静岡ラーメン放浪記

にしかわ＠両替町

　静岡市は葵区両替町に新しくできたラーメン店です。
最初は夜間だけの営業でしたが、お昼時にも営業されることになり味も安定してきたそうです。
いつも前を通るたびに気になっていましたが、今回満を持しての訪問です。

　なお、お店の開店時刻は１１時３０分で、火曜日が定休日です。
夜間の営業は５時から次の日の１時半までといいますからかなり長い時間の営業ですね。
場所が繁華街のど真ん中ですから、夜になっても人通りは尽きないんでしょう。

　気が急いたせいか、私は開店しばらく前に着いてしまったのであたりをうろうろして時間を待ちます。
するとちょうど１１時半になってご主人がのぼりを立てに出てきました。
さっそく中に入りましょうか。
カウンターだけの７席で、椅子が少し高すぎますが、これは私の足が短いせいでしょう。

　店の奥に自動券売機があって、そこで食券を買います。
「素ラーメン（６００円）」というものもありましたが、無難に「ラーメン（７００円）」を選びます。
ラーメンにトッピング、大盛り、ライスだけという潔いメニューで、ラーメン１本勝負という心意気を感じさせます。

　ご主人に食券を渡すとさっそく作り始めました。
お冷やはセルフサービスで入れる方式ですね。
箸は割り箸でなく、南洋材のような木箸を使っています。
レンゲも木製でしたから、それにコーディネートしているのかもしれません。
ガラスの容器に入っているのは、辛し高菜かな。

　「お待ちどうさまです、熱いのでお気を付け下さい」
カウンター越しにラーメンが出てきました。
熱いですと言ってお客さんに手渡すのも何かおかしい気がしますが、お一人ですから手が回らないんでしょう。
営業時間が長いと人件費がかかりますから、一人で営業するには色々と苦労があるんでしょうね。

　出てきましたラーメンですが、なかなかに良い感じですね。
具には、薄切りのチャーシュー一枚にメンマです。
生のキャベツが入っていて、これが口直しにいい仕事をしていますね。

　麺は太麺のストレートで、小麦の味がする歯応えのある麺です。
この太麺のストレートというのは珍しい選択ですが、良くマッチングしていて感心します。
これはつまりスープが良いということでしょうね。
こってりとした豚骨醤油で、かなりの濃度があってドロドロとしたスープです。
途中からコショーを振っていただきましたが、高菜を入れても良かったかな。

　やはりレンゲがどうも使いにくいですね。
木製で厚みがあるのでスープが掬いにくくなってしまいます。
個人的な好みかもしれませんが、ラーメンには木製のレンゲは合いません。

　量はスープも含めて少な目で、私にはちょうど良いぐらいでしたが、ランチタイムに若い方が食べるには物足りないのかもしれません。
結局最後まで他のお客さんは入りませんでしたが、ランチタイムサービスで「小ライスにお新香」ぐらいのサービスがあれば繁盛するような気がします。

　場所も良いですから、一杯飲んだ後のシメとして使い勝手の良いお店でしょうか。
アルコールのメニューがないことも好感が持てますね。
専門店として、ラーメン一本で勝負していただきたいと思います。