2008.01.21 Monday
カルキとは
カルキとは
先日友人とお話しをしていて、ふと気が付いたことがありました。
彼は「料理がカルキ臭い」と言っていたのですが、その「カルキ」についてのお話しです。
カルキって何だろう、と聞かれるとけっこう知らない方が多いんじゃないでしょうか。
カルキの正式名称は「さらし粉」といいます。
これは「水酸化カルシウム」(消石灰)に塩素を吸収させたものです。
ドイツ語では「カルシウム」のことを「カルキ」と言い、「塩素」は「クロール」ですから、この二つを化合させたものとして、「クロールカルキ」と呼びます。
これを省略して「カルキ」と言うようになったのです。
本来「カルキ」は「カルシウム」のことなので、その点ではおかしい気がしますね。
この「さらし粉」が水に溶けますと次亜塩素酸が生じて、殺菌漂白作用を持つことになります。
塩素は物を酸化する働きがあり、それによって殺菌や漂白に使われてきました。
昔は(今でも多いですが)プールの消毒用に、固形化した「カルキ」を投入していたので、ここから有名になったのですね。
彼の言う「カルキ臭い」とは、この次亜塩素酸の持つ特有の匂いを指します。
家庭用にも「次亜塩素酸」の漂白剤は多く、いわゆる「ハイター」が代表です。
但し困ったことがあって、それは使用法を間違えると「塩素ガス」を発生させるという点です。
容器を見ると「混ぜるな危険」と書いてあるものがありますが、まさにこれです。
次亜塩素酸は酸性の物質と混ぜると「塩素ガス」を発生します。
そして、お風呂や便所の洗浄剤カビ取り剤などには酸性の物もあります。
塩素ガスは「毒ガス」としても有名なガスですから、非常に危険です。
くれぐれも、台所や浴場などで、漂白剤を使用する時は注意してください。
但し最近では塩素を使わない、過酸化水素系の漂白剤が多くなっているようです。
薬品の注意書きには気を付けたいものです。
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