2011.01.31 Monday
雁風呂
雁風呂
昔読んだ講談の本で、「水戸黄門」のお話がありました。
最近話題になっている、「鳥インフルエンザ」のニュースを見ていて、その中にあった渡り鳥の話を思い出しました。
わりと有名なお話なので、ネットで検索したところすぐに見つかりましたが、面白いのでこちらに取り上げておきます。
上方落語にもあるそうですが、長くなりますのでそのさわりをご披露します。
私が見たのは確か、「函館の松」というお題だったかと思いますが、見出しだったかもしれません。
こんなあらすじです。
水戸光圀公(みとみつくにこう)がお忍びで遠州掛川の宿を訪れたところ、 屏風に将監(しょうげん)という画家による「松に雁」の絵がある。
「松に鶴」 、「葦に雁」はあるが、「松に鶴」という図柄は分からない。
考えているところへ入ってきた大阪の商人二人がこの絵を見て、「雁風呂や、よう描いたな」 と話を始めた。
光圀卿が座敷に招き入れて聞くと、日本を遠く離れた常盤(ときわ)という国があり、そこから秋に雁が日本へ渡ってくる。入れ違いに燕が帰るのを「燕の便り・雁の手紙(ふみ)」という。
燕は小さい体で海上を流れる塵芥(じんかい)の上に羽がいを休めるが、雁は大きい体なのでそれもできない。
そこで故郷を出る時に柴をくわえて飛び、疲れるとこれを水の上に落としてそれに止まって休む。
函館の一木の松まで来ると、松の下へ柴を捨て、春になるまで日本中を飛び回る。
帰る時にまたこの柴が要るだろうと、土地の者が柴をしまって置いて、春になって再び松の下に出しておく。
雁がくわえて飛び立つが、あとに幾つもの柴が残る。
その数だけ日本で雁が落ちたのかと憐れんで、土地の者がその柴で風呂を焚いて供養とする。
将監の絵もその雁風呂を描いた半双ものの屏風で、一双ものには函館の天守台が見え、紀貫之の歌、
秋は来て春帰りゆく雁(かりがね)の羽がい休めぬ函館の松
が書かれているはず……というのである。
サントリーオールドのコマーシャルで、この話を取り上げたものがあったことを覚えています。
柴をくわえて飛んでくる雁は趣がありますが、インフルエンザのウイルスを運んでくる野鳥では困りますね。
もちろん渡り鳥には罪がありませんし、逆に被害者なんですが、自然界というものは常に厳しいものです。
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