ています。
無地の白磁というのもスッキリしていて良いですが、この鮮やかで上品な文様は豪華なラーメンにふさわしいものです。
さっそくラーメンをいただくことにしましょう。
これはモヤシ、キクラゲ、タマネギ、白菜などの野菜を炒めて、豆板醤で辛みを付けてからあんかけにした具をのせたラーメンです。
みそラーメンという名前ほどに味噌の味はなく、スープは醤油味に近いスープでした。
まあこれは辛さで私の舌がおかしくなってしまったのかも知れませんので、間違っていたらごめんなさい。
麺は細麺で、これも私の好みにぴったりです。
さっそくいただくことにします。
これは野菜がたっぷりです。
具材ではキクラゲが刻んであるので見映えもよく食べやすいです。
キクラゲの大きいやつはドッキリすることがありますから、これは親切だと思います。
スープはあんかけのせいもあって、最後まで熱々でした。
そして、最初は物足りない感じでしたが、だんだんに辛さが出てきました。
スープの熱さと豆板醤の辛さで思わず汗が噴き出してきます。
そんな時に力強い味方が「おしぼり」ですね。
汗を拭き拭き食べてゆきます。
麺を食べきりましたが、まだまだ野菜が沢山残っています。
これをレンゲですくっていただきますが、丼が大きいだけあってスープの量もかなり多いです。
なるほど丼も大きいしスープも多いんで、最後まで熱いままで食べられるということですね。
だいぶスープをいただいたんですが、それでもかなり残りました。
どこかで踏ん切りを付けないといけないのは仕方がないことですが、いつも微妙な具合になってしまいます。
何か中途半端ですが、満腹ですからしょうがないです。
「ごちそうさまでした」
お店の外に出ると冷たい風が流れていた汗をすうっと抑えてくれました。
2010.01.27 Wednesday
人生の扉
人生の扉
最近よく聞くようになった、お気に入りの曲です。
発売はもう2年も前ですが、今頃になってこの曲の良さが分かるようになりました。
君のデニムの青が 褪せてゆくほど 味わい増すように
長い旅路の果てに 輝く何かが 誰にでもあるさ
人生の扉 作詞作曲 竹内まりや
後半のこの歌詞、しみじみと感じさせるものがあります。
若かりし頃には彼女のコンサートにも行きましたが、五十路を経てこういう歌を聞かせてくれるとは思いもしなかったですね。
あなたもこの素晴らしい歌をぜひ聴いてみてください。
2010.01.26 Tuesday
かね将@五反田
かね将@五反田
小岩のレトロな居酒屋「銚子屋」さんを出て、小岩の駅まで戻ります。
小岩駅の周辺にも気になる居酒屋さんがいくつかあるんですが、あいにく今日は日曜日で営業かどうかはわかりません。
小岩から秋葉原経由で山手線に乗り、今度は五反田まで行きます。
この五反田の駅も本当に久しぶりに降りました。
途中で少し時間を使いましたので、お店の開店時刻にぴったり合うというタイミングです。
本日のお目当ては、「かね将」という居酒屋さんで、日曜営業かつ開店時刻が4時半ですからちょうど都合がいいんですね。
お店は赤い照明が目立って、すぐに見つけられました。
大きな文字で、焼とん酒場「かね将」と書かれています。
さっそく入ってみましょう。
割合に広いお店で、向かって左に焼き台を中心とした調理場があり、それに向かったカウンター席です。
奥はテーブル席になっていて、すでにお客さんが入っています。
カウンターにも二人ほど座っていて、私は入り口近くの席に座ることにします。
「お飲物は?」
「チューハイ(430円)と、牛すじトマト煮(420円)をお願いします」
お店は威勢の良いご主人と、体育系らしいがっしりとした体格の若い男性二人、見習いらしい茶髪のお兄ちゃんという構成です。
お客さんは皆さん常連さんらしくお店の中は威勢の良い掛け声が飛び交っています。
すぐにチューハイが出てきました。
面白いことにカウンターの上にはずらりと「ハイサワー」の瓶が並んでいます。
普通のタンサンとレモン風味の物が二種類です。
チューハイは、氷を入れたグラスにコップに入ったショーチュー、そしてこのハイサワーの栓を抜いて完成です。
ちなみに炭酸のみですと110円になるようです。
グラスにコップのショーチューを半分ほど入れ、残りをタンサンで満たします。
これでちょうど1杯分のチューハイができました。
ということは普通サイズのチューハイが2杯分ということになりますから、割安な設定ですね。
続いて出てきたのが、このお店の名物「牛すじトマト煮」です。
大きめの牛すじがたっぷり入っていて、パプリカ、人参玉葱トマトが入っています。
味はトマトの酸味が利いていて居酒屋とは思われないような洒落たビストロの味です。
なるほどこれは名物だけのことはあります。
牛すじも軟らかく煮込まれていて、口の中でほろりと崩れます。
チューハイと同時にカウンターの横には氷が置かれました。
足りなくなったらここから好きなだけ取って入れるようにとの配慮です。
これはお客さん二人に一つほどの割合で置いてくれますので、遠慮無く使わせていただきます。
こんなちょっとしたサービスが嬉しいものです。
チューハイをお代わりして、次は焼き物をお願いします。
ご主人は焼き物に大忙しです。
お客さんも立て込んできて、なかなか注文するタイミングがつかめません。
空席待ちのお客さんも出るほどの繁盛ぶりでビックリしました。
「ナンコツ(100円)とテッポー(100円)」をタレでいただきました。
タレの甘辛かげんがぴったりです。
こういうお店の焼き鳥で外れたことはまずありません。
今回も大当たりでした。
続いて登場したのは「つくね(180円)」です。
焼鳥屋さんのつくねはいろんなタイプがありますが、こちらは私が好きな方の代表ですね。
つくねのねっとりとした感じを無くさない程度の焼き加減で、タレとも良く絡んでいい口当たりです。
焼きすぎて堅くなってしまうとつくねの良さが半減してしまいますから、焼き方は難しいんでしょうが、さすがは手慣れたものです。
そんなこんなでじっくり飲むこと1時間。
お店も混み合ってきましたのでそろそろおいとましましょう。
お会計は1660円。
まさに明朗会計です。
今回はなんとか早めに帰れそうですね。
2010.01.25 Monday
銚子屋@小岩
銚子屋@小岩
さて本日の1軒目に目指す居酒屋さんですが、せっかく浦和まで来たんですからもう一足伸ばして大宮へと出て、お店を探します。
ところが運悪く、というかリサーチが悪くて、目当てのお店は定休日でした。
がっかりして駅前のいづみやさんに入ろうかとも思いましたが、やはり予定通りに東京まで戻ります。
というのも今日は目当てのお店があちこちと分散しているために、早めの移動がいいと考えたんです。
京浜東北線で秋葉原に行き、そこから乗り換えて小岩に向かいます。
思ったよりも時間が掛かってしまいましたが、ここから歩いてお店に向かうことにします。
小岩の駅から住宅街を歩いてゆきますが、お店も少なく静かな通り沿いに看板を見つけました。
これは地元の方しかわからないお店でしょうね。
のれんの「一寸一パイ」という文句が泣かせるじゃありませんか。
まさに古典的な居酒屋のたたずまいです。
真上の看板なんかこうですからね。
さっそく中に入りましょう。
「こんにちは」
あれお店の方がいらっしゃいません。
お店は左手にカウンターがあって、正面奥が調理場です。
右手には二人掛けのテーブルが二つほど並ぶ並ぶ座敷が細長くこしらえてあって、石油ストーブが端に置いてあります。
現在先客は六〇才ほどの男性がお二人で、カウンターの端から三つ目の席でホッピーを飲んでいます。
「こんちわー」
もう一度叫ぶと奥からオバチャンが出てきました。
一安心して一番端の席に座ります。
正面の壁にはお品書きが色々と貼ってあり、そこから品定めをします。
お店の奥の正面にはテレビが置いてあって、ただいま都道府県対抗女子駅伝の中継をしています。
首を直角に曲げると画面が見えるので、そのまましばし待ちます。
「いらっしゃいませ」
「ホッピー(380円)とイカ刺し(400円)をお願いします」
ホッピーのジョッキにショーチューを入れてそのままホッピーを注ぐ、氷無しのタイプです。
仕上げにスライスしたレモンを入れてくれます。
サービスのお通しは大根煮です。
かなりの甘口ですが、下町では甘めが好まれますね。
ちゃんと切れ目が入っているのが面白いところです。
隣のお客さんはホッピーのお代わり。
ここでは飲み終わったグラスは下げずに、最後に数えてお会計をするようです。
「何か頼みましたっけ?」
「あ、イカ刺しっていいましたけど」
「すいません、忘れっぽくてね」
明るい70才ほどのオバチャンです。
奥の調理場にいるご主人とお二人での営業らしいですが、お孫さんぐらいの若い女性が座布団の整理をしていらっしゃいました。
「そこ狭くないかい?」
カウンターの端には懐かしいピンク電話が置いてあってスペースが狭いんで気を遣っていただきました。
いや、新参者ですからここでじゅうぶんです。
ただ右手の座敷にちょうどストーブが置いてあるので、荷物を置く場所がありません。
