2010.04.24 Saturday
抽象から具象へ
抽象から具象へ
言葉というものは便利なものですが、隠れている不便さもあります。
この世に存在するすべてのものは、それ一つしかないという独立的なものですが、それを言葉にしますとある意味で曖昧になります。
つまり言葉にした時点で独立性が無くなるということになります。
たとえば机の上に一個のリンゴがあるとします。
どう考えてもこれと同じリンゴは二つとないはずですが、これをリンゴと表記した瞬間にその独自性が失われます。
単なる名詞としてのリンゴになってしまうわけですし、決して同じリンゴになるとは限らないわけですね。
もちろんそれを限定する修飾詞を付けて細かく定義することは出来ますが、必ず限界があります。
もちろんそこまで完全に定義する必要はないわけですから、会話での言葉は単にリンゴでかまわないわけですし、普段は問題なく使っているわけです。
さて、言語の優れた特性はその抽象性にあると思いますが、もちろん万能ではありません。
言葉という抽象的な手段を使っている限り乗り越えられない壁が必ず出てきます。
同じ世界を共有している同士ですと、会話にはほとんど齟齬がありませんが、異なる環境になりますと言葉の定義から変わってきます。
「アバター」みたいなもんですな。
思い出してみれば、私のイメージにあるリンゴは真っ赤で小さくて酸っぱいというものなんですが、これは極端でしょうかね。
現代のリンゴは甘く柔らかでジューシー、蜜もたっぷり入っています。
同じ言葉を使っていても個人によって意味が違うなら、会話もすれ違いが多くなってしまいますね。
普段の会話ならそれもまたほのかなスパイスとして楽しめますが、やはり出来るならば正確に使わなければいけません。
物事が好都合に進んでいる時は、この抽象的な部分がすべてよい方向に取られてゆきます。
スポーツ界のヒーローが何気なくもらした何でもないひと言が曲解されて大名言になったという例も沢山あるぐらいです。
善意で解釈すると思わぬダイヤモンドが転がっていたりするんですね。
でも、落ち目になってからの抽象論は実にみっともない。
それが誰かは言わぬが花ですが、しっかりして欲しいものですね。
数学の問題が抽象的でわかりにくい時はまず具体的に考えることを教えています。
一般的には把握できなくても、具体的な場合を取り上げれば分かってくるものもあります。
この具象を結びつけて全体像を作るというのが分かりやすい手筋です。
身近なものを手本にして遙か彼方のものを推理する。
人間というものは生来そんな生き方をして文化を創ってきたような気がします。
実は科学というものもその延長上にあるんですね。
今回もとりとめのない文になってしまいましたが、これも陽気のせいです。
雨も飽きたですね。
- ブログのお引っ越し (05/31)
- 弁慶@紺屋町 (05/30)
- ナカミヤ@さらばレバ刺し (05/29)
- レバ刺し禁止令 (05/28)
- らあめん花月嵐@中華そば竹食堂 (05/27)
- 豚龍@下島
⇒ 電気がま (11/30) - 豚龍@下島
⇒ いし (11/30) - 平成元年のベストテン その2
⇒ 電気がま (10/24) - 平成元年のベストテン その2
⇒ shake-jp (10/23) - 高揚@東中野
⇒ 電気がま (03/31) - 高揚@東中野
⇒ 原口 (03/31) - 天神屋には行かないぞ
⇒ 電気がま (08/10) - 天神屋には行かないぞ
⇒ ママ (08/09) - 三勝そば@川合
⇒ 電気がま (05/20) - 三勝そば@川合
⇒ 電気がま (05/20)
- ルミネtheよしもと@久しぶりで
⇒ https://www.newsbreak.com/news/3264401580966-chang-s-beach-maui-s-hidden-gem-featured-in-maui-now-gu (12/21) - 三好屋平和店@平和
⇒ 瀬名川通信 (03/05) - 駒形石ヶ谷@駒形通
⇒ 瀬名川通信 (01/17) - くさデカに第二美濃屋さんが登場
⇒ 瀬名川通信 (01/14) - みんみん@ワンタンメン
⇒ 瀬名川通信 (11/20) - 天下一@新伝馬
⇒ 瀬名川通信 (10/05) - 自転車はルールを守って
⇒ ごはんとさっかーとぐだぐだと (05/29) - 久松@瀬名川
⇒ 瀬名川通信 (03/07) - 紀尾井@宮ヶ崎町
⇒ 瀬名川通信 (02/01) - 清見そば本店@満員でも
⇒ Fat-Diary (01/18)
- May 2015 (27)
- April 2015 (27)
- March 2015 (26)
- February 2015 (24)
- January 2015 (25)
- December 2014 (27)
- November 2014 (26)
- October 2014 (27)
- September 2014 (27)
- August 2014 (31)
- July 2014 (28)
- June 2014 (26)
- May 2014 (27)
- April 2014 (26)
- March 2014 (26)
- February 2014 (23)
- January 2014 (26)
- December 2013 (27)
- November 2013 (28)
- October 2013 (27)
- September 2013 (27)
- August 2013 (28)
- July 2013 (27)
- June 2013 (24)
- May 2013 (27)
- April 2013 (27)
- March 2013 (26)
- February 2013 (24)
- January 2013 (24)
- December 2012 (27)
- November 2012 (26)
- October 2012 (27)
- September 2012 (25)
- August 2012 (27)
- July 2012 (26)
- June 2012 (26)
- May 2012 (29)
- April 2012 (25)
- March 2012 (27)
- February 2012 (23)
- January 2012 (24)
- December 2011 (27)
- November 2011 (26)
- October 2011 (26)
- September 2011 (26)
- August 2011 (27)
- July 2011 (26)
- June 2011 (26)
- May 2011 (27)
- April 2011 (26)
- March 2011 (14)
- February 2011 (24)
- January 2011 (24)
- December 2010 (27)
- November 2010 (26)
- October 2010 (27)
- September 2010 (26)
- August 2010 (26)
- July 2010 (27)
- June 2010 (26)
- May 2010 (26)
- April 2010 (26)
- March 2010 (27)
- February 2010 (24)
- January 2010 (24)
- December 2009 (27)
- November 2009 (25)
- October 2009 (27)
- September 2009 (26)
- August 2009 (25)
- July 2009 (28)
- June 2009 (22)
- May 2009 (20)
- April 2009 (26)
- March 2009 (26)
- February 2009 (21)
- January 2009 (25)
- December 2008 (26)
- November 2008 (25)
- October 2008 (28)
- September 2008 (26)
- August 2008 (24)
- July 2008 (27)
- June 2008 (25)
- May 2008 (27)
- April 2008 (26)
- March 2008 (23)
- February 2008 (23)
- January 2008 (23)
- December 2007 (23)
- November 2007 (24)
- October 2007 (27)
- September 2007 (21)
- August 2007 (24)
- July 2007 (24)
- June 2007 (25)
- May 2007 (24)
- April 2007 (27)
- March 2007 (27)
- February 2007 (28)
- January 2007 (28)
- December 2006 (27)
- November 2006 (29)
- October 2006 (30)
- September 2006 (29)
- August 2006 (28)
- July 2006 (30)
- June 2006 (29)
- May 2006 (30)
- April 2006 (25)
- March 2006 (11)
- December 2005 (1)
- November 2005 (3)
- October 2005 (3)
- September 2005 (6)
- August 2005 (4)
- July 2005 (4)
- June 2005 (4)
- May 2005 (5)
- April 2005 (4)
- March 2005 (5)
- February 2005 (4)
- January 2005 (2)
- December 2004 (4)
- November 2004 (5)
- August 2004 (1)