静岡ラーメン放浪記

時歩＠絶品です

　さて、今日は久しぶりに時歩（じっぽ）に行って来ました。
もちろんお目当ては「煮込み」です。
お店に到着して中を覗いてみると、何と店員のお嬢さんと目が合ってしまいました。
慌てて中に入ります。


　「いらっしゃいませ」
８人ほどが座れるカウンターには男女併せて４人のグループが歓談されています。
ご夫婦らしき６０ぐらいの方に、ネクタイを締めた同年代の男性が二人です。
常連さんなのか、後で帰る時にはお土産にキャベツを包んでもらっていました。

　そのカウンターの端席に座ります。
「まずはお飲物をお伺いします」
「ホッピー（４８０円）をお願いします」
急に聞かれてしまったので思わずこう告げましたが、しまった今日は「○得セット」を試してみるつもりだったんだ。

　これはドリンク一つに、つまみが二品、お通しのキャベツが付いて１５００円というものです。
それなら「もつ煮込み鍋」に「ミニ牛レバー刺し」が食べられました。
平日の７時までというこのサービス、残念ながら次回以後に持ち越しです。

　すぐに出てきたホッピーで乾杯です。
本日最初の一杯は心地よく喉に消えてゆきます。
つまみはもちろん「煮込み鍋・小（４８０円）」です。

　続いてすぐに出てくるお通し（４００円？）のキャベツです。
これに特製のニンニク味噌を付けていただきますが、なかなか美味しいです。
ただこのキャベツが意外とお腹にたまるんですね。
するともう一品のつまみを楽しみたいところで、食べられなくなってしまう。
だから色々と食べたい時はこのキャベツは手を付けないことになりますから勿体ないです。
メインの「煮込み鍋」がこれまたボリューム満点と来ていますから、今日はこれだけかな。

　しかし、このキャベツも悔しいけれど美味しいんですね。
今日は理由があって夕食前なので余計に美味しく感じられます。
なんやかんやで半分以上食べてしまいました。

　さて、注文を受けてご主人が煮込みを温めはじめます。
ここの煮込みは、注文を受けてからじっくりと温めてゆくんですが、それがみものです。
慎重に塩梅を見ながら調理してゆくご主人の表情をちらちらと見ながら
（あ、こうして俺の煮込みが誕生していくわけか）
と期待感がふくらんでゆきます。
ご主人のいかにも料理人らしい慎重な手さばきが、これまた絵になるんですね。

　待つこと１０分、煮込みが出てきました。
いつもながら美しいその姿です。
ここの煮込みは、豚のシロのみで、絹ごし豆腐が入っています。
その味付けが味噌味で、まさに煮込みの王道を一直線で突っ走っている感じです。
上に散らした葱もまたいいアクセントで、食欲をそそります。

　さっそく七味を振りかけていただきましょう。
ああ、さすがに旨い。
食べるたびに感じますが、ここの煮込みは静岡ではナンバーワンです。
願うならばこの煮込みでお酒を飲める幸せが永久に続いて欲しいものです。
煮込みの汁もたっぷりと入っていて、これも嬉しいんですね。
ホッピーのナカ（２００円）をお代わりします。

　あっという間に半分ほど食べてしまいました。
実はお酒をお代わりして、レバ刺しかガツ刺しをやろうかとも考えていましたが、これは無理のようです。

　結局お汁まで完食でした。
ああ美味しかった。
４０分ほどの滞在でお勘定をしてもらいます。
「１５６０円です」

　やっぱり「○得セット」にしてお酒を追加すれば良かったなあとみみっちいことを考えながら、煮込みに満足してお店を後にします。