まだ空いているので右の椅子に置かせていただきました。
イカ刺しが出てきました。
ツマは千切りの大根です。
これをアテにホッピーをのんびりいただきます。
隣のお客さんが注文した「カキフライ」が出てきました。
「ソースは何かけますか?」
「え、色々あるの?」
「タルタルなんとかというのはどうかなあ」
「いやソースが一番だな」
「薄いのと濃いの」
「うーん、濃いので」
出てきたのは市販のポリ容器に入った「中濃ソース」でした。
お店の和やかな雰囲気がホッピーを美味しくさせますね。
「チューハイ(270円)おねがいします」
オバチャンは角瓶に入れたショーチューを取り出してきました。
これは薄く色が付いていますから、何か味付けに混ざっているんでしょうね。
チューハイの作り方が面白いです。
まずグラスに炭酸を1本注ぎます。
次に例のショーチューをそこに入れてそのまま完成。
氷は入りませんし、混ぜることすらしません。
「はいどうぞ」
出来上がりはこんな風貌です。
「あ、レモン忘れた」
オバチャンが厨房からレモンを一切れ持ってきて、そのままチューハイの上に置いてくれました。
カウンターの上には空瓶がそのまま置かれていて、これがお会計の目安になるんでしょうね。
伝票に書くよりも間違いが無くていいのかも知れません。
先ほど気が付いたんですが、ぐるりの壁には「柴又七福神」の御朱印が押された色紙がずらりと飾られています。
隣のお客さんも気になったようで、あれこれと尋ねていました。
「毎年行ってますよ、もう50年になるかな」
「ええ、そんなに多くないようだけど」
「壁に貼れないから古いのは順繰りに外していくの」
「欲しがるお客さんもいるんじゃないの」
「そりゃあ、新しいのは上げられないからねえ」
近年では息子さんが回ってきてくれるんだそうです。
右手の座敷には年代物のステレオに、8トラックのカラオケらしき物が無造作に置いてあります。
実際に使えるのかどうかは不明ですが、何とも古めかしいインテリアです。
気になったので、「スタミナが付く」と張り紙に書いてあった「煮込み(400円)」を注文しました。
出てきました煮込みはかなりボリュームがあります。
豚のシロとガツを味噌味で煮込んだもので、コンニャクも入っていますね。
薬味のネギもたっぷりと乗っています。
これが熱々で美味しいです。
多少臭みが残るものの、柔らかく煮えているモツはチューハイに良く合います。
「チューハイお代わりお願いします」
同じようにしてチューハイが出てきました。
今度ははじめからレモンスライスが入っています。
カウンターにはガスホースの付いたコンロが3台置いてあって、これで鍋物ができるんでしょうか。
ここで鍋でもはじめたらおそらく歯止めが利かない状態になるでしょうね。
お隣のお客さんは定量になったようで、赤ら顔でお帰りになりました。
オバチャンは何も用事がないと奥に引っ込んでご主人とご歓談のようすです。
酒場で一人放って置かれるのは、悪いものではありません。
一人きりですが妙に落ち着くんですね。
いつの間にか3時半近くになってしまいました。
名残は惜しいですが、そろそろお勘定をお願いします。
オバチャンを呼んでお会計を告げますと、空いたグラスを確認して奥に戻りそろばんをパチパチとやっているご様子です。
すぐに戻ってきて
「1720円です」
まさに明朗会計です。
今日は良いペースで入りましたから、のんびりと次に参りましょう。
2010.01.23 Saturday
娘々@北浦和
娘々(にゃんにゃん)@北浦和
さて一週間ぶりの東京です。
「青春18切符」最後の1枚を使って、今シーズンもシメの遠征になります。
今回は少し足を伸ばして埼玉県まで行ってみることにしました。
湘南新宿ラインで赤羽まで進み、京浜東北線で降りたのは北浦和の駅です。
駅前には客待ちのタクシーがずらりと並んでいます。
そちらを横目に見て、裏通りの方に向かってお店を探します。
お店の開く時間は12時だと調べてあったんですが、それよりも前に開店しているようでして、正午ちょうどだというのに早くも満席に近い賑わいです。
さっそくお店に入ります。
「いらっしゃいませ」
入り口近くにいる女性店員さんが席を示してくれます。
ここは左手に調理場があって、そこに向かうカウンター席が7席ほどあります。
さらには右手の壁に沿って並ぶカウンター席が10席ぐらいという、カウンターだけのお店になります。
左手に二席だけ並んで空いていたうちの前席に座らせていただきます。
もう空き席はこれぐらいしかありませんね。
荷物をカウンター下のスペースに置き、注文を告げます。
「スタミナラーメン(400円)と餃子(250円)をお願いします」
このお店では何と普通のラーメンは350円という安さです。
他にも定食メニューがあれこれとあって、様々な注文が飛び交っていました。
壁の張り紙で気が付きましたが、お冷やはセルフサービスのようです。
さっそく奥の給水器に行って水を汲んできました。
調理場では元気の良いご主人ともう一人の男性が賑やかに料理を作っている様子です。
「ラーメンは二人で分けるのかい?」
ご主人から突然声が掛かりました。
入り口右横の壁に向かったカウンターの端に、小さな女の子を二人連れた家族が座っていました。
どうもそこでラーメンを注文されたようです。
幼稚園ぐらいの姉妹なので、二人で分けるんだろうと考えたんでしょう。
これは推測ですが、姉妹がけんかをしないようにラーメンの具を二つずつ入れてあげたんではないかと思います。
これは何とも優しいご主人さんですね。
そんな地元のお客さんに親しまれている明るいお店なんですね。
「おまちどうさま」
待つこと5分ほどで私のスタミナラーメンが出てきました。
これはラーメンに野菜のピリ辛あんかけが乗っているものです。
ただしこの餡は作り置きのようで、モヤシはかなりクタッとしています。
まあこの賑わいですから、早く出すためとお値段を抑えるためには仕方ないところです。
さっそくいただきますが、具はモヤシニラ挽肉などです。
麺は中太の縮れ麺でつるつるしていますね。
適度に熱くこれは温まるラーメンです。
スープはわりとあっさり目のしょうゆ味になっています。
続いて出てきたのが餃子です。
250円で7個ありますから、先週の亀戸餃子と比べてもお得な感じです。
焼き上げは柔らかく、これは水の差し具合が多いんですね。
柔らかな餃子で、そのあたりは少し物足りないかも知れません。
これを自家製ラー油をたっぷり入れたタレでいただきます。
このラー油がかなり辛くて入れすぎました。
しかしボリュームたっぷりの餃子が250円というのは嬉しいサービス価格です。
右隣のお客さんは、「スタカレー」という注文です。
これはカレーではなく、今いただいている「スタミナラーメン」の具を、そのままご飯に掛けたものです。
まさにこのお店だけの特別メニュー。
どんな味なのか何となく想像は付きますが、興味津々で見ていました。
驚いたのははじめからいらっしゃる左隣の若い男性です。
私が入った時には、何かの定食をいただいていました。
野菜炒めらしきおかずにお皿のライスと小鉢のスープです。
そこにこの餃子が出てきました。
(野菜炒め定食に餃子か、いいボリュームだなあ)
私が半分ほど食べた時には、もうすっかり食べ終わっていましたが、そこで声が掛かります。
「スタミナラーメン」
何とこれでも食べ足らないらしく、もう1杯の追加ですと。
皆さんよく食べますねえ。
私はそれを見届ける暇もなく、お店を後にしました。
お店の前にはすでに5、6人の行列ができていました。
地元の皆さんに愛されている人気店なんだなあと、あらためて感じました。
どうもごちそうさまでした。
2010.01.22 Friday
たこ八@春の予感
たこ八@春の予感
「来たよー」
いつものようにたこ八さんののれんをくぐると、オカアサンの声が出迎えてくれました。
先客は4名、9時過ぎのたこ八はのんびりムードが漂います。
「今、あんたのうわさしてたばっかりだよ」
私が仕事終わりでたこ八に来る場合は、ほとんどこの時間になりますから、そろそろ来るんじゃないかと話題になるんですね。
「八時半の男」宮田征典じゃなくて、「9時9分の男」それが私です。
今日は珍しく、美人人妻のRちゃんがいらっしゃいます。
もう春も近いという、二の腕むき出しという元気な出で立ちですね。
その隣にはホッピーさんも珍しく遅い時間に飲んでいますね。
私は一番端の特等席に座らせていただきます。
そういえばRちゃんとは今年初めてでしょうか。
「お久しぶり、しばらく来ていなかったから」
どうやら体調不良で自重していたもようです。
たしかに今日は温かい一日でしたが、それにしても半袖でご来店とは若いなあ。
「Rサン若いからねえ」
オカアサンも笑っています。
コートが見あたらないので、この格好で来たのかと驚きましたが、コートはしっかりとビニール袋にしまってありました。
なるほどマッチャンシステムですね。
今日は開店前の4時半からお客さんが来てしまい、今まで忙しかったんだそうです。
最近は早い時間帯が特に混み合っていて、座れない時も良くありますからねえ。
