2009.07.01 Wednesday
女悪魔の任務
女悪魔の任務
ピアズ・アンソニイ 著
お馴染み「魔法の国ザンス」シリーズの最新作でこれが19作目になります。
もちろん第1作の「カメレオンの呪文」からすべて読んでいますが、相変わらずの面白さで、さすがはアンソニイです。
もちろんこのシリーズすべての翻訳者である、山田順子さんの力による部分も多いんですね。
何と言ってもこのシリーズのメインは、「しゃれ」なんです。
それも英語のしゃれですね。
当然ながら英語が不得手の私などは、どこがしゃれなのか分からない部分もあります。
たとえば、こんな怪物が登場します。
がっしりとした柱だが何とヒゲが生えています。
その柱のそばを通り過ぎようとすると、柱がいきなり大きな猫に変身。
巨大猫が飛びかかってきます。
それに対抗する女悪魔は、冷たい水の柱に変身します。
巨大猫は、その水柱に突っ込み、すさまじい悲鳴を上げると、元の柱に戻ります。
「あれは何だ」
「猫(キャット)か(オア)柱(ピラー)さ」
「キャタピラーとも言う」
「またあれがネコに変わる前に、ここを通り過ぎよう」
「まったくもって妙ちくりんだ」
こんなよく分からないだじゃれが、バンバン出てきます。
未熟者の私には、どこが面白いのか分かりませんけれども、見栄張って笑うことにします。
さて、今回のあらすじです。
たぶん分からないでしょうが、写してみましょうか。
ヴェレーノと結婚し、ラヴラヴの毎日を送る女悪魔のメトリア。
だがいくらサインを送っても、コウノトリはやってこない。
どうしても赤ちゃんが欲しいメトリアが魔法使いハンフリーに尋ねると、鳥の王シムルグの任務を果たすべしと告げられた。
そしてシムルグからは、ロク鳥のロクサーヌの裁判のため、判事、陪審員など総勢30人を召喚せよと命じられる。かくてメトリアはザンスを駆けめぐり、マンダニアにまで行くことに・・・。
まあ皆さん面白いですからだまされたと思ってぜひ読んでみてください。
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