2007.04.18 Wednesday
水問題の重要性に気付いていない日本人
水問題の重要性に気付いていない日本人
橋本淳司 著
健康補助食品は、クスリではないので、薬事法によりその効果効用を唄うことは禁じられている。
そこで、どのようにして消費者に売り込むのかということだが、PRの方法にも色々な手法があるものだ。
著者は、さる宣伝会社による売り込み方を紹介している。
それは「新事実」「専門家の研究」そして「体験談」という組み合わせで出来ている。
まず最初に「新事実」をマスコミに向けて、面白く流す。
今までになかった新しい物が発見された、あるいはこんな不思議な物がある、などと世間に向けてアピールする。
「海洋深層水」を例に取ると、
海洋深層水とは、水深が200メートルよりも深く、太陽の光が届かないところにある海水。
海草や植物性プランクトンの繁殖が少なく、清浄で、しかもマグネシウムなどのミネラル分が豊富に含まれている。
というようなニュースになる。
この「海洋深層水」という名称が、ある程度認知された段階で、次の研究結果をリリースする。
「マグネシウムは体の代謝作用を改善し、糖尿病などの生活習慣病、心臓病、動脈硬化予防のために重要なミネラルである。
その働きで中性脂肪や血糖値が正常値まで低下した」
実はこの主語は「マグネシウム」なのだが、並べて書くことによって、「海洋深層水」がこの効果を持つと、読み替えてしまうのである。
テレビの健康番組も、この類のものが多いそうだ。
実際にはマグネシウムを取るなら、豆やヒジキを食べた方が健康的なのだ。
最後に「体験談」が効果を上げる。
実際に利いた人もいるのだろうが、医学的にはかなりいいかげんなものである。
さらにはタレントなどの有名人が「良いですよ」とい言うと、それらしく思えてしまうのだ。
一時大ブームになった「海洋深層水」では、表示に問題が起きて、公正取引委員会が平成13年12月に留意事項を通達している。
このことは「健康によい水」を考える上での問題点を指摘している。
まず、「体にいい」という情報が本当かウソか、という問題がある。
ぞして、問題の「何とか水」というものが本物なのか、というのも大切な点だ。
「奇跡の水」というものが、実際に聖地で汲まれたものでなく、どこかの工場で他の水源から瓶詰めされたものだとしても、その判別は難しいものだ。
実際には「ミネラル分を強化した、天然水」などという摩訶不思議なものまであるのだ。
科学的に見えて実は全く科学的でない権威に、騙されないようにしなくてはいけないですね。
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