いつものように瓶ビールで乾杯です。
最近のお気に入りはキリンの一番搾りで、年を取るとこの苦みが旨さになってくるんですね。
おや、Rちゃんの私を見る目がいつもより潤んでいる感じです。
何か心配事でもあるのかな。
「どうしたの?何かやつれた感じだけど、相談に乗ろうか?」
「あ、今日は睡眠不足なのよ」
なるほどそりゃあそうでしょうね。
お互い若くないんですから飲み過ぎと睡眠不足には気を付けましょうね。
その時いきなり入り口の引き戸を開けて入ってきたお客さんが一人。
アレはO木くんですね。
なにやら袋に入れた物をオカアサンに渡すと、そのまま帰ってしまいました。
オカアサンは見たとたんにわかったようで
「こりゃあ、蕗の薹だ」
何と嬉しいプレゼントの到来です。
たこ八ではたまに常連さんがあれこれ持ってきてくれることがあり、運がよろしいとそのご相伴にあずかる時があります。
さっそくいくつかを天ぷらに揚げて私たちに出してくれました。
これはもちろんサービスです。
さっそく塩を振っていただきましょうか。
今年はじめていただく蕗の薹の天ぷらは、ほろ苦くてまだまだ遠い春の香りがはっきり分かりました。
これは風流なつまみですね。
ただいまはお客さんも少ないので蕗の薹はかなり残っていて、オカアサンはこれで「蕗味噌」を作るんだそうです。
「焦げないように作るのが難しいんだよ」
私はたぶん無理でしょうが、特製の蕗味噌が食べられる幸運な方が羨ましいですね。
O木くんの粋なプレゼントに皆さん感謝しました。
ホッピーさんも帰り、Rちゃんはまだ飲み足りないようで、次のお店に行くということで、こちらもお会計です。
結局最後に残されたのは私一人になりました。
最近は遅くから来るお客さんが少ないそうですが、これも景気の関係でしょうか。
かつて常連さんの全盛時代は、10時ぐらいから満席になって夜遅くまで賑わったものですが、今では早く仕舞う場合が多くなったそうです。
まあその方が健康的ではありますね。
そろそろ私も定量の運びになってお暇をします。
「ごちそうさまでした」
春の余韻を残しながらお店を後にしました。
いやあまだ温かいなあ。
2010.01.21 Thursday
ナマコのからえばり
ナマコのからえばり
椎名誠 著
大ファンである作家、椎名誠さんのエッセイ集です。
本書は「サンデー毎日」に連載されていたものをまとめた1冊で、「週刊文春」の連載分とはとはひと味違うそうですが、私にはその違いがよく分かりません。
ところで表題にどうして、「ナマコ」が出てきたのかといいますと、椎名さんはナマコが大好きなんだそうです。
好きで好きで、ナマコになりたいとさえ思ったといいます。
そしてさらにもう一つ深い因縁があります。
彼は体の中にナマコを持っているんですね。
確かに「シイナマコト」の中に「ナマコ」が入っているんです。
椎名さんは「麺の甲子園」という企画で1年半にわたって日本全国の麺を食べ歩いたそうです。
もちろん大の麺好きということでも知られていますが、お仕事とはいえ実に羨ましいです。
しかし面白いことに、この企画が終了してから反動が来たのかラーメンを全く食べなってしまったといいます。
さて、本文から抜粋して一部を紹介してみます。
テレビの美味いラーメン探訪番組などでタレントが大げさに感動しているのは仕事上のかなりの過剰演技と思ったほうがいい。
人気店のいくつかは、麺は硬めに、とか柔らかめに、味はすっきりとかこってりとか、トッピングは何などといろいろ細かく微調整のオーダーを受けたりしているのだが、そういうのはセコイしかえってわずらわしい。
その店の「堂々の勝負味」という決め打ちがないのか!
とかえって不思議に思ったものだ。
中略
流行の店に開店前から並んでいるのは、小太りうつむきかげんのラーメンおたくふうが中心でかなりの若年性メタボっぽい。
行列には共同幻想があるようで、その基本は幼稚で画一的。
雑誌などのうまいラーメン記事は孫引きが多く信用できないのに。
我々の「出口調査」ではそういう情報で来る客がけっこういた。
中略
行列ができるというので店の親父が「おれ、もしかすっと名人なのかな」なんて勘違いして妙にエラそうになってしまって、ラーメンができるのを待っているあいだの客の私語を禁じたり、週刊誌などを読むのを禁じたりしているアホな勘違い店もけっこうあった。
中略
結局静かにこの道何十年、という感じでやっている地方の地味な店においしいのがある。
先代から続いたこの味一筋でやっているだけというような店がいいのだ。
こういうところはたいてい地元の常連客が中心客層だから中に入って黙って座るとすぐに察しはつく。
厨房に複数の人が入っていて休みなく働いており客席に聞こえるような私語はなし。
目先のきいたフロア係のおばちゃんなんかがいる。
汚れた週刊誌は置いていなくテレビもない。
テーブルに古い灰皿もない。
中略
逆にまずい店のポイントもわかってきた。
店内の従業員がデカい声で私語をかわしているところ。
プロじゃない。
驚くほど沢山のメニューがあるところも信用できない。
有名人の色紙がいっぱい貼ってあるところ。
以下略
どうです、何とはなしに正鵠を得ているように思えませんか。
耳が痛いという方もいらっしゃるかと思います。
おいしいラーメンというのも人さまざまですが、私たちはマズコミの評判に弱いですね。
雑誌や週刊誌などで持ち上げられていると、どうしても有名店の評価が甘くなります。
「限定の何々を使用」とか「厳選された素材で」とか「通常の何倍もの手間を掛けて」などのウンチクにも弱いですね。
自分の舌で味わうのでなく、情報で味わうようになっては悲しいものです。
最近思ったことですが、同じ言葉でも語る人によって全く重みが違ってくることがあります。
たとえば、「今まで食べたタンメンの中で間違いなくベスト3に入る美味しいタンメンだ」
という記事があったとします。
山本益博さんあたりが書いていれば、これは美味そうだとメモしたくなりますが、どこの誰かもわからないし、年齢性別さえも不明という方だったらどうなのか。
まさか今までに食べたタンメンが3杯だからベスト3ということはないと思いますが、怪しくなります。
インターネットというのはまさにその最たるもので、書き込んでいる人物がどんな方なのかさっぱりわからない場合があります。
そんな情報を上手くフィルタリングして判断するのことが大切なんですが、時により難しいこともまたしばしばあります。
人目を引きたいけれどもどうも自分の文章では説得力がない。
ただ食べたら美味しかった、ぜひお勧めします、不味かった、サイテーの味だ、という繰り返しでなんともつまらない。
そんな時に人間は権威付けをしたくなるわけでして、何々に書いてあった、○○で絶賛されたという飾りを付けます。
味を表現するのは難しいですが、厳選素材で手間暇かけたこだわりの味と書いておけば理屈が通ります。
自分の舌よりも頭のほうが役に立つわけでして、それならわざわざ食べに行かなくても記事は書けます。
中にはそれがいいんだとおっしゃる方もいますから、実害はないのかも知れませんが、どうしても気になる時があります。
いずれにしても嗜好というのは千差万別ですし、美味い不味いの判断もそれぞれだと思います。
「美味しいラーメン」というのもなかなか難しいものですね。
そんなことを考えながら楽しく読めた一冊でした。
2010.01.20 Wednesday
たまごん家@有楽町
たまごん家@有楽町
さて東京飲んだくれツアー最後のシメは、ここ有楽町までやって来ました。
そのお店がこれです。
「たまごん家」
なんでも玉子かけご飯で有名なんだそうですが、いったいどんなお店でしょうか気になりますね。
有楽町の駅から、地図を頼りに歩いてゆきますと、お目当てのお店を発見しました。
このお店、ランチタイムはお食事がメインですが、夕方からは居酒屋としての営業です。
居酒屋タイムではお安い値段で酒類を提供していて、最後のシメも変わらない「TKG」です。
ところがはしご酒で盛り上がってしまい、予定よりも時間が押してきてしまいました。
ただいま午後6時まであとわずかという時間ですね。。
今日は遠く掛川までお帰りの方がいらっしゃいますので、6時半ぐらいには東京を発ちたいと予定していましたが、どうも苦しくなってきました。
さてこのお店は昨年の10月にオープンしたばかりということで、内装も綺麗です。
外から中のお客さんの様子が見える、オープンビュッフェスタイルですね。
見て通るぶんにはいいけれど、中で覗かれる側としてはどうなんでしょうか。
ただいまはわりと空いているようですから、とりあえず中に入ってみましょう。
お店に入るには左手の入り口からぐるりと回って入ります。
いくら看板商品だといっても、このままストレートに玉子かけご飯では寂しいので、ここでもとりあえずお酒を1杯いただきます。
私が注文したのはたぶん「レモンサワー」だと思いますが、このあたりの記憶はすでに消え去っています。
やっぱり写真を残しておかないともうダメですね。
これでメモがあれば間違いないんですが、そこまで気が回らなかったようです。
つまみに、牛すじ煮込み?
そんな感じですがこれもまた記憶にありません。
困ったもんですね。
こちらは記憶にあります、いやどうだったかな、確か「焼き枝豆」だったはずですが、はたして合っているのかわかりません。
そんなこんなでもう入店から30分も経ってしまいました。
皆さんお酒が回っているので話が弾んで、歯止めが利かない状態ですね。
でもそろそろ電車に乗らないとまずい時間になってきました。
そこで全員そろって最後のシメということになりました。
ようやくお店の名物である「玉子かけご飯」をいただくことになりました。
すぐに出てきたのはまことにシンプルなこのお膳です。
お茶碗1杯のご飯に、お味噌汁、そして玉子、粒海苔のふりかけが付いています。
ランチではこれに付けるおかずが色々とあるそうですが、居酒屋タイムではこのメニューだけになります。
シンプルなものですから、素材は色々と吟味されているとのことですが、これも調べ損ないました。
さっそく玉子にお醤油を掛けてかき混ぜ、ご飯に掛けていただきます。
もちろんお醤油もなんとかいう特別なものらしいですが、酔っぱらいの舌では違いがわかるわけもありませんから、感想は省略いたします。
決して良いルックスとは言えませんが、ふりかけも入れてしまいこんな感じで混ざりました。
お箸でサクサクとかき込みますが、あっという間に食べ終わってしまいます。
お味噌汁まで飲み干して、さあもうこれで思い残すことはありません。
急いで有楽町まで戻り、東京駅から東海道線で帰路につきます。
予定よりも40分ほど遅れましたが、なんとか無事帰宅できました。
もちろん帰りの車中では全員爆睡でした。
祝日だったせいか、電車が空いていて東京駅から全員が座れたのでラッキーでした。
いやあ楽しい一日でした。
皆さんご苦労様です。
2010.01.19 Tuesday
トロ函@上野
トロ函@上野
さて、「さんまる」さんを出た一行はそのまま上野方面へと向かいます。
線路の高架を越えてアメ横を過ぎるとすぐにお店が見えてきました。
ただいまの時間は4時15分、このお店は祝日は3時半の開店ですからまだ口開けです。
それにしても賑やかで、魚の焼けるいい匂いが路地裏に漂ってきます。
お店に前には風よけの透明ビニールが垂れ下がっていて、独特の雰囲気ですね。
さっそくお店に入りましょう。
大きなテーブルを囲んで皆さんで座ります。
すぐに出てきたお通しです。
これがはたしてなんだったのか記憶にありません。
まあ、場所代ですから仕方がないのかな。
特製のハイボール(399円)をいただいてまたもや乾杯です。
皆さんはそれぞれの飲み物を選んでいますね。
まずはクーポンを差し出してサービスの「鮪のカマ焼き」をいただきます。
テーブルのまん中に炭が真っ赤におこった焼き台を置き、そこでじんわりと焼き上げてゆきます。
このお店はこの焼き物が名物なんだそうで、ほとんどのテーブルで魚介類を焼いている煙が立ち上っています。
この煙と匂いがムードを盛り上げてくれるんですね。
続いて出てきたのが、「生干しエイヒレ(599円)」です。
これも隣りに乗せて焼いていきます。
大きな生干しのエイヒレは珍しいですね。
干したものを焼いてちぎったつまみは日本酒にぴったりですが、こちらはどうでしょうか。
「生牡蠣」も大きいですね。
食べられた幸運児ははたして誰なのか。
私の注文は懐かしい「鯨ベーコン(699円)」です。
安っぽい経木の盛り付けがたまりません。
昔はごくありふれたつまみでしたが、今ではすっかり高級品になってしまいました。
こちらは「塩辛(299円)」ですね。
安く見えますが先ほどの「さんまる」さんではイカ刺しと同じお値段でしたから、面白いものです。
牡蠣は焼き物もあって、こちらは網に乗せてそのまま焼きます。
だいぶ焼き上がってきました。
エイヒレはすぐに食べられますが、カマは焼けるのに時間が掛かります。
そこで焼けた部分からほじくり出して銘々いただきます。
これは確か「鮪ユッケ(499円)」ではないかな。
品数が多すぎて記憶が追いつきません。
興奮のあまり「刺身盛り合わせ」もコールしてしまいました。
これ一人では絶対に注文しませんが、集団だとどうしても気が大きくなってしまいます。
一つ一つの切り身も大きく、食べ応えがあります。
選り取りみどりで楽しいですね。
焼き物はまず一番に牡蠣が売れ、続いてエイヒレが少なくなりましたが、カマ焼きはまだまだ残っています。
ボチボチほじくりながら焼いていますが、なかなか火が通らないんですね。
ご飯もので「びっくりトロ鉄火巻き(799円)」を頼んでみました。
ぴったり6個ありますが、はみ出しているのは誰が取るのか。
そこで全員そろってじゃんけんです。
勝った人から好きなものを選んでいただきますが、まあ全員食べられましたから良かったですね。
これが5切れだったら血の雨が降っていたことでしょう。
お酒のお代わりです。
たぶんシンプルなチューハイではないかと思います。
味の方は全く記憶にありません。
「トロ鮭刺身(499円)」ですね。
品物によって経木を使うのは片づけが楽だからでしょうか。
開始からほぼ30分経ちました。
まだまだ焼き切れないカマ焼きの隣にあるのは、追加された「イカのワタ入り銀紙包み焼き(499円)」です。
味噌の焼ける匂いがたまりませんね。
焼けてきたようなのでフォイルを開きます。
ぷーんとイカワタのいい匂いが辺りに充満します。
これはたまらんなあ。
「鮪モツ煮込み(299円)」はあっさりとした味わいです。
普通の煮込みをイメージしているとビックリしますね。
何とラーメン好きなメンバーはこんなところでもラーメンをいただきます。
「サッポロ一番 海鮮塩ラーメン(399円)」ですよ。
即席ラーメンのサッポロ一番塩らーめんを具入りで作ってくれます。
よく考えてみるとこれが一番のお買い得だったような気もします。
何と言っても具がしっかり入ったラーメンが400円ですから安いもんです。
もちろん皆さんでシェアしていただきました。
テーブルの上も賑やかですね。
わいわい騒いでいると早くも入店から1時間ほど経ちました。
今日はもう一人のゲストが参加してくれるそうなのでこのあたりでお店を出ることにします。
さあ、最後のシメが待っています。
2010.01.18 Monday
さんまる@御徒町
さんまる@御徒町
さて本日の2軒目は御徒町までやって来ました。
まずは上野駅で下車。
ついでだからと上野公園で西郷さんにご挨拶をしてきました。
さらにまたのついでと「うさぎや」さんでお土産のどら焼きも購入です。
そこから御徒町方面に引き返します。
目指すお店は山手線のガード下にあります。
このお店、「さんまる」さんはその名の通りに「全品300円(税込みで315円)」という居酒屋さんなんです。
最近首都圏ではこういう「低価格均一料金」のお店が増えてきているというんですが、このお店はその先駆けともいえるものです。
看板にも大きく「300円均一」と書かれていますね。
さっそくお店に入ってみましょう。
現在は2時半という時間帯で、祝日にもかかわらずお店の入りは2、3人ほどと空いていました。
私たちは6人という団体ですので、いちばん奥のテーブル2脚の席に案内されました。
まずはメニューをながめましょう。
「まぐろブツ」からずらりと居酒屋メニューが並んでいます。
中には「大阪うどん」とか「ご飯セット」なんていうものまであって、お食事にも十分耐えられそうです。
店内には「本日のおすすめ」というものも同じ料金で書き出してありました。
種類が多くこれでは迷ってしまいますから、とりあえず飲み物だけを先に決めて、各自品定めです。
私はまず「レモンサワー(315円)でスタートします。
やや甘口ですがアルコールの濃さもじゅうぶんあります。
量も標準以上ですから、やっぱり安いですね。
皆さん口々にとりとめなくつまみを注文します。
まあ、好きなものを好きなだけ頼んでも一品315円ですから気が大きくなるのは当たり前ですね。
まずは「まぐろ納豆」です。
お醤油を掛けて、ぐりぐりとかき混ぜていただきます。
厚焼き玉子です。
大根おろしもたっぷり付いていますね。
この甘い卵焼きがお酒に良く合います。
何しろメンバーは6人いますから、頼むつまみも様々で賑やかです。
勝手気ままにひと箸づついただくと、色々なものが食べられて面白いですね。
これはサーモンマリネかな。
個数が人数分無いものはもちろん早い者勝ちです。
牡蠣フライも出てきました。
315円ですから3個は適当な数です。
これはあっという間になくなりますね。
ゲソの南蛮揚げはピリッと辛い味付けですが、なかなかのボリュームでこれはお買い得ですね。
隣はお勧めメニューの「鶏ナンコツの唐揚げ」だったかと思います。
こういう揚げ物関係はボリュームがあって長持ちします。
お刺身だって315円ですから立派です。
イカ刺しもごく普通のお刺身で、身が厚いイカがきちんと乗っています。
ただし一部刺身が切れずに繋がっていたのはご愛敬です。
またたくまにグラスが空いて、追加のお酒は「ハイボール」をお願いしました。
これも美味しいなあ。
ガード下ですから電車が通るたびにガタガタと振動音が伝わってきます。
でも会話に響くほどでもなく、かえって情緒があるように思えますね。
ガード下の昼酒はしみじみと五臓六腑に浸みわたります。
これは確か「煮込み」だと思いますが、はたしてどうだったかな。
「生いか塩ゆで」ですね。
キムチ味のタレが付いています。
ちょっと変わった食べ方ですね。
こちらは「特製やっこ」です。
さっぱりしたものもまた良いおかずになりますから大歓迎です。
お酒の3杯目はライムサワーをいただきました。
目先が変わって、美味しくいただけます。
こうして1時間半ほども飲み食いしてとりあえず終了です。
あまりお酒を飲まない方がいたのですが、それでもお会計は一人1200円程度ですからこれは安いです。
お酒ばっかり飲んでいた私は、もちろん割り勘勝ちで失礼いたしました。
さあ、元気が出てきたところで次に行きましょうか。
2010.01.16 Saturday
亀戸餃子@亀戸
亀戸餃子@亀戸
「月島ロック」さんで美味しいラーメンをいただいた後は、食後の餃子を食べに行きましょう。
月島から今度は都営大江戸線に乗って両国に出ます。
そこからJRで亀戸駅に着きました。
徒歩で目指すお店に向かいますが、細い路地を入って行くとそこには大行列が並んでいました。
なるほどここが噂に高い「亀戸餃子」さんですね。
この亀戸餃子さんは都内に何店かありますが、名前からしてこちらが本店でしょうね。
ただいま午後1時過ぎですが行列は10人ほど並んでいます。
皆さん餃子がお好きなんですね。
というのもこのお店、食べ物のメニューは餃子だけしかありません。
ライスもなければスープもない、もちろんラーメンなんて夢のまた夢です。
他に出すのはお酒類だけという、正真正銘の餃子専門店なんです。
こういう徹底ぶりは珍しいですね。
狭い路地に行列が続いているので、そこをすり抜けて通る自転車は苦労していました。
それにしても行列の進みが遅いです。
餃子のお値段は一皿5個で250円です。
お持ち帰りも出来ますし、焼く前のものをお土産にも出来ますが、私の見たところでは購入している方はいらっしゃいませんでした。
忙しい中、店員のオバチャンが入り口の張り紙をよく見えるようにと貼り直していました。
それでも20分ほどでなんとか入り口に到達でき、私たちは2人と3人に別れて中に入ります。
お店は正面中央に餃子の焼き台があって、中年の男性がもの凄い勢いで餃子を焼き続けています。
時々大きな炎が立ち上がって驚かせるパフォーマンスも見せてくれました。
注文など関係なく休む間もなくどんどんと焼き、それをお皿に盛って行きます。
男性だけでは追いつかないので、焼き台の外側から女性が手伝って餃子をのせて行く場面もあります。
そんな具合ですからもちろん見た目はかなりワイルドな盛り付けになりますね。
その調理台を挟んで左右に長く2列のカウンターが並びます。
そして右手には小上がりの4人掛けテーブル席です。
私たちがそこに上がるとすかさず
「お水で良いですか」
オバチャンから声が掛かります。
「ビール(550円)をお願いします」
「はい、ビール一丁」
まずは小皿が出てきました。
カラシが付いているところが面白いです。
卓上にはお酢やお醤油、もちろんラー油も置いてあって、お客さんがお好みで自分用のタレを作ります。
有無をいわさず、各自に一皿の餃子が出てきました。
これはきちんと並んでいる例ですが、お皿によっては整列していない場合も数多く見受けられます。
さっそくいただいてみましょう。
餃子は普通の大きさで、具は野菜が多いタイプです。
野菜の歯応えが残り、ニンニクはそれほど利いていません。
軽めですから二皿はすんなりいけます。
ビールで餃子を流し込みますが、これはつまみとしても最高ですね。
見ていると一人で5、6皿召し上がる方はざらでした。
パクパクと食べてお皿の餃子が残り一つになると、それを待っていたオバチャンがすかさず追加の餃子を持ってきます。
残った一つを新しいお皿にスライドさせて古いお皿の上に重ねて置きます。
わずか0コンマ5秒という速さで6個の餃子が合体しました。
その流れるような手さばきはまさに芸術品ですね。
2皿目はこんな具合になりました。
3皿目からはお皿が空になるとオバチャンが聞いてくれますから、返事をすればすぐに追加が出てきます。
そんなわけでお店の中はオバチャンの声が響き渡ってもの凄い喧噪になっています。
当然長居が出来るような雰囲気ではなく、皆さん短い食事タイムで回転の速いこと速いこと。
なお、お酒には「老酒」(150円)をはじめとして、中国酒や電気ブランも置いてあります。
これらはすべてワンショットですから、あれこれ飲み分けて楽しむのも良いかも知れません。
とにかくひたすらに餃子を食いたいという、餃子ファンにとっては、たまらないお店だと思います。
私は二皿でもう満足です。
滞在時間はわずか15分ほど、いぜん長い行列が続いていますので、これぐらいが適当でしょうね。
お勘定をして亀戸餃子さんを後にしました。
2010.01.15 Friday
月島ロック@月島
月島ロック@月島
さて恒例の飲んだくれツアーです。
例によってJR静岡駅に集合した面々は、東海道線の上り列車熱海行きに乗り込んで一路 花の東京を目指します。
熱海駅で東京行きに乗り換えです。
ボックス席になったのでさっそく恒例の乾杯が始まります。
まだ10時前ですが、列車で飲むビールは美味しいなあ。
時間通りに東京に着き、メトロで月島まで進みます。
出口からすぐのところに目指すお店がありました。
何かラーメン屋さんとは思えない洒落たお店です。
さっそく写真を撮りまくる田舎者集団に、辺りは騒然とした雰囲気に包まれました。
「いらっしゃいませ」
お店に入りますと美人の女性店員さんが出迎えてくれます。
ここは奥に調理場で、中央を囲んだ細長いカウンターになっています。
20人ぐらいは座れそうですね。
奥に二人連れのお客さんが入っていて、我々はそこの隣りに詰めて座ります。
メニューを拝見。
ランチタイムはラーメンにカレーというメニューのみです。
ロックランチが人気でしたが、私は単品で「月島ロック(850円)」を注文しました。
テーブルの上にはコショーにゆず七味がおいてあります。
ちょっとしたところが洒落ていて、御店主のセンスの良さが分かります。
お箸は割り箸ではなく塗り箸で、最近のエコブームを反映していますね。
ケースも落ち着いていて、いい感じです。
店内にはエレキギターやベースが飾られていて、これがロックらしさを演出しています。
もちろんバックグラウンドにもロックミュージックが流れていました。
ご主人はきっちりとラーメンを作っています。
一度に同じスープのものを2杯か3杯まとめて作っていますが、麺のさばきなどを見ているとこれは絵になりますね。
まずは一人分が出てきました。
続いて違うスープの3杯。
そしてもう一度別のスープで2杯。
そんな感じで順番に作っています。
私の「月島ロック」です。
これはビジュアル的なラーメンですね。
この丼からして凛とした気品を漂わせています。
具は大ぶりのチャーシューが1枚に、長いメンマというかタケノコです。
スープはあっさりとしたしょうゆ味で、脂っ気がないスッキリとした味わいでした。
ダシがしっかりと出ていて、美味しかったですね。
特筆すべきは麺で、ストレートの細麺が優雅に泳いでいます。
この歯応えと喉ごしが抜群でして、やや堅めの茹で加減もまたぴったりでした。
細麺なのに最後まで同じ食感を残したままで美味しく食べられました。
もちろんスープも熱々でして、その辺りに抜かりはありませんね。
あっという間にするっと食べきってしまいましたが、余韻の残るラーメンでした。
なお、夕方からはバータイムとなって、お酒を飲むことが出来るそうです。
焼酎やリキュールなどの瓶がたくさん置かれていました。
それもあってお洒落な造りになっているんでしょうが、私のような飲兵衛には少しそぐわない感じもします。
まあこれもトレンドなんでしょうかね。
「ごちそうさまでした」
お会計をして、これからいよいよ飲み歩きタイムに突入です。
2010.01.14 Thursday
薬物依存
薬物依存
佐藤有樹
山本卓 著
サブタイトルは「恐るべき実態と対応策」です。
某女優の事件から世間を騒がせた「薬物依存」ですが、私自身詳しいことはあまり知らないんですね。
そんな時に見かけた本書で勉強してみることにしました。
もちろん私の周囲にはそんな方は微塵も存在しませんからご安心下さい。
本文より
人間というものは、誰かに支えられたりなにかに頼ったり、すがったりして生きていくものではないでしょうか。
依存とまでいかなくても、精神的にかなり大きい部分を肉親や他人に頼って生きていくものだと思うのです。
社会生活の上で、教師に頼る、上司や先輩を信頼し、その力を頼るなどということは
誰にでもあります。
誰の助けも借りない、精神的に誰にも頼らない人というのはごく少数ではないでしょうか。
心の不安や苦しみを誰かに語ることで、少しはやすらぐことも多々あります。
もちろん、対象が人間でなくても心が休まることはあります。
その典型的な対象が酒や煙草でしょう。酒も煙草もいっさいやらないという人は、少数派ではないでしょうか。
酒や煙草をたしなむ場合も、人によって一日に飲んだり吸ったりする量は違います。
毎日でも酒を飲まなければいけない人や、煙草を一日に二箱も三箱も吸わなければ気が済まない人がいるかと思えば、一週間くらいお酒を飲まなくても全く平気な人、煙草は吸うがせいぜい一日に数本だけという人もいるわけです。
ただ、いずれの場合にしろ、アルコールやニコチンを摂取するという目的は、それを意識するかしないかにかかわらず、接種することによって何らかの快感(あるいは安心感)を得るためだといえます。
何かに頼りたい、依存したいという気持ちの向かう先が、違法薬物であるということが、社会的に問題なのだと思います。
お酒や煙草は許されているのに、覚醒剤などの薬物が法律で禁止されているのは何故でしょうか。
それには大きくいって三つの理由があげられます。
一つは覚醒剤に対する精神的な依存性が、酒や煙草とは比べものにならないくらいからです。
言い換えれば、覚醒剤をいったん摂取すると、常用者になる確率がきわめて高いからにほかなりません。
もう一つの理由は、覚醒剤の売買が暴力団の大きな資金源になっているからです。非合法化におかれた覚醒剤は、それを製造、輸入したり販売したりすることは当然、地下組織が行うことになります。
そうなると、必然的に暴力団のような組織がその担い手になり、そこから上がる利益が組織を潤し、肥大させることになるわけです。
中略
三つ目の理由は、覚醒剤がそれを摂取し続けた個人の健康を心身両面にわたって著しく害するばかりでなく、その多大な悪影響が周囲の人間に及ぶからです。
このことが、法的禁止の最大の要因と言えるでしょう。
中略
覚醒剤の依存はその常習をもたらし、幻覚症状の多発によって常用者は通常の生活が営めない状態に陥ります。
つまりその人の生活は滅茶苦茶になってしまうのです。
と同時に、幻覚が被害妄想を呼び込み、殺人などの犯罪行為を誘発して、社会の安定秩序にとっての多大な驚異となります。
この社会秩序を守り、維持するために、国家は覚醒剤に法律の網をかけて取り締まろうとしているのです。
日本の法律では、覚醒剤は「覚醒剤取締法」という法律で規制され、大麻などの麻薬は「麻薬取締法」という別の法律によって規制されています。
これが何故別なのかというと、覚醒剤の依存者は大変に危険な攻撃性を誘発する幻覚や妄想が生じるからだそうです。
そのために犯罪、特に殺人などの凶悪犯罪に結びつくことが多く、法律上切り離されたと思われます。
本書に書かれていますように、薬物の害はその「依存性」にあります。
ほんの軽い気持ちで手を出したことが、自らの人生を大きく狂わせてしまう。
さらには周囲の家族や人間を引き込む。
(誰にも迷惑掛けてないから良いだろう)
というのは成り立たないわけです。
芸能界でも再犯者が後を絶たないという事実がそれを示しています。
私も「アルコール依存症」にならないよう、気を付けなくちゃいけませんね。
参考になる1冊でした。
2010.01.13 Wednesday
平成22年度初例会
22年初例会
年も替わって平成22年。
今日は初めての例会です。
少し遅れて参加しますと、もう賑やかに始まっていました。
遅れじとばかりにグラスを傾けます。
まずは白ワインから。
辛口でやや酸味のあるタイプはスタートに最適ですね。
ボジョレのロゼ。
フルーティーな飲み口でさらっといただけます。
ヘルシーにサラダから出てきました。
乗っているのがチャーシューの千切りというのが面白いところでして、他では食べられませんね。
赤ワインは本日のゲストさんからの特別な差し入れです。
毎回社長がていねいにウンチクを解説してくれます。
その時はなるほどと頷くんですが、すいません、忘れました。
これはいいワインでした。
やはり定番の餃子です。
いつも変わらぬ昔懐かしい味がします。
八宝菜です。
こちらもまたもう一つの定番ですね。
ボリュームたっぷりの豚肉の天ぷら。
年々脂物が苦手になってきていますが、皆さんはもりもりと平らげています。
私は二切れもあればもう充分です。
悔しいからパセリをかじっていました。
越乃寒梅も出てきました。
実は私、こちらはあまり好みではありません。
でも、やっぱり1杯いただいてしまいました。
少しペースが速すぎてきたようです。
ここで本日のメインディッシュが登場です。
お姉さんの特製ビーフシチューです。
でっかいジャガイモが食欲をそそりますね。
一人ひとりにこの量が出てきますから、食べ切れません。
それなのにここにライスを追加して食べているメンバーもいて、あきれるやら羨ましいやら。
最後に社長がとっておきの赤ワインを披露してくれます。
段ボールのケースからしてなにやら曰くありげなお酒ですね。
当然色々と説明してくれたんですが、これもまたすっかりと記憶から消えています。
まあ美味しいワインだったことは間違いないですね。
最後にフルーツです。
イチゴをつまみながらワインをぐびぐび。
結局これが一番食べたような気がします。
あっさりした物が良いんですね。
おや、まだ1本残っていたようです。
こちらは以前見たことがありますね。
それにしても今日はお酒が豊富です。
いよいよシメです。
麺は別腹というお方が多くて、丼が飛び交います。
皆さん今年初めてのラーメンを食べています。
私はわがままに「ワンタン」を作っていただきました。
だってこれを食べないと新年が始まりませんからね。
そう言えば最近は、ここ第2美濃屋さんでしかワンタンを食べていないような気がします。
いまやワンタンを出してくれるお店はほとんど無くなりました。
それほどにワンタンは貴重品ですから、機会があったら何杯でも食べておきたいです。
そんなわけで今年も無事に終了したのでした。
皆さんご苦労様でした。
2010.01.12 Tuesday
松楽@竜南
松楽@竜南
言わずと知れた、静岡では老舗のラーメン専門店です。
一昨年の末に東千代田から移転して、ここ竜南の場所にやってきました。
実は移転してからは初めての訪問になります。
さて、久しぶりの松楽メンに期待しましょう。
このお店の開店時間は午前11時半です。
それから遅れること十数分、地図で場所を確認しながら、なんとかたどり着きました。
それほど分かりにくい場所ではないんですが、やはり地図を見るのは苦手ですね。
広い駐車場を見てびっくり、もう八割ほどが埋まっています。
郊外店なのにこれほどお客さんが集まるとは、さすがに老舗の実力でしょうか。
慌ててお店の入り口に向かいます。
何と店内は満席で、椅子に座っての順番待ちになりました。
といってもタイミングが悪いです。
つまり今座っているお客さんは開店一番乗りのお客さんですから、当然食べ始めたばかりか、まだ食べていない方です。
それが終了するまでの待ち時間ですからこれは長くなりますね。
さらに悪いことには、ちょうど4人掛けのテーブル席が埋まっていまして、二人客はどんどん追い越して座れたんですが、私たちはずっと待機のままです。
巡り合わせが悪いんで仕方がないですが、まさかの20分待ちになってしまいました。
東京ならともかく、静岡のラーメン屋さんでこれだけ待つとは思ってもいませんでした。
そして私たちが座れた後はお客さんの回転が速くなって、待ち客も無くなりましたから、本当に間が悪かったんですね。
待っている間に注文を受けてくれます。
私はもちろん看板の「松楽メン(840円)」をお願いしました。
久しぶりにあの辛いラーメンが食べられます。
まずは相方の「いしりそば(840円)」です。
これはいしり(いしるとも言います、魚醤ですね)で味を付けた和風のラーメンです。
メンはストレートの細麺で、私の好みですね。
具は鳥のチャーシューに味玉、青菜でこのシンプルさが良いです。
スープをいただきましたが、さっぱりとしているのにこくがある美味しいスープでした。
これもまた名物になりつつあるようです。
少し遅れて私の「松楽メン」です。
これはお店の看板商品で、七割方の人がこのラーメンを注文していました。
かなり辛口ですが、やっぱり名物なんですね。
こちらは「特・松楽メン(1050円)」です。
通常の松楽メンに加えてトッピングがどっさり乗っています。
チャーシュー、味玉、メンマに青菜という豪華版ですから205円以上のお値打ちかも知れません。
さて、この松楽メンですが、モヤシや白菜キクラゲなどの炒めに豆板醤で辛く味付けしたあんかけをのせたラーメンです。
この辛さが半端じゃなくて辛いですが、それがまた食欲を増進させます。
スープは熱々ですから余計に辛さが引き立つわけです。
2割も食べたあたりから額に汗が噴き出してきました。
このお店はお冷やはありますが、おしぼりはありません。
ではどうするのかといいますと、あちらこちらにティッシュの箱が置いてあります。
それをワサワサと取り出して汗をぬぐうことになります。
松楽メンを注文した方はほとんどがこのティッシュのお世話になっていました。
お店にはひっきりなしにお客さんが入ってきます。
平日なのにこの人気というのはこのお店の実力が分かりますね。
さて麺を食べ進みますが、こちらはどうしても一気呵成にとは行かず、休み休みということになります。
美味しいけれども辛い、辛いけれども美味しい、というわけで階段状に登ってゆく感じでしょうか。
麺を食べ終わって、最後に残った具をいただきますがこれがまた手間が掛かって楽しい時間帯です。
レンゲではなかなか掬いづらいので、もどかしい感じさえしますが、このあたりの余韻を楽しむんですね。
スープは半分ほど残りましたが、体はポッカポカになりました。
やはりいつ食べても美味しいラーメンです。
「ごちそうさまでした」
汗が治まるのを待ってお店を後にします。
辛さと美味しさに脱帽の名物ラーメンでした。
2010.01.10 Sunday
備長扇屋@二杯目
備長扇屋@二杯目
さて福助さんを出て、2軒目に向かいます。
当然「たこ八」さんを覗いてみますが、午後8時半のお店はまさに満員です。
一人ぐらいならなんとか入れそうではありますが、これでは無理ですね。
ここは潔く諦めて別のお店を探します。
昨年末はたこ八さんと巡り合わせが悪かったらしくて、この後30日にも2回覗きましたが入れませんでした。
前回の予想通りに1週間前が最後のたこ八になってしまいました。
平成21年度最後に訪問した居酒屋さんは結局「ナカミヤ」さんでしたが、その辺りの顛末は省略いたします。
さて、通りを歩いていると目に付いたのがすぐそばの「備長扇屋」さんです。
席も空いている様子なので、さっそく中に繰り込みます。
テーブル席に座って、あれこれと注文します。
まずはホッピーセットですね。
やっぱりメニューにホッピーがあると頼んでしまいます。
このお店も賑やかですが気になるほどではなく、のんびりと落ち着いて飲めますね。
店員さんも気配りが良く、注文もすぐ通ります。
まず一品目は「いくらおろし」です。
あっさりとした物もまたつまみに良し。
イクラちゃんに出会うのも久しぶりですが、いつまで経っても子どもだなあ。
焼き物は前回好評だった「つくね」です。
焼き鳥は塩が良いという方と、タレ専門の方などいろいろあるんですが、このお店ではタレに軍配が上がります。
素材の良さを味わうなら断然塩だ、なんて力説される方もいますが、全部合わせての焼き鳥ですから美味しければよろしい。
お店にもよりますがタレが美味い焼鳥屋さんはやはり焼き方も上手だと思います。
今日のつくねもまた良い焼き具合でした。
こんなところで「おでん」を注文する輩もいるんですね。
しかも静岡おでんじゃないし。
静岡人の風上にも置けない、なんて糾弾する気はさらさらありませんが、どう見てもレトルトの気配が消えません。
これを豆コンロで温めていただきます。
鳥皮もタレで3本。
タレの甘辛味がホッピーに良く合います。
このあたりでホッピーのナカをお代わりします。
おでんが煮えてきました。
馬鹿にしていましたがこうなると魅力的に見えます。
湯気が立っている料理は、何でも美味しそうに見えるんですね。
何を血迷ったか「松茸釜飯」を注文した男がいました。
まあ、みんなで分けていただきましたから同罪です。
甘く煮た栗も入っていて、なにやら不思議な食べ物ですね。
思ったよりも松茸(?)がたくさん入っていて、得した気分です。
これを茶碗に分けるとこんな感じです。
こんな物をつまみにしてチビチビと飲み、今年最後の忘年会は滞りなく終わってゆくのでした。
後で見ると実にまとまりのない注文ですな。
さすがにこの後は真っ直ぐお家に帰りました。
扇屋さん、夜遅くまで開いていますし、なかなか便利なお店ですね。
2010.01.09 Saturday
福助@モツ鍋はここ
福助@もつ鍋はここ
平成21年度最後の忘年会は、人宿町の老舗居酒屋「福助」さんで行いました。
師走とはいえ、人出が少なく街中は寂しいものですが、この福助さんは大繁盛していますね。
たまたま宴会が入っていて、空きはカウンターしかありませんでした。
そこを詰めていただいてなんとか座ることが出来ました。
最初に出てくるのがお好みのお通しです。
このお店は5種類ほどある小鉢が出てきて、そこからお好みで選びますが、何時来てもいいシステムだと思います。
私はアンキモの小鉢を選びました。
まずは生ビールで乾杯です。
店内にはメニューの書かれた短冊がずらっと並んでいて、何でも選び放題の賑やかさです。
色々と目移りしますが、面倒なので手当たり次第に注文しています。
まずは、最近知名度が上がってきた「もつカレー煮」です。
カリッと焼いたバゲットが付いているのがお洒落です。
ここへ来たら何と言っても名物の「静岡もつ鍋」は外せません。
毎回頼んでいますが、今回はモツ嫌いな方がいらっしゃって少し躊躇しました。
でも、結局頼んじゃうんですね。
しめ鯖を一口いただきます。
盛り付けも綺麗で、これはお酒が進みますね。
フライの盛り合わせです。
パン粉が細かく、揚がり具合も結構です。
丸いのはズッキーニかな。
モツ嫌いの方は、「湯豆腐」でおつきあいです。
こちらは調理済みの物がそのまま出てきました。
温かいうちに食べないといけませんが、鍋二つというのも面白いですね。
2杯目からは燗酒をいただきます。
大きめの徳利で2合入ります。
ずっしりと重いので、飲んべえには心強い味方ですね。
もつ鍋が煮えてきました。
薬味の唐辛子とニンニクチップは全部投入してしまいましたので、かなり辛そうに見えます。
ここのモツは新鮮で、脂が美味しいんですね。
熱々のところを各自いただきますが、本場博多のモツ鍋に迫る、美味しいもつ鍋です。
こちらはヒラメのお造り。
食べかけですが、写すよりも先に箸が動いてしまいました。
福助さんは盛り付けが綺麗なので美味しいつまみがさらに引き立ちます。
鍋のシメは麺です。
ここは「蒸し麺」を入れて作るんですが、合いの手に白菜のお新香が出てきます。
これもいい箸休めです。
蒸し麺は腰が強いので、煮込んでも崩れずにいただけます。
まあ、すぐ食べちゃいますから関係ないとも言えますが、独特の食感は面白いです。
もちろんスープを追加で入れてくれますから、味が濃すぎるということもありません。
お店でもこの「もつ鍋」には力を入れているようです。
野菜が食べたいというので、野菜サラダです。
この感覚も、良い意味で居酒屋さんとは思えませんね。
なかなかセンスがありますし、味の方もまたしっかりしています。
単純な物だけに、調理人の力量が推し量れますね。
別皿でお新香の盛り合わせをいただきます。
そろそろシメが近いとこんな物が美味しく感じられますね。
湯葉シュウマイです。
何でも注文したがる方がいて、このあたりは脈絡が無いというか我が儘というか、まあ美味しいからかまわないんですが。
日本酒で喉が渇いたので、レモンハイをいただきます。
私の呑み方にも一貫性が無くなってきました。
とにかく今日は食べ過ぎている感じもしますが、気分がハイになるとこうなるんですね。
これだけ食べて飲んでお会計は一人5千円弱でした。
「福助」さんは最初から最後までずっと満員でした。
皆さんあまり長酒をせず、すうっと飲んでさあっと帰って行く。
お客さんとお店の呼吸が合っている、賑やかな居酒屋です。
このお店が繁盛されているのも当然ですね。
迷った時の決め球としてこれからも通いたいお店の一つです。
2010.01.08 Friday
南禅屋甚兵衛@竜南
南禅屋甚兵衛@竜南
さて、平成22年度初めていただく外食のラーメンはこのお店です。
以前私のブログに「意外な美味しさですよ」とのコメントをいただいた、「南禅屋甚兵衛」さんにやってきました。
ここはお好み焼きともんじゃ焼きの専門店です。
それなのにラーメンも出していて、しかもそれがいけるんだというお便りでした。
一風変わったラーメンが食べられそうですね。
1月4日の昼下がり、自転車を飛ばしてお店にやってきました。
このお店メインは夕方からのタイムですが、ランチの営業もされているようです。
駐車場には何台も車が止まっていましたが、お店には一組しかいらっしゃらず、空いていました。
駐車場は共有なんでしょうね。
入り口前のメニューを見ますが、お好み焼きが付いた定食は高めです。
お好み焼きやもんじゃ焼きは自分で焼くスタイルになっているようでして、これは大勢で行くと盛り上がりそうです。
その左下に小さく「あごだしラーメン535円」と書いてありました。
それを確認してからお店に入ります。
「いらっしゃいませ」
一人だと告げると
「お履き物を空いている箱に入れてお上がり下さい」
靴を脱いで上がります。
係の若い女性が席に案内してくれます。
お店はかなり広く、掘り炬燵形式の4人掛けテーブル席になっています。
足下にはヒーターが入っていて冷たくならないようになっているのが嬉しいです。
ただ、お冷やは出してもらえませんでした。
おしゃれな箸置きが気分を出してくれます。
メニューを見ますとやはりお好み焼きのセットが主体です。
先客の一組はお好み焼きをいただいている様子で、美味しそうな音が聞こえてきます。
私は予定通りに「あごだしラーメン(535円)」です。
席の鉄板にはじゃまにならないように蓋が置かれました。
待つことしばらく、そして出てきました「あごだしラーメン」です。
あごの香りがぷーんとする和風のラーメンですね。
まずスープをいただきますが、いいおダシが出ていますね。
具にはチャーシューが1枚、小さなナルトが2枚にメンマです。
メンマは板状に切られていて、甘口の味付けです。
麺は細麺のストレートですが、これは平凡でしょうか。
麺にもう少し力を入れればかなり良い出来になると思いますが、それは贅沢というものでしょうか。
なるほど美味しいですが、これでメインとするにはには少し力不足ですね。
お好み焼きやもんじゃ焼きを食べた後に、スープ代わりとしてもう一品という感じでいただくもんでしょうか。
当然お店の方でもこれを看板にする気持ちはないらしく、地味な取り扱いでした。
もんじゃをつまみにお酒をいただいて、最後のシメにラーメン。
こんな使い方ですと最高に合う、美味しいラーメンでした。
次はもんじゃ焼きに挑戦しようかな。
2010.01.07 Thursday
萬里@野毛
萬里@野毛
福田フライを出て、ただいまの時間は5時50分です。
それでももう1軒と最後の気迫を振り絞って、このお店に入りました。
というのも、このお店は「日本で初めて餃子を出したお店」らしいんです。
まあ、この手の元祖は色々とありますし、どれが一番というわけでもないんですが、話のタネにはどうかなと思いますね。
そのお店は、福田フライさんのすぐ近くというか、ほんの隣ですね。
というわけで北京料理「萬里」さんにおじゃましました。
本日最後のシメはやっぱりビール(619円)ですね。
というかまだ飲むようですが大丈夫かな。
メニューを見てみましょう。
定食が1617円から。
北京ダックもあります。
気力があればタンメン(651円)あたりをいただきたいところですが、小さな胃袋が許すはずもなく却下です。
サンマーメン(651円)が二番目に来ているところなど、さすがに横浜らしいです。
注文はもちろん一番上の「焼餃子(336円)」にします。
というかこれに決めて入ったんですね。
広いお店は空いていて、私は一人カウンターに座っています。
まだ早い時間帯ですから、これからが混んでくるんでしょうか。
焼き餃子が出て来ました。
元祖の餃子ということで期待していましたが、まあごく普通の餃子の姿です。
1人前6個でこのお値段ですから、安いと言えます。
さっそくいただきましょうか。
タレに付けていただきますが、特に変わったところはない普通の餃子のように感じました。
飽きの来ない味とも言えるでしょうが、無難にまとめた感じですね。
もっともこの時点で私が飲み過ぎていますから、味の感覚も分からないんでしょう。
今回はやはりペース配分が重要だなあとつくづく感じました。
そんな具合で無事ビールと餃子を片づけてお会計です。
桜木町の駅まで戻り、横浜から東海道線で帰路につきます。
色々な思いを胸に、久しぶりの横浜駅を後にしました。
今度は何時来れるかなあ。
2010.01.06 Wednesday
福田フライ@野毛
福田フライ@野毛
さて、車橋から石川町の駅に戻り、桜木町で下車します。
駅を出て「野毛小路」に向かいますが、辺りはすっかり日が暮れています。
しばらく進むとお目当てのお店が見えてきました。
焼き鳥「若竹」さん、隣は黄色い看板で有名な「三陽」さんですね。
ただいまの時間は5時25分。
若竹さんの開店は5時半とありましたから、そろそろお店開きの時間です。
そこでのんびりと待っていれば良いんですが、実はこの向かいに魅力的なお店が待っているんです。
若竹さんが開いてさえいればそこにすんなり入っていけたんですが、まあ時間つぶしでもしようかと心が動きました。
誘われるようにそのお店「福田フライ」さんに吸い込まれてゆきます。
「チューハイ(400円)と、串カツ(140円)にシイタケ(140円)下さい」
チューハイはすぐに出てきますが、フライ物はその場で揚げてくれるので、まずはチューハイ片手に空いた席を探します。
このお店も立ち飲みの店ですがお支払いは後になります。
本日3軒目のチューハイですが、さすがに酔いが加速してきます。
一口いただいていると、ご主人のオバチャンが
「ソースは甘いの辛いの?」
「辛いソースでお願いします」
ここのフライは、普通のソースと、特製の辛いソースが選べます。
ただしこの辛いソースはめちゃめちゃ辛くてかつニンニクがたっぷり利いていまして、次の日には目一杯残りますから注意が必要です。
でも分かっていながらつい頼んじゃうんですね。
フライがやってきました。
相変わらずのカリッとした串カツは特製の辛いソースがたまりませんね。
しかしやっぱり辛いです。
立ち飲みのカウンターの下には白いタオルが置いてあって、これで汚れた指をぬぐうようになっています。
こんな工夫も面白いですね。
あっさりとフライを食べ終わってしまいましたが、それに比べてチューハイは進みません。
どうやらアルコールレベルの限界が近づいたようです。
この塩梅では鳥竹さんに入っても、そうは飲み食いできそうにないか。
今日は横浜なのでいつもより帰りの時間が30分ほど遅くできるんですが、もう1杯ぐらいしか飲めそうもないですね。
やはり少し我慢しておくべきでしたか。
泣く泣くお勘定をして福田フライさんを後にします。
で、そのまま電車に乗って帰ってきたのかと言いますと、そうではなく最後のシメをしてきました。
だって、まだ時間が早いんだもの。
2010.01.05 Tuesday
車橋モツ肉店@横浜
車橋もつ肉店@横浜
さて、「みのかん酒場」で感激した後は同じ京急で横浜まで戻ります。
ここから石川町に回り、歩いて次のお店を目指しましょう。
場所は車橋を越えてすぐそばです。
このお店の開店は午後4時。
予定通りにぴったり4時にお店に到着しました。
おや、まだのれんが出ていませんね。
するとお店の中からご主人が出てきて、のれんを掛けました。
ぴったり開店時刻です。
さっそく中に入ります。
当然の一番客で、席はどこでも選び放題です。
見るからに一等地と思える、角の席に荷物を置きます。
ここはテレビも良く見えますし調理場ものぞける好位置です。
まずは最初の注文をしましょうか。
レジのご主人に向かって
「ホッピー(360円)と塩ユッケ(450円)下さい」
財布からぴったり810円を支払います。
ここは立ち飲みかつ、キャッシュオンデリバリーのお店なんです。
キンキンに冷えたホッピーグラスにショーチューを入れ、栓を抜かれたホッピーとともに渡されました。
これを持って席に戻り、ホッピーを仕上げます。
塩ユッケは出来てから持ってきてくれます。
さてさて出てきました「塩ユッケ」です。
薄く塩味が付いています。
レモンを搾って、玉子の黄身と混ぜます。
一口いただきますが、適度に脂がのっていて美味しいです。
量もたっぷりとあって、長く楽しめますね。
さすが当店の名物とあって、皆さんこれを外していません。
私のすぐ後に入ってきた初老のお客さんは、折り畳みの椅子をもらっていました。
ここは立ち飲みなんですが、100円払うとこの椅子を貸し出してくれるという面白いシステムでもあります。
私は若いから立ち飲みで十分ですね。
メニューも色々とあります。
瓶ビールの大瓶が450円とこれも低価格で嬉しいです。
お酒のお代わりは、メニューから「ガラナ割り(360円)」に「馬刺(300円)」を頼みます。
注文をしにご主人のいる場所に行くと
「グラスを出してください」
あ、そうか片づけもセルフサービスなんですね。
グラスとホッピーの空瓶を持ってゆくと
「それはここです」
足下のケースを指差されました。
素っ気ない言いぶりですが、皆さんおとなしく指示に従っています。
あるお客さんは渡したお金が少なかったようで
「100円足りないよ」
と、請求されていました。
お代わりの「ガラナ割り」です。
これは珍しいです。
私も居酒屋のメニューでは初めて見たんじゃないかと思いますし、もちろん飲むのも初めてですね。
昔飲んだガラナは茶色い瓶で、味ももう少し甘口のような気がしましたが、こうしてショーチューで割ると、思ったよりも美味しく飲めます。
話のタネにはなりますが、まあ気が済んだかな。
馬刺が出来ました。
薬味にはショウガとニンニクに葱が添えられています。
こちらは日本酒が合いそうな感じですが、もちろんガラナ割りにも良いコンビです。
今日は他にも食べたかったんですが、このあたりが限度でしょうか。
やはり「みのかん」さんのショーチューがじわりじわりと効いていますね。
それにしてもここの刺しは安いだけじゃなくて美味いです。
人気があるのも当たり前ですね。
調子に乗って焼き台の写真を撮ろうとしたら
「ダメ、写しちゃダメです」
しっかり言われました。
「すいません消しておきますから」
決してお顔を写そうとしたわけではないんですが、これは私のマナー違反でした。
酔いも回ってきたようなので、このあたりで切り上げます。
こんな時に前払いだと気軽にお店を出られますからいいですね。
食べ終わった皿とグラスに空き瓶を片づけ、お店を後にしました。
辺りはそろそろ暗くなりかけてきました。
2010.01.04 Monday
プレゴ・ドゥエ@忘年会
プレゴ・ドゥエ@忘年会
みなさま新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、遅れましたが平成21年度の忘年会は、呉服町にある市役所前の「プレゴ・ドゥエ」で行いました。
集まったのは静岡県内のラーメン好き10名。
いずれもそうそうたるメンバーです。
6時からの会ですがほとんどが0次会からの参加で、いわゆる酔っぱらい集団です。
まずは生ビールで乾杯。
ビールは大きなピッチャーで出されますので、それを分けてスタートです。
恥ずかしながら、どんな料理か記憶にありませんので、写真のみを出させていただきます。
あるいは取り忘れているメニューもあるかもしれません。
途中から飲み物はワインに替えて、赤白勝手気ままに飲みました。
これはデカンタで出されますので、注ぎ放題の日本酒感覚で進むこと進むこと。
何本お代わりしたのか分かりません。
最後にデザートが出て終了ですが、開始から3時間をとうに過ぎています。
これでお会計が税込み一人4500円ほどですから大満足です。
まあ皆さん良く飲みかつ食べました。
そこでめでたくお開きになり、そのまま解散になれば大団円ですが、当然2次会があります。
酔っぱらい軍団10名が隊列を乱さずに繰り込んだのは、「かぶら屋」さんです。
日曜の9時半過ぎとあって、お店は空いていました。
そこに「10人ですが入れますか?」
テーブルを動かしてまとめ、団体席が出来ました。
先に飲んでいらっしゃったお客さん追い出してごめんなさいね。
皆さん思い思いにドリンクやつまみを注文します。
私はいつものチューハイにもつ煮込みです。
ここでもわいわいと歓談して過ごしましたが、いかんせん終電車の時間が来ました。
遠くのお方もいらっしゃいますので、ここはそこそこで解散になりました。
まあ忘年会ですからたまには飲み過ぎるのも良いかな。
皆さんお疲れさまでした。